
[2025年10月の読書]白内障を指摘され手術をうけることとなった。その事前学習に時間を取られ、年間目標への追い込み対応にも遅れが出ている。老いは前からも後ろからも迫ってくる時期にさしかかったようだ。それもまた人生。慌てず淡々と歩を進めるほかなし。11月も宜しくお願いします。 読んだ本の数:34冊 読んだページ数:7805ページ ナイス数:1640ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/304927/summary/monthly/2025/10
⇒押し上げた功績の多大さは論を待たない。だが一方、強烈な個性と馬力で組織を牽引するやり方式を誇られた方だけに、その後に続く者としても大変だったろう。同社のさらなる発展に向け、今後のかじ取り、組織風土作りがどう展開するかめが離せないと企業の一つだと思えた。
ガジュマルさん、足を運ばれたら感激ものでしょうね。地質学的なこと知らないことも多いのですが、地球規模のダイナミックさや何万年にも渡る地球規模の大変動が現在の景観を形作っているかと思うと、ちまちましたこともさることながら、気宇壮大になりそのダイナミックさに圧倒されますね。ブラタモリの上をゆく快感を覚えました。
⇒我が子への熱き思いを抱きながら、戦争を挟んだ怒涛の時代を生き急いだ松阪熊吾の後ろ姿に振り回され翻弄された母と息子。その時代状況の中で強烈に生きぬいた男の像を目にしつつ、父母大きな愛のなかでまた自分も育ったのだと自足し安堵も覚える作家の心情を思い描くと、人の世に引き継がれる想いや生きかたといったものに素直に頭をたれたくなった。
⇒やりとりが面白かった。谷川さんの書簡が書かれた時期は記載なく不明だが、2022年1月~2023年の春先くらいの間での往復18書簡。谷川氏は2024年の11月に逝去されているので最晩年での書簡になる。ブレディーさんの文書は一読すればすっと頭に入ってくるが、谷川さんの詩頭から湧き出てきた詩は、僕は著者の作品をフォローしたことなく不慣れで年齢的にも随分上の方でもあり、どこまで著者の真意を理解できているかは不確かで心許ない。
⇒研ぎすまされての珈琲文化であり、それに対する著者をはじめ多くの関係者の愛情や蘊蓄にも納得できた。地球温暖化を受け2050年には世界的にコーヒーが不足するという「2050年問題」があると知り、美味いコーヒーを飲みたいなら、より大きな視野を持ち続ける必要があることにも理解できた。一杯の珈琲にも心して感謝の念とともに味わいつくさなくてはいけない。
⇒ラテン語のメメントモリは聞き知っていたが、書名にもある『カルペ・デイエム(今この瞬間を生きて)』は初めて知ることができた。老いも死も前からも後ろからも迫りくることを自覚する時節を迎えている我が身であるが、本書の「第四章 私の老い支度」、「第五章 母を見送って」そして「エピローグ」の言葉を受け取り、「いのちあるうちはまた新たな今日の一日を丁寧に生きるほんなし」と適度な緊張感を覚えて本書を閉じた。ありがたいことだ。
⇒からだ、本書では二部編集で、PART1で「明宝・国宝でたどる美と伝統」、PART2で「日本史のなかの興福寺千三百年」と銘打って、その概要を多くの写真、図なども駆使して解説していて興味深い。個人的にはPART2部分への関心が強く注目して読んだ。なにわともあれ、結果的に素晴らしい諸像と奈良公園を遺してくれたことには、遅れて奈良県民になった者としても素直に感謝したい。
⇒新たな遠大な自然文化視点を持てる可能性があるのではとのスケール大きな論を展開されている。書名とおり森と海を実地に踏破したうえでの論考であり、その途上で著者の心身に去来した例えば、役行者、修験道、自然が奏でる音楽と響き、神話、補陀落渡海、黒潮の諸相、ウミガメ等々の思考が詰まっていて、わずか200頁ほどの本だが、読み応え十分でありかつ自然感得については新たな知見・知識にも富み読み応えがあった。
読書メーター13年目に入りました。
読メの皆さんの書評やメッセージを励みに、
毎日の生活に持続的な読書時間を組み込む
生活習慣は定着できました。
ランダムな読書から古典作品や系列的な読書への
移行が積年の課題ではありましたが、本年からは
その切り替えに注力し、読書生活の充実を期して
おります。
また、読書生活を基軸にして、残された時間と
なんでもない普通のことを大切にし、日々を
健やかに穏かに丁寧に過ごすことで、
日々の充実を期して参りたいと祈念しています。
本年も宜しくお願い申し上げます。
◎2013(H25)年読メ登録以来に視野に入れた
現代作家
・ 2013年
高田 郁、有川 浩、 村上春樹、
原田マハ、三浦しをん、 重松 清、
丸谷才一、朝井まかて
・2014(H26)年
森沢昭夫、あさのあつこ、瀬尾まいこ、
村山由佳、葉室 麟、池永 陽、
村山早紀、藤岡陽子、青山文平
・2015(H27)年
上橋菜穂子、山本甲士、西 加奈子、
大島真寿美 大崎 梢、吉田篤弘、
佐藤多佳子、宮下奈都、内田洋子、
湯本香樹実
・2016(H28)
熊谷達也、梨木香歩、山口恵以子
森 浩美、西條奈加、辻村深月
・2017(H29)年
近藤史恵、垣谷美雨、岸本葉子、片岡義男
・2018(H30)年
千早 茜 ほしおさなえ 寺地はるな
・2019(R1)年
桜木紫乃
・2020(R2)年
吉村 昭 宮本 輝 伊吹有喜 瀧羽麻子
・2021(R3)年
吉田修一
・2022(R4)年
伊予原新 青山美智子
・2023、2024年
特になし
・2025
永井紗耶子 加納明子
◎現代作家作品への注力12年間から一旦切り上げ
2025年からは古典作及び系列的な読書に戻す
◎読メ記録による年間読書量
・2013年 324冊 86,738頁
・2014 430 118,720
・2015 435 120,319
・2016 468 127,051
・2017 459 119,710
・2018 438 112,242
・2019 452 107,246
・2020 407 103,799
・2021 403 102,478
・2022 392 100,612
・2023 377 96,998
・2024 412 98,121
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