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2024年3月の読書メーターまとめ

碧衣@遅読が過ぎる
読んだ本
9
読んだページ
2252ページ
感想・レビュー
9
ナイス
346ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

碧衣@遅読が過ぎる
カゴメトマトケチャップで作るオムライスに、深夜のサッポロ一番みそラーメン。バーモントカレー、どん兵衛きつねうどん…言わずと知れたお馴染みの商品達一つ一つに様々な物語が存在するだろう。この本はその一片を覗かせてもらってるような気持ちになる。和菓子嫌いの私が唯一、子供の頃から好きだった舟和の芋羊羹。それを販売してた今は閉店してしまったそごうは私の食の思い出に溢れている。何年も前からずっと読みたくて、ようやく手に取れたからじっくり読もうと思っていたらあまりの読みやすさにあっと言う間に読み終えてしまった。
碧衣@遅読が過ぎる
2024/03/15 05:15

一つの物が取り上げられる度に家ではこうだったなーと振り返る。家ではサッポロ一番は塩が定番だったとか、カレーは母親が肉が食べられないから野菜とシーフードミックスとコクまろを使ったものだったな。そんな母親はたまにスパゲティにボンカレーを掛けた昼食を食べてたし、食べさせてくれた。森下さんは揚げ物にはブルドックソースを使ってたけど、私はアニメの『あずきちゃん』の影響でエビフライは醤油で食べてた。今は何もかけないか、タルタルソースで食べる。メロンパンは小学校低学年の頃、トースターに入れて火事にしかけた苦い思い出。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

碧衣@遅読が過ぎる

ここ数年、ふと考える。「私、いつまで読書メーターにいるんだろう」と。辞めたいとかそういう訳ではなくて、ただそう思ってるだけ。読メを始めてから十年以上経って、お陰様でトラブルもなくマイペースにやらせてもらって読メが生活の一部になってる事に少しマンネリ気味になってるのか?アウトプットとか言ってレビューを書き残した所でなんになるんだと思ってる自分と、未だにナイスの数に一喜一憂してる自分に少し虚しい気持ちになったりして。それでもサービスが終了しない限りは辞めないんだろうなと思ってる。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
9

碧衣@遅読が過ぎる
再々読。薄緑色の屋根の二階建ての洋館「うぐいす館」で女流作家・重松時子が服毒死してから四年。彼女の命日に集う五人の女達。出版社を経営する時子の異母妹、純文学作家と流行サスペンス作家である時子の姪、時子のデビューから身の回りの世話をする編集者、時子とは遠縁のノンフィクションライター。物書きに従事する彼女達がある出来事をきっかけにこれまで触れてこなかった時子の死について踏み込んでいく。緊張感が漂う心理戦を経て、個々の思惑や愛憎が浮き彫りになっていく様は見てる分には愉しいけど、同じ場所には絶対に居たくない。
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碧衣@遅読が過ぎる
大学卒業後、俳優として活躍していた24歳から5年間、陸軍に所属していた著者は食いものの恨みに満ちていた。白米に大豆粕を混ぜためしに、底が透けて見える味噌汁と心許ないおかずといった軍で出される基本の食事。アメリカ軍の空爆によって食糧と弾薬を失い、蛙や蜥蜴、ナマケモノに蚯蚓を捕まえ、それらが尽きれば雑草を食べて飢えをしのぎ終戦を迎えたフィリピンの小島での食事。酷い栄養失調状態でありながらも自身が率いる小隊70人全員が復員出来たのは奇跡だと思う。食事の面から見ても日本があの戦争に挑んだ無謀さが窺える。
碧衣@遅読が過ぎる
2024/03/24 16:05

復員後に父親の疎開先での体調不良を近所の若い母親の母乳で癒やし、その後は俳優に復帰したと聞くと本当、よくぞご無事でという想いになる。ご本人のことは失礼ながら存じなかったが、先輩には高峰秀子と原節子、洋画家の父親の友人が藤田嗣治で、後にWikiで調べたら従兄が岡本太郎と錚々たる名ばかりでひぇ~ってなった。

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碧衣@遅読が過ぎる
「気性がさっぱりして垢抜け、姉御肌で優しくて、酒に強くて男にも女にもモテる。世間や権力におもねることなく自分の筋を通し、常に弱い者の味方する。」鯵の押し寿司の包み紙のような縞模様の着物が似合う上記のような女性に憧れる気持ち、分かるなぁ。カレーを混ぜない森下さんに対して、ビチャビチャに混ぜたカレーを喜んで食べる父親に反抗期故に苛立ち、更には父親の在り方にも不満を抱いていた。そんな娘の思いも知らず愛してくれた父に最期まで優しく出来なかったと言う娘の想いに泣きそうになる。今回も食べ物は魅力的で思い出がしみる。
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碧衣@遅読が過ぎる
カゴメトマトケチャップで作るオムライスに、深夜のサッポロ一番みそラーメン。バーモントカレー、どん兵衛きつねうどん…言わずと知れたお馴染みの商品達一つ一つに様々な物語が存在するだろう。この本はその一片を覗かせてもらってるような気持ちになる。和菓子嫌いの私が唯一、子供の頃から好きだった舟和の芋羊羹。それを販売してた今は閉店してしまったそごうは私の食の思い出に溢れている。何年も前からずっと読みたくて、ようやく手に取れたからじっくり読もうと思っていたらあまりの読みやすさにあっと言う間に読み終えてしまった。
碧衣@遅読が過ぎる
2024/03/15 05:15

一つの物が取り上げられる度に家ではこうだったなーと振り返る。家ではサッポロ一番は塩が定番だったとか、カレーは母親が肉が食べられないから野菜とシーフードミックスとコクまろを使ったものだったな。そんな母親はたまにスパゲティにボンカレーを掛けた昼食を食べてたし、食べさせてくれた。森下さんは揚げ物にはブルドックソースを使ってたけど、私はアニメの『あずきちゃん』の影響でエビフライは醤油で食べてた。今は何もかけないか、タルタルソースで食べる。メロンパンは小学校低学年の頃、トースターに入れて火事にしかけた苦い思い出。

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碧衣@遅読が過ぎる
読友さんが読んでてずっと読んでみたかった平松洋子さんの食エッセイ。まず思ったのは情報の量が凄く、一つの話の密度が濃い。平松さんの描写力と、谷口ジロー氏の精緻な挿絵でその料理が魅力的にうつる。銀座のサンドウィッチも、池袋の中国北部料理も、普段は興味のない精進料理ですら美味しそうに見えてくる!お酒は呑めるけど、酒好きとは程遠くビールは最初の一口が旨さのピークだと思ってる私にとってビールと食事、そしてビールそのものを愉しめる人に憧れる。だから浅草でひとりビール片手にどぜう鍋を嗜む若い女性なんて眩し過ぎる存在だ。
碧衣@遅読が過ぎる
2024/03/14 04:40

昔、同人誌をよく買いに行ってた池袋が中国北部料理が盛んだったなんて知らなかったなー知ってても日和って行けなかっただろうけど。オムライスは『たいめいけん』が有名だけど、大阪『明治軒』の串カツと一緒に出してくれるオムライスも美味しそう。銀座『ロックフィッシュ』の生ハムとカマンベールのサンドウィッチって何そのオシャレやつー!そして、昭和の香りが漂う大衆食堂は思い入れなんてないのに、なんでノスタルジックな気分にさせられるんだろう。

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碧衣@遅読が過ぎる
再々読。元偏食家な著者が四季の食材を満喫する目次からワクワクさせられる食エッセイ。春には筍、山菜、新玉葱、アスパラ、初鰹。夏はとうもろこし、茄子、枝豆、トマト、ゴーヤ、素麺、鰻に鱧。秋には栗、松茸やその他のきのこ類。秋刀魚に鮭、自作で醤油漬けした生いくら。冬は白菜、れんこん、蟹、牡蠣、マグロに白子。好き過ぎるが故に大晦日にしか食べない餅。…なんて理想的な食の愉しみ方だろう。鱧、未だに食べた事がない。いつかは食べてみたいし、鱧鍋のシメのにゅうめん美味しそう…というか、鍋のシメににゅうめんって選択肢アリだな。
ぶち
2024/03/08 15:12

問題は生のホワイトアスパラを手に入れる方法ですね。

碧衣@遅読が過ぎる
2024/03/08 20:44

ぶちさん、わざわざURLまで載せて頂いてありがとうございます😊角田さんもイタリア料理店でホワイトアスパラの美味しさに目覚めたと書いていたので、ヨーロッパでホワイトアスパラはメジャーな食材なんですね。そして、旬のものはシンプルな調理法で食べるのが一番美味しいというのが分かりますね!私はアスパラをバターで焼いたものが好きなので焼いたホワイトアスパラに魅力を感じました✨あー食べてみたい!

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碧衣@遅読が過ぎる
再読。梨木さんが学生時代にイギリスのS・ワーデンにあるウェスト夫人の家に滞在していた時の出来事。母親や親しい女性の小切手帳を常習的に持ち逃げする妻子持ちの男と共に行方知らずになった同じくウェスト夫人の家の下宿人だった面倒見の良いジョーや、数十年前に離婚した元夫のナニーの忠義を尊敬し、仕える主を失った彼女を見舞うウェスト夫人を始め、無償の奉仕を厭わないS・ワーデンのご婦人達の行為は私には理解し難いこともある。だけど、そんな人達を見ていると人との繋がりの不思議さと複雑さ、そして奥行きのようなものを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
碧衣@遅読が過ぎる
再読。苦い思い出や嫌な思い出は、いつまでも鮮明に記憶にこびり付いて現在の自分の足をも止めてしまうほどの力を持ち続ける。そんな思いを抱えた人々が様々な出会いなおしを経て、心が軽くなり、希望を見出したりするのを素直に見つめる気持ちと少しの羨ましさが混じった気持ちで見ていた。さびしい子供も、疲れた大人も包み込む「ママ」との出会いなおしによる新たな決意。種族も性別も時空をも超えて、何度も出会いなおした果てに願うのは相手の幸せ。慎ましくも壮絶。現実に生きる私よりもこの物語の人物達の方が生々しく生きてる気がする。
が「ナイス!」と言っています。
碧衣@遅読が過ぎる
再々読。序盤の「水晶の夜、翡翠の朝」を読むと理瀬シリーズを読み返したくなってしまうし、「冷凍みかん」のタイトルからは想像出来ない何気ない旅路から壮大なSFの世界に移行する発想がやっぱり好きだったし、「淋しいお城」が独立した『七月の流れる花』を読んだけど、個人的には「淋しいお城」の方が内容は好みだったな。そして、「楽園を追われて」の自分の手でイチから何かを生み出す興奮と喜びをいつしか忘れてしまった大人達が急逝した友人が遺した原稿によって、それぞれの気持ちがほんの少しやわらかくなる終わり方が良かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/07(4340日経過)
記録初日
2012/06/15(4332日経過)
読んだ本
781冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
204690ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
781件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
性別
血液型
A型
現住所
千葉県
自己紹介

碧衣(あおい)という者です。
常に読みたい本に飢えている集中力がない遅読な本好きです。

好きな作家さんは小川洋子、恩田陸、梨木香歩、村上春樹、吉本ばなな など。

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