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2024年3月の読書メーターまとめ

ウッディ
読んだ本
9
読んだページ
2577ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1069ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ツヤマユウスケ
  • Imax

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ウッディ
バンクーバーに移住し、乳癌が発覚した西加奈子さん、コロナ禍で帰国もままならず、勝手のわからないカナダで、日本と異なる医療システムに戸惑い、不安を感じながらも、苦しい抗がん剤治療と両乳房切除手術を受けた闘病記。言葉も文化も違う土地で癌の告知を受けるという絶望的な状況で、友人たちや大ざっぱでエネルギッシュな看護師さん達の助けを得て、日本にはないカナダの素晴らしさを文章にできる西さんの強さが印象的でした。それにしても、カナダでは、手術をした当日にドレーン管を付けた状態で退院しないといけないことに驚きました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
9

ウッディ
バンクーバーに移住し、乳癌が発覚した西加奈子さん、コロナ禍で帰国もままならず、勝手のわからないカナダで、日本と異なる医療システムに戸惑い、不安を感じながらも、苦しい抗がん剤治療と両乳房切除手術を受けた闘病記。言葉も文化も違う土地で癌の告知を受けるという絶望的な状況で、友人たちや大ざっぱでエネルギッシュな看護師さん達の助けを得て、日本にはないカナダの素晴らしさを文章にできる西さんの強さが印象的でした。それにしても、カナダでは、手術をした当日にドレーン管を付けた状態で退院しないといけないことに驚きました。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
家事や育児に追われた彼女、最愛のパートナーと別れることになった彼女、人間関係に疲れ、一人で生きていくことを選んだ彼女、生き辛い現代、自分の目の前のことでいっぱいいっぱいになっているそんな彼女たちのすぐ傍にも、素敵な風景があり、その中に光が溢れている、辛い時こそ、少し立ち止まって、素敵な景色を眺めてみては、という著者からのメッセージのような一冊でした。作家と写真家のコラボ作品、写真からインスピレートされた物語なのか、ショートストーリーに合わせた写真を撮ったのか、気になりました。、
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
大都市東京の災害救助を支える銀座第一消防署、消防隊員の憧れでもある「ギンイチ」の隊員選抜を兼ねた研修に、全国のエリート達とともに臨んだ夏美、体格と体力に劣る彼女は、脱落率92%の過酷な研修を耐えることができたのか?日本一不運な女性消防士・神谷夏美を主人公にした3部作の前日譚は、消防士版「教官」でした。体力のない夏美をチームのお荷物とバカにしていた仲間の信頼を勝ち取り、チームの中でなくてはならない存在になるというストーリーも、怪我人続出の過酷な訓練も、一昔前の根性物語のようで昭和感がプンプンしていました。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
広告代理店のやり手社員の妻・涼子と郊外の自宅で美容室を営む夫・孝之。互いに些細な不満を持ちながらも穏やかな結婚生活を送っていたが・・。相手を愛しながらも、気遣いする自分に嫌悪と不条理を感じ始めた頃、孝之はサークルで知り合った美登利からの求愛に陥落してしまう。妻との距離を感じながらも人の倫を外さないように保ってきた一線を越えてしまってからの落差がすごく、ある意味リアルな不倫小説でした。妻に黙っていったサイクリング旅行での事故の後始末にもゾッとしたが、自分がいない場所での妻と愛人の冷たいバトルが本当に怖い。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
他人の痛みを感じられず、都合の悪い人間を容赦なく殺害し、サイコパスであることを自認する弁護士の二宮は、ある日、怪物のマスクをつけた男に斧で襲われ、自分の脳にチップが埋められていることを知る。連続殺人の捜査と怪物の正体、26年前の事件、人間らしい感情を取り戻し始めた二宮とサイコパスとの対決など、色んな要素が詰まっていて読み応えはあったが、映画化されるほど面白かったかというと、?だったような気がします。作られたサイコパスはフィクションで怖くないが、杉谷のような天然物はちょっと怖いです(笑)。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
遠田さんの小説には、情念を感じる。それは、熱く、強くそしてドロドロとした粘度の高い液体のように読者の心に絡みついてくる。県境の山の中の滝を見守る紅姫の祠の伝説、宿屋の息子と従妹の淡い恋と悲劇の記憶、足の不自由な女郎と彼女の幸せを願う男、口のきけない娘と彼女を守ろうとする兄弟、その美しさ故に周囲を不幸にする薬問屋の娘と僧侶、そして武士と姫の付き人の恋、現代から鎌倉時代まで時を遡りながらも、絶えることなく渦巻く情念は、遠い昔にも不幸な人がいて、昇華できなかった人の無念や悔いがあったことに気づかされた。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
娘が連れてきた結婚相手への態度を妻に非難された人事部長、新婚早々に別居になった若手社員、年下と再婚した子連れの編集者、植木職人になりたいという夢のために夫から離婚を切り出された副部長、大手出版社の景談社で働く人々の夫婦の機微を描いた連作集。小野寺さんが描く、年齢も性別も事情も異なる夫婦の形は、深刻にならず、誠実に相手と向き合っているため、ドキドキは少ないが、ほのぼのと読み進められる安心感がありました。もし自分の娘がユーチューバーの彼氏を連れてきたら、父親としての正しい対応を考えさせる一冊でもありました。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
この短編集は、どれくらい小川さんの実体験に基づいているのだろうか?東日本大震災があった3.11、当日の記憶はあってもその前日ことは憶えておらず、都合よく記憶の改竄がされている。印象に残ったのは、小学生の時、塾をさぼった言い訳を必死で考え、親が嘘と気づかず、同情まで得た理由を説明するが、その記憶さえも嘘で、そんな辻褄のあった嘘をつくことがまさに作家の仕事だと語るシーン。作家が小説を生み出す瞬間に立ち会えたような感動がありました。高校時代の痛い友人と、それを揶揄する同級生たちの会話もリアルで印象に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
ウッディ
人気俳優の春行を兄に持つ秋宏、兄の人生をうらやむ訳でもなく、有名人の身内であることに驕ることもなく、郵便配達の仕事を愛し、丁寧にそして淡々と生きる彼の日常にほっこりとします。配達先の不登校の女子中学生や小学校の教師、職場の後輩や嫌な先輩も誠実に寄り添う彼の影響で、良い方向に変わっていく。自分のアパートに人気女優が泊まりに来て、意味深な言葉をかけられても自分を失わない秋宏。魔法を使うわけではないが、現代のお伽話のような物語は、心が疲れた時に、手に取りたい小説で、大事にこのシリーズを読んでいこうと思います。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/07/22(5392日経過)
記録初日
2009/07/05(5409日経過)
読んだ本
1149冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
368588ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
1149件(投稿率100.0%)
本棚
19棚
性別
血液型
B型
職業
技術系
現住所
大阪府
自己紹介

いつも"ナイス"ありがとうございます。 
感謝・感謝・・・・!!

しばらく放置していた読書メーターに復帰して、約3年。
夏は暑いので、クーラーの効いた部屋の中で読書。
秋は虫の声を聞きながら、ベランダで読書。
冬は部屋で温かい飲み物を飲みながら読書。
春は公園のベンチで読書。

読友さんも増えて、読みたい本も増えるばかり。
読書しているときは、BGMにJAZZやイージーリスニングを聴いています。
この曲を聴きながらだと、読書が進むという音楽があれば、教えてほしいです。
好きな作家は、有川浩さん、奥田英朗さん、池井戸潤さん、唯川恵さんに加え、最近のお気に入りは柚月裕子さん、塩田武士さん、森沢明夫さん、町田そのこさん・・・・
ハッピーエンドで、温かい気持ちになれて、さわやかな読後感の小説が好きです。
好きなミュージシャンは、和泉宏隆、岩代太郎、国府弘子・・・
静かなピアノ曲が好きです。

これからもよろしくお願いします。

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