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2024年10月の読書メーターまとめ

う みの
読んだ本
3
読んだページ
984ページ
感想・レビュー
3
ナイス
40ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

う みの
2つの点において素晴らしい本。1つ目は、現在の資本主義のままでは気候変動は止められないということを丁寧に検証している点。2つ目は、晩年のマルクスが生産力至上主義と決別していた、とする最新のマルクス研究の成果を簡潔に取り纏めている点。しかし残念ながら、肝心な点が力不足と言わざるを得ない。すなわち、気候変動を止めるための「脱成長コミュニズム」への移行に関する議論である。これこそが本書の柱となるべきポイントであるが、残念ながら、脱成長コミュニズムの実現可能性については疑問符をつけざるを得ない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

う みの
もっと便利ではやく済むツールがあっても、あえて「のんびり」やることの大切さを教えてくれる作品。閘門、いわゆる水のエレベーターのお話は、水が溜まるまでを描いた台詞のないコマがまるまる2ページも続く。ストーリーテリングもあえて「のんびり」やっていることがわかる。夏の暑さをしのぐにも、エアコンに頼るのではなく木陰や風鈴にフォーカスする。 "でも夏は嫌いじゃありません 夏の太陽が作りだす真っ黒な日影は 私のお気に入りスポットでもあります" 不便さの中に情緒を見出す心があれば、「脱成長」も実現可能ではあるまいか?
う みの
・道徳は 社会全体の行動規範、権利は本人の生き方の選択基準 ・カント「個々の人間は尊重できなくても人間性は尊重すべきものである」 ・自分の考えを他者に主張するものはそれを聞くものを尊重せずにはいられない ・有徳の人物になろうとする意図は他人の福利への配慮を排除するのではなくむしろ促進する ・現在生きている者が数世代後に生まれてくるものへの加害者となりうる。これほど長い射程を持つ行為は科学技術によって20世紀後半に成立したものである。新たな事態に対応するには 新たな 倫理理論が構築されなければならない。
が「ナイス!」と言っています。
う みの
2つの点において素晴らしい本。1つ目は、現在の資本主義のままでは気候変動は止められないということを丁寧に検証している点。2つ目は、晩年のマルクスが生産力至上主義と決別していた、とする最新のマルクス研究の成果を簡潔に取り纏めている点。しかし残念ながら、肝心な点が力不足と言わざるを得ない。すなわち、気候変動を止めるための「脱成長コミュニズム」への移行に関する議論である。これこそが本書の柱となるべきポイントであるが、残念ながら、脱成長コミュニズムの実現可能性については疑問符をつけざるを得ない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/21(4572日経過)
記録初日
2012/05/21(4572日経過)
読んだ本
801冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
215124ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
397件(投稿率49.6%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
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