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2024年4月の読書メーターまとめ

キジネコ
読んだ本
12
読んだページ
1826ページ
感想・レビュー
11
ナイス
538ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

キジネコ
王莽が劉邦の建国した漢から王位を簒奪する前漢末、雨後の筍の様に帝位の継承者が出没する乱世に無私の傑人が登壇します。王墓の守護という閑職を与えられた馬家の末子として生まれた馬援の生涯をえがいた小説。利他の思いを貫く男に出世昇進の我欲はなく「人は人を殺すが、馬は馬を殺すことをしない」と牧の馬や牛を眺めて過ごす事を只管愛した男を時流の渦が否応なしに捉えます。作家の伸び伸びした筆致を楽しめたのは屈託を脱した作家自身の達意か、それとも読者の抱えた懊悩が薄らいだせいか?情景や風を、息吹を感じる久々の体験を致しました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

キジネコ

深夜に宅内の何処かで小さな音がします。猫のハルさんは私のベットの足元で丸くなっています。ついに出てきてくれたか?思い続けたヒト。オバケでも良いから会いたいヒトの到来にワクワクしながら暗闇の向こう側に目を凝らします。でも… そんな事を毎晩続けているのに昨夜も姿を現してくれません。入院から数えると5か月になりますが彼女がもう この世界にいないことを思い出すたびに胸の奥が痛くなります。新しいルーチンワーク、朝の6:30ラジオ体操を先週から始めました。死神が私の肩を叩く日まで元気でいなければと思う今日です。

ユウキ
2024/03/22 00:48

見てなくてもきっとすぐそばで見ていてくれてると思うのです

キジネコ
2024/03/22 05:12

目に見えるものへの拘りから自分を解放すれば 彼女が 何処にいるか?何処にいても、わかる様な気がしてきます。様々の感情が 私の中にある様に エゴであり甘えであることは解かるのですが 暫くは感情と理性の間でウロウロする達観とは遠い場所にいる酩酊猫でゴザイマスァィ(。・Д・)ゞ

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2024年4月の感想・レビュー一覧
11

キジネコ
ナチスドイツのポーランド侵攻、第二次世界大戦勃発の年1939年11月に刊行、繰り返される人類の愚かな戦争の歴史、荒廃した大地に咲く「最後の花」に託した未来への希望の物語です。未だに人は同じ轍を踏む。自分で自分を壊す愚かしさに反省を見せない悲しい現実。今日の世界で見受けれれる事、力の支配が全てと思考が嘆かわしい。サーバーさんは幼時に負った目のけがのせいで全盲状態で自分の描いた絵を見る事が出来なかったと後書きで村上さんが紹介しています。ビックリです。未来を私達は見る事ができない。しかし信じる事は未だできる筈。
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キジネコ
遠目に表紙を眺める度に左側の人物が骸骨に見えて仕方がない。帝政ロシアの終末・ロマノフ家の最期にまつわるアナスタシア皇女生存説と数々の偽物の登場という皮肉な顛末が材?とかなんとかって頭の隅っこで思いつつ、つつつつ。題名は?男装の兵士として素性を偽り軍に隠れた皇女の恋心の純情と、隠された思いに気付かず彼(彼女)の懐中の財宝に目がくらんだ男の慙愧が主題なの?重層的な心理の綾が編み込まれている様で、とても込入った設計図をもった小説だなあって感想です。悲しいばかりの話はじれったく好みから遠いなあって正直思いました。
キジネコ
2024/04/27 22:24

万城目さんや森見さんは 懐かしの京都やし 学生の頃を思い出して ほっこりはんなりします。この乙女の本棚シリーズは 切ないぞコードにのっとって選んでおいでなんやなかろーか?と推測。もとより読破は のぞんでんじんで この辺で一旦離脱致します。

キジネコ
2024/04/27 22:25

最近思うんは 目が覚めたら 鴨川のへりで酔いつぶれた朝やったって 浦島体験でけたらええのに… てね。あらいながい込み入った夢見たなあ~てね。

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キジネコ
カミサンが逝って三月が経とうとしています。病院から持ち帰った細々を少しづつ解いていて、此の本を見つけました。手を止めて読んでみてカミサンが「るきさん」だったらオチが良いのかも知れないと思うけど、かなりの割合で「えっちゃん」の方が似ています。あえて烏滸がましく言わせて頂ければ二人で一つ、私達は歌を歌いながらスキップする夫婦であったなあ…と、思ってみて寂しいやら、可笑しいやら。今は卓上の写真の中で笑って笑ってと手を振っています。まあちゃん(カミサン)と呟いてみれば 笑ってと、意気地なしの私を励ましてくれます。
ジム
2024/04/27 08:06

ユウキさん、↑この続きはあるの?🤭

ユウキ
2024/04/27 19:44

あるけど長くなっちゃっうしオチもない😅

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キジネコ
説明がないので想像するしかない。読んだ者同士が細々推理して遊ぶのも面白いかもしれない。主人公はお父曰く鬼子らしい、物語に挿話として込められた「三郎と八郎」の意図は。たった一人の友達とは一体誰の事だろうか?そして15になった娘とお父の本当の関係は。「白竜魚腹」という故事があります、天帝の白竜が身をやつして下界に降りる際に魚に化ける、が漁師に欺かれて目を射抜かれてしまう、大雑把に説明するとそう云う話だけど、何処かこの「魚服記」と繋がってる様な気がしてなりません。妄想憶測独断偏見、本は如何読むか?試されます。
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キジネコ
王莽が劉邦の建国した漢から王位を簒奪する前漢末、雨後の筍の様に帝位の継承者が出没する乱世に無私の傑人が登壇します。王墓の守護という閑職を与えられた馬家の末子として生まれた馬援の生涯をえがいた小説。利他の思いを貫く男に出世昇進の我欲はなく「人は人を殺すが、馬は馬を殺すことをしない」と牧の馬や牛を眺めて過ごす事を只管愛した男を時流の渦が否応なしに捉えます。作家の伸び伸びした筆致を楽しめたのは屈託を脱した作家自身の達意か、それとも読者の抱えた懊悩が薄らいだせいか?情景や風を、息吹を感じる久々の体験を致しました。
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キジネコ
一つの難儀は、人物の描き分けにオッサンの能ではついていけません。な、弱音もらすと感想書く以前の問題でしょうが…と御小言拝領です。乱歩の世界観が美しい緊張で彩色されて、相まって得も云われん雰囲気を醸すのは事実と認めて讃嘆。乞われて嫁いだ少女が、垣間見た幸福が幻の様に壊れてしまう様と述懐、猜疑の芽生えと妬心にかられてとる行動と、その齎す結末。一組の男女の悲劇を通して描かれる人の業の世界、お見事でございます。整合性等置き去りにして刻まれる数々の小説がかえって彼我を近づける。さて幸福は生死の奈辺のありや?てね。
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キジネコ
幻想譚『それは「気配」の域を越えて「見えるもの」の領分に入って来るのです。影と「ドッペルゲンゲル」私は この二つに、月夜になれば憑かれるんですよ。』とKが云います。影がKを、彼の命を奪ったとも。しかし月光の浜景、己の影と踊る様なKに出会うてしまう描写が実に生な感触を伴って読者の実感を導きます。青空文庫も読み返してみたら全文使われていました。絵は物語の世界観を大きく拡張する事に成功しています 素晴らしい作品。満月の光が静かに降り注ぐ海岸の情景が目に見えるんです。潮騒が遠く近く、読者は夢幻の世界に誘われます。
ジム
2024/04/23 22:26

絵を見てみたけど、すごく印象的な月!音が聞こえてくるような波打ち際。文章の空気とよく合うね😊

キジネコ
2024/04/23 23:29

ジムちゃん 乙女の本棚ですよ。胸がキューって痛くなるような話ばかりに出会ってますが そういうのを抽出してるんかも知れません。オッサンがキューって(^^; 似合わんけど でもキューですよ。

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キジネコ
圧倒的なアイコンとして乱世を誘導した孟嘗君が時流の波間に沈み薛の領に隠棲。並び称される若き平原君の成長が描かれるのも嬉しく読みました。燕の昭王の信任を得た亡国の将軍楽毅が斉の討伐を行うハイライトにわくわく。「隗より始めよ」郭隗先生の教導「白馬は馬に非ず」二人目の公孫竜が物語に果たす役割はいかに?孟嘗君の再登場は?砂丘の乱で餓死する主父武霊王の再評価に少し安堵し・和氏の璧の帰趨をめぐる権力の鬩ぎあいの待つ次巻へ。公孫龍に孟嘗君の養父であった風洪・白圭が重なって見えて頼もしく、さて物語は何処に繋がるの?って。
ジム
2024/04/21 22:00

キジさん、宮城谷さんの本よく読んでるよね。好きな作家さんの本はやっぱり入りやすいよね。わくわく✨️いいね!🤗

キジネコ
2024/04/21 22:27

ジムちゃん ストーリーよりも言葉がすっと胸の奥に降りてくるんよ。ダメダメの意気地なしになってるオッサンだもんで 本を半年ほど読めてなかった。抜け殻みたいなアタシが空っぽを埋める為に宮城谷さんなら読めるか?て思うてメーターの針が上がるのを期待しつつ 少しずつね。

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キジネコ
図書館の本棚、虎と目が合って「おっ」人虎伝。キレイな挿絵で彩られた「山月記」の趣向に「阿」とびっくり。読み終えて「う…ん」が漏れたけど。杓子定規に斯くあるべしみたいな偏屈頭が擡げれば、小姑みたいで鬱陶しい「気に入らんなら御随意に」と叱られる。要は解釈の問題でしょうが「山月記」に始めて触れる方には原作を是非読んで頂きたいと老婆心が発動致しました。これはこれで、きっと良い、変化を拒まず複眼的な視野の柔軟を失うまいよと改めて融通無碍、大口開けて深く息して阿を一つ、への字に結んで吽一つ。軽量だけど…美しいのです。
ジム
2024/04/19 22:17

乙女の本棚。まだ見たことはなくて、美しいイラストがついてるんだなと思ってるんだけど、文章はそのままなのかな?

キジネコ
2024/04/20 06:07

ジムちゃん 文章って 作品本分のことやね 少しバッカ この作品は編集が入ってるんで印象が随分イラストに引っ張られる傾向はあります、てのがアタシの印象。このシリーズ 短いのは そのまま使ってる作品もあり 近代の作家に若い人が触れる機会を持つには 良いシリーズやなかろーかって思いましたよ。

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キジネコ
何処に自分の視点を置くかで物語の見え方が違ってきます。時には善悪正邪の価値さえ転倒してしまう。作家の三国志は読みたくて二回読みましたが全ての登場人物とエピソードを反芻する程の読み方はできていません。もし三回目があれば登場人物の相関図を書きながら物語を追うてみるのも興趣かもしれません。曹操贔屓の私には魏王として死んだ英雄と天子から帝位を禅譲させた後継の退色、明と暗を強く感じます。その大きな潮流を牽引した者達の視座で描かれる三国志スピンオフを楽しく読みました。勝つ事よりも守る事の方が難しいと物語は教えます。
が「ナイス!」と言っています。
キジネコ
互いに長い時間を過ごした夫婦が無口になり老いに戸惑い、やがて来るそれにおそれを抱きながら今日を生きる… それは永遠の眠りではなく本来の目覚めであれと願い、のこされた伴侶が生きる世界は実は、地獄なのだと呟く本意は?なんで この本が今の私のトコに来たんか?カミサマが越境した伴侶の他界を通じて、意味を自身に問え、云われてる様な気が致しました。絵本の老夫婦程の高齢ではない事は何も私自身を慰めませんが、しかし「老い」や「死」やこの世界の時間や経験について問うのは何処か仏教の内観修行の様でもありますことよ。
ジム
2024/04/17 14:03

神様ね!カミサン(奥さん)でレビュー読んでた😂「キジ、これを読むがよい」と届けられたのかな🤭

キジネコ
2024/04/17 15:42

なかなかキツオス。こういう孤独に免疫がありません。現世が修行の場所、地獄そのものて云われたら そうかも知れんね、て思います この頃(゚д゚)(。_。)ウン

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/10(4344日経過)
記録初日
2012/01/05(4501日経過)
読んだ本
1337冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
254518ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
1296件(投稿率96.9%)
本棚
7棚
性別
血液型
A型
現住所
神奈川県
自己紹介

本が好きです。

音楽が好きです。

Sting - Shape Of My Heart
https://www.youtube.com/watch?v=ZuI61cTNbAk&feature=player_detailpage

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