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2024年5月の読書メーターまとめ

MIKETOM
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235ナイス

2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入られ登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

MIKETOM
第79回直木賞。明治初期、和歌山太地の鯨漁師たちの話。西洋式近代捕鯨で世界中の鯨が激減。そのあおりで太地でも急速に不漁となり極貧に喘ぐ。久しぶりの巨大鯨到来の一報に勇んで出かける船団。この鯨漁の描写が圧巻。海の轟と断末魔の咆哮が聞こえてくるよう。しかし彼等は深追いし過ぎた。嵐から逃げ遅れ、潮流によって沖へ沖へと流されていく。せっかく得た鯨を海に流すが時すでに遅し。荒れ狂う海に翻弄され船団が次々に波に吞まれていく。数十人が犠牲になった痛ましい海難事故。しかし苦難はまだまだ続く。→
MIKETOM
2024/05/25 04:12

微かな希望が見えてきてはすぐにそれ以上の災厄に見舞われるという悪循環。最後まで明るい兆しが見えなかったところがまた辛いところ。重厚で重苦しくそしてまた文体もそんな感じ。読了するのにパワーが要った。満足感はあったが再読するかどうかはわからない。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
21

MIKETOM
シリーズ第二弾。ただし、単純に笑えるという意味では前作のほうが上。本書は笑える要素もあるのだが、それ以上に人間模様の妙を書いた巻だった。とにかく何を考えているのか理解不能の被告など。犯行動機はもちろん裁判の場における態度そのものなどもまったく理解の範疇を超えていて本当に人間なのか?と疑問符がつくほど。世の中そんなヤツが無数にいる模様。それでも笑えるシーンもある。特に今回は裁判官がやり玉にあがっていた。職業倫理などひとかけらもない裁判官。世界で一番人を裁く資格がないだろうなと思わせられる。とまあこんな感じ。
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MIKETOM
三人の死体ABC。状況はABが共謀してCを殺したと思えた。しかし検分が進むにつれCが埋められた土中からはい出しABを殺したという線も出てくる。まるでゾンビのように。ということで「死霊」殺人事件。もちろんそんなオカルトチックな話ではない。一応合理的な説明はされている。しかしまあ、ちょっと強引で無理筋なプロットかなと思えたり。事件が解決しよかったねチャンチャンとなってからまだ100ページ残。こういう時は最後に驚愕のどんでん返しとなるのが普通の流れ。しかし本作は…アレ?という感じ。ま、これはこれでいいけどね。
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MIKETOM
エロティックなシーンが各編にちりばめられているから官能小説集というのだろう、全九編。ただし作者の人柄のせいなのだろう、それなりに品位を保っているので安心して読める。そしてエロシーンに絡めて各編ごとにアイディアが練り込まれている。この複合技がいい。心の闇、壊れかけた心、夫婦の複雑な愛情、性に溺れる女、楽しみながらも溺れない女、そしてホラーまで。よかったのが『浅間情話』。身勝手な夫と軽んじられる妻。妻の復讐と果てしなく続く夫の償い。早く平穏な日々を取り戻して欲しいと願ってしまう。まずまず悪くない一冊。
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MIKETOM
第79回直木賞。明治初期、和歌山太地の鯨漁師たちの話。西洋式近代捕鯨で世界中の鯨が激減。そのあおりで太地でも急速に不漁となり極貧に喘ぐ。久しぶりの巨大鯨到来の一報に勇んで出かける船団。この鯨漁の描写が圧巻。海の轟と断末魔の咆哮が聞こえてくるよう。しかし彼等は深追いし過ぎた。嵐から逃げ遅れ、潮流によって沖へ沖へと流されていく。せっかく得た鯨を海に流すが時すでに遅し。荒れ狂う海に翻弄され船団が次々に波に吞まれていく。数十人が犠牲になった痛ましい海難事故。しかし苦難はまだまだ続く。→
MIKETOM
2024/05/25 04:12

微かな希望が見えてきてはすぐにそれ以上の災厄に見舞われるという悪循環。最後まで明るい兆しが見えなかったところがまた辛いところ。重厚で重苦しくそしてまた文体もそんな感じ。読了するのにパワーが要った。満足感はあったが再読するかどうかはわからない。

が「ナイス!」と言っています。
MIKETOM
さていよいよ最終巻。前半は、戦国時代もののクライマックスはこうでなきゃという、両軍全てを賭けた真っ向正面からの大激突。今まで満を持して生き残ってきたあの人この人が次々と壮絶な死を遂げていく。繰り返すけど、やっぱこうでなきゃ。ただまあ、後半は政治面での権謀術数の応酬。そして結果はこうなりました、と。まあ、これはこれでいいんじゃないんでしょうか。それにしても、よくまあここまで書いたもんだとこの作者には素直に脱帽。少々の欠点なんて全然気にしない。ホント、敢闘賞、功労賞ものだね。ご苦労様でした。
MIKETOM
2024/05/20 01:32

戦国IF物といえば忘れられない『影武者・徳川家康』あれも面白かったなあ。もうしばらくしたら再読してみようか。ただまあ、本書に比べてお気楽には読めないから腹をくくって読まねば。読むかどうかまだわからないけど。

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MIKETOM
またまた出ました三国志パクリ(笑)これはもう芸の一種だと割り切りましょう。豊臣家を蜀に、黒田如水を孔明になぞらえ、圧倒的軍事力を誇る魏(徳川家)に対し政治力でなんとか対抗する。しかし周辺の諸大名はじわじわと徳川家になびいてゆき、豊臣家の衰退はもはや覆うべくもない。そして過労が祟って如水の健康が徐々に蝕まれていき…。ということで次巻がラスト。『天下一統』結果や如何に!(再読だから既に知ってるんだけどね)
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MIKETOM
ずっと沈黙を保っていた高台院が豊臣家分裂の謀略をもっていよいよ動き出した!と言っても書状を二通書いただけだが。高台院にとって、あのヒステリックに喚き散らすしか能のない権勢欲のバケモノ淀君と、どう間違っても種ナシ秀吉の子であるはずのない秀頼如きに、長屋時代から秀吉と二人三脚で苦労に苦労を重ねて築き上げてきた豊臣家を横攫いに乗っ取られるなど承服できるはずもない。本書では高台院は淀君に対して妬みがあったと書いているがそれは事実ではないと思う。武家社会のならいとして、秀頼は実母が誰であろうとも正室の寧々を→
MIKETOM
2024/05/19 11:14

正式な母として寧々の下で養育されるべきものであった。もしそうなっていれば豊臣家の運命は違っていただろう。ところが色ボケ秀吉がそれを無視し、結果として人格破綻者淀君の果てしない増長を招いてしまった。高台院が一番怒っているのはそこなのだと思う。それにしても、政治・軍事の天才秀吉が、こと下半身問題になるととたんに猿なみになってしまうこの厄介さに高台院はため息しか出なかったことだろう。ちなみに高台院は、豊臣家滅亡後も徳川家によって篤く庇護され平穏な余生を過ごした。どんな心境だったかは知るべくもないが。

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MIKETOM
ネタバレ米のSDI戦略防衛構想、いわゆるスター・ウォーズ計画(そういう時代の話)も佳境を迎え、KGBの諜報活動が急激にステップアップ。これに過剰反応したCIAのライバル組織DIAが暴走しKGBエージェントを次々に暗殺。KGBの報復がCIAに向けられ果てしない暗殺合戦の様相を呈し始めたため、CIAは掴んだヒット計画をKGBに流す。そしてDIAのヒットマンたちがリバースヒットにあう。とまあ、こんな流れの中でFBIの女スパイの悲劇的な最期が痛ましい。落合作品の特徴の一つに、ハードボイルドの中に甘ったるい→
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MIKETOM
さて、いよいよバーチャル関ケ原。徳川・織田信雄連合軍VS豊臣(&毛利他)・織田秀信(三法師)連合軍。軍の布陣はだいたい史実通りなのだが、メンツがガラッと変わる。秀忠が最初からいるのが可笑しい。戦前、島津が理解不能の動きを取るが、これは順当にいけば戦場での兵力差が付き過ぎるからなのかな。よくわからないけど。よく、一番怖いのは有能な敵ではなく無能な味方なんて言うけど、さしずめ信雄がそうだった。家康始め徳川軍がみな怒り狂っているのは笑えた。結果は書かない。ただしまだ三巻残ってる。
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MIKETOM
戦国武将にも相性ってのがある。徳川と真田(というより家康と昌幸)というのはもう不俱戴天の敵、天敵状態。北条を屠った家康はその勢いを駆って念願の真田狩りを開始。智謀の人昌幸は緒戦で徳川軍を翻弄。しかし相変わらずの家康、卑劣で人道に悖る手段を用い昌幸を追い詰める。後のない昌幸は一か八かの賭けに出て家康を襲撃するのだが…。結末は、靴紐さえ切れなきゃねぇという話。家康は家康なり、昌幸は昌幸なりの信念と意地。この駆け引きはかなり面白かった。作者もよく考えてるなぁ。
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MIKETOM
徳川無双! 大魔王に引き続きもう一方の雄まで撃破。天下取りレースの先頭に躍り出る。とは言いながらその手口がまた…信義も礼儀も道義も正義も仁義もクソもあったもんじゃない。もっとも、この激動の時代にキレイゴトなど言ってられるか!と言われればごもっともと答えるけど。淀君もまた別の意味で無双状態で、秀長も官兵衛も完全に逃げ腰になってるところが可笑しい。哀れなのが長宗我部。史実では嫡男と愛妻を相次いで亡くし哀しみのどん底で憂悶死。本書ではさらに悲惨な状態になっている。伊達がじわじわと関東へ。次巻はどうなる!?
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MIKETOM
さてここで驚天動地の出来事が勃発。信長というのは、光秀の時もそうなのだが、自分がどれほど部下や同盟者に対して非道な行いをしても、彼等が自分を裏切るとは全然思ってなかったりする。あまりにも万能感を持ち過ぎた故のことなのだろうが、結局はそれが命取りになったということ。死体が確認されてないというところはいかにも摩利支天らしいというべきか。織田家は信雄と信孝に分裂し…。秀長と官兵衛そろって幸村の虫がよすぎる要求を容れるとか、このへんも無理筋だけど仕方ない。こうして更なる激動の時代へ…。
MIKETOM
2024/05/13 02:27

ところで。この作者の文体のクセなのだが、やたら「~である」「~のである」が多すぎるのである。こう頻繁に書かれるとすごくイライラしてくるのである。もう少し頻度を抑えて欲しいのである。

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MIKETOM
信長の威厳がもう大魔王クラス(笑)一睨みされただけで誰でもが目を伏せてしまう的な。家康は相変わらずのタヌキ振り。誰に対しても懐疑的な信長がこのタヌキにだけはそうでもないのが信長らしいのか。ここで伊達政宗が主役クラスで出てくる。地元民としては嬉しい限り。蘆名との闘いはマジで死闘だった。どっちに転んでもおかしくない状況。その後を考えると伊達でよかった。前田慶次が超変人として出てくるが(表紙の絵がそうらしい)これで最後だろうね。マンガで有名になったけど実際はどうってことない人物。次巻は織田・徳川VS北条。
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MIKETOM
またまた三国志名場面のパクリ(笑)福島正則が幼少の秀頼を抱いて織田軍のど真ん中を駆け抜けるシーン、これは趙雲が劉禅を抱いて曹操軍を駆け抜けるシーンそのまんま(笑)さて、戦闘の最重要な場面で個人的感情により敵前逃亡して味方と援軍の上杉に多大な損害を与えたヘタレ幸村を昌幸が激怒するのは当然。上杉から「真田は敵に内通している」という疑いをかけられても当然。なのにお人好しの上杉は…。どうせ三国志パクリ手法の作者なら『泣いて馬謖を斬る』をここでパクれよと思ってしまったり。というわけで作者の苦労が偲ばれる第五巻。→
MIKETOM
2024/05/10 12:56

他にも、義弘捕縛のシーンが張遼捕縛のシーンと、幸村VS忠勝のシーンが許緒VS馬超のシーンと被ってしまうね。

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MIKETOM
九州の五分の四を制した島津は勢いに乗って全制覇を目論む。大友は青息吐息で秀吉に援軍を要請。秀吉は大阪城を完成させ信長・家康連合軍を迎え撃ちこれを撃破。大友に援軍を送る。しかし、共に援軍となった長宗我部元親の嫡子信親が島津勢に包囲され憤死。ショックの元親は土佐に帰り、秀吉は大阪城に守備兵一万を残して三万以上を追加援軍に。一方家康配下の酒井忠次と石川数正が家康を裏切り秀吉に内通。そして信長・家康連合軍は再び大阪城を包囲する。結果は…ここでは書かない。
MIKETOM
2024/05/09 16:09

とかまあ、全巻いちいち粗筋を書いてたんではあまりにもくどすぎるね。ネタバレにもなっちゃうし。これでも伊達政宗のシーンとかだいぶ端折ってはいるんだけど。読むほうも飽きちゃうだろうし。次巻からはもっと簡潔に書きましょう。

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MIKETOM
島津と竜造寺の激突。沖田畷の死闘。竜造寺の驕りが、桶狭間並みの兵力差を覆して島津大逆転勝利に導いた。勢いに乗る島津は大友側の岩屋城に迫る。迎え撃つは名将高橋紹運。戦いにならない兵力差で激闘に次ぐ激闘。文字通り最後の一兵まで戦い抜いた。当時の九州は凄すぎ。とまあ、この辺はほぼ史実通り。そしてとんでもないフィクションが書かれる。信長方の茶々が家出をしはるばる大阪まで徒歩でやってきてそのまま秀吉の側室になるとか、かなりの無理筋だけど、そうしないと秀頼が生まれないから仕方がない。作者もだいぶ苦労してます(笑)
が「ナイス!」と言っています。
MIKETOM
信長は北陸・中部周辺を支配下に置く。秀吉は毛利・長宗我部を味方に引き入れ近畿以西を制圧。両者不倶戴天の敵としてにらみ合う。他方、小諸攻城戦で真田信幸が味方を護るために盾となって本田忠勝と一騎打ち。重傷を負い捕虜となる(←これが後に信幸が忠勝の娘を妻に娶る(史実)伏線になっている)。家康は北条と同盟を組み真田を東西から攻めようと画策するが、昌幸の計略にかかり計画を断念。北条(総勢四万)だけで攻め込むが、昌幸・幸村親子(総勢五千)の計略で散々に翻弄され大敗して逃げ帰る。真田の地の利を生かした→
MIKETOM
2024/05/06 15:20

ゲリラ戦が冴えわたる。さすが真田と言わせる場面。本書は細部がなかなか冴えていて読んでて楽しい読み物。まだあと11巻。 上の信幸の例でもわかるように、本書はストーリーを史実とガラッと入れ替えているのだが、そこ以外は極力史実を忠実になぞろうとする努力も垣間見える。これはいい姿勢かな。

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MIKETOM
【もし信長が本能寺で死ななかったら】という”歴史にIF”もの。もっとも単に死ななかっただけならそのまま天下統一して終わりだからここで作者が一工夫。信長は大ケガを負いながら辛うじて脱出。そして世間的には生死不明のまま山奥の廃寺で傷の治療に専念する。その間に秀吉が天下への野望を顕わにし、その後信長が再び立つ。こうして信長VS秀吉の図式が出来上がる。家康は信長に加担するそぶりを見せながら淡々と漁夫の利を狙う。真田昌幸は秀吉に加担しながらこれまた天下を窺うという形成。なかなか面白い。→
MIKETOM
2024/05/05 01:57

というわけで全13巻とかなりの長丁場。これまた30年ぶりぐらいの再読。楽しみに。本書は司馬遼や隆慶一郎のような重厚さはない。軽快でむしろユーモアすら感じられる。そして、なんと三国志の名場面のパクリなどもあるのだ。本書でも、柴田勝家が賤ケ岳七本槍を同時に相手して余裕であしらうシーンがあるけれど、これは呂布が魏の猛将七人を悠々とあしらうシーンの丸パクリだし、他にも『死せる孔明生ける仲達を走らす』風のシーンがあったり。シラっとイタダキしちゃってます(笑)

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MIKETOM
これはコバルト文庫の復刻版とのこと。つまり少女小説らしい(女房が所持していた)。山本文緒といえば心の病んだ女たちを描くのを得意にしている作家というイメージがあったので、へえ、こういうのも書くんだ~ってのが正直な感想。甲子園にも出場した高校球児とその幼馴染、そしてプロの二軍に進んだ彼に合宿所近くに住む同年代の少女と交流ができたことからいわば三角関係になっていくというストーリー。いわば男が二股かけたってことなのだが全然ドロドロしてなくて、女二人が仲良しで、彼の優柔不断ぶりを二人で攻撃したりとか、→
MIKETOM
2024/05/04 01:57

まあ…青春してますね~という話。短編がもう一編収録されているのだがこちらも似たり寄ったりといったところ。なんかねえ、他愛なさ過ぎて頭の中を右から左へ駆け抜けていった感じ。ちなみに俺も高校球児だったけど、胸キュンロマンスは全くありませんでした(笑)

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MIKETOM
捜していた本がやっと本棚の奥から出てきた。20年ぶりの再読。プロ雀士と同等の実力を持つ著者によるイカサマ手口の公開本。これがねえ、もうマジ、スゴイのよ。様々な積み込みの仕方、配牌14枚総取り換えとか、巷に出回った知識はもとより、我々シロウトでは想像もつかないような奇想天外なイカサマの手口があれこれとバクロされている。阿佐田本人が考案した手口ってのには笑ったけど。当時は凄かったんだなあと驚くと共に、こんな連中と関わらなくてよかったと胸をなでおろすような本。後半は正攻法による打ち方指南書になっている。→
MIKETOM
2024/05/03 16:28

一読その考察の深さに驚くばかり。プロの凄さに圧倒される。面白いのは、イカサマにしろ正攻法にしろ、序盤はいかに自分にツキを呼び込むかということを強調している点。ツキを呼び込めば(相手がツキから見放されるように仕組めば)あとは平打ちで勝利が転がり込んでくるわけであって、その状況を作り出すことが肝心要らしい。やっぱその道を究めた人の言う事は一味違う。

が「ナイス!」と言っています。
MIKETOM
アガサ作品はこれで三作目。古典中の古典であり、昨今のミステリーに比べれば驚愕のどんでん返しとか練りに練ったトリックとかではないが、こういう作品が多く書かれた上に現代の名作群があるんだなというのがよくわかる。マザーグースの歌に見立てた殺人。もっとも、それがそれほど重要な要素ではないけど。推理が行ったり来たりしながら浮かんでは消えた人物がやっぱ真犯人か!と思ったら、そのすぐそばにいた人物だった。あ、くそ、やっぱそっちだったか!てな感じで悔しがるのもまたこの手の作品を読む楽しさではある。→
MIKETOM
2024/05/03 01:28

それにしても、憐れな女。手紙がアクシデントなく届いていれば、もしかしたら死ななくても済んだかも!?痛ましさ、無常観を感じてしまうね。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/17(4394日経過)
記録初日
2012/08/12(4338日経過)
読んだ本
1429冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
508086ページ(1日平均117ページ)
感想・レビュー
1428件(投稿率99.9%)
本棚
48棚
性別
現住所
宮城県
自己紹介


レビューは思ったことをそのまま書いているのですが、
気に入ったのは褒めまくるけど、
そうじゃないのは相当辛辣に書くケースがずいぶんあります。
気に障った人がいるなら申し訳ありません。


読了した本の全てにランク付けしている。
7段階(V、S、A、B、C、D、Eランク)。
Aは普通に面白い。Bはう~ん、イマイチって感じ。
本棚で各ランクごとに分類しているので興味のある方は覗いてみてください。
(ただし、SとAは小説とノンフィクションでさらに分けている)


江戸川乱歩賞受賞作全読破。
直木賞も80作品超え。
直木賞はボチボチ追加読了していく予定。


好きな作家と言われるとちょっと悩んでしまう。
一作家一作品というケースが非常に多いので。

100冊以上読んでるのは阿刀田高のみ。
50冊以上は星新一。
30冊以上は東野圭吾。

10冊以上は
綾辻行人、伊坂幸太郎、大沢在昌、乙川優三郎、岡嶋二人、
落合信彦、恩田陸、北村薫、桐野夏生、司馬遼太郎、清水義範、
真保裕一、筒井康隆、藤堂志津子、藤田宜永、宮部みゆき、
森博嗣、森村誠一、ジェフリー・アーチャー
といったところ。
このへんが『好きな作家』になるかな。
ちょっと古いしありがちだけど。

それから、
『日本推理作家協会編・ミステリー傑作選シリーズ』
というのを50冊ほど読んでいる。
これは全制覇が目標。


レビュー書く時、256文字制限は少なすぎるよ。
せめて1000文字ぐらいにしてもらえないかな。
それでも足りないんだけど(笑)

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