面白かったしなんだかいろいろ考えさせられる。大切な人に手紙を書きたくなる。

苦しい切ない。子供たちもそれぞれ苦しい切ないだけど、豊子の気持ちになるともう心が潰されそう。いつか終わるとわかっていても喪失感がすごいだろうな。小説の中の出来事だから、豊子も逮捕されるだろうとか波留の今後はどうなるのかとか、余計なことを心配せずにすむだけまし。

大好きな穂村さんと大好きな酒井駒子さん。素晴らしすぎて全ページ壁に飾りたい。猫最高。最後衝撃。

コロナ禍の閉塞感は苦しい。女がこうあるべき的な感じも苦しい。でもこの人は言葉の使い方がすきなので必要以上には落ち込むことなく読めたかな。若葉荘で暮らしたい、千波と仲良くなりたい。

理解したつもりで答え合わせでネタバレサイトを見たら、気づいていなかったことだらけ。まだまだ修行が足りない。救われることもなくはないけど、やりきれないことが多すぎてつらい小説。

きっとどこにでもいるような普通の夫婦のお話なんだろう。でもこの人の言葉の選び方が好きすぎてざくざく読んだ。人を思う気持ち、思えなくなること、あそこでこうしておけば、切なく苦しい。海が見たい。

ふわふわなんとなく読了。極端な人達の短編集。極端すぎてこわいところもあったけど、今村夏子さんにしては読みやすかった。その分少々物足りないかな。

この人の漫画はいつもあっという間に読み終わっちゃうけど、いつもあっという間に読んじゃったことを後悔する。タイトルからしてそういうことかなっ思っていた、という感想を読んでいたのでこういうことかなって予想はしていたけど、予想していても悲しい。ちゃんと救われるけどさみしい。

嫌で嫌で脳がぞわぞわした。みんな口が悪くて心が汚くて少し悲しい。でも八つ当たりで殺されるなんてたまったもんじゃないな。

面白かったしなんだかいろいろ考えさせられる。大切な人に手紙を書きたくなる。

集団心理ってこわい、極論ってこわい、正義を振りかざしてる気分の奴らはものすごくこわい。1話目冒頭の描写が衝撃的すぎた。いじめの話がいちばんこわかったな。罪と罰のバランスは難しい。最後にいきなりいい話な感じになって少々拍子抜けだったけど、このひどい世界に疲れた心を癒してもらったと思えばいいのかな。