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2024年5月の読書メーターまとめ

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2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入られ登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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こういう人いるよなあというのは良くわかる。軽い読み物としては良いと思うし部分部分では見事だなと思う心理描写もある。でも正直こないだ安部公房の壁を読んだばかりなので今の芥川賞ってこういうのでいいんだという気持ちが無いかというと嘘になる。単純に比較できるものではないにせよ、文学的挑戦とか世界をスパッと切り取って断面から今まで見えなかったものを露わにするような大胆さは無いというか。悪くないけど共感で持ってる小説という印象が拭えない。それはそれで一つの能力だと思うけど。→
ゲットアップウィズイット
2024/05/06 23:08

歌は世につれ世は歌につれという言葉もあるし、太平洋戦争の記憶がまだ色濃く残っていて皆貧しくて、しかも核の恐怖がリアルだった時代と比べると今の時代の日本にとって戦争は海の向こうの話で、長引く不況で徐々に生活レベルは落ちていっても少なくとも生きてはいけるという状態だからこういう作品が生まれる方が自然なのかもと納得。社会や世界ではなく身の回りの悩みにフォーカスしてそこから深い表現には行きつかず終わる。推し、燃ゆについても同じ印象がある。あちらは推しという全く馴染めない世界の話でそういう意味では興味深く読んだが。

ゲットアップウィズイット
2024/05/06 23:12

たぶんこの話をはてな匿名ダイアリーとかSNSの長文お気持ち表明で読んだらなるほどともっと素直に受け取れたと思うんだが、芥川賞受賞作と言われると違和感が出てしまう。別に自分は芥川賞の権威をあまり信じてないのに(本屋大賞よりは信頼してるが)。寝かせて再読したら時代の空気を上手く切り取ってたとか思えてくるんだろうか。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
33

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気になった作品のみ読了。村上春樹「夏帆」→美醜についての話。女性に対して醜いという形容を使うのは一人称単数の謝肉祭でもあったけど、こちらは面と向かってなのでより強烈、のはずなんだけど個人的にはマイルドなように感じた。そんなに長くない作品であり結末が優しめなのでそう感じるだけのことかも知れないが。佐原の名前について砂漠と同じ名前だというのが村上春樹的な小粋さを感じる。ルッキズムなんて言葉が出てきて芥川賞受賞作家が今の世相を切るテーマで書いた作品的な趣もあるかも知れない。軽めの話だと思うがやっぱり比喩は凄い。
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2024/05/19 15:49

川上未映子「わたしたちのドア」→文庫本のページ数で換算したら5ページほどの短い作品なのにすごく良かった。短編に限らず小説って読者に対して書かれていないことに想像力を使わせることで豊かな作品になると思うけど、パートの女性とそのよくわからない隣人の2人の人生について思いを馳せてしまった。

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2024/05/19 15:57

市川沙央「こんぺいとうを拾う」→短い作品だけど挑発的な部分が最初からあるのが微笑ましい。そんなふうに呑気な態度で消費してるんじゃないよと言われたら反論出来ないが。学生時代の別に仲が良くなかった同級生への寄せ書きの部分が好き。オルゴール屋さんで働く流れはいささかスムーズすぎないかと思うが彼氏と来た客がオルゴールを買うことについてのくだりが笑えるのでよし。

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恐らく素晴らしい本だろうというのは読む前から感じ取っていたが、予想を何倍も上回っていてびっくりしてしまった。いや、びっくりというよりは胸を打たれたというのが正しい。60〜80年代の英米のロックが好きなのでルーツミュージックというのは折りに触れてつまみ食いはしていたが、ちゃんとこうして本を読んだのは初めてだと思う。丹念な歴史の検証、音楽と人々の生活への敬意、音楽を生み出した社会制度の歪みへの指摘、とにかく示唆に富む本だった。
ゲットアップウィズイット
2024/05/16 21:35

『闘って敗北することは、闘う意志を放棄した生き方よりもはるかに世界の真実を見る可能性を与えてくれるのではないだろうか。彼らは勝利を求めていたのではない。生き延びる道を手探りしていたのだ。』→かっこいい

ゲットアップウィズイット
2024/05/16 21:35

ミンストレルショーは今では否定的に語られることが多いけど、黒人文化から生まれた音楽を白人を含む大衆に広めたというのは一つの事実だというのも面白い。というかミンストレルショーって南北戦争後は白人ではなく黒人がやるようになったということを知らなかった。黒人に対するステレオタイプな侮蔑を生活の糧を得るために黒人自ら演じるというのは結構グロテスクな話ではあるけど...。

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気になった作品のみ読了。市川沙央『オフィーリア23号』→ハンチバックがあまりに素晴らしかったので新作が出たことを知り勢いで読む。難解さとポップさ両方が増した作風。女性嫌悪思想のオーストリアの哲学者オットー・ヴァイニンガーに心酔する主人公那緒は恋人の和人と共に三島由紀夫の『憂国』の本番行為ありの実写作品を撮ることになり...という話。三島とヴァイニンガーについての話がインテリ的な小難しさを見せる一方、濃いキャラクターが何人も出てくるところはラノベ的でもあり純文学志向とオタク的な文化への親和性の両方がある。
ゲットアップウィズイット
2024/05/11 00:51

憂国の撮影準備中にアリプロ(ALI PROJECTの略だよ懐かしい)が流れる場面が好き。どちらもオタク向けの描写だろと言われたら何も反論できないが...。というかいちいちヴァイニンガーの発言が面白すぎるんだよな。古書価格高いんで読む機会があるかはわからないけど...。逆にあんまりピンと来なかった部分として、バーで生成系AIを試す辺りはあまり他の部分と有機的に繋がってないかなと思った。それとヴァイニンガーのアカウントを作った話も尻すぼみの印象。最初の方でアイコン描く部分はかなり好きなのだが...。

ゲットアップウィズイット
2024/05/22 18:16

旗原理沙子『私は無人島』市川沙央目当てで読んだ本だが書き出しがなかなか気になったので結局最後まで読了。主人公が不思議な出来事に巻き込まれて不思議な人物と出会う話、という意味では村上春樹的ではあると思う。その不思議な出来事の導入は春樹ほどスムーズではないと思うが、伝説の堕胎婆に会いに行くという話自体が面白い。途中で全く逆の話である2つの伝承が出てくる辺りも良いし、最後にタイトルを回収するところも全てわかったというつもりは毛頭ないが不思議な爽快感があった。謎を持った文学作品は胸に残る。そのうち凄い話書きそう。

ゲットアップウィズイット
こういう人いるよなあというのは良くわかる。軽い読み物としては良いと思うし部分部分では見事だなと思う心理描写もある。でも正直こないだ安部公房の壁を読んだばかりなので今の芥川賞ってこういうのでいいんだという気持ちが無いかというと嘘になる。単純に比較できるものではないにせよ、文学的挑戦とか世界をスパッと切り取って断面から今まで見えなかったものを露わにするような大胆さは無いというか。悪くないけど共感で持ってる小説という印象が拭えない。それはそれで一つの能力だと思うけど。→
ゲットアップウィズイット
2024/05/06 23:08

歌は世につれ世は歌につれという言葉もあるし、太平洋戦争の記憶がまだ色濃く残っていて皆貧しくて、しかも核の恐怖がリアルだった時代と比べると今の時代の日本にとって戦争は海の向こうの話で、長引く不況で徐々に生活レベルは落ちていっても少なくとも生きてはいけるという状態だからこういう作品が生まれる方が自然なのかもと納得。社会や世界ではなく身の回りの悩みにフォーカスしてそこから深い表現には行きつかず終わる。推し、燃ゆについても同じ印象がある。あちらは推しという全く馴染めない世界の話でそういう意味では興味深く読んだが。

ゲットアップウィズイット
2024/05/06 23:12

たぶんこの話をはてな匿名ダイアリーとかSNSの長文お気持ち表明で読んだらなるほどともっと素直に受け取れたと思うんだが、芥川賞受賞作と言われると違和感が出てしまう。別に自分は芥川賞の権威をあまり信じてないのに(本屋大賞よりは信頼してるが)。寝かせて再読したら時代の空気を上手く切り取ってたとか思えてくるんだろうか。

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109話、ママとお風呂の部分、ギャグだしめちゃくちゃバカなんだけど愛を感じる。110話、ロボットならセクハラが合法って一番ヤバいやつじゃん。。。111話、ちとせとうみママが仲良いの爆笑。115話、トミー先輩が百合豚になっててお前はそれでいいのか!と説教したくなった。118話、百合におっさんを割り込ませてもいい→良いわけないだろ。120話、前の話であおいと会長が公然と百合セックスしてるのを描いた後にちとせが同姓でもラブできると力強く言ってるの結構メッセージ性が強い。
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2024/05/06 18:13

最終話、こんなバカな漫画なのにちとせとイチカの関係性がちょっとだけ進んだだけでうるっときた。

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90話、網タイツで魚獲るとか本当に少年漫画の発想で桜井のりおの小学生男子スピリット凄い。93話「会長と寝るとおぅぱい揉まれるからやだよ〜」「そこにおっぱいがあるのが悪いのです」ひどすぎて爆笑。あおい部長、髪切ってからの方がかわいいと思う。97話、桜井のりおの描くふんすっは成人女性だろうとめちゃくちゃかわいい。それにしてもこの漫画、みつどもえ以上に大人が変な人しかいない。99話、すけべ誘導おじさんに対する解像度が高すぎる。界隈が違うもの同士が仲良くなる話がめっちゃ好きだけどオチに爆笑。
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再読。70話、博士のガチムチっぷりがヤバい。薔薇族に出られる。最後のオチ、ひどすぎて爆笑。絵面が完璧に犯罪。72話、博士がエロ本持ってることがさりげなく暴露されてて辛い。76話、高校の制服を着た会長が普通にかわいくてびっくり(失礼)。
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結局小堀って男子なのか女子なのかよく分からないけど男子寄りの描写が増えてきた。女性型アンドロイドの身体をいじる時に博士が罪悪感を感じるの健全で好き。52話、そもそもお父さんの似顔絵に男性器描く必要ある?で爆笑。こんな文章出てくる漫画、のりお先生以外いないよ。65話、イチカのたんこぶがデカすぎて面白い。66話、いまだにトミー先輩と話すと矢が飛んでくる上にそれについてなんの説明もしないのが
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再読。合宿編が楽しくて好き。32話、全裸が出てくる割に全然エロくならないのが良い。49話、溶接マスクの男が学園祭でコスプレ姿が多いから問い理由で中学校に紛れ込めちゃうの普通にダメだろ(でも面白いから許す
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再読。溶接マスクの上から熱測るところで爆笑。いちか父の見た目の不審者度合い、この漫画の絵柄じゃなかったら完璧にシリアルキラーなんだよな...。17話の「ねぇ...ちょっとビンタしてみて...」が全盛期の苺ましまろみたいな切れ味で最高。31話、ツッコミどころしかない。爆笑。
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再読。あんまり期間限定無料に釣られて漫画を読むってしないんだけど気楽に読めるものを読みたいという気持ちとそういえば最後まで読んでなかったので。僕ヤバはそれまでの個性を洗練されたよりキャッチーな形に昇華してるけどこの作品は逆でみつどもえの尖った部分をそのまま引き継いでいる。爆笑の連続。ロボットがロボットダンスを見てロボットを馬鹿にしてるのかとキレるところ、最高。いちかの買い物メモを見たらお買い物デートでやりたいことが書いてあった部分は普通に良い話でちょっと泣ける。のりお先生の描く友情寄りの百合は極上。
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2024/05/06 18:10

ヘソに乳首を入れる漫画、たぶんこれ以外に存在しないから読んだ方がいい。女性型ロボットが性別変更したら主人公に恋しちゃうところ、地味にSF度高くて最高。

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いや、最後の烈堂のセリフ、どういう意味だよ!?
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2024/05/06 01:36

全巻読み通して江戸時代の支配階級の人権意識の低さに苛々してしまった。面白いし絵力の凄みといい名作だとは思うけど小池一夫原作の良くないところも普通に散見される。調子の良い時は凄い良い話を書くけど一方でキャラの行動がブレがちなのと良くわからない論理で謎や登場人物の動機を解決しようとするところとか。あと基本的にマッチョ過ぎる世界観かつ家父長制を肯定しがちなのと女性の描き方がアレなので怒る人は怒ると思う。しかし間違いなく劇画という一つのジャンルを形作った偉人ではあると思うので功罪両方を論じた文章が読んでみたい。

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烈堂は普通にクズだと思うけど阿部頼母がそれを上回るクズなので前の巻からちょっと応援する気持ちが芽生えてしまい自分でも現金だなと思う。しかし頼母が武士の振る舞いを愚かだと断ずる部分には一面の真実もあると思う。切腹って本当になんなんだというような制度だし。最終的に烈堂が将軍から許されるくだりはお見事。悪党とは情というものの使い方をよく心得てる。それと本作、ストーリー以上に絵力が凄いのではと今更ながら一刀と大五郎が無言で見つめあうシーンを見て思った。
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正直柳生との最終決戦に突入してから流石に長いよと思ってたけど阿部頼母の策略で烈堂が城に囚われてからまた面白くなってきた。各地にいる柳生の草それぞれのドラマも良い。
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お色気シーンゼロでクライマックスに向かってる感がある。
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マシンガンの次はダイナマイトだぜ。
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阿部頼母が普通にクズすぎてエロ漫画の竿役にしか見えない。
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お色気シーンがいきなり増えたのは人気アップのためのテコ入れだったのではと勘ぐりたくなる。
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ストーリーの進み具合的に仕方のないことだけど刺客稼業をやらなくなって柳生との戦いにシフトしていってるのが寂しい。
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流石に一刀が強すぎて読み手の方が冷静になってしまう。百人斬りなんて目じゃない。
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この漫画に出てくる人々の不条理な世界でもがく姿に美しさを感じなくはないけど、やっぱりそもそも全部江戸幕府が悪いなとブチ切れてる。自己犠牲を美談にして良い時と悪い時がある。なんか変な術や剣技が出てくる巻。特に最後に出てくる「お手玉の剣」は闘将拉麺男がオマージュしてた技だ。
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一揆についての話を読むとやっぱりカムイ伝の方が上手だなと思う。カムイ伝では幕府がいかに下層階級を分断するのに長けていたかが見事に描かれている一方、子連れ狼は農民側に立つ武士を英雄として描くという辺りで止まっているので。同じ江戸時代を舞台にした漫画とはいえ方向性が違うから比べるのは少し違うとは思うけど。そもそも非人を描かなければカムイ伝のような描写は難しいだろうし本作は拝一刀の復讐劇が主軸なので。でもカムイ伝第一部の終わりの方ってすごく子連れ狼っぽい絵柄なんだよな。子連れ狼は連載期間が被ってるし。マギ
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2024/05/06 01:22

小島剛夕が作画に参加してた正確な期間がいつなのかよくわからなけど、中盤で降板していると聞いたことがあるのでその頃には抜けてると思うが。というかカムイ伝の終盤と

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烈堂、家のために平気で自分の娘と子を成そうとするのヤバ過ぎる。口唇口蓋裂(みつくち)の妾腹の子が烈堂から全く自分の子として扱われないのもひどい...と思ったら最後の方で柳生の重荷を背負わせたくなかったと言う烈堂、全く息子に思いが伝わっていない...。その上その息子は自分の血を残そうと死に際に妹をレイプするという...。こんな誰も救われない話あるか?
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57話、「権力の座にある者、時として己の非を忘れ、相手のみ礼を求むるは失政の因をなす!」まさにその通り。この漫画、エンタメ寄りには振り切ってるけど江戸時代の封建体制の矛盾をつくところはカムイ伝からそれなりに影響を受けてるんじゃないかと思う。とはいえどうしても浪人とはいえ武士のかっこよさを描いてしまうから越えられない断絶はあるけど...。それはそれとしてこの話まで大五郎と一刀が離れ離れでなかなかハラハラした。
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幕府が外からの攻撃を避けるため意図的に橋をかけなかったから渡船や川越人足がいた話、とても面白い。人足はそれなりに地位が低かったとは思うがいないと困るのでかなり客相手に横暴な振る舞いをしていたというのも納得。裸虫(川越人足)が客の女性に向かって股の間がよく見えるように膝を立てろと言う場面は下劣すぎて劇画的演出と相性が良すぎる。それとは逆にたまに出てくる善人の良い人っぷりはとにかく泣ける。自分とは関わりのない人間のために動く高潔さ。
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42話の一刀と柳生軍兵衛が公儀介錯人の役目を巡って一騎打ちする回、列堂の知略が凄い。凄いんだけど正直江戸幕府が御家人に強いた振る舞いが面倒くさすぎてちょっと呆れる。この漫画全体に言えるけど武士の内輪揉めで町人や百姓が死ぬの普通に最悪。お前らだけで勝手にやってろという気持ちになる。最後に入ってる一刀を騙して殺そうとした柳生の忍びがそれはそれとして大五郎を心配していたのは本当だったという話も好き。人は嘘の中に本当のことを時に織り交ぜて喋るというのが人生っぽい。
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前の巻で手に入れた堺の職人が作ったマシンガンが普通に活躍してて爆笑。
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仕事の過程で関係ない人間が死んだ場合その補償に動くという流れ、ゴルゴよりもしや早くやってるのでは。27話首斬り朝右衛門、首斬り朝との共演!?とびっくりしたが両者は世界を共有していないようで全然別人が出てきた。そもそもあの首斬り朝が罪人以外の首を切りに行く訳がないので安心した。
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しばらく刺客の依頼をこつこつこなすだけかと思いきや柳生一族から逆に追っ手が来る!この展開は熱い。正直唸ってしまった。25話首丘、おそらく藩が潰されたであろう浪人が主君のために復讐を誓っていたのにその日その日を暮すのが精一杯でいつの間にか主君の顔を忘れてしまったと言う話が好き。
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公儀介錯人時代の拝一刀がかなり首斬り朝っぽくて両者は裏表の作品なんだなと思った。ゴルゴ13っぽいけどゴルゴより依頼人が欲をかいて自滅するパターン多めな気もする。
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ついに満を持して読み始めた。思ってた以上にゴルゴ13っぽい。プロフェッショナルが高額の報酬と引き換えに暗殺を引き受けるというだけじゃなく敵や依頼人とのやり取りとか。原作の小池一夫が初期のゴルゴ13で脚本を担当してたのも納得。でも子供連れて暗殺稼業をやるってあり得なくて凄い。
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再読。安部公房は学生時代に読んでいた数少ない純文学作家。読むのは10年以上ぶり。内容を全然覚えていなくてお得なような情け無いような。それはそれとして凄すぎる。もし自分が小説家志望でリアルタイムで芥川賞受賞のニュースを聞いて読んだら余裕で筆を折ってると思う。ここで芥川賞を終わりにしても文句が無かったのではと思うくらい凄い。不条理文学、SF、シュールレアリズム的イメージ、共産主義的な未来への目線と現実への批評精神、今読んでも強烈。ある意味では当時の方が時代とリンクしていてすんなり読めたのかもとふと思った。
ゲットアップウィズイット
2024/05/03 19:35

1951年は終戦後6年目。安部公房は当時まだ27歳。作品が凄すぎて作者が化け物的にすら思えてくる。人は逆境でこそ生きる意味や世界について考えざるを得なくなると思うので戦時中の思索が結実したのだと思うけど、それにしたって凄い。村上春樹が安部公房は変ではなく奇妙、というようなことを言っていたが、なるほどと思った。変という言葉を自分はそれでも使いがちだけど、奇妙というのがより正しいと思う。

ゲットアップウィズイット
2024/05/03 22:37

安部公房、とにかく現実を相対化する力が凄い。こんな風に世界を捉える術を持っていたら厭世観すら抱いてしまうのではと故人に対してメンタルの心配をしてしまった。昔ウィキペディアに載ってた写真で餃子作ってたしそれなりに所帯染みたところもあったのだろうし心配する必要なんて無いんだろうけど...。

が「ナイス!」と言っています。
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悪くはないけどそれほど胸に残るものは無かったように思う。自分向けじゃない一般文芸を読んだ気分。『嘘と正典』は短編でもそれぞれに良質のSFならではの視界が開ける感じや単純にオチの見事さがあったけど本作は全体的に小粒。帯には怪しげな人物と遭遇する連作短編と書いてあるけどそれって半分だけでは?(小説家の鏡、表題作、偽物)。承認欲求や成功への渇望というのは今風のテーマだけど、それは『君のクイズ』の方が上手く書いてると思う。あれは素直に面白かった。という訳で『地図と拳』をそろそろ読もうと思いました。
ゲットアップウィズイット
2024/05/01 20:15

私小説風というよりエッセイ風というのが自分としてはしっくりくる。小説として起承転結はあるにせよこんなことがあってこんなことを考えたというような内容なので。そのせいで、どれくらいフィクションでどれくらい実体験なのかはわからないけど、エッセイ的な軽さが出て小説としての良さを殺してる。

ゲットアップウィズイット
2024/05/02 10:29

今回なんだか村上春樹っぽいなと思ったけど、『回転木馬のデッドヒート』や『一人称単数』(の表題作以外)が割と実体験を書いたような体の作品集でテイストが似てるからだと思う。でもあっちの方が断然面白い。比喩の巧みさや話のどこへ行くのかわからない感覚とか。本作はそういう文学的な現実の突き破り方が無い。ただし、現実に対する著者の見方やいろんな知識は面白いと思うけど。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

ゲットアップウィズイット
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67お気に入られ5月の読書メーターまとめ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/18(4265日経過)
記録初日
2012/11/03(4249日経過)
読んだ本
2645冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
621968ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
1756件(投稿率66.4%)
本棚
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