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2025年1月の読書メーターまとめ

大和桜289
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感想・レビュー
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ナイス
1103ナイス

2025年1月に読んだ本
15

2025年1月のお気に入られ登録
2

  • ぞの
  • ぶぶ ひこ

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大和桜289
ネタバレ年が明け図書館も開館したのでいの一番に入館。定番のお薦め棚やコーナーを確認し、次は開架棚をふらふらと巡遊。これがまた楽しい。で、文学関係の思わぬ棚で本書にであった。しをんさんがこうした本も書かれておられるとは知らず、僕には小説を書こうという意欲も才能もないので、著者のあの真面目な作品からしをん節炸裂と言う他ないしっちゃかめっちゃかの楽しい作品まで、その幅広い作風紡ぎだすその裏側をちょっと覗き込んだ次第だ。書き始めたら物語がひとりで展開するかのように、既刊エッセイでは聞いていたがやっぱりなと素直に感心した。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

大和桜289

[2024年12月の読書]人生初の入院生活を余儀なくされ読書もままならず読書量は月間最低を記録するとともに、自分がいかに活字中毒患者だったかを実感できました。反省点に立ちかえって日々の充実に努めます。新たな年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:5310ページ ナイス数:1165ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/304927/summary/monthly/2024/12

大和桜289
2025/01/05 08:58

宵待草さん、ありがとうございます。これまで一度も入院も手術にも縁がなく、明るくげんきなだけが取り柄でしたが、年末に足元をふらつかせて転倒し外傷性脳内出血疑いで入院を命じられ、外傷も障害の所見もないものの念のための脳内CT検査での経過観察を受けました。入院に伴い時計もスマフォも書籍も持ち込み禁止で、これには困りはてました。医療従事者の皆さんの職務遂行ぶりに圧倒され、介護を受ける身には感謝するやら恥ずかしいやら、健康長寿を願うならば日常生活動作を自立して一人でも行えることをより銘記すべきと再確認しました。

宵待草
2025/01/05 09:58

追伸 転倒は思わぬ危険を伴いますよね!😟 確りと検査入院を受けて良かったと思います!🍀 松山市のビスクドール講師の友人は、昨春に家の中で転倒し、胸骨を3本骨折しました。 暫くは生活にも支障をきたし、人形作製も叶わず、数ヶ月は大変でした!😰 此れからもお互いに、転倒には十分に留意したいと思います!✨ 宵待草

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2025年1月の感想・レビュー一覧
15

大和桜289
図書館の新着棚で本書の書名に、そんなことを受け入れたら死亡に到るがと、ドキッとなり手にしたのだった。慢性腎不全の最終療法として人工透析があることは知っていたが、この療法を受け入れれば、腎機能をはじめとして良好な体調を維持できるものと、誤解をしていたことを突き付けられた。本作品はノンフィクション作品であり、著者がその配偶者の療養経緯と医療者サイドとの葛藤に苦しまれた実態に胸がふさがれた。終末期医療の疼痛管理、緩和ケアーには良い印象を抱いていたのだが、法制度上は緩和ケアーはガン治療を前提としていて→
大和桜289
2025/02/01 17:17

→腎不全患者には恩恵が受けられないことにも驚いた。どんな疾患であれ、良き医療者に出会えなければ穏かに死を迎えることすら困難なのだろうが、透析患者の終末期の実態を抉り出した本作は読みごたえがあった。少なくとも透析療法の導入に当たっては、腹膜透析もふくめセカンドオピニオンにも留意して、安易に人工透析療法に流されないようにはしないといけないと思えた。

亀太郎
2025/02/01 18:54

日本はヘルスリテラシーではアジア諸国を含めても最低の部類だそうだ。文明国の幻想はもう捨てた方がいいだろう。

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大和桜289
年明けから「正法眼蔵」を読みだしたら、使用されている漢字、熟語などの読みから意味するところを(注)を含めて、追っかけるだけでもへとへと状態に陥って気分が滅入り気味だった。文章をすぅーと読めば、景観も著者の心情も流れ込み著者の言わんとすることが素直に理解できる文章がたまらなく読みたくなった。で、積読状態の本書を引っ張り出した次第。本書は五章立てになってはいるが、初出は毎日新聞の日曜版「日曜くらぶ」に2018年4月~2020年6月まで連載されたもので、著者はこの時期に八ヶ岳での山荘暮らしとコロナ禍対応を→
大和桜289
2025/01/30 07:45

→余儀なくされておられ、その間のあれこれを綴られているのだが、やはり1959年生まれの著者が山暮らしを始められたかという想いもあり、自然景観や動植物への深い知識と観察力に富んだ著者からの八ヶ岳便り、またその生活ぶりを「炉辺の風おと」の伝言として受け止めることができ、こころが鎮まった。市井に住み様々な人々との交流も意義深いが、ある程度歳もいってからの山住まいには、自らの孤独に向き合い、言葉や感覚も研ぎ澄まされるるとともに、自らの人生をさらに俯瞰的に眺めることにもなり捨てがたいものだろう…と納得の一冊。

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大和桜289
ネタバレ猫好きな作家がたくさんおられることは聞き知っていた。本作の著者も長年にわたり複数の猫を家で飼っておられ、猫たちへの思い入れが半端でないことは既刊のエッセイで理解していた。そんな著者が猫好きの律子さんと彼女と縁のあった猫たちも取り込んで、ここまでのファンタジー作品にされるのかと驚いた。僕は猫を飼ったこともなく特別思い入れのない方なので、ファンタジー作品としての展開・構想の深さや生死を超えた世界をとりこんだ物語の展開を楽しんだだけだが、猫好きな方ならば猫ならばこその世界もうかがえ、もうたまらない作品だろう。
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大和桜289
ネタバレ豊後日田の咸宜園と広瀬淡窓の事績については様々な形でとり上げられてきた。文化十四(1817)年咸宜園を立ち上げた以降、明治初旬までの入門者総数は九州一円だけでなく全国各地からを含めて四千人に達したというから、その実績には驚くほかなかった。だか、その事績の主体はもっぱら淡窓であって、その弟の旭荘の事績や貢献についてはほとんど知らなかった。そんな彼に光を当て、その特異な性格や到らなさを良く理解して内助の功を果たして二番目の妻松子の物語を描いたことは、著者の郷土愛をうかがわせる。勉学者が聖人君子と限らない→
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大和桜289
コルチャック先生の名前だけは聞いていたが、ヤヌュシュ・コレチャックという人物の具体的な事績は全く知らなかった。本書は彼がユダヤ人孤児の為にポーランドに設立された孤児院「ドム・シェロト」の運営に携わった実態を、同孤児院に収容されていたブルムカという少女の日記という体裁をとって描かれていた。その運営に反映されていた先生の思想、実際の様子がノンフィクション作品として窺え、子供の主体性や意思を尊重する子供の権利の思想にまで昇華され、1889年の「児童の権利条約」にまで到っていることを知り、静かに感銘を覚えた。
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大和桜289
年明けから「正法眼蔵」に再挑戦し始めたら、字ずらを追うだけの読書でも撥ねつけられて大苦戦中で、勝手の分かっている本書がたまたま図書館にあり気分転換として読んだ。初出は「週刊現代」2017年6月10日号~2023年9月30日号10月7日号で単行本化にあたり抜粋・修正をしたものと。著者は2023年11月に病死(享年73歳)されているから、「大人の流儀」シリーズも本作がラストメッセージだ。名前だけは聞き知っていて時折このエッセイシリーズをよんだことがあるレベルだが、同年代で男の美学や流儀に拘りたい気持ちには→
大和桜289
2025/01/22 04:56

→同感できる。読了後PC著者について検索もしたが、あの時代の生まれ育ちで野球選手として大成し立教大学にまで行け、理解ある母親をはじめとして多くの理解ある友人、知人にも恵まれ、73歳とはいえ太く短く男らしく生きられたのは幸せだったかも…、と静かに手を合わせた。

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大和桜289
ネタバレ著者作品の初読みで著者のことも全く存じ上げなかった。軽井沢の追分で山荘が隣り合わせとなり、知り合うことになった米国人男性のケヴィンと元南米大使の篠田夫妻、とりわけ妻である貴子との出会いが、第一印象での好印象にとどまらず、それを形成し得た個人的履歴や背負ってきた社会情勢にまで踏み込んでいて、物語は魂の邂逅レベルに到る深い対話になり得ていた。多様性の尊重や国際的な関係性の重要視にとどまらず、時代の歴史文化のエンカウター論までの広がりを感じさせて、さまざまに思考するに相応しい示唆・刺激に富んだ読書だった。
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大和桜289
六名の作家が縁のある出版社から依頼を受けて、日本全国の十九灯台を訪ねた紀行文集。衛星交信を活用してのGPSの発展により、かっての沿岸漁業や海運業の安全航行や夜間における灯台の機能は低下してきているかと思われる。だが、その歴史的な機能発揮やそれを死守するための灯台守の頑張りなどもあり、灯台に対する感謝や思い入れは国民感情としては深いものがある。したがって、灯台の機能や建造物への歴史的な関心や、眺望の開けた立地条件も加味すると、観光開発や地域文化の情報発信基地として新たな魅力づくりを模索したくもなるようだ。
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大和桜289
年が明け読書スタイルを変更しようとしている中ですが、本書を昨年末に借り出してきた以上、期間内に読まなくてはと手にした。帯から軽井沢の山荘にひとり暮らしの米国人ケヴィンと、その住まいの近くに住まうことになった元大使夫妻の日本人のお話と理解して読みだしたのだが、山荘住まいなんて縁のない僕には、近隣者として住まうことになりながらろくに挨拶も交わさないのか、外人との付き合いも慣れていように、と展開の遅さに戸惑っていた。が、嵐の夜のケヴィンの隣宅訪問辺りからエンカウンターが本格化し、俄然面白くなり始めいざ次巻へ。
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大和桜289
十数年ぶりに「正法眼蔵」に再挑戦するにあたり、その地ならしとしては本書が最適であると判断して手にした。本書は流布本九十五巻のうち「弁道話」から「山水経」の扁から、各巻のエッセンスで名言ともいうべき文章120篇を選定し、簡潔明瞭な解説を加えているのだが、難しい漢字、語句へのフリガナ、補注、永平道元略年譜、見出し一覧、事項別索引なども備え分かりよい文体での説明など、入門書にふさわしい編集が加えられている。だが一読して即理解できる原典でもなく、特有の言い回し、論理展開にも慣れるための助走をつけるための読書だ。
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大和桜289
ネタバレ年が明け図書館も開館したのでいの一番に入館。定番のお薦め棚やコーナーを確認し、次は開架棚をふらふらと巡遊。これがまた楽しい。で、文学関係の思わぬ棚で本書にであった。しをんさんがこうした本も書かれておられるとは知らず、僕には小説を書こうという意欲も才能もないので、著者のあの真面目な作品からしをん節炸裂と言う他ないしっちゃかめっちゃかの楽しい作品まで、その幅広い作風紡ぎだすその裏側をちょっと覗き込んだ次第だ。書き始めたら物語がひとりで展開するかのように、既刊エッセイでは聞いていたがやっぱりなと素直に感心した。
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大和桜289
著者作品も旅エッセイくらいしか読んでなく、隣町図書館の「本日のお薦め文庫本」コーナーで初めて文藝評論エッセイとして出会った。本書は「生き方名人 たのしい読書術」として2004年3月に別会社で発行されたものを、2007年3月に改題のうえ文庫化し発行されたものと。取り上げられた二十名の作家は、「あとがき」によれば「わが偏愛の作家たち」とのことだが、全く何も知らない人も一名いるほか、名前は知っていたが紹介されてるような事件、著作に到った生活背景・事情など全く知らず、物書きもいろいろと大変かつ凄い人なんだと納得。
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大和桜289
ネタバレ本書は一定間隔で何度も読む大切な本となっていた。2013年1月11日読メ登録以来、読了冊数が累計5000冊を通過する本として改めて心して読んだ。本書はS51(1976)年に「俗と無常‐徒然草の世界」との原題で書下ろし評論として刊行されたもので、著者は臨床医師で歌人でもある方だが、本書執筆前にご自身が結腸癌で入院・手術を受けられその後再発をされ、自身の生死に深い関心と思索を重ねられていた経緯があり、本書は兼好の徒然草の単なる解説や評論の域をはるかに超えた内容となっている。「兼好と時間」の章が核心をなすが→
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大和桜289
中華の国からケモノ扁とかムジナ扁の種族名をつけられていた中華圏周辺の諸民族、国家に対する司馬さんの思い入れは半端なものではなく、今はなき大阪外大のモンゴル語学科に入学されたあたりにもその一端は垣間見えるようだ。そんな憧れの地を訪れるにも、1970年代では日本から直行することもできず、官僚主義的システムで融通の利かないソビエト経由で行くほかなかった苛立ちの一方、憧れの地の広大な土地、風景と人々の変わらぬ暮らしぶりに司馬さんは深い安堵と開放感を満喫されたようだ。ウラルアルタイ語族とか北方民族南下説とか、→
大和桜289
2025/01/03 06:08

→近くは相撲力士とか、モンゴル民族との関係性も何かと近しくも感じるが、ノモハン事件での日本との衝突が負の歴史にもなっていると知り、モンゴル人民共和国との関係性にも眼を向けていく必要性があるのだと再認識した。

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大和桜289
文藝春秋社がこうした本を出版していることに気づいたのは2024年だった。読メ記録をみたら平成4年10月10日発行の"日本の論点"以来ずっと発行されていたとのことで、改めて驚いた。その年の年始にあたり、知っておくべき論点を1テーマにつき見開き2ページで専門家が解説を加える形式で、①巻頭言スペシャル、②政治、③国際関係、④中国、⑤経済、⑥昭和百年、⑦社会、⑧文化、⑨芸能・エンタメの9ジャンルに分け100論点を指し示すというのものだ。100論点にこだわる必要性の有無はともかくも、親切心に富んだコンパクトな企画→
大和桜289
2025/01/05 05:47

→ではあるだろう。もっとも研究誌や専門書も読まない素人で、せいぜい何年後かにこうした問題をフォローしてきた人の社会評論エッセイを読むぐらいしか縁のない僕としては、毎年はともかく一定年限でその論点がどう変化し社会経済状況にどのような影響を及ぼしているかの、振り返りの書物を期待したいものだ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/11(4421日経過)
記録初日
2013/01/11(4421日経過)
読んだ本
5029冊(1日平均1.14冊)
読んだページ
1301156ページ(1日平均294ページ)
感想・レビュー
4971件(投稿率98.8%)
本棚
0棚
性別
現住所
奈良県
自己紹介

読書メーター13年目に入りました。

読メの皆さんの書評やメッセージを励みに、
毎日の生活に持続的な読書時間を組み込む
生活習慣は定着できました。

ランダムな読書から古典作品や系列的な読書への
移行が積年の課題ではありましたが、本年からは
その切り替えに注力し、読書生活の充実を期して
おります。

また、読書生活を基軸にして、残された時間と
なんでもない普通のことを大切にし、日々を
健やかに穏かに丁寧に過ごすことで、
日々の充実を期して参りたいと祈念しています。

本年も宜しくお願い申し上げます。

◎2013(H25)年読メ登録以来に視野に入れた
 現代作家 
・ 2013年
  高田 郁、有川 浩、 村上春樹、
  原田マハ、三浦しをん、 重松 清、
  丸谷才一、朝井まかて

 ・2014(H26)年
  森沢昭夫、あさのあつこ、瀬尾まいこ、
  村山由佳、葉室 麟、池永 陽、
  村山早紀、藤岡陽子、青山文平

 ・2015(H27)年
  上橋菜穂子、山本甲士、西 加奈子、
  大島真寿美 大崎 梢、吉田篤弘、
  佐藤多佳子、宮下奈都、内田洋子、
  湯本香樹実

 ・2016(H28)
  熊谷達也、梨木香歩、山口恵以子
  森 浩美、西條奈加、辻村深月

 ・2017(H29)年
  近藤史恵、垣谷美雨、岸本葉子、片岡義男

 ・2018(H30)年
  千早 茜 ほしおさなえ 寺地はるな

 ・2019(R1)年
  桜木紫乃

 ・2020(R2)年
  吉村 昭 宮本 輝 伊吹有喜 瀧羽麻子
 
・2021(R3)年
  吉田修一

・2022(R4)年
  伊予原新 青山美智子

 ・2023、2024年
  特になし

◎現代作家作品への注力12年間から一旦切り上げ
 2025年からは古典作及び系列的な読書に戻す

◎読メ記録による年間読書量
 ・2013年  324冊   86,738頁
 ・2014   430   118,720
 ・2015   435   120,319
 ・2016   468   127,051
 ・2017   459   119,710
 ・2018   438   112,242
 ・2019   452   107,246
 ・2020   407   103,799
 ・2021   403   102,478
 ・2022   392   100,612
 ・2023   377    96,998
 ・2024   412    98,121





    

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