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2024年3月の読書メーターまとめ

びぃごろ
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入られ登録
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  • mame
  • るる
  • 轟直人

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

びぃごろ
明治中期、北海道の山で熊や鹿を狩り山小屋に住む熊爪。その名は熊の爪で遊んでいたことから養父に名付けられる。自分の年齢はわからない。鉄砲の玉と酒、煙草を手に入れるために山を下りるが、町では異物だ。獣の匂いが身体から抜けることはない。倒した鹿をその場でさばきぬくい肝を食べる場面から「何だか凄いものを読まされている」との思いが沸き上がる。ギョッとする描写も山で生きる術と知恵を純粋に実践しているにすぎない。題名から最後は熊に食われるのかと思ったが…穴持たずと赤毛の死闘から外れた熊爪は己の生きる場所と死ぬ場所を探す
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

びぃごろ

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:6584ページ ナイス数:768ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/258524/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
19

びぃごろ
ラジオで知る。チキさんが本を出した、一人に絞れず何人も好きになってしまう?「ポリアモリー」って??いやはや驚いた。LGBTQがかなり浸透してきたが、また新たな形態・関係性を唱える言葉の出現である。現代日本では単数愛、一対一で付き合うべきだという社会的価値観がある。同性愛は「理解できること」だが、複数愛は「いけないこと」と考える人が多いだろう。私もこの本を読むまではそう信じきっていた。もはや同性婚だけでなく単一の婚姻制度では収まらない、アメリカの複数の都市では複数パートナーシップ制度が条例化されていると!
びぃごろ
2024/03/31 01:04

すでに付き合っている間柄で何か問題が生じたら、契約更新の見直しと契約変更が必要と考えて、冷静に相手とよく話し合えばいい。大事なのは「手間ひまかけること」。よりよい契約になるよう、相手と話し合いながらカスタマイズしていく。←人と人、ココまでできれば最高だけど、まずは「ポリアモリー」の認知からだね。今は他の人を好きになったら、ほとんどが頭ごなしに「浮気なんてダメ!」と切り捨てられる世の中でしょう。違和感を抱えたまま生きている人も潜在的にいるのだ。

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びぃごろ
絲山さんお初です。この作品めっちゃ好みなんですけど!他もこのようなテイストなのかしらん。津村記久子に似てるやん~と思ったが、デビューは津村さんが2005年、絲山さんは2003年で先でしたね。架空の「黒蟹県」に住む人たちの気質、各町の特徴などが詳しく描かれ、章ごとに「黒蟹辞典」が挟み込まれる。使われた方言や名称の意味が分かり、実在するもの、架空のものかも示される。何となく瀬戸内海に面した県のように思えず地図もあり、遊び心満載。そこに住む人と人の姿をした神との章が交互に、神も全知全能でないところがまた良い。
びぃごろ
2024/03/28 23:02

やたら熱くならず、淡々と生きている人たち。低い温度で胸に刺さる言葉の数々。そこが津村さんと同じなのだ。無理しないで「そのまんまでいい」と肯定される感じにホッとする。

びぃごろ
2024/03/28 23:07

「『やんちゃ』の反対はなんだろう?」と尋ねると「『世間知らず』でしょうかね」と鱒島は答えた。「我々学芸員や教員がよく言われることですが」 世間知らずは自分の方だ、と神は思った。

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びぃごろ
フリガナ付きでイラストも豊富。ファーストミステリにちょうどよさげな一冊です。小学生の皆さん、ぜひお試しあれ。「2雪のミステリーサークル事件」「3 動くカメの銅像事件」とすでに出版されています。ゾロリみたいにシリーズ化されるのかしらん。小学校で放課後の部室にたむろできるなんて最高だー!これが私の一番のツボでした。
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びぃごろ
ヨシタケシンスケ目当てでこのシリーズを読んでいる。クリスティーは何作か読んでいるが、ここに紹介されたものは未読。「最後の降霊会」ほとんどホラー 「収穫の多い日曜日」貧しいカップルが買ったサクランボのバスケットの底には赤いネックレスが 「二重の罪」ポワロ登場。バスと電車のトリック 「完璧なメイドの事件」マープル登場。姉妹が辞めさせたメイドの代わりに文句のつけようのない素晴らしいメイドがやってくる 「ナイチンゲール荘」結婚した妻を殺す連続殺人犯が私の夫!?彼女の起死回生の防御が炸裂。
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びぃごろ
盛岡の南部鉄器工房「清嘉」は父と38歳の悟、職人の健司に研磨のアルバイトで切り盛りする小さな工房だ。子どもの頃に遊んでもらった記憶もなく、無口で頑固な父からの愛情を知らない悟だが、それでも父と二人で暮らすのは『清嘉を継いで。お父さんをひとりにしないで』と母の遺言があったから。突然補導委託に協力するという父に、非行少年と一定期間一緒に暮らすなんて無理だと思う悟。高校を退学した16歳の春斗に父は丁寧で優しく、見たことのない姿に戸惑う。父が何を考えているのか、過去に何があったのか。春斗と両親、二つの家族の物語。
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びぃごろ
【名探偵シリーズ②】連作短編5本。岩田と四季の不可侵条約が成立するも、楓の心は一方に決まっているような気配。はてさて、実直な岩田か偏屈な四季かー。新たな登場人物に祖父の教え子で刑事になった我妻が仲間入りする。バディの城之内とともに名探偵に事件の謎を乞いに来るが…それにしてもストーカーの九鬼が再び登場するとは不穏すぎ。親友、美咲の祖母もレビー小体型認知症。ものは考えようでこの病気は唯一美しい過去へ旅行ができるタイムトラベル可能な病気であるという。怖いものでなく、大好きなものだけが見えるならよいが。
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びぃごろ
ネタバレこのシリーズ好きなのだ。変わらず死神さんも登場でちょっと進展しそうな気配。編集部にいる福の神の二人は縁結びの神の仕事に啞然。人の少なくなったコンビニには招き猫。タクシー運転手は韋駄天。疫病神は良いことを引き寄せるために、悪いことを引き寄せる。当たりすぎる男の子の親には雷神がお仕置き。雨女は水神の子孫。方向音痴は陰陽道の方違えなり。200年以上前に天狗の子孫が作った家にいるのは座敷童ではなく九十九神。地味すぎるのは土の神と火の神、でも必要不可欠な神様です。
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びぃごろ
めずらしいおしごとが44件紹介されています。「水陸両用スクールバス」は割と現実的かも。あと私が利用したいのは「胴上げ屋」 おしごとって、何?という子ども向け絵本ではあるけれど、どう選べばいいのか、なりたい仕事がなかっつたら?向いてる仕事か、楽しい仕事かなどなど、ちょっと迷ったり悩んでいる人には背中を押してくれる部分もあります。自由に『私たちは自分のことを自分で決めることができる』『無理しすぎずにできているかどうか、まず自分を一番大事にする。自分を幸せにできれば、自分の大事な人も幸せにすることができるから』
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びぃごろ
【ブラックショーマン②】マジシャンでメンタリスト神尾武史と姪の真世再び。この続編は嬉しいな。恵比寿で隠れ家バー『TRAPHAND』を営む。そこへ訪れる女たちの連作短編6本。「トラップハンド」マッチングアプリで知り合った男がブルーハワイを注文し…「リノベの女」真世にリフォームを依頼した上松和美は偽物?「マボロシの女」交通事故で亡くなった恋人を忘れられない親友の為に動く「相続人を宿す女」遺産相続は胎児も可、さらに医療モノを含めた話「続・リノベの女」末永母は介護付き有料公人ホームに「査定する女」結婚か夢を追うか
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びぃごろ
明治中期、北海道の山で熊や鹿を狩り山小屋に住む熊爪。その名は熊の爪で遊んでいたことから養父に名付けられる。自分の年齢はわからない。鉄砲の玉と酒、煙草を手に入れるために山を下りるが、町では異物だ。獣の匂いが身体から抜けることはない。倒した鹿をその場でさばきぬくい肝を食べる場面から「何だか凄いものを読まされている」との思いが沸き上がる。ギョッとする描写も山で生きる術と知恵を純粋に実践しているにすぎない。題名から最後は熊に食われるのかと思ったが…穴持たずと赤毛の死闘から外れた熊爪は己の生きる場所と死ぬ場所を探す
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びぃごろ
佐々さんが難病を患ったと目にした。10年間のエッセイとルポを纏めたこの本を読みながら、彼女のお母さんと勘違いしたのかと思ったが「あとがき」でそれが事実だったと知る。むぅ。「諦念のあと」で依存症は医師が無理やり直そうとするのでなく、患者が自分を諦め、しががみついていたものから手を放した時に回復が始まる。それは終末医療で目にした〝死の受容〟とよく似ていると。「あぁ楽しかった」と言う佐々さんは既に身についているね。同世代の視点で、分かり易い言葉で届けてくれる佐々さんのノンフィクション、次がないことが惜しまれる。
びぃごろ
2024/03/19 11:34

バイリンガルと反対の意味を持つ「ダブルリミテッド」初めて知った。

びぃごろ
2024/03/19 11:42

『禅』欲を手放し、必要最小限のスペースさえあれば生きていける。私たちの身体が自然の一部であるという作法。托鉢は僧侶のためでなく、布施が自分のためになるから。何の見返りも求めず、ただ与えることは執着を減らす(←ココ危ない宗教がうまく使う手口なので要注意!)自分が正しい、自分は間違わないそう信じて疑わない人たちが間違ったのがオウム。

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びぃごろ
【レーエンデ国②】ユリアが神の御子を産み法皇が侵攻し、帝国軍がを武力支配する世界になってから100年が過ぎる。再び自由を求めて立ち上がる者たち。ヴァレッティ司祭長の第二子、7歳のルチアーノは覆面男に家族を殺され、屋敷を焼かれる。記憶を捨てて逃げろと指示され、舟で湖を渡り森の中へ迷い込む。傷だらけで木の洞にいるところを助けたのはダール村に住むティコ族のテッサ15歳、天賦の怪力を持つ少女だ。幼馴染のキリル。彼を助け古代樹の集落から逃れてきたウル族のイザーク。ルチアーノはルーチェと名乗りテッサに恋心を抱くが…
びぃごろ
2024/03/18 12:02

国物語は登場人物が変わっても、歴史を刻みながら、その血を受け継ぎながら続いている。大きな時間の流れの中で、この世に生を受け、どう生きるかが示されているよう。兄と弟。法皇帝となった二人。狂月王と残虐王。シャイア城の塔の上から聞こえる赤ん坊の泣き声って…神の御子は一体どうなるのだろう。

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びぃごろ
【理瀬シリーズ】新旧合わせた短編6本。世間から隔絶された全寮制の学校。多国籍で富裕層の子らが6年間を過ごすが、そこはゆりかごか養成所か、もしくは墓場。校内で起きる事故や事件、自分の身を守るすべを持つ者が生き残る。1ヨハンーマフィアの後継者の一人。笑いカワセミが刺客となる 2校長ーかつて双子の妹と在学していた過去を語る 3理瀬ー祖母、二人の兄と過ごした幼少期の話 4黎二ー母親に虐待され死んだ妹をもつ 5聖ー数学に秀で大学進学が決まるも刺客の手が 6理瀬-イギリスのに留学中、休暇で訪れたホテルで爆発事件に
びぃごろ
2024/03/17 13:47

「生き延びろ。そのために何ができるか考えろ」「どうすることもできないことで思い悩むな。結果に意味を求めるな」「ただし経験からは必ず何かを得て教訓とせよ」「ネガティブな言葉を口に出してはいけない」すべて理瀬の祖母の言葉

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びぃごろ
食に関するコンプレックスなどブルーになる7つの話。美味しいもので満たされる話は多いが、こういう着眼点もいい。「食えない女」人前で食べることができない、会食不全症候群の灯が出会った男は 「さじかげん」新婚の沙代は、料理音痴で初心者特訓コースに通う。新顔の真梨は習う必要がない腕前のようだが 「味気ない人生」階下の騒音ストレスで突発性味覚障害になった希穂、訴訟の為に記録を付ける 「七味さん」フラワースクール講師8人の女王は 「キャバクラの台所」泥酔し一ヶ月裏方キッチンで働くスミレ「ままごと」油はマイルドドラッグ
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びぃごろ
介護、在宅医療、看取りなどの本を読んできたが、その次に来る問題は墓である!結婚後どちらの姓を名乗るのかで揉める松尾姉妹を軸に、新潟と鹿児島にある双方の墓は一体誰が守るのか。夫と同じ墓に入りたくないと遺言を残した母。遠方の墓を東京に墓を移すことはできるのか。物語形式で分かりやすく示してくれる。61歳松尾五月のストレートな言葉と康子とのやりとりが笑えた。墓とか家とか名字とか、実際の生活には全く意味のないことに自由を奪われて生きるのはバカバカしいと思える本であった。選択的夫婦別姓法案、早く成立すべし!
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びぃごろ
『曲亭の家』は柔らかい文章で、路が語る馬琴像が作られた。本作は馬琴自身が幼少期からの己を語り、史実がふんだんに盛り込まれている。冒頭は立春の庭、八犬伝がやっと30巻まで発刊されるも、右目の鈍痛に不安を覚える様子から、14歳で癇性持ちの嗣子に仕える第二章が始まる。武士の家柄と家族構成。山東京伝と蔦重、下積み時代。京・大坂を旅して「雨月物語」の畸人に会いたいとな(『きらん風月』を同時進行で読んでおり人物と時期が重なって高まる~!)北斎との絡みも嬉しい描写。兎にも角にも『南総里見八犬伝』は素晴らしいの一言。
びぃごろ
2024/03/12 12:33

馬琴の心の底には武士として「家名を残す」がある。時代時代で違ってくるのだろうが、誰にも育った環境で刷り込まれている「~しなければならない」があるのだろう。良いような悪いような刷り込みが。

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びぃごろ
映画化されるというので手に取る。段ボールを被った男を「箱男」と呼ぶという前知識のみで、どういう展開になるのかと思ったら…昭和48年刊行で芥川賞作家、阿部公房の作品は場面転換の度に不可思議な場所に連れていかれる。箱男と偽箱男。看護婦と偽医者。少年と中学の女教師。記述している箱男がは一体どうなってしまうのだろう。映画は娯楽作品として映像化して欲しいと頼まれたようだが、一体どうなるのだ!? 「ラジオやテレビから離れられないニュース中毒」は「スマホのSNS」と現代風に映像化されるのだろうか。
モトラッド
2024/03/08 22:47

「安部」ですね。

びぃごろ
2024/03/08 22:53

訂正します。ありがとうございます

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びぃごろ
【芥川賞受賞作】近未来東京。ザハ・ハディトの新国立競技場でオリンピックが開催され、社会学者マサキ・セトが提唱する「あわれな、同情されるべき、ホモ・ミゼラビリス」が生活できるシンパシータワートーキョーが2030年新宿御苑内に完成する。その設計コンペに勝ったのがサラ・マキナ。彼女は東京都同情塔と言ったタクトの言葉に閃き設計を完成させたのだ。なかなかにすごい発想。それと共に驚いたのがAIの活用。こんなにも日常に入り込んでくるのか。「教科書は正しい」と思わされたように「AIが正しい」と子どもは思ってしまうだろうな
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びぃごろ
フィギュアスケートでメダルを争った男たちを描く。ジュニア時代からのライバル、志藤聖と塩澤詩生。彼らがシニアに上がった時のベテラン、アレックス・ミラーの3人だ。今も現役を続けているのは志藤。塩澤はデザイナーとして活躍し、ミラーは若手のコーチをしている。そのミラーが『自宅バルコニーから転落死』というニュースが流れる。事故か自殺かそれとも…ミラーの娘、絵梨世も志藤と塩澤と親しくしており、章の間に挟まれるoffstageでの不穏な独白。一体誰が関わっているのか。逆の意味でやられた(笑)この結末は現実的で好きだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/02(4256日経過)
記録初日
2009/01/05(5592日経過)
読んだ本
2918冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
936869ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2511件(投稿率86.1%)
本棚
33棚
現住所
東京都
URL/ブログ
http://biigoromoss.blog.fc2.com/
自己紹介

本っていいですよね。
読書メーターに過去の記録を入力&登録は2012/9/3
今後は感想も入れていきます。

手元にない本が殆どなので、すぐに表紙を見られるのが嬉しい♪
本棚にお気に入りを並べられるのも!
新しく自分の部屋ができた感じです。

読みたい本は、まだ図書館予約をかけていないものや購入予定のもの。
積読本は、今まさに手元にあって私に「早く読んで~」とプレッシャーをかけているモノたち。

ますます本を読み進められそうです。
目が悪くなるのだけが心配w



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