家にまつわる怪異短編集の第3巻。その後どうなったかは明示されないが、きっと大丈夫だろうと思える塩梅が良い。代々の嫡男を襲う怪異「誰が袖」、薔薇庭園の「茨姫」が好み。

名探偵の証明シリーズ完結。制限時間のある中での推理強行軍。短編連作のようではあるが、雑に処理されていく事件にいまいちノれなかった。ラストはメインキャラにとってのハッピーエンドではあったので、まあよかったのかな？　神に選ばれたともいえる蜜柑花子、祇園寺恋、そして第一作の主人公である屋敷啓次郎。反逆者である祇園寺恋が一番魅力的に見えるのはしょうがないね。

前作で登場した蜜柑花子を巻き込んだ、ベストセラー作家による推理ゲーム。（そうした意図はあるにしても）タイトルや最初の見取り図で感じるような推理ものではない。語り手がウザすぎ、かつテーマが前作から何も進歩していないような……と思っていたら、祇園寺恋といういろんな意味で魅力的なキャラクターが出てきて次巻にも登場しそうなので続きも読みます。

やっぱりたまに切ないなあ。ところでこのエルフたちはなぜ江戸時代の話ばかりするのだろうか。

金沢のエルフ。小柚子かわいいなあ。

家にまつわる怪異短編集の第3巻。その後どうなったかは明示されないが、きっと大丈夫だろうと思える塩梅が良い。代々の嫡男を襲う怪異「誰が袖」、薔薇庭園の「茨姫」が好み。

西のエルフ登場。他エルフとの交流も良いな。スカイツリーのエピソードはオチも含めて好き。

温暖化や進化論などの科学を信用するかどうかは知識よりも感情、生活、信仰に依る、実は人は科学が苦手なのだ、ということをまとめた取材録。そのため、これらを信じてもらうにはデータの積み重ねではなく伝え方が重要だ、と。まとめとしては完全に同意するが、著者がそれを実践できていないのは皮肉だ。思い込みで根拠の無いことを主張する(フィルターの件)、上から目線(全体。特に終盤「うれしくなった」)等。こいつ考えが凝り固まってるし自分を上流階級だと思ってそう。だから私も素直に納得しにくいのだ。