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2025年1月の読書メーターまとめ

どら猫さとっち
読んだ本
17
読んだページ
5774ページ
感想・レビュー
17
ナイス
330ナイス

2025年1月に読んだ本
17

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

どら猫さとっち
人気作家・天羽カイン。彼女が最も欲しいもの、それは直木賞。彼女は貪欲なまでに執着し、作品を出し続ける。そして、彼女を支えるまたは疎む編集者たちの思惑。それが絡み合って、事態は思わぬ方向に…。小説を書くこと、作家であり続けること、乱暴で強靭な精神のなかにある痛みと苦しみ。共有することで得られる喜び。出版界が震撼する、この上なく豪華でスリリングな小説。構造的には「星屑」に似ている。しかし、よくこれほど際どく性悪なキャラを憎まずかけたものだと感心する。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

どら猫さとっち

2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:5494ページ ナイス数:296ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/216560/summary/monthly/2024/12

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2025年1月の感想・レビュー一覧
17

どら猫さとっち
本年度大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎。TSUTAYAは彼の名前から取ったこと、太田南畝や滝沢馬琴、葛飾北斎に東洲斎写楽や喜多川歌麿などの文化人やアーティストを発掘した人物であることは、知っていた。吉原の生まれとあって、大河で描くには不適切ではないかという批判もある。江戸文化を切り拓く人物としてはすごいが、大河ドラマの主役になるような人物かという点では、疑問に思うところもある。僕は著者の社会的考察に惹かれるところが多いことがあって、本書を読んだ。
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どら猫さとっち
人気作家・天羽カイン。彼女が最も欲しいもの、それは直木賞。彼女は貪欲なまでに執着し、作品を出し続ける。そして、彼女を支えるまたは疎む編集者たちの思惑。それが絡み合って、事態は思わぬ方向に…。小説を書くこと、作家であり続けること、乱暴で強靭な精神のなかにある痛みと苦しみ。共有することで得られる喜び。出版界が震撼する、この上なく豪華でスリリングな小説。構造的には「星屑」に似ている。しかし、よくこれほど際どく性悪なキャラを憎まずかけたものだと感心する。
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どら猫さとっち
昨年文庫化されベストセラーになった、ガルシア=マルケスの名作「百年の孤独」。本書はその魅力をナビゲートするものではなく、そのエピソードで思い出す事柄=著者が観てきたドラマや映画などのカルチャーで、「百年の孤独」の世界をシンクロして語るという内容。こんな風に読むのか、と驚きと目から鱗の連続。実はその世界観に入り込めず困っていたが、そうした視点で読めるのは、確かに面白い。
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どら猫さとっち
「日本沈没」「首都消失」など、日本SFの巨匠・小松左京が体験した、阪神淡路大震災。地震発生前後から、被災した都市や人々の暮らし、周囲の人たちの苦しみを綴りながら、専門家との対談やインタビューを交え、構成した震災の記録。あれから30年、東日本大震災や昨年の能登半島大震災などの地震にあった。本書を読み、それを今後の復興や予防に生かすことが必要だ。しかし、その震災の知恵が生かされなかったのが、心底残念だ。
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どら猫さとっち
新型コロナウイルスが蔓延してから、今年で5年になる。その間人々の暮らしや医療の在り方は、変わりを見せた。しかし、もやるところが多い。感染や蔓延は気の緩みからか?県外リスクは何故起きるのか?コロナ禍の自粛はやりすぎなのか?人類学からコロナ禍を読み解くと、もやもやがすっきりするところがあり、読んでいて納得することが多い。コロナ禍で納得がいかないのは、その正義を知らずに作り上げた世間ではないかと気づかされる。もう一度、コロナ禍を冷静に考えてみたらどうか?
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どら猫さとっち
金さえあれば、幸せな老後が過ごせるのか。超高級老人ホームという、誰もが羨む魅惑の施設の実像とは?入居者のマウンティング、死に場所のステイタス化、超高級とは名ばかりの超ブラックな実体、入居者の本音やスタッフの鬱屈をも炙り出す驚愕のルポ。これはタワマンにも言える、富裕層のリアル。富裕でも貧乏でも、この国は満たされない何かがある。もしかしたら、日本は老いることについても、どこか見誤って捉えているのではないか、と思ってしまいたくなる。
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どら猫さとっち
阪神淡路大震災から30年、そして安克昌さんが逝去して四半世紀経った今、読んでおきたいのが本書である。折しも今月、NHKEテレ「100分で名著」で紹介され注目されている。そして同NHKで、彼の人生を描いたドラマも話題になった。40歳を待たずして、この世を去った安克昌さん。震災などの心身ともに傷ついた人たちへの温かい眼差し、そして癒やし治すことの大切さを、本書で著している。彼の存在は読まれることで、今も生かされている。愛おしい一冊。
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どら猫さとっち
82人のギリシャ哲学者の面白エピソード列伝も、本巻を持って完結する。ここでは、ピュタゴラスからエピクロスまでを収録。哲学者といえども、絵に描いたような聖人君子でもなく、人間味溢れるでも変わり者揃いで、身近にいないけど案外いたりする人かもと思わせるキャラが多い。何かと小難しいギリシャ哲学だけど、本書で少しでも近づけていけたら、その世界の面白さや奥深さを体感するだろう。本書から入るのも手かもしれない。
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どら猫さとっち
昭和天皇とはどんな人物だったか。公には出せない思考と心情。側近にしか言えない本音、苦悩、そして想い。「昭和天皇拝謁記」から、それらのすべてを読み解いた「象徴天皇」の素顔。20世紀のはじめに生まれて、80年代の終わりに崩御した天皇。いつも時代を見つめながら生きてきた。天皇とてひとりの人間、人間くさいことも時折発する。社会と国民、皇室と自分を行き来しながら生きた天皇を、社会学者は分析している。
venturingbeyond
2025/01/18 12:44

原先生は、政治学者では?

どら猫さとっち
2025/01/19 07:31

生憎どんなお方かわからなかったです。すみません。政治学者とはいえ、日本政治思想史なので、正確にそう言っていいのかわからないですが。

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どら猫さとっち
クセもの揃いのギリシア哲学者たちの、面白エピソード満載の列伝の第2巻。アリストテレスからクリュシッポスまでを収録。アリストテレスは、ギリシア哲学にはなくてはならない存在で、「二コマコス倫理学」を記している。いずれは読みたいが、本書を読み終えたら買うかも。「教養は、順境にあっては飾りであり、逆境にあつめは避難所である」は金言。本来はそんなものでも、侮ってはいけないのだ。
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どら猫さとっち
反逆罪。たとえした本人が正義であっても、権力者に逆らえば、容赦なく処刑される。それも残虐極まりないものばかりだ。支配権力が、神聖不可侵性を獲得していく物語。ヨーロッパ史を中心に、それまでの罪と罰の足跡をたどった歴史書。さすがに今はないと思うけど、そのうち起こることもあり得るかもしれない。ロシアのプーチン大統領、下手すればアメリカ大統領になるトランプも、いずれそんなことを起こしかねないと思うのは、杞憂であって欲しいけど。
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どら猫さとっち
北海道小樽市にある古民家カフェ「喫茶シトロン」。そこで開かれる平均年齢85歳の超高齢の読書サークル。6人の高齢者たちと、小説は発表したもののその後芽が出ず、カフェのオーナーをやりながら読書会を仕切る安田。読書を通じて分かち合う想い、そして友情。本と共に生きる喜びと愛おしさ。このサークルの空間に引き込まれ、心地よさに浸っていく。読書の楽しさを分かち合いたくなる長編読書会小説。
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どら猫さとっち
以前「女たちの平安後期」を読み、本書で八条院暲子が登場しているのを機に読んだ。他にも推古天皇、額田王、藤原彰子、平時子、京極お初、東福門院和子など、歴史をさわがせた、でも鮮やかに生きた女性たちの真実を描いた歴史エッセイ。かつて僕もこのエッセイや、永井路子の作品をよく読んでいたので、懐かしくも新鮮に読んだ。新装版で再登場したのが嬉しい。また他の作品も登場するのが楽しみ。
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どら猫さとっち
1972年、忽然と姿を消した核科学者。何故彼は失踪しなければならなかったのか。その裏には、北朝鮮の核開発と拉致問題があった。そして自民党も絡んでいる。岸信介から安部晋三政権で、この核科学者も翻弄されることに。そして朝鮮戦争。彼の存在さえかき消される、日本の闇の歴史も丹念に調査、執筆したドキュメント。著者はデモクラシータイムスのTansaの番組でお馴染み。Tansaの活動も興味深い。
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どら猫さとっち
昨年逝去された、日本現代詩の第一人者・谷川俊太郎。詩作だけでなく、翻訳から絵本創作、対談などのコラボ企画まで活動は幅広い。詩も子供から大人まで、幅広い年代に親しまれている。あまり谷川氏の詩に馴染みがなく、クレーの絵本しか持っていなかった自分が、本書を読み、彼の言葉の自由としなやかさに心打たれた。彼は心を裸にして、言葉を紡いでいたのだ。さよならは仮のことば、それを遺して谷川氏は世を去った。谷川氏はいなくても、言葉は今もあり続けるのだから。
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どら猫さとっち
岩波文庫編集部のXで見かけて、気になった本書。ソクラテス以前から、彼以後の哲学者たちの人となり図鑑というべきか。もちろんソクラテスやプラトンも登場。リクエストにより復刊、重版再開とあるが、今から40年前に文庫として刊行。あまり読まれなくなったのか、日陰の存在と化した。しかし今、また再注目されたというのは、登場する哲学者のキャラが現在に魅了されたといえるかもしれない。
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どら猫さとっち
昨年になったが、2014年はシェーンベルクの生誕150年だった。彼は無調音楽のパイオニアである。その背景には、世紀末の音楽の都ウィーンの存在があった。彼をめぐる若き芸術家たち。カフェの集会から暴力沙汰、そして差別と迫害…。価値観が大きく変わろうとする時代、そこで見つけたものは何だったか。シェーンベルクは難解だが、人間としての彼の姿が見える、人間芸術ドキュメント。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/04(4676日経過)
記録初日
2012/05/05(4675日経過)
読んだ本
1658冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
484120ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
1648件(投稿率99.4%)
本棚
13棚
性別
年齢
49歳
職業
ガテン系
現住所
岐阜県
外部サイト
URL/ブログ
http://www.facebook.com/sshibuya2
自己紹介

大の読書家です。読むのも、書店や図書館など、本のある場所ならどこでも好きです。その分時間は早く過ぎます(笑)。
他にも音楽や芸術も趣味です。

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