2年半くらい積んでたんですけどようやく読んだ…！面白かった！ティーンエイジャー向けで、児童小説の賞にノミネートされたのがよくわかる。この本はまさにピップの世代の人たちのための本だ。 閑話休題。SNSを駆使して５年前の真実に辿り着いていくピップの行動力と転換力は素晴らしい。公平な見方とは言い難いけれど、それもまた思春期らしい。ラヴィとの信頼関係が築かれていく過程も丁寧でよかった。というか、ラヴィがナイスガイすぎて…！ドラッグ、SNSいじめ、若者の暗部が連鎖して人の命を奪うという暴き方もよかった。続き買う！

表紙のフランス国旗を掲げるオスカルに、池田理代子先生の描きたかった、フランス革命下の、そして現代まで続く、名もなき女性たちの怒り、嘆き、悲しみ、祈り、そして「自由と平等」の全てが込められている、と感じました。 本書はタイトル通り激動の時代を生きた11人の女性に焦点を当てて書かれていて、丁寧で彼女たちの心情を推し量る筆致に、池田先生の深い洞察力が伺えます。 そして読んでいて強く感じたのは、彼女たちの後ろには歴史に名が残らなかった無名の女性たちがいるのだという思い。 かの有名な人権宣言のエピソードも深い。

ファンタジーノベル大賞を読むの巻。作中作の異類婚姻譚が面白かったです。人魚の魚種？をあえて鯉にしたのと名前はやっぱりそういうことだったのねー。と。ラスト、帯のとおり確かにこれ以上ないラストだし、ハッピーエンドですね。 清吉の内面をもっと知りたかった気もするけれど、これは孫一郎とおたつの話だから、あっさりめでいいのかも。面白かった。あと華やかな表紙イラストが素敵！

１巻目が面白かったから読了したその週末にすぐ買ったー！ 前作の結末から２週間が経ち、リトル・キルトンで行われた追悼式がその日の夜から、ピップの友人の兄が行方不明になり…。 ピップとラヴィの相棒感は相変わらず爽やかなのに加えて、晴れて（？）恋人同士になった二人が好きあらばいちゃいちゃしているの…いいと思います！ そして今回のキーアイテムはPodcast、マッチングアプリ…。今作も今の若者世代がよく使うツールが効果的に使われていて、面白い。より深みを増したラストが次巻にどうつながるのか気になる。

2年半くらい積んでたんですけどようやく読んだ…！面白かった！ティーンエイジャー向けで、児童小説の賞にノミネートされたのがよくわかる。この本はまさにピップの世代の人たちのための本だ。 閑話休題。SNSを駆使して５年前の真実に辿り着いていくピップの行動力と転換力は素晴らしい。公平な見方とは言い難いけれど、それもまた思春期らしい。ラヴィとの信頼関係が築かれていく過程も丁寧でよかった。というか、ラヴィがナイスガイすぎて…！ドラッグ、SNSいじめ、若者の暗部が連鎖して人の命を奪うという暴き方もよかった。続き買う！

飛鳥部勝則氏の本を読んで影響され、積んでた図像学系のものから一冊。面白かった！ キリスト教から仏教まで、絵画や仏像、寺院や聖域の考え方まで、各宗教が幅広く「記号」として使ってきたものをたくさんの図版とともに解説してくれていて、まさに「入門」編。美術館で絵を見るのも神社仏閣に行くのも好きな割にイマイチその図像の意図を理解できていなかったので、「あの意匠はそういう意味だったのか！」と、解像度が上がりました。教えを人々に視覚的・感覚的に伝えるために発展してきたのが宗教図像学なのかなと思いました。