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2024年11月の読書メーターまとめ

西澤 隆
読んだ本
17
読んだページ
4070ページ
感想・レビュー
6
ナイス
70ナイス

2024年11月に読んだ本
17

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

西澤 隆
実は拙者は...と言い出すひとが実に惜しみなくどんどんあらわれるこの感じは、往年の清水義範の「大剣豪」所収の短編集を思わせてニヤリとしてしまう。ただ、清水作品は完全に時代劇の様式を借りたコメディでいわゆる「バスティーシュ」なのだけれど、こちらはきちんと物語が転がり広がっていく王道的娯楽時代劇。白蔵さんは本当に芸達者だなあ。忠臣蔵や源範頼などにスポットをあてた「別の視点」での歴史物の名手だと思っていたけれど、こういうまったくの創作も飽きさせないこの感じはうれしい。他の作品ももっと読んでみたいなあと思います。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
6

西澤 隆
人や媒体の左右を図るのではなく、その媒体を支持するひとの左右をはかる。しかもその左右は、いくつか提示した件への賛否。一つ一つのことに意見はありそうだけれど、列挙された「原発」「9条」「安倍元首相」などなどをもとにスコア化する技法は目から鱗。「こういう指向の人がどの媒体や発言者を支持し、意見提示をするか」をいろんな条件で分類するといろんなことが見えてくる。ビッグデータをいろんな観点で分析するというのは本当に興味深く面白い(けれど読み物として読むには少々重いかも)。調査設問を作る技法はとても参考になりました。
西澤 隆
2024/11/29 17:39

とはいえ、この調査の元となっている「ネットを使った大規模調査」自体が、たとえば、円換算すると数円にしか値しないポイントなどの対価を求めて集まってくるアンケートシステムの会員だったりもするので、そういう層と「ネットアンケートに応募しない層」がどう違うのかもきちんと見ていかないと、見落としてしまうことも出てきそうだなとは感じました。

が「ナイス!」と言っています。
西澤 隆
最近ランドパワー・シーパワーなど世界情勢説明の手段として「地政学」に触れる人が多くなった気がします。でも、たとえば「日本のまわりは海ばかりだから」とか「中国と日本の間には朝鮮半島が」のような比較的印象論で語ることができる話なのかと思えば、けっこうガッツリと古くからの研究を提示し、用語や概念をきちんと整理して説明する、かなりガッツリとした「教科書」。「トンネル掘ってバイパスができたので昔の道沿いのコンビニがなくなる」とおなじこととして「海を移動できるようになると陸路の要所が寂れる」などいろいろ興味深いです。
西澤 隆
2024/11/29 17:31

奥山さんはけっこうしゃべりの楽しいひとなので、逆に「本がこれだけガチ」なのはびっくりしました(笑)。

が「ナイス!」と言っています。
西澤 隆
実は拙者は...と言い出すひとが実に惜しみなくどんどんあらわれるこの感じは、往年の清水義範の「大剣豪」所収の短編集を思わせてニヤリとしてしまう。ただ、清水作品は完全に時代劇の様式を借りたコメディでいわゆる「バスティーシュ」なのだけれど、こちらはきちんと物語が転がり広がっていく王道的娯楽時代劇。白蔵さんは本当に芸達者だなあ。忠臣蔵や源範頼などにスポットをあてた「別の視点」での歴史物の名手だと思っていたけれど、こういうまったくの創作も飽きさせないこの感じはうれしい。他の作品ももっと読んでみたいなあと思います。
が「ナイス!」と言っています。
西澤 隆
読了してまず確認したのはエモやんの年。いつまでも若々しいけれどもう77歳なんですね。たとえばウエートトレの否定や「なぜ最近の投手は故障するのか」など、下の世代の人たちのトレーニングや変化に対応していない言説も多く、あらためて「この人は本当に野村さんのことを尊敬しているのだな」とつくづく思う。中日の強化ということで考えるなら避けて通れない「落合監督」への評価は薄いのだがそれもこれも、立浪氏の評価本というよりは「立浪を通して語る彼の指導者論」なのだなと思う。なにはともあれ来年はタイプの違う井上監督。期待します
が「ナイス!」と言っています。
西澤 隆
一見データを用いて説明しているようでいて、実際には「IQが20ちがうと会話が成立しない」こと自体は印象論でしか説明していない。大量の説明のうちデータが用いられているものは「IQが高くなるごとにコミュニケーションが成立する(と著者が主張する)20%枠の人数が減りコミュニケーションが難しくなる」ということ。とても賢い人をスポイルするよりは彼らにいい環境を与えて能力を発揮していただいた方が得なのは大いに賛成。でも一方でこれは「不確かな論での他人の説得に恣意的に数字を使う典型例な本だなあ」という印象も持ちました。
が「ナイス!」と言っています。
西澤 隆
皆さんのコメントに「味の素」への印象は世代で大きく違うのだなと実感する。僕の世代では「美味しんぼ」他が健康被害の元だと大いに煽って、否定しないひとは愚かな人扱いだった。本書での味の素の用法は「塩は塩気を、砂糖は甘味を加えるために入れる。同じく味の素はうま味を加えるために入れる」という、完全に「味構成の一要素として考える」というもの。だから入れすぎはダメだし、不要な場面もある。ちょうどいい量を見極めるのは技術でもある。それにしても「好き嫌い」の説得を科学でやるのは難しいという現実をここでも見ることになるとは
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/07(4564日経過)
記録初日
2012/06/07(4564日経過)
読んだ本
2437冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
607924ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
1708件(投稿率70.1%)
本棚
12棚
性別
年齢
55歳
血液型
B型
職業
IT関係
現住所
新潟県
URL/ブログ
http://www.facebook.com/takashinishizawa
自己紹介

新潟県在住のコンピュータの技術屋です。絵本読みだったり、素人写真撮りだったりもします。すべての感想はちょうど255文字になるように書いているので、無茶な言い回しもありますが、ご容赦ください(笑)。

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