群馬県民としては読まなければ！と思って読んだ1冊。群馬県警の葛刑事が事件を解決していく連作短編形式の話。どうして群馬が舞台なんだろうと謎に思ったけれど小説は面白かった。起こる事件はそんなに派手ではないからこそ現実感あるなとも思った。最初の崖の下が一番印象に残った。山で遭難した人たちを探していたら他殺状態で見つかった遭難者がいて、犯人は誰なのかほぼ分かっているけれど何を使って殺したのかという事が分からなくてそれを考えるという内容。

春時の印象が最初の頃と変わって来て結構好きなキャラになってきたな。津軽母とのやりとりが良かった。津軽は結構状況としては追い込まれていたと思うんだけど焦りみたいなのがなくて余裕あるように見えるのが地味に凄いなと思ったり。遠峰はここで死ぬのかなと思ったけど大丈夫そうで、そうするとまた出てくるのかなと今後の扱いが気になる。

最果さんが読んだ漫画について独自の感想や自身の過去を思い返して色々考えを綴っているエッセイ。同じ作品を読んでいても自分はそこまで深く考える事をしないので色々視点が面白いなと感じた。それでいて最果さんが思い返す自身の昔のエピソードとそれに纏わる自身の考えなんかは分かるなと思う部分が多くて、あの頃の気持ちを言語化してもらったような心地よさを感じた。

ニナとセトが一緒に行動するようになった事でアズが空気になっているなと思っていたから今回はがっつり出てきて良かった。ニナを助けたのに意識がない時に呟いたのがセトの方だったのはちょっと切ないけど、今一緒にいるのはセトなんだからそうなるよなーと思った。アズは誰にも自分の目的を話さないまま突き進みそうでどうなってしまうのか気になる。アリシャも何を考えているのかいまいち分からなくて怖い。ラスボスはアリシャなのかな。

群馬県民としては読まなければ！と思って読んだ1冊。群馬県警の葛刑事が事件を解決していく連作短編形式の話。どうして群馬が舞台なんだろうと謎に思ったけれど小説は面白かった。起こる事件はそんなに派手ではないからこそ現実感あるなとも思った。最初の崖の下が一番印象に残った。山で遭難した人たちを探していたら他殺状態で見つかった遭難者がいて、犯人は誰なのかほぼ分かっているけれど何を使って殺したのかという事が分からなくてそれを考えるという内容。

甘夏が倫夜に捕まり甘夏吸血会が開催されてしまう。捕まってピンチなのに悲壮感がない甘夏が面白かったし吸血会のオチが面白かった。甘夏も大事だけどマオくんも大事なヒナらしいというかしっかり他の吸血鬼たちに布教して成功しているのが最高だった。倫夜と甘夏がお互いに自分の持っているもので相手を牽制しているのがなんか良かった。甘夏くんは相手が吸血鬼でもひるまないのがかっこいい。

独特な雰囲気のホラー。こういうの好きだ。同じ時間を繰り返す、家から出られなくなる、力に支配される、軸となる設定はシンプルなのに、そこから展開される物語は不気味だったり物悲しかったりする。タイトルの牢獄の通り、何かに捕われてしまった人たちの物語。秋の牢獄、同じ日に縛られるだけでも怖いのに、更に北風伯爵という謎の存在にも薄気味悪さを感じる。伯爵にとらわれた後にあるのは、死なのか11月8日という明日なのか気になる。

アードルフさんの元カノが婚約者と一緒にホテルにやってきて、ドロドロしてしまうのかと思ったらそういう空気感にはならなかったので良かった。ファビーがジュンの背中の刺青を見ていて、何かあるんだろうと思っても本人には聞かない感じが良いなあと思ったのと、刺青の事をファビーが知っていると話した時のクスタの反応がさりげないけど好きだったな。その土地にずっと住んでいる人でも太陽が昇らない事で心身に影響が出てしまうのかと読んでいてびっくりした。太陽が昇らないってどんな感じなんだろうか。