読書メーター KADOKAWA Group

2024年9月の読書メーターまとめ

どら猫さとっち
読んだ本
17
読んだページ
4963ページ
感想・レビュー
17
ナイス
337ナイス

2024年9月に読んだ本
17

2024年9月のお気に入り登録
3

  • ネギっ子gen
  • はるぱ
  • 道楽モン

2024年9月のお気に入られ登録
1

  • 杜のカラス

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

どら猫さとっち
小説家の「僕」が見たのは、承認欲求を抱いて生きる人たち。占い師に依存する同級生の妻、偽物のロレックスを巻く漫画家、嘘つきのトレーダー…。認められたくて必死になっている彼らを、君は笑えるのか。渇望する承認欲求に翻弄されながらも、なお生き続ける人たちと自身を見つめる連作小説集。ひりひりする痛みと、滑稽な悲しみ、底辺にある微かな苦しみ。ユーモラスに描いても、苦味は少し残る。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

どら猫さとっち

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4538ページ ナイス数:219ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/216560/summary/monthly/2024/8

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
17

どら猫さとっち
百年の孤独、蜘蛛女のキス、精霊たちの家…。ラテンアメリカ文学の名作を解説しながら、その魅力に迫る案内書。百年の孤独の文庫化がベストセラーになったことから、ラテンアメリカ文学に接しようと思うのは、自分だけか。以前にもラテンアメリカ文学に触れたこともあって、意外にすんなり入ったような、でも難解なところもあり、遠くて近い存在にある。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
昨年末頃から発覚した、自民党(に限らずと思うけど)議員による裏金問題。何故そんなことが起きたか。そして、自民党政権が何故日本を蝕むことになったか。それは「2015年体制」にあった。裏金あるいは世襲議員は、ディストピア国家である。そこから脱する方法が、本書にある。読み始めた頃、立憲民主党に続き自民党も新総裁が決まった。これでいいかわからないが、本書の提言を受け止め、現実に向けて実行することが必要ではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
ちくま文庫の新刊コーナーに並べてあったので、手に取って奥付けを見ると、14年前に文庫版として刊行されたものだった。隠れた名著大発掘!とあって、これは今読まれるべき本ではないか。以前に山崎雅弘「詭弁社会」を読んだことあって、詭弁は日常生活から政治にまで、よくある光景として根付いている。言葉の力で弱味を握られるとしたら、本書を読むことを勧めたい。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
小説家の「僕」が見たのは、承認欲求を抱いて生きる人たち。占い師に依存する同級生の妻、偽物のロレックスを巻く漫画家、嘘つきのトレーダー…。認められたくて必死になっている彼らを、君は笑えるのか。渇望する承認欲求に翻弄されながらも、なお生き続ける人たちと自身を見つめる連作小説集。ひりひりする痛みと、滑稽な悲しみ、底辺にある微かな苦しみ。ユーモラスに描いても、苦味は少し残る。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
便利なはずのデジタル化、これからの経済を牽引するはずのIT企業。しかし、そこに思わぬ罠が潜んでいた。監視や搾取のシステムが、人間らしい生活を奪われて、苦しめていく。そこから立ち上がって闘う人たち。デジタル時代の民主主義の姿が、本書にはある。これはアメリカでの話だが、日本もいずれそんな感じになっていくだろう。本書は日本人にも必読である。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
東大と学習院大の名誉教授たちの集まりで結成された“ロゲスギルト”。そんな彼らが、身近なものから物理学的なものを見出し、実験する面白い物理学のアプローチ。呼鈴、千鳥格子、水玉、言葉などなど、こんなところから実験するのか。言われてみれば、そうかもと納得するものが多く、こうした物理学も面白いと思わせる。理系には苦手だけど、読んでみるだけでも楽しめる、稀有な一冊。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
1946年、日本へ命懸けの密航をした朝鮮人がいた。後に彼は、日本人女性と結婚し、子どもにも恵まれた。しかしその幸せの裏で、葛藤や苦悩もあった。生きていくため、日本へ渡った男とその家族の愛を追ったノンフィクション。朝鮮人てあることの苦しみといわれない差別。それぞれの幸せを探し、それに向かっていく姿の美しさ。時間や時代にかき消されても、轍を残していく。愛おしく慈しみを秘めた家族の物語に、心打たれずにはいられない。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
公害によって苦しめられた土地、水俣病という現実を生きる人たちの悲しみと怒りを綴って、今も古典的名著として読み継がれる「苦海浄土」。著者の石牟礼道子はどのような想いで書いたのか。そして彼女を支えた渡辺京二の交流を描いた、メイキングオブ「苦海浄土」。読んでいた方は、本書を読むことを薦めたい。苦しみを分かち合いながら、後世に伝えたいという想いが、切実な筆致で描かれている。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
ガルシア=マルケス「百年の孤独」が文庫化され、かつてないベストセラーを記録しているが、ラテンアメリカ文学はどのように世界的ベストセラーになったか。本書はその歴史を解明している。フェンテス、ボルヘス、ジョサ(リョサ)、ドノソ、ボラーニョ…。ラテンアメリカ文学の開花は、リアリズム小説から魔術的リアリズムと、現実世界から濃密なファンタジーの文学へと誘う。ラテンアメリカ文学は馴染みがないけど、どこか惹かれるものがある。入門書に最適。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
先日、著者の訃報に接してから、これからどんなことを書いていきたいんだろうと考えていた。著作は少ないし、僕はその半分を読んでいた。本書は著者の最後の一冊で、ラストメッセージに事実なった。亡くなって以来、いてもたってもいられず購入。普段の生活から、未収録のルポまで、これまでのすべてがこの一冊にある。生死と向き合い、生命の尊さを書き続けた佐々さん。本当に亡くなられるとは思っていなかった。あなたの著作は、これからも読み継がれるだろう。素晴らしい著作を、ありがとうございました。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
政治家の介入による番組改変事件、東京五輪のドキュメンタリー番組のやらせ、ジャニーズに所属している少年の性加害…。権力や政治が関わって以来、NHKは狂い出して、本来あるべきスタンスを見失っていく。NHKは何のためにあり、誰のものなのか。元NHKチーフ・プロデューサーが、この不祥事を振り返った告白書。本来の意味での、“皆さまのNHK”は取り戻せるのか。そのヒントが本書にある。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
能登半島地震、日向灘地震が発生し、もはや南海トラフ地震は、起きないとは言えないだろう。ところが地震予知は、データがその裏付けが杜撰なものだった。さらに発生確率が70〜80%という数値予報も出ているが、これも出鱈目なものだ。何故このようなデータが出ているのか。データに違和感を抱いた記者が、徹底的に取材を重ねて、真実を暴いた衝撃的なノンフィクション。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
今から101年前、関東大震災の直後、朝鮮人の暴動という流言がきっかけで起きた集団殺戮。この残虐な大惨事を、丹念な取材を重ね、膨大な資料に基づいて、現在に未来に伝える畢生のルポ。何故このような悲劇が起きたのか。何故この悲劇がなかったことにしたいのか。ヘイトスピーチが今も跋扈している今、正面から向き合って読まなければならない。読み終えたとき、表紙の写真が変わって見えたのは、本書の悲劇を受け止めた証拠かもしれない。著者に最大の感謝と労いを表したい。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
以前本書を単行本で読んだことがあるけど、文庫版になってもう一度読もうと購入。女性であること、女性として生きること。その困難と喜び、苦悩と解放。女の新しい道を作ったフェミニストと、女の自由を謳歌して生きた作家。二人の往復書簡には、女として生きるヒントがいくつもある。鈴木さんの問いかけ、上野さんの発破、どれもが心に響く。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
坂本龍一さんが亡くなって一年。本書は逝去してから3ヶ月後に刊行された。晩年の活動から、闘病までを語ったメモワール。彼は最後まで音楽とともにし、社会に心を痛め共感して、時に批判していた。音楽もそうだけど、言葉も緻密で美しい。もうあの言葉も音楽も聴けなくなるけど、遺された作品たちはこれからの私たちに大きな財産になるはずだ。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
ロシア文学者が、数々の詩から引き出す記憶や暮らしを綴ったエッセイ集。猫、土、季節、感情など、淡々とした文体からユーモアを伺わせるのがいい。「夕暮れに夜明けの歌を」で鮮明な著書を刊行して以来、注目しているが、ロシア文学の世界に魅了された。ニュートラルに入り込んでいく姿には、豊かな文学世界に対する敬愛さえ感じる。もっと読みたい著者のひとり。
が「ナイス!」と言っています。
どら猫さとっち
性格の悪さ、私たちのダークな部分はどこから出ているか。本書はそれを題材にした心理学の書である。本書を読むにつれ、えっあの人も?と驚かされる。某県知事、某都知事、某都知事候補、某府知事、某政党の議員も、しまいには自分も?と行き当たっている。人間は性格の良さでは生きていけないところもあるだろう。性格の悪さと向き合い、そのダークな性格の人から防御していくことしか、現時点の処方箋はなさそうだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/04(4588日経過)
記録初日
2012/05/05(4587日経過)
読んだ本
1607冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
468436ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
1597件(投稿率99.4%)
本棚
12棚
性別
年齢
48歳
職業
ガテン系
現住所
岐阜県
外部サイト
URL/ブログ
http://www.facebook.com/sshibuya2
自己紹介

大の読書家です。読むのも、書店や図書館など、本のある場所ならどこでも好きです。その分時間は早く過ぎます(笑)。
他にも音楽や芸術も趣味です。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう