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2025年1月の読書メーターまとめ

文庫本依存Hiro
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11
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感想・レビュー
11
ナイス
144ナイス

2025年1月に読んだ本
11

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

文庫本依存Hiro
『透明な螺旋/東野圭吾』読了。 ガリレオシリーズ最新文庫。今回は科学ミステリというよりエモーショナルな人間ドラマで、登場人物それぞれの人生模様や企みがある中で、どんどん物語が進んでいくスピード感がさすがの東野作品でした。 親子、そして家族の絆とは。過去と現在がクロスし、未来に紡がれていく想いとDNAの掛け合わせで生まれるやりきれない切なさ。優しい嘘が生み出すふわっとあたたかい読後感が何とも胸に染みる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
11

文庫本依存Hiro
『映画化決定 /友井羊』読了。ふとしたことで出会い、世界が交わる女子高生映画監督と漫画家死亡の少年の物語。 高校生が部活で映画をつくる、という設定を主軸に、泣いたり笑ったりぶつかったり欺いたりの青春小説を土台としながら、創作についての理想や価値観をぶつけあう映画/漫画業界のお仕事小説でもあり。 不器用な語り口なのに、幅広くエンタメ要素を網羅しているあたりが、不思議と胸に染みる読みどころになっているのかなぁと。 希望と絶望は紙一重だし裏表でもあって、多分、否応なく結びついているから苦しくなるんだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『迷うな⼥性外科医 泣くな研修医7/中山祐次郎』読了。 研修医シリーズ、今回の主人公は31歳の女性外科医。研修医時代に指導され支えられた憧れの先輩指導医を、因果の巡り合わせで自分が主治医として看取ることになるプロセスがストーリーの主軸。 外科医としての矜持と、ひとりの人間・ひとりの女性としての苦悩を行ったり来たりしながらリアルに描く。 外科医という男性本位の世界を女性外科医の視点から描くことで、葛藤に苛まされながらも前に進み意志の強さが際立つ。強さと弱さを併せ持つ凛とした姿に心打たれる1冊。
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文庫本依存Hiro
『少年と犬/馳星周』読了。 東日本大震災で飼い主を失った1匹の犬を主軸に、その犬が日本を横断しながら出会う人たちの「喪失と再生」に様々な角度から光を当てる連絡短編集。 全編において、犬と心に傷を負った人間の優しい触れ合いが描かれる犬好きにはたまらない読後感ほっこりかつしんみりな1冊。 救われるってこういうことなんだろうな、としみじみ感じ入ったり。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『救いたくない命:俺たちは神じゃない2/中山祐次郎』読了。 中堅外科医ふたりを主人公とする医療お仕事小説第2弾。無差別殺人犯が急患で運ばれてきたら…という表題の短編から始まり、外科医として生きるということの「人間としてのリアル」を赤裸々に描く1冊で興味深く読みました。 様々なシチュエーション、色々な病気・症状との組み合わせで読み応えたっぷりのエンタテインメントになっているのはもちろん、医療現場のやりきれなさやつきまとうほろ苦さがグッと胸に染みる。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『確信犯/大門剛明』読了。 本来的な意味とは異なるニュアンスで使われることが多い「確信犯」という言葉をストーリーのど真ん中においたリーガルミステリ。 過去のとある裁判、当時は無罪判決だったが、それが実は誤審だったのでは…というところから物語が急展開。裁判員制度を始めとする裁判制度そのものの課題にも光を当てながら、政治や恋愛の要素もたっぷり盛り込んだ、人間の弱さや醜さが読みどころになっているエンタテインメント。 確信犯ってそういうことか、と唸らされるほろ苦い読後感が後を引く。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『透明な螺旋/東野圭吾』読了。 ガリレオシリーズ最新文庫。今回は科学ミステリというよりエモーショナルな人間ドラマで、登場人物それぞれの人生模様や企みがある中で、どんどん物語が進んでいくスピード感がさすがの東野作品でした。 親子、そして家族の絆とは。過去と現在がクロスし、未来に紡がれていく想いとDNAの掛け合わせで生まれるやりきれない切なさ。優しい嘘が生み出すふわっとあたたかい読後感が何とも胸に染みる。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『わんダフル・デイズ/横関大』読了。 新人の盲導犬訓練士を主人公とするお仕事小説×ミステリの、心温まる連作短編集。 横関作品らしいユーモラスな語り口でありながら、ミステリとしての楽しさに加え、盲導犬が社会に浸透するためのハードルがハード面だけでなく社会や人のソフト面でもまだ多々あるんだなと気づかせてくれる。 これから迎えるかもしれない人生で辛いとき。誰かが隣で寄り添ってほしいときに、そばにいてくれるのは、人間じゃなくてもいい、かもしれない。そんな言葉に、愛犬の温もりを傍らに感じてうるっときたり。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『たまごの旅人/近藤史恵』読了。 新人の旅行添乗員が主人公と、お仕事小説であり成長小説でもある、近藤作品らしいほろ苦い後味が読み応えの連作短編集。 添乗員の多くがそうであるように派遣社員という立場の不安定さ、新人だからの自信と経験のなさ、それ以上に不条理な立ち居振る舞いのツアー参加者との不合理なやりとり…添乗員の辛さと同時にやりがいもヒシヒシと伝わってくる。それ以上に、忘れかけていた海外旅行ならではの楽しさを思い出させてくれる1冊。 物語の最後が、コロナ禍と旅行業界の話で終わるあたりが切ない。
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文庫本依存Hiro
『法廷遊戯/五十嵐律人』読了。 裁判の仕組み自体を主題として、ロースクールの学生の模擬裁判→リアルの裁判を通じて、冤罪証明を巡り二転三転するリーガルミステリ。 裁判で明らかになる正義とは何なのか。文字通り裁判をゲームとして仕掛け企む展開の巧みさと、外堀を埋めて逃げ場をなくしていく救いのなさの掛け合わせで、息を呑みつつ一気読み。 法律ってルールではあるけれど絶対ではなく、むしろツールなんだなと改めて気づかされる一冊。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『捜査線上の夕映え/有栖川有栖』読了。 作家アリスシリーズの最新文庫、舞台というか時代設定がコロナ禍真っ只中。 街に出歩く人が少ないので当然目撃者は少なく、防犯カメラの映像をとことんチェックしながら、じわりじわりと物語が進む。 少ない登場人物、ともすると地味でありふれた展開でありながら、何故か謎解きは難航するという矛盾がなぜ生まれるかがが本作の読みどころか。 有栖川作品なので当然しっかり本格ミステリなんだけど、それ以上に、旅っていいなと思わせてくれる情緒あふれるシーンが胸に染みいる1冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
文庫本依存Hiro
『砂嵐に星屑/一穂ミチ』読了。 関西のテレビ局・テレビ業界を舞台として、ひた向きに毎日を生きる人間の生き苦しさを、四季ごとに異なる主人公の視点で赤裸々に浮き彫りにする連作短編集。 誰だって眠れない日々を過ごすことはある。どうしようもない環境に悩み、いかんともしがたい現実に泣き、自分の無力さに全力でもがき苦しむ中でちょっとした希望を見出し、前に進んでいく。 お仕事小説でもあり、それ以上に、摩耗しながらも真摯に生きるひとりひとりへの応援歌にもなっているんだな、という読後感が心地よい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/19(4658日経過)
記録初日
2012/04/26(4681日経過)
読んだ本
1232冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
445244ページ(1日平均95ページ)
感想・レビュー
1111件(投稿率90.2%)
本棚
41棚
性別
年齢
48歳
血液型
B型
職業
営業・企画系
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