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4月の読書メーターまとめ

曲月斎
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4月に読んだ本
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4月のトップ感想・レビュー!

曲月斎
人の性格、知性、価値観などの形成には3世代くらいかかるのではないか。そう考えると、本書は明治天皇から今上天皇に至る、4代の天皇の言葉を点綴することで、みえてくるものがある。京都弁が終生抜けず、食生活の好みも生まれ育った環境のままにあった明治天皇、その後ろ姿を見て育った昭和天皇。今上天皇も戦前戦後の時代を経験して、父君とは違う新憲法下の天皇像を冀求し続けたことも立体的にみえてくる。考えが固まるまでに3代かかるとすれば、1960年生まれの皇太子殿下で日本国憲法下での天皇像が一つの完成形をみるのかもしれない。
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4月のトップつぶやき!

曲月斎

新元号云々で万葉集が話題になっているけど、ひそかにアマゾンで文選の巻1が入荷待ちになっているのが微笑ましく。

新元号云々で万葉集が話題になっているけど、ひそかにアマゾンで文選の巻1が入荷待ちになっているのが微笑ましく。
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4月の感想・レビュー一覧
8

曲月斎
加賀百万石・前田家の礎を築いた利家、利長親子。その軌跡を綴っていく。ただ肝腎な文書、特に秀吉の書簡と利家の遺言状に疑義を立てる。元の文書が残ってないだけに、後の引用した史書に頼らざるを得ない。諸文書の異同を確認する中で、抑も架空の文書ではなかったかと読み解く。信長、秀吉、家康と権力が移っていく中で、家の歴史も改竄して臣従する必要があったとみる。只、中世は一向衆が治めた土地柄で、家臣団も自身で育成する必要があったこの家を加越能の大藩に育てた手腕を評価すべきか。兎も角、ブルドーザーを乗り回すような快感の1冊。
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曲月斎
1947年生まれの筆者は家康研究の第1人者だそうだ。本書は徳川家康と武田家3代の関わりを軸に読み解く1冊なのだが、近年の研究の判者となろうとしているのが無理筋。自身の研究成果に対しての新説を退けるのはいいが、論拠が読み取りにくい。となると大構えな概説書としての蓋然性が低くなる。例えば甲州からの出兵ルート。その異同が歴史の解釈の上に何の価値を生むのかがよく分からない。異説を否定してもその後、止揚しないのだ。赤勝ち白勝ちの判定をするよりも、歴史を読み解く上でどんな価値があるのかを示すのが泰斗の姿勢だと思う。
曲月斎
2019/04/20 17:50

君の研究が文学としての研究に何の役に立つのか、と恩師に指摘された言葉を思い出しております。

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曲月斎
本を読むという行為は脳内での画像化という作業が並行するけど、本書は磯田和一氏の挿絵が提示されているのがミソ。密室の見取り図&外観図が添えられて、「密室トリック」への興味を掻き立てる。有栖川氏の紹介もネタバレになりそうなところを交わしていて、ある意味で名人芸。同工異曲の本で「密室入門」(安井俊夫氏との共著)や「犯行現場の作り方」(安井俊夫)など以前に読んだけど、また違った趣向。未知の1冊山盛り。ただ想像の世界を画像化されることは幸せなのかなぁ。本書は現代書林版→新潮文庫版→創元推理文庫版、と3度目の刊行。
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曲月斎
日米でのベトナム反戦運動の歴史を分析した1冊。1945年のWWⅡ終了時に、民族自決を求めたホーチミンの要望を冷静に判断していれば、と言うのが第1。第2に戦争、被爆体験が鮮烈だった日本の方が戦争反対に敏感だったのに、社共両党や新左翼のセクト主義が普遍化を妨げたこと、同時に米国でも運動方針の対立があっても基盤が共有されていたこと等等。当時には点の記憶しかないが、政治、外交関係のうねりの中で一連の動きが再認識できたのが収穫。60年、70年と2度の安保闘争の経験が逼塞感の増した現下の状況に教訓になっていないが。
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曲月斎
対談本の難しさ。大蔵流狂言の山本家当主・山本東次郎と、和泉流狂言の野村万蔵の息で、シテ方観世流に転じた野村四郎、この顔合わせなら、と思わせるのだけど、話が終始、建前で終わったような感じで行間に味がない。こういう展開になるなら、腕のある聞き手が一人語りをさせた方が味わいが出た。「近藤乾之助 謡う心、舞う心」のように2人の会話が切り結ばない。実のないままに終わった感じ。「ご首尾よう」なんて言う挨拶がある逸話はいかにも能狂言の世界を垣間見せるだけど。楽屋の乱れの話は佐野萌の「謡うも舞うも宝生の」の方が上手い。
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曲月斎
聖地って何? という疑問を、東京を舞台に分析していく。テーマ別になっているので、五重塔の後にスカイツリーが出てきたり、明治神宮から清正井が出てきたり。変転ぶりが楽しい。ただ、筆者のいうように「聖地」となるためには物語が必要で、それが赤穂義士であったり、四谷怪談だったりという媒体を通じて、時間を掛けて人気になっていったものが、今はSNSだったり、テレビ番組の紹介だったり、アニメ映画だったり。伝播のスピードが速くなっている。と同時に、流行り廃りの回転も速くなる訳で、聖地が聖地たり得るのも難しい時代かと。
曲月斎
2019/04/11 12:28

1項目4~10ページくらいの1話読み切りの連続。先行する著作として、綿谷雪の「考証江戸八百八町」(秋田書店)を思い出した。本書の中でも、春日・牛天神内の「貧乏神」の逸話は楽しい。ちなみに、Webはこちら。http://ushitenjin.jp/keidai/

曲月斎
2019/04/11 12:34

それにしても「スピリチュアル」ってヤツは厭ですねえ。

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曲月斎
1点目。文庫判見開き2ページで絵を収め、2ページで外題を収める。意欲的な企画だけど、画面の真ん中が開けないのはストレス。保育社カラーブックスという文庫判のシリーズがあったが、絵は1ページに収めていたと記憶する。判型の限界、痛し痒し。2点目。北斎が写生のように見せて実は風景を歪めても自分の描きたい意匠を描いているのが印象的。東を向いているのに、西にある富士山を見せたり、山に隠れてみえないはずなのに見せたり。構図を考える上でも楽しいシリーズなのを再認識。初刷り、後刷りの絵が混ざって所収されているのも面白い。
曲月斎
2019/04/06 12:41

この対極にあるのは、岩波書店がかつて刊行した安藤広重の「江戸百景」。判型37センチ×27センチ×4.8センチの大型本。値段も1万円超えだった記憶が。今でも本棚の上にあるけど、どっちがいいんだろう……。

曲月斎
2019/04/08 17:30

それにしても、写真なり、動画を撮るとき、構図を考えます。北斎の考えた構図の妙、参考になりますよ。

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曲月斎
人の性格、知性、価値観などの形成には3世代くらいかかるのではないか。そう考えると、本書は明治天皇から今上天皇に至る、4代の天皇の言葉を点綴することで、みえてくるものがある。京都弁が終生抜けず、食生活の好みも生まれ育った環境のままにあった明治天皇、その後ろ姿を見て育った昭和天皇。今上天皇も戦前戦後の時代を経験して、父君とは違う新憲法下の天皇像を冀求し続けたことも立体的にみえてくる。考えが固まるまでに3代かかるとすれば、1960年生まれの皇太子殿下で日本国憲法下での天皇像が一つの完成形をみるのかもしれない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/25(3622日経過)
記録初日
2005/01/01(5258日経過)
読んだ本
1654冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
446152ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1581件(投稿率95.6%)
本棚
28棚
性別
職業
専門職
現住所
千葉県
外部サイト
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