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2025年5月の読書メーターまとめ

びぃごろ
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2025年5月に読んだ本
16

2025年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

びぃごろ
見事な高校デビューだ平尾安以加!平安時代を愛し「平安部」を作りたいというのが表紙の彼女である。その肩に乗っているのが物語の語り手、牧原栞。クラスの席が真後ろで『あないみじ…これ運命の出会いだよ』と誘われる。訳が分からないまま安以加のペースに乗せられアドバイスする様が微笑ましい。新部創設には最低5人必要だとスカウト開始→裏表紙の大日向大貴は楽な部活希望。2年生で百人一首部の幽霊部員、明石すみれ。安以加の幼馴染で超イケメンの2年生、光吉幸太郎。『成瀬』同様、学生描写が巧いなぁと感心しきり。活動内容もいとをかし
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2025年5月にナイスが最も多かったつぶやき

びぃごろ

2025年4月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4742ページ ナイス数:702ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/258524/summary/monthly/2025/4

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2025年5月の感想・レビュー一覧
16

びぃごろ
芥川賞の『コンビニ人間』の次に、これが当たり前なんですよと異質な世の中で暮らす人たちを描いた『生命式』を読み、一体どういう思考回路からこの短編群は生まれるんだろうと思ったものだ。ホラーとも違う気味の悪さ。怖いもの見たさもあり挑むぞ。今回は長編の上下巻!途中逃げ場がない(笑) クリーン・タウンに住み、ピョコルンというペットが飼える裕福な家庭の一人娘の空子。ラロロリンDNAを持つと優秀とされ就職で優遇される。それが日本では差別の対象に。感情や欲望がなく相手に合わせて人格を形成し、成長する10~35歳まで。
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びぃごろ
『花まんま』の映画化により朱川さんがスピンオフ作品を手掛けたそう。4つの短編。「花のたましい」お好み焼き屋〈みよし〉の娘駒子と智美は小学校のときの因縁を抱え再会する。「百舌鳥乃宮十六夜詣」宮司キワは戦時中15歳の翠の願いをきき百舌鳥のカンコの魂を入れ替える。〔霊は皿に載った料理で、心はその匂いや。魂はその匂いを嗅ぐ人みたいなもんや〕←霊が料理というのがよくわからん(笑)「アネキ台風」血の繋がりがある姉妹は別れ、妹は生まれてきた弟と暮らす。「初恋忌」繁田喜代美の小中時代のエピソードと現在。
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びぃごろ
映画化と知り再読。スタルジックでちょっと不思議な話が多かったはず、知人が以前『この本一番好きなの』と云ったのが一番強い印象である。そうだ昭和の大坂、路地裏が舞台であった。あの頃は馴染のない大阪弁だったが、今では親しみ、郷愁も二割増し。得も言われぬ情感や状況説明の曖昧さが逆に絶妙な作品群でした。「トカピの夜」病弱なチェンホが死んだ「妖精生物」高架下でクラゲのようなものを買う「摩訶不思議」おっちゃんの霊柩車が止まる「花まんま」生まれ変わりの妹「送りん婆」言霊「凍蝶」差別を受けてるミチオが毎週墓地で会うミワ
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びぃごろ
【塚崎多門シリーズ③】喫茶店巡りながら怖い話を披露していく男4人の会。作曲家で坊主頭の尾上が音頭を取り、多聞(主人公)、水島(外科医)、黒田(検事)に招集をかける。前作で怪談話の会があったが、これは多聞を助けるためだった。今回から本格的に始まった6話。あとがきにもあるが、たまにホラーを書きたくなるんだそうな。実際こんなことに遭遇したら嫌だなと思うが、つるつると読み進める。しかし、ここに出てきた話はほぼ実話(多少アレンジしたり、誰かから聞いた話か自分で経験した)と書かれているのをみてゾッとする。
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びぃごろ
【塚崎多門シリーズ②】新刊を手に取ると、すわ!シリーズものだったと慌てて未読の2作目を読む。不思議な空気を纏う短編5編。この多聞はふわふわと、開いているようで閉じている、どこにでも溶け込んでしまうような中性的な男である。帰国子女で音楽プロデューサー。おかしな話や出来事に出くわす率高し。『木守り男』神田川沿いの古い家『悪魔を憐れむ歌』山は死者の眠る世界、当主は月一度山詣でをする『幻影キネマ』映画のロケを見ると人が死ぬ『砂丘ピクニック』消えた砂丘と消えた人『夜明けのガスパール』珈琲怪談の4人が夜行列車に集う
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びぃごろ
富次郎は絵師を目指し三島屋で今まで以上に働きながら、蟷螂師匠の元に通い修業を始める。黒白の間で聞いた話は「看板絵に仕立てること」という枷を与えられ二刀流として奮闘する。『猫の刻参り』闇落ち『甲羅の伊達』河童の三平太の神通力、村の為に身を挺したのに忌まれてしまった家族。悲しい…『百本包丁』まよいが。迷い込んだ人に富をもたらす家には料理を作る包丁人が必要であった。たまたま選ばれた母子は30年間勤める。山姥と谺の謂れも。恐ろしや魔性の女。『富次郎の命の取引』理不尽な恨みはおちかから伊一郎へ続いてしまった。あぁ…
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びぃごろ
ネコの視点で語られるおれとおまえの物語。固有名詞は出てこない。どちらも赤ん坊だったけれど、「おれの方が成長が早かったからあにきだぞ。でも何だかおまえのごはんの方がうまそうだな」…ってときのキメ顔が最高です。そしていつの間にかどんどん大きくなって、家にいることが少なくなっていくおまえ。家ネコのおれのなわばりは変わらないけれど、おまえは…。ちょっと寂しくグッときます。『わすれていいから』って今は普通に思えるけど、若いうちから言えてたらカッコいいよな~。「絶対忘れないでね!」ってのがお決まりの青春時代。
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びぃごろ
美術工芸品のような本である。著者の嗜好と技術の粋が極まった一冊じゃないか。いやまだ数冊しか読んでいないので偉そうなことは言えないのだが、凄いなホント。単行本と文庫本があったので、そりゃ文庫でしょと手にしたが、何やら「あとがきのようなまえがき」が注釈としてついている。文庫化不可能と当初断念したが、単行本をそのまま文庫の中に押し込んでしまうーの術で使ったと。はぁ~不思議な不思議なぐるぐるめんじょだ。未來古書の推しは『茶柱』『羊羹トイウ名ノ闇』『7/3横分けの修辞学』『出前』
びぃごろ
2025/05/19 20:52

岸本佐知子氏のエッセイで著者を知り、当初はイラストを描くだけの人たちと思っていたが、「『罪と罰』を読まない」の対談で小説も書いているのかと驚き、吉田篤弘氏の小説を読んだ。そして発掘本から今、ここに至る。

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びぃごろ
【渡辺淳一文学賞受賞】一休宗純…アニメの風貌からは想像もつかない壮絶な人生だ…禅の教えを破戒し、詩と酒と女を愛し、禅病に罹るほどに修業に狂い生きる。彼は南朝の血を引く母と後小松天皇の落とし胤だったが、権力渦から身を遠ざける。南北朝と応仁の乱の時代に『間違いに満ちた醜い世を糺し、美しく純粋なる禅を広める』と一休と同じ思いを持ちながら、禅病の業を患ったとして描かれたのが山名宗全。想像を膨らませ、木下さん巧いこと読ませてくれるなぁ。満足!《禅寺(頂点)南禅寺(五山)相国寺・建仁寺など(十刹)安国寺・大徳寺など》
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びぃごろ
連作ミステリー5編。イヤミスが軽減されたのは主人公のおかげ。正太郎の考え方や行動に眼がいき、とても良い読書になった。語り手は定年退職した刑事、平良正太郎。妻と二人、たまプラーザの賃貸マンションに暮らす。再就職はせず、鷺沼に住む娘の子、司を保育園に迎えに行くなど悠々自適な生活だ。「かくれんぼ」保育園ママに自転車を貸す「アイランドキッチン」地植えで家庭菜園をやりたいと家の購入を考える「祭り」占有庭付の中古マンション1階を購入する「最善」妻の友人の夫が痴漢容疑で「嘘と隣人」SNSの閲覧数稼ぎのコメントの波紋
びぃごろ
2025/05/18 18:30

過去に扱った事件の回想や、相談を受けアドバイスするなど5編の形は様々だが、なにせ引退しているので切羽詰まらず、やんわり包み込むような感じがよいのだ。イヤミスなんだけどね。最終話で吞みに誘われ吉羅探偵事務所に向かうところを見ると、シリーズ化になるのではと期待大!

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びぃごろ
ネタバレ【御手洗シリーズ㉛】伊坂お勧めの何冊かしかかじっていないが、問題なく読む。石岡も年を取ったなぁ。そして御手洗はずっとスウェーデンにいるのか…。ふたりの絡みは最初と最後のほんの僅かだった。元海自一佐の祖父を持つネッシー研究会のレイラと石岡が伊根の舟屋で体験する不可思議な事件。流されやすい石岡が強引なレイラの言いなりになってる様は年をとっても変わらない性質なんだな、やれやれ。龍神伝説、徐福伝承と神武天皇東征伝説、トマト・リンゴ・ナシ階層。興味深い内容も多々有り。骨董無形?いや秘密裡に動いているのだ何もかも。
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びぃごろ
ネタバレ人類初の長期冷凍睡眠実験に参加した7名。1000年の時を経て目覚めたのは6人だった。外部侵入の出来ない施設で繭<テグミネ>の中、ミイラ化した他殺体は誰が手にかけたものなのか。そして施設内を捜索すると冷凍食料庫で顔をつぶされた死体を発見する…外部との連絡がとれないままどうするのか、犯人は誰なのか、途中鍵を握る人物の回想も含まれるが1000年という時間経過が犯人と共犯者の存在に一体どうやって?と。未来では人類滅亡もあるやも、僅かに生き残る人もいるかも。クローンかと思ったが、高適応度を望んだ結果だったとは。
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びぃごろ
江戸時代の法律事務所か、公事宿「狸穴屋」揉め事を内々に収めるよう働くが、こじれて裁判沙汰になったときは手続きを助け、地方から出てきた人たちを安く泊める宿である。切り盛りするのは女将に娘、番頭と手代、台所を賄う爺に新入りの絵乃だ。自分の亭主と離縁を果たして手代見習いとして働き始めた彼女の目で見た案件は…①入り婿の笛師を離縁させる父。②播州播磨の「孤の瀬」の海の入相問題。③評定所留役の義父に離縁は不当と公事を起こす。④寝たきりの夫から離縁を望む妻。⑤⑥30年前に別れた夫が現れて。いやはや仲裁は大変だ(+_+)
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びぃごろ
見事な高校デビューだ平尾安以加!平安時代を愛し「平安部」を作りたいというのが表紙の彼女である。その肩に乗っているのが物語の語り手、牧原栞。クラスの席が真後ろで『あないみじ…これ運命の出会いだよ』と誘われる。訳が分からないまま安以加のペースに乗せられアドバイスする様が微笑ましい。新部創設には最低5人必要だとスカウト開始→裏表紙の大日向大貴は楽な部活希望。2年生で百人一首部の幽霊部員、明石すみれ。安以加の幼馴染で超イケメンの2年生、光吉幸太郎。『成瀬』同様、学生描写が巧いなぁと感心しきり。活動内容もいとをかし
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びぃごろ
16歳未満の殺人など重罪で少年院に収容されたミドリ班の6人。更生プログラムを終えそれぞれが社会に戻るが、その中で知能指数が若干低い17歳の彼が、死に至らしめた10歳の女の子の母に社員寮で刺殺される。母親はすぐ自首し「やられたからやり返しただけ。反省はしていません、謝罪もしません。でも悪いことをしたので罪は償います」という。ライターの仮谷が少年6人の生い立ちと少年院での様子、退院後を取材する。なぜ彼だけが罰を受け殺されたのか、ミドリ班の誰が居場所を密告したのか。復讐の連鎖をどう止めるか、贖罪の在り方を問う。
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びぃごろ
単純に楽しんだものの勝ち(笑)警察組織に僅かながら残る甲賀者に対し、排除され憎しみを募らせる伊賀者の構図。忍術が能力者並みに突出しているよ!トップの白神蝶三郎(身体妖術)木陰義則はリースレンタルの会社員(手足にやもりの毛)判田鶴松は中学の理科教師(忍具製作)雲川セイラは小学生(懐中殺)赤味敦彦はイタリアンレストランの料理人(毒術)一ノ坂はるみは六本木のキャバクラ嬢(小物を器用に操る投げ技)溝畑アキオ(荒馬乗り)荻谷つばめは白金マダム(鳥使い)ナルシルト小岩瀬新八はかき氷屋(潜水術)鯉丸恭平(囁き術残幻術)
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/02(4859日経過)
記録初日
2009/01/05(6195日経過)
読んだ本
3242冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1035389ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2835件(投稿率87.4%)
本棚
34棚
現住所
東京都
URL/ブログ
http://biigoromoss.blog.fc2.com/
自己紹介

本っていいですよね。
読書メーターに過去の記録を入力&登録は2012/9/3
今後は感想も入れていきます。

手元にない本が殆どなので、すぐに表紙を見られるのが嬉しい♪
本棚にお気に入りを並べられるのも!
新しく自分の部屋ができた感じです。

読みたい本は、まだ図書館予約をかけていないものや購入予定のもの。
積読本は、今まさに手元にあって私に「早く読んで~」とプレッシャーをかけているモノたち。

ますます本を読み進められそうです。
目が悪くなるのだけが心配w



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