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2024年10月の読書メーターまとめ

ハル
読んだ本
6
読んだページ
1571ページ
感想・レビュー
6
ナイス
48ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ハル
老年を生きることの厳しさを肝に銘じる。その上で在るが儘で良いと思った。奇麗に死ぬ為に老いがあるのだ。それに逆らう必要はない。そもそもこの肉体は自然から与えられたもの。これまで借り物という自覚もなく使ってきたが、これはいつかお返しするもの。そう思えば長年動き続けた老体でも愛着や感謝の念が湧くのではないか。色々な所が痛むのだろう。不自由なことばかりなのだろう。それでもその時点で持てるものを喜び、やれることを楽しむ。私にそれができるかな。老齢期には禅の境地が役立ちそうだ。今から少しずつ身に着けておきたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

ハル
執着するから縛られる。あらゆる苦しみはこれに依る。執着が何かを正しく理解し、思考停止を脱却することで解放される。この理屈は理解できる。でもまさか自我が錯覚、思い込みであるとは驚き。確かに一理ある。けれど、ここまで来ると執着を捨てたら人間らしさはどこにあるのかという気もする。己の持つ執着への気付きは成長の足掛かりになる。真理を知り、在るが儘を受け入れ、中庸を保つことは心の安定に繋がる。ブッダの境地はすごいけれど、私はそこまで辿り着かなくてもいいやと思う。程々の苦しみを負って並の情愛や楽しみを感じていたい。
が「ナイス!」と言っています。
ハル
不穏。何かがひたひたと進行してゆく気配。何が起きているのか、起きようとしているのか知りようもないし、逃れることも出来ない。1Q84の断片が見え隠れするのをただ見つめるだけ。何をどう判断して良いのか分からないのに、誤ってはならない感じがする。一方で、なるようにしかならないし、どこをどう通ってもひとつの場所にしか辿り着かないという気もする。自分の意思で動いているというのは思い込みで、常に何かによって動かされている。そう考えれられなくもない。ヒトの意識なんてその程度のものでしかないだろう。
が「ナイス!」と言っています。
ハル
老年を生きることの厳しさを肝に銘じる。その上で在るが儘で良いと思った。奇麗に死ぬ為に老いがあるのだ。それに逆らう必要はない。そもそもこの肉体は自然から与えられたもの。これまで借り物という自覚もなく使ってきたが、これはいつかお返しするもの。そう思えば長年動き続けた老体でも愛着や感謝の念が湧くのではないか。色々な所が痛むのだろう。不自由なことばかりなのだろう。それでもその時点で持てるものを喜び、やれることを楽しむ。私にそれができるかな。老齢期には禅の境地が役立ちそうだ。今から少しずつ身に着けておきたい。
が「ナイス!」と言っています。
ハル
あるけどないもの。不思議なもの。それが私の思う死。だからその先はどうでも良い。問題はその一歩手前。生きている、でももうすぐ死にそう。この地点が曲者だ。そこにある漠然とした恐怖。分からないから怖い、怖いから忌避する、忌避するから分からないの悪循環。そこを抜け出すには先ず現実を知ること、我が身に置き換え考えること。医療の進歩で残酷な延命が出来てしまう時代だから余計にその重要さは増す。それなのに禁忌とされ、隠されてしまう死の現実。仕方無いとは思うけれど、ある齢を過ぎたら死を意識して生きる方が有意義な気がする。
が「ナイス!」と言っています。
ハル
本書自体が雑談をしているみたいで楽しい。親しみと諧謔があり、国語学者ならではの分析も小難しいところがなく、考え方に柔軟さと寛容さを感じる。人の好いおっちゃんの話を聞いている。そんな感じでサクサク読み進むが、これまた雑談みたく気に留めないのでスルスル通り抜けてしまうらしい。お陰で半分程まで実は再読という事実に気付かなかった。そうと知っても変わらず最後まで良き読書であった。或る文章が再読に気付くきっかけになったのだが、それだけ深く心に刻まれた言葉がここにあったということだ。素晴らしい。雑談の効用を実感した。
が「ナイス!」と言っています。
ハル
時空の概念と記憶。世界に広がりと奥行きを与えているもの。同時に不確かさや不安定さを孕んでいるもの。目に見えないものをも捉えて世界を見ているヒトの脳。だからこそ無限の可能性も見出だせるし、絶望的にもなる。一体何の為にそうなっているのだろう。ヒトだけが生存生殖以外の目的を持つように仕向けられている。そう思えるのは何故だろう。世界は謎と不可思議で溢れている。天吾と青豆。両者を繋ぐ幾つかのキーワード。何の変哲もない暮らしの中にそっと差し込まれる不可解な存在や現象。ふたつの世界はどんな風に織り成されているのだろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/18(4450日経過)
記録初日
2012/09/09(4459日経過)
読んだ本
1085冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
313608ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
1079件(投稿率99.4%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

ハルのページへようこそ!
この文章を読んで下さるあなたは何かしら引っ掛かるものがあってこちらへやって来て下さったのですよね!
これも多生の縁ということで、ありがとうございます。
もし私が書いたレビューから辿って下さったのなら、なおのこと嬉しいです。

読書のきっかけ、始まりは救いや慰めを与えてくれる「そんなに頑張らなくていいんだよ」的な本でした。ひとつの物語との出会いでたちまち小説へ移行し本を読む楽しさを覚えました。
最近は物語の表層だけでなくその奥、もっと深い所へ入って行けるといいなあという思いで読書しています。読めば読むほど興味が広がり、その面白さは尽きません。

レビューはその本から感じたこと考えたことを大事にして書いています。出来る限りその時の感覚を残せる言葉をさがして形にしているつもりです。

文章を読み取ることも、自分の思いを書き出すこともまだまだ未熟者です。
そんな私ですので、お気に入りにして下さったり、たくさんのナイス!を下さる方には感謝感謝で本当に嬉しい限りです。

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