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2024年9月の読書メーターまとめ

寝落ち6段
読んだ本
8
読んだページ
4984ページ
感想・レビュー
8
ナイス
216ナイス

2024年9月に読んだ本
8

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

寝落ち6段
ネタバレ先日の新聞に、シベリア抑留を経験された方が亡くなったと載っていた。そういえば、数年前にテレビでそのままシベリアに残り、家族を持った方も放映されていた。もう日本語をあまり覚えていないが、故郷の歌は歌われていた。もう80年も経とうというのに、シベリア抑留は現在の問題であると感じた。戦争という激動の世の中から、復興、経済成長を齎す商戦の世の中に移る。軍学校と戦場しかしらない壹岐を、どうして社長はヘッドハンティングしようとしたのだろう。壹岐は空白の人生を埋めるように新聞を読み、積極的に会社を理解しようとする。
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

寝落ち6段

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4416ページ ナイス数:303ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/263421/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
8

寝落ち6段
武田勝頼は、長篠の合戦で大敗し、武田を滅ぼした暗君などと言われることもあるけれども、実は武田史上最大版図を築き、周囲の上杉、北条、織田と睨み合い続けた実績がある。信玄の急死、兄たちの不幸、転がり込んできた武田当主の座。家柄とその家柄に従う臣下に苦しむ。私は武田勝頼の再評価を読んだ気分になった。それと同時に、家康の立場というのが面白い考え方だった。
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寝落ち6段
ネタバレ戦後日本の商業史。只管、上昇を目指し、勝負に明け暮れる商社たち。壹岐は戦争で多くの人と死に別れ、戦後も戦友や妻と死に別れた。企業人も商戦を生きがいとし、その中で死力を尽くして死んでいく。確かに、極寒のシベリアも、灼熱の中東も、不毛の大地かもしれない。戦後の商戦で日本は豊かになったのは言うまでもない。しかし、死屍累々の汚辱に塗れた商戦の先に待っているのものは何だったのだろうか。これはバブル経済崩壊前に描かれたものである。畑を荒らし尽くした後は、不毛な大地になってしまう。
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寝落ち6段
日本軍の敗因として、兵站と燃料もあった。様々な文献からも前線の疲弊は甚大で、それを顧みない戦略を取り続けることで、日本軍は死んでいった。壹岐の経験が、燃料に向いたのだろう。これまで、内需を国内産で賄う形だったのが、内需を外国産で賄っていく。日本が経済戦争に突っ込んでいく当時の様子がうかがえる。砂漠の油田開発は、不毛なのか。かなりの大博打ではある。
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寝落ち6段
時代は70年代、高度経済成長期に入る。繊維はある程度行きわたり、次は自動車工業が隆盛を極める。自動車の普及は運送の速度を早めただけではなく、経済成長や社会の移り変わりも早めていった。国際化という大津波が押し寄せる中、日本はそれすらも取り込んでしまおうとしていた。誰もが野心に駆られ、夢を見て、想定する敵と戦った。虚しい嫉妬心や心の隙間を埋める愛。命を取り合う戦争から金銭を取り合う戦争に。不毛のシベリアから帰ってきて、一体、壹岐は何を求めるのだろうか。
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寝落ち6段
シベリアで死んでいった戦友、失った穴を埋めきれない戦友の遺族、新しい時代に取り残された人々。特に、戦後復興から高度経済成長まで、社会が異常なほど変化した当時、そのバイタリティーや野望というのは、尊敬せざるを得ない。日本自身は戦争をしていなくても、戦争は現に存在し、結局は日本と切っても切れない。実際に、日本の経済成長は平和の上に構築されただけではなく、戦争軍需も大きな役割を果たしていた。戦争の現場は経済を破壊しつくすのに、周囲は数字を見てしまう。なんだかやるせない。
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寝落ち6段
ネタバレ先日の新聞に、シベリア抑留を経験された方が亡くなったと載っていた。そういえば、数年前にテレビでそのままシベリアに残り、家族を持った方も放映されていた。もう日本語をあまり覚えていないが、故郷の歌は歌われていた。もう80年も経とうというのに、シベリア抑留は現在の問題であると感じた。戦争という激動の世の中から、復興、経済成長を齎す商戦の世の中に移る。軍学校と戦場しかしらない壹岐を、どうして社長はヘッドハンティングしようとしたのだろう。壹岐は空白の人生を埋めるように新聞を読み、積極的に会社を理解しようとする。
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寝落ち6段
都会人口の膨張は、田舎人口を吸収しているから起きる。吸われ続ける田舎は、次第に力が衰えていくことは確実。消滅するのだろうか。これは、その地方によるとしか言えない。データは統計であるから個別の現状に沿わないし、上手くいった事例などそんなに多くはない。消滅するところはするし、しないところはしない。問題なのは、農村の消滅は日本にどのような不利益を生じるのかである。そこを改めて考え直さないと、農村は急激に縮小していくことだろう。実際に農業の町に暮らしているので、それを犇々と感じる。
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寝落ち6段
居場所とは何だろう。よく居場所を用意するとか聞くけれど、それは子供のみに適用されることだろう。用意されたい場所で育ち、成長するにつれ自分で居場所を作っていく。居場所を他人に求めてはいけないのだと思う。すると、他人に責任を求めてしまう。自分の世界の中心は自分である以上、最も知り、認めなければならないのは自分自身。どんなに崇高でも醜くとも、それを認めるのが居場所づくりの第一歩。登場人物のだれもかれもが、本当の自分を認められず他人に自分の居場所を求めようとした。他人からの価値に自分を見失った。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/16(4457日経過)
記録初日
2012/04/02(4624日経過)
読んだ本
1655冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
471790ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
1596件(投稿率96.4%)
本棚
55棚
性別
年齢
37歳
現住所
愛知県
自己紹介

 ナイスやお気に入り、ありがとうございます。

 小4の頃に出会った「ファーブル昆虫記」
 連日、学校の図書室に通った。これが私の読書歴の原点。
 中学生の頃は、江戸川乱歩や横溝正史、アガサ・クリスティーといったミステリーを読み耽った。
 高校生では、滝沢馬琴「南総里見八犬伝」で古典の力を思い知った。
 大学生では、ロマン・ローランや島崎藤村、トルストイ等に触れた。
 社会人になって、ジャンルを問わず手に取るようになった。

 読書は、楽しい。

 読書メーターは、地域、年齢、職業問わず、多くの人の多くの感想を拝見でき、時には驚き、感銘することのできる場だと思います。大変楽しいし、為になります。
 感想は極力書くことにしています。255字制限を守って、書くことにしています。とりとめのないものです。

 これからも続けていき、多くの世界を知り、自分の世界を豊かなものにしていきたい。そして、誰か一人でも読書の良さに触れてくれるようになればとも思います。

「人生で影響を受けた本100冊」というイベントに参加中
https://bookmeter.com/events/7335
私自身の「人生で影響を受けた本100冊」をまとめようと思います。
https://bookmeter.com/users/263421/bookcases/11547506?sort=book_count&order=desc
 まだ未登録の本があったり、幼少期の本もあったりするので、蔵書をまとめつつ、本棚に登録していこうと思っています。
シリーズ物は初巻のみの登録です。

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