もっと書に寄せた道を極めるみたいな内容を想像していましたが、過去のある書道家と老舗のホテルマンとの掛け合いが楽しいお話でした。書道教室の小学生や猫のカネコ、ホテルマン続の家族などいいキャラクター揃い。遠田と続のコンビによる、代筆した手紙がとにかくおもしろくて笑ってしまいました。こういう関係を描くのが上手いのがしをんさん。

パリ五輪が終わってから読みました。きっと彼の目指す頂はもう違っているのでしょう。石川選手が本当にバレーボールが大好きなんだなということが伝わってきます。息子もバレーをやっているので、なるほどと思うこともたくさんありました。外国の選手より小柄な分、技術を磨いて粘り強く頑張る日本代表のお手本みたいな選手。体を酷使しすぎなのではと心配になってしまいました。

表紙のお花の鮮やかさに驚かされます。西国第七番岡寺の花手水の写真です。花手水はとてきれいですが、どちらかといえば、同じ人の手を入れるにしても、切り落とされていない咲いているお花が好みなので、そういう方を見に行きたいなと思いました。

「高慢と偏見」というタイトルで読んだことあり。映像化したものも見た記憶があります。毎回思うのですが、ミスターベネットはなんであんな人と結婚しちゃったのかなと。その2人がいないと主人公エリザベスも生まれてないのですが。いつも自分のことしか考えていない浅はかな妹や嘘八百のイケメン将校、勘違い従兄などイライラさせられるお決まりのパターンにどっぷり浸かって、最後はハッピーエンド。やっぱり、お金も地位も名誉もないよりはあった方がいいものね。

魚は食べたいけれど自分で捌けない私にぴったりの本です。刺身や切り身、柵なら私でもなんとかなりそう。ししゃもの南蛮漬けやしらすをごはんにのせるのはよくやってます。今度タンドリーフィッシュを試してみます。

オリンピック終わってから読むと何とも言えない気分になりますね。マラソンの補欠問題で川内さんがいろいろおっしゃっていましたが、まさにそのことに関する「マラソン日本代表の真実、勝者と敗者の狭間に生きて。」という記事があったので興味深く読みました。

ゴシック小説のパロディらしいですが、元ネタは知らないので、ピンとこないところも多かったですが、それなりに楽しめました。簡単に言うと平凡な女の子の恋が成就して素敵な年上男性と結婚というお話なんですが、なかなか濃いキャラが出てきてかき回してくれます。うぬぼれ勘違いのソープ兄妹のウザさと、品があって良識あるティルニー兄妹との対比がおもしろい。最初は会話などで状況がわかる展開だったのに、最後は急展開でプロポーズも言葉ではなく説明で流れていって、物足りなく感じました。そこ重要じゃないの？と思ってしまいました。

とうとう最終巻。雪媛はやっぱり青嘉には憧れの将軍でいて欲しかったのですね。皇帝となる自分の側にいては、それがかなわないことに気づかされた雪媛の究極の選択。悲しいけれどこれでよかったのでしょう。国のためには。番外編は微笑ましくてほっとしました。

もっと書に寄せた道を極めるみたいな内容を想像していましたが、過去のある書道家と老舗のホテルマンとの掛け合いが楽しいお話でした。書道教室の小学生や猫のカネコ、ホテルマン続の家族などいいキャラクター揃い。遠田と続のコンビによる、代筆した手紙がとにかくおもしろくて笑ってしまいました。こういう関係を描くのが上手いのがしをんさん。

「高慢と偏見」、「エマ」は読んだことがありますが、「説得」ははじめて。少し前に読んだ廣野さんの新書が面白かったので読んでみました。訳注があることとによって、その頃のイギリスの時代背景など作品を理解する手がかりとなってよかったです。主人公のアンの周囲の人々の俗物っぷりにイライラ。おかげでほとんどアンだけが素敵な女性度高めなのが際立つのですけど。ウェントワース大佐の手紙が最高です。

鶏ガラ、オイスターソース、豆板醤を使わないという謳い文句。人気のようで、予約してもなかなか回ってこない本です。中国のいろいろな地方の料理を実際に味わって、おうちで作って食べるのにおすすめなものを紹介しているのがよかったです。この方のトマトの卵炒めのレシピ味は塩のみですが、気に入りました。しらす入りの茶碗蒸しはウー・ウェンさんの本でも知ってましたが、どちらも美味しかったです。

今となってはこの表紙を見ただけで涙が出ます。お疲れ様でした。

喫茶部とかおやつ部ってなかなか夢のある設定。随所にいつも自分がちっちゃいけど気になっていたことが高校生たちを通して語られてはっとしました。スタバへの偏見とか、コーヒーフレッシュについてとか。身近なお菓子がたくさん取り上げられているのがよかったです。ブルボンバンザ〜イ。