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2024年8月の読書メーターまとめ

寝落ち6段
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2024年8月に読んだ本
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2024年8月のお気に入り登録
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  • shinobu

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  • shinobu

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

寝落ち6段
2008年発刊なのでデータは古い。しかし、指摘されている経済格差による教育格差はこのときよりも悪化しているではないだろうか。政府の教育・子育てにかける予算は極めて低く、保育学校現場は職員が疲弊し、控除は切られていく。明日の社会を担っていく子供たちを社会で育てなければならないのに、結局は個の親に責任が集中してしまう。格差を縮め、教育機会の平等公平公正をしていくことが、未来の社会を作っていくはずなのに、子育て政策を打ち出す政党は無く、国民に自分の目先しか考えない。それだけ貧しい国になったのかと悲観してしまう。
ねこ
2024/08/15 10:24

寝落ち6段さん、こんにちは。嘆かわしい事に今の日本の政治家は有権者の厚い年寄りや大企業、職業団体にばかり優遇しているように私にも映ってしまいます。しかしこれは構造的な日本政府の欠陥かもしれません。格差はどうしても出てしまうのでせめて教育環境だけは最小限に抑えて欲しいと私も感じます。子ども食堂や無料塾など政府に頼らない方法がもっと拡充していくといいですね。

寝落ち6段
2024/08/15 10:59

ねこさん、こんにちは。政府に頼らない方法を模索するのは大事ですね。個人的には、子ども食堂は本来なら存在してはいけないものだと考えています。子どもの貧困の象徴だと思います。実行している民間の人たちは素晴らしいと思います。しかし、本来なら福祉行政の範疇のはず。ボランティア精神はとても大切で広がるべきだと思いますが、行政や市民がそれを頼りにしてはいけない筈だと思います。ボランティアは飽く迄も、善意です。行政や市民が義務にさせてはいけない。一国民としてみんなが考えなければならない構造的問題ですね。

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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

寝落ち6段

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2533ページ ナイス数:206ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/263421/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
13

寝落ち6段
あなたはどういう価値観をもって買い物をしていますかと、問われる。宝石は人生においてそこまで重要なものではないと、私は思っている。単純に鉱物として興味はあるし、曰くとか言い伝えとか、そういうのを調べるのは好きだ。宝石はただの美しく輝く石でしかない。その石に何を見出し、何故その値段で買うのか、それはその人の価値観なのだろう。筆者は、ストーリーが大事だと言う。その石に、自分だけのストーリーがあるから大切にするのだろうし、無いならぞんざいに扱うのだろう。宝石は着飾るもの。着飾り方でその人の価値観が見えてしまう。
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寝落ち6段
ネタバレ検察という正義は飽く迄も、法律に則らなければならない。どんなに憎い犯人でも、基準に満たなければ求刑が弱くなってしまう。だからといって、検察による私刑が許されるわけではない。最上のとった行動は、松倉と弓岡と同じただの利己的な殺人である。逮捕された後の家族との面会では、「恵まれている」なんて加害者家族にしてしまったのに、なにを甘っちょろい、現実離れしたことを言っているのか。弓岡にも被害者遺族になる姉がいるのだぞ。被害者遺族と向き合ってきたはずなのに。心底、邪悪な人間だなと思った。
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寝落ち6段
ネタバレ一部事件における時効の撤廃は、司法の歴史の転換点だったと思う。泣き寝入りするしかなかった被害者の関係者は、時効によってどれだけ絶望したのだろうか。司法行政は、犯人を特定しなければならない。そのために、証言や物証を積み重ね、客観的に証明しなければならない。冤罪はあってはならない。かなり重責だ。社会正義を為すために、慎重でなければならない。どんなに相手が憎悪すべき元凶悪犯でもだ。だけど、最上の行動は理解しがたい。沖野も正義の名の下に罵倒は駄目だろう。正義は十人十色ではあるが、超えてはいけない一線があるはずだ。
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寝落ち6段
ネタバレ血まみれの密室殺人。傲慢な老人に対して、息子たちが抱く、憎しみと歪んだ情。まさに血の物語。老人の人物像が掘り進められるにつれて、印象がどんどん悪くなっていく。それに対する息子たちの心情も、複雑多岐なことがわかってくる。誰が殺していてもおかしくないし、逆に犯人像としての残虐性が見えてこない。周囲に癖のある従業員や息子たちの妻たち、来客などを配置することで、読者を真相から遠ざけようとする。憎むべきは血縁だけなのか、愛するべきは血縁だけなのか。血縁である兄弟が少し和解し、無縁の女性に縁が結ばれる。
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寝落ち6段
関わる全ての人が、苦しい。人格は、生来の気質もあるが、そこに家庭環境という大きな因子が加わり、学校を含む社会環境が付属することで育まれる。何よりも大きな因子は、家庭環境に他ならないのだと思う。家庭環境の歪さが、子どもの人格に悪い影響を与えることは誰にでもわかってはいるが、当事者は自身のそれに気付けない。色々な支援機関があるが、プライドが許さない。本当に現場は、地獄。これは、社会病理である。家庭も社会の一部である以上、社会が健全でないと、家庭も窮屈になってしまう。もっと社会が寛容にならないといけない。
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寝落ち6段
ネタバレ「回天」とは、世の中を一変させること。それを人間魚雷に名づけるという悪辣さ。その人が魚雷に乗って敵艦に突撃しても何が変わるというのか。日本軍は、戦争末期に若者を爆弾に乗せて敵艦に自爆させるという作戦をとった。よくもこんな残虐なことを考え、実行させたと思う。作戦を考える中枢は、自分が戦死することを考える必要が無い場所にいる。現場はどれだけ悲惨なのか知らない。戦争は、人権を蹂躙する悪そのもの。平時では、まさかと思う残虐が行われてしまう。一体、何のために戦死させられたのだろうか。答えはとても惨いものしかない。
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寝落ち6段
2008年発刊なのでデータは古い。しかし、指摘されている経済格差による教育格差はこのときよりも悪化しているではないだろうか。政府の教育・子育てにかける予算は極めて低く、保育学校現場は職員が疲弊し、控除は切られていく。明日の社会を担っていく子供たちを社会で育てなければならないのに、結局は個の親に責任が集中してしまう。格差を縮め、教育機会の平等公平公正をしていくことが、未来の社会を作っていくはずなのに、子育て政策を打ち出す政党は無く、国民に自分の目先しか考えない。それだけ貧しい国になったのかと悲観してしまう。
ねこ
2024/08/15 10:24

寝落ち6段さん、こんにちは。嘆かわしい事に今の日本の政治家は有権者の厚い年寄りや大企業、職業団体にばかり優遇しているように私にも映ってしまいます。しかしこれは構造的な日本政府の欠陥かもしれません。格差はどうしても出てしまうのでせめて教育環境だけは最小限に抑えて欲しいと私も感じます。子ども食堂や無料塾など政府に頼らない方法がもっと拡充していくといいですね。

寝落ち6段
2024/08/15 10:59

ねこさん、こんにちは。政府に頼らない方法を模索するのは大事ですね。個人的には、子ども食堂は本来なら存在してはいけないものだと考えています。子どもの貧困の象徴だと思います。実行している民間の人たちは素晴らしいと思います。しかし、本来なら福祉行政の範疇のはず。ボランティア精神はとても大切で広がるべきだと思いますが、行政や市民がそれを頼りにしてはいけない筈だと思います。ボランティアは飽く迄も、善意です。行政や市民が義務にさせてはいけない。一国民としてみんなが考えなければならない構造的問題ですね。

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寝落ち6段
少ないもので2ページほどしかない小説、というほどでもない小編が並ぶ。道行く端に咲いている植物の名前や、飛び回る鳥の名前。やはりそういうところを細かく描くところがよい。物語としても大きな変化があるものが少なく、言ってしまえば、日常のちょっとしたこと。ばかばかしい事。ちょっとした発見。決して唸るような深い洞察はないが、すこし同感できるような話であった。『いたずら』は、テイストが少し違い、なんだか後味の悪さが残るが、人の悪意と無責任さが滲み出ていた。
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寝落ち6段
現実にこんな事件が起こるのか、生々しい記載なのに、どこか現実感のない、なぜそんなふうになってしまうんだ、という疑念が浮かんでしまう。それは、私の常識を遥かに超えたもので、文章では著されていない行間に潜む恐怖を想像できていないからであろう。つくづく思うのは、なぜこんな口先だけの男に、多くの人間が不幸に陥れられなければならなかったのかということ。しかし、実際に暴力と恐怖の支配は、隣近所でも起きているかもしれない。よくニュースに上がる虐待事案は似た構造なのだと思う。どんなに残虐でも、我々は知った方がよいと思う。
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寝落ち6段
ネタバレ富裕層専属の探偵・探偵倶楽部。探偵のクールさ、礼節、大物でも物おじしない胆力。金と愛憎に塗れた金持ちたちの憂鬱。『探偵の使い方』のラストでは、「探偵倶楽部のレベルをあまりに下げすぎたばかりに、こういうことに巻き込まれたのだとね」とあるが、プライドをもって仕事をしなかった自分への評価がよい。しかし、富裕層だろうが庶民だろうが、悪人に貴賤なしだと思う。どちらも、醜い。
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寝落ち6段
ネタバレ邪悪とは、自分の欲に、無関係の人物を利用することだ。心理的な拘束は、相手が善良であるほどしやすい。善良であれば、罪悪感を抱きやすい、羞恥心も持ち合わせている。暴力による反抗も、呵責する。そういう善良を弱さと捉えるのが悪。全体を通して、「弱い女性」「女性を守らなければ」というのが前面に出ていた。時代柄、現在ではいろいろ問題があるかもしれない。しかし、救われた女性の母性や強かさも垣間見え、守るべき、弱き女性像だと捉える男性の傲慢さもよくわかる。
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寝落ち6段
教育現場は、今やブラック労働のモデルという地位を築いた。文科省は、次々と○○教育、○○研修、○○の責任などどんどん現場の仕事を増やし続けている。ゆとりのない教育現場で、有用な教育など困難の極み。そもそも、学校教育は人格の完成を目指している。人格とは、主体的に理性をもって自由に判断・行動をし、それについて責任をもつことができる力のことだ。そのために教養(幅広い知識と多様な価値観の理解に伴う自らの考え方と行動)を身に付けるのが学校教育だ。現場を知らない文科省の命令は、果たして教育の目標に即しているのだろうか。
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寝落ち6段
真に恐ろしいのは、悪を悪だと、罪を罪だと気づかないことなのかもしれない。自分が悪だと罪を犯しているのだと自覚しながら行うのも変な話だが、その分応報も覚悟しているのだろう。しかし、その自覚がないとなると、その行為が悪だと分からないと、一体どこまでやり続けるのだろう。どれだけの人が苦しむことになるのだろう。今回の登場人物たちは、自分の罪を本当に認めたのだろうか。呆けた者も自刃した者も、どうだろうか。ただ一つ言えるのは、誰もが此岸ではもう生きていけないだろうということ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/16(4460日経過)
記録初日
2012/04/02(4627日経過)
読んだ本
1656冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
472054ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
1597件(投稿率96.4%)
本棚
55棚
性別
年齢
37歳
現住所
愛知県
自己紹介

 ナイスやお気に入り、ありがとうございます。

 小4の頃に出会った「ファーブル昆虫記」
 連日、学校の図書室に通った。これが私の読書歴の原点。
 中学生の頃は、江戸川乱歩や横溝正史、アガサ・クリスティーといったミステリーを読み耽った。
 高校生では、滝沢馬琴「南総里見八犬伝」で古典の力を思い知った。
 大学生では、ロマン・ローランや島崎藤村、トルストイ等に触れた。
 社会人になって、ジャンルを問わず手に取るようになった。

 読書は、楽しい。

 読書メーターは、地域、年齢、職業問わず、多くの人の多くの感想を拝見でき、時には驚き、感銘することのできる場だと思います。大変楽しいし、為になります。
 感想は極力書くことにしています。255字制限を守って、書くことにしています。とりとめのないものです。

 これからも続けていき、多くの世界を知り、自分の世界を豊かなものにしていきたい。そして、誰か一人でも読書の良さに触れてくれるようになればとも思います。

「人生で影響を受けた本100冊」というイベントに参加中
https://bookmeter.com/events/7335
私自身の「人生で影響を受けた本100冊」をまとめようと思います。
https://bookmeter.com/users/263421/bookcases/11547506?sort=book_count&order=desc
 まだ未登録の本があったり、幼少期の本もあったりするので、蔵書をまとめつつ、本棚に登録していこうと思っています。
シリーズ物は初巻のみの登録です。

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