ネタバレ初読作家さん。映画化されるので平積みにされていたのが縁で、手に取った。こういう思わぬ出会いはネットでは存在しないので嬉しい。トリックやストーリーはもちろん、細かく計算されていて面白い。でもSNSの悪い部分を全面的に突きつけられ、それが一番怖かった。他愛のないことをツイートしていても、気づかないうちに誰かを追い込んでいるかもしれないと考えると、送信前に冷静にならなくてはいけない。戒められているような、妙に居心地の悪さがあった。それを認めながらではないと、読むのがきついかもしれない。そんな作品だった。

ネタバレ主人公のちょっとしたミスから始まる異変。最初はホラーという感じがせずに読み進めたが、いつのまにか周りは異変だらけ。すっかり壊れた日常に囲まれ、「なぜ引きずられるのよ！」という思いを抱きながらも、何も手助けできないもどかしさを感じながら読んだ。思えば最初から罠に嵌められていたんですよね。あの状況に置かれたら、誰だって人を助けてしまう。責任感からの行動が破滅への第一歩だったのがきつかった。追い詰められておかしくなって行っても、どこかに助けはある。それを見つけるのが一番難しいのだと思わせる内容でした。

ネタバレこのシリーズはライトな書き方をしているので、短時間で読めるのが嬉しい。でも内容はライトではなく、推理小説としてもしっかり書かれているので好感度が高い。最初の頃は原因は素人でも想像できていたが、最近はより専門的になり簡単には見抜けない。今回もそうだった。2作目は小鳥遊先生の診断とそれがもたらす結果に苦しみ、それでも医師として正しと信じる道を選んだところがよかった。最終的な診断を小鳥遊にさせる鷹央も、少しずつ人の気持ちを理解できるようになっていて、共に成長するいいコンビだと感じた。

ネタバレ島に起きる怪異の正体はだいたい想像がついていた。なのでそれに関してはあまり驚きはなく、因習村っぽく見せたミステリだとたかを括っていた。横溝正史の作品が引用されているので、「見立て殺人かな」と予想をつけながら読んでいたら…最後の最後に「え？どういうこと？」と混乱してしまった。ざっとページを捲り直したくらいでは痕跡が見つけられないので、やはり再読が必要みたい。一度目はミステリ、二度目はホラーと言われているので、ホラー体験もしたい。

ネタバレ初読作家さん。映画化されるので平積みにされていたのが縁で、手に取った。こういう思わぬ出会いはネットでは存在しないので嬉しい。トリックやストーリーはもちろん、細かく計算されていて面白い。でもSNSの悪い部分を全面的に突きつけられ、それが一番怖かった。他愛のないことをツイートしていても、気づかないうちに誰かを追い込んでいるかもしれないと考えると、送信前に冷静にならなくてはいけない。戒められているような、妙に居心地の悪さがあった。それを認めながらではないと、読むのがきついかもしれない。そんな作品だった。

ネタバレJホラーを『リング』あたりを出発点にして、どのように変化してきたかを学術的に語る本。テーマを決めて議論を進めていくと、それがそのままJホラーの歴史につながるのが興味深かった。各作品を細かく分析する上でストーリー紹介は欠かせないものだが、故にネタバレ満載なので、未視聴作品のネタバレが嫌な方は、視聴後に読むことをお勧めする。逆に解説を読んだ上で初めて観ると、今までとは違った視点で映画を楽しめるだろう。ここにある作品は8割ほど観ているので、いろんな気づきをもらえた。創作者を目指す人にも読んでいただきたい。

ネタバレ建物の構造が複雑だったので、初回特典のカードが役に立ちました。それでも混乱する場面も多かったので、今後もこういう形でつけてほしい。栞代わりにもなるので。内容的には例の斑目機関が絡んで、今回は巨人の殺人鬼が登場し、クローズドサークルができた。比留子さんは完全に安楽椅子状態。それで的確な推理ができるのはさすがです。回想シーンに出てくるケイは京っぽく見えて仕方ない分、ミスリードされてたまるかと思ったが、やはり重なってしまう。これと現在が繋がったところは全くの予想外でした。最後に名前だけ出てくる人って誰だっけ？