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2024年9月の読書メーターまとめ

羊山羊
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2024年9月に読んだ本
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2024年9月のお気に入られ登録
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  • magurit

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

羊山羊
戦争の進化史、と言っていいのだろう。チンパンジーの群れの間での争いからWW2までの戦争を見直し、戦争というものがいかに変わってきたかを現場目線からふり返る。本著の中で特徴的なのは、現場目線での戦争史とそのスピード感にある。高速で紹介してゆくのは賛否もあるだろうけど、技術の栄枯盛衰から目が迷わずにすむのは1つ長所かと。こうしてみると、今日の銃が軍隊の主要な兵器として活躍する様になった、つまり火薬がメインウェポンになったのは米国南北戦争~WWIからであることがよく分かる。→
羊山羊
2024/09/13 06:39

また同時に、南北戦争というものがある意味で米国のトラウマになっていそうなことも。ザクッと読むにはとても良い本でした。

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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

羊山羊

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3376ページ ナイス数:275ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/305754/summary/monthly/2024/8 毎年のことながら8月はキツイ月でした!過労でマトモに歩くのも辛い。9月はゆっくりしたいな~。あとカメラ買いたい。

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2024年9月の感想・レビュー一覧
15

羊山羊
今まで孤独に戦い続けてきたゴブリンスレイヤーが仲間を得た。仲間との共闘という慣れないことに、ゴブリンスレイヤーはどう対峙していくのか、というのが2巻。割とこのテの物語にはあるあるな展開だけど、いい感じに容赦のないゴブリン描写で大満足。例え主人公パーティともいえど、情け容赦なくズタボロにされてゆくハードさは流石。スルーされがちだけど、RPGでパーティ半壊したのを文章で再現したらこうなるよね、という。面白かった。
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羊山羊
著者自身がセキュリティエンジニアの専門家であるためか、ほぼモキュメンタリーみたいなリアリティに富んだ近未来SFだ。作中技術はほぼ現実にもあるものということだけど、じゃあ「攻殻機動隊」の攻性防壁ってもう実現できるのかと思うとビックリする。ストーリー前半の回想部分は、IT世界のひりつくようなビジネス要素に満ち、後半の現代戦は青春のITスリラーとして。面白かった。
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羊山羊
千変万化する世界観に目をパチクリさせながら読了。いやはや、面白かった。人が罪を犯すと身体が獣化し、「罪の化身=イヴリース」となるという設定で、聖十字教会の捜査官としてイヴリースを狩る仕事に就いているヨシュア君が主人公。世界の真実を知る度にキャラの立位置が立ち変わる構成に何度もビックリさせられる。中世のダークファンタジーから一気にSF伝奇までぶっとびますからね。ネタバレになるのであんまり書けないけども、オススメです。
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羊山羊
メインキャラ、ガリア=アレクサンドラが帝風から王風に魔導司書として出向することに。カリアが出向することで、王国での図書館のあり方が根底からくつがえってゆく様子が痛快!そんな戦地での重要人物として立ちながらも、1人の書痴としての立場からズレることのないカリアのある種の空気の読めないのがポイント。クライマックスでは、それが存分に発揮される。そんでもって、そんなカリアに振り回されつつもカリアを支えるシブい軍人達の活躍が楽しかった。今回、特に勇者ことアリエスの活躍は素晴らしい。満足。
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羊山羊
ご飯食べながらは読めません!古代より、不可解とされてきた現象や化物について、科学的なアプローチで見てきた記録を紹介してくれる1冊。結構メジャーなネタが多いので、トリビアとか好きな人はほとんど知ってるのではないだろうか。ただ、死体の話とかグロくて臨場感抜群、やたらリアルなので、ご飯前後は読まない方がいいかも。
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羊山羊
まず発想が100点満点!ゴブリンというベテランの冒険者が相手にせず、しかし初心者は狩られる。知能と感情はしっかりあるので、群れをなした際は大きな脅威となりうる。そんなゴブリンの生態をしっかりと作り込んで、そんなスキ間産業のような世界をしっかり描いた作者の発想に感心。残虐なゴブリンにスポットを当てることで、物語にもしっかり緩急がついていて、悲惨な表現さえ大丈夫なら一気読み必至の1冊。ありふれたワンテーマから魅力的な物語を描ききるお手本の様な1冊でした。オススメ!
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羊山羊
【ヘタなイヤミスよりヤバい】正直、その辺のイヤミスより読みたくない、というより胸クソ悪い1冊でした。心への残り方が凄まじい。ラブコメというより吉川英梨氏枠。別荘を持てる様な金持ち一家の親戚内で繰り広げられる恋愛ごっこで、登場人物は軒並み優秀という超ご都合設定。どう面白くするのかと思いきや、主人公枕木とその遠縁のヒロイン深紅の恋愛ごっこ遊びが本当に不穏!途中、ベッチョベチョになりながらキスをし始めてから、コレ絶対ロクなことにならんぞと思っていたら、→
羊山羊
2024/09/13 06:41

ヒロインも主人公も一様にある出来事をきっかけに心をへし折られて恋愛と性欲の狭間で地獄に落ちてしまう。美しささえ感じる様式美と展開は、どんどん平静さを失っていきながら、罠に向かって登場人物が転げ落ちていくイヤミスかイヤスリラーそのもの。ゾクゾクしながら読み終えました。

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羊山羊
戦争の進化史、と言っていいのだろう。チンパンジーの群れの間での争いからWW2までの戦争を見直し、戦争というものがいかに変わってきたかを現場目線からふり返る。本著の中で特徴的なのは、現場目線での戦争史とそのスピード感にある。高速で紹介してゆくのは賛否もあるだろうけど、技術の栄枯盛衰から目が迷わずにすむのは1つ長所かと。こうしてみると、今日の銃が軍隊の主要な兵器として活躍する様になった、つまり火薬がメインウェポンになったのは米国南北戦争~WWIからであることがよく分かる。→
羊山羊
2024/09/13 06:39

また同時に、南北戦争というものがある意味で米国のトラウマになっていそうなことも。ザクッと読むにはとても良い本でした。

が「ナイス!」と言っています。
羊山羊
お笑いに青春をかけた高校生、市井晴比古とそのコンビ中屋敷結羅の物語。気が狂わんばかりの青春とノスタルジック成分を摂取できる、ド級のアオハルノベルでした。青春に何かに恐れずひたむきに打ち込んだ時のあの情熱って、年取ってみるとこんなにかがやかしいものなんだね。また、主要人物が全員一人一様に心を折られていて、そこから抜け出すためにあらがう様 がすごく美しい、その挫折から皆が抜け出せたかは分からないけれど、ラストの達成感とカラッとした寂寥感はすごく良い。王道ながら真正面から心を破りにくる素晴らしい1冊でした。→
羊山羊
2024/09/13 06:39

ていうか、今見たらタイトルがすごく秀逸。主人公は、コンビである中屋敷+主人公で観客の笑顔が見たかったのか、ヒロイン瀬音+笑顔が見たかったのか、2つの解釈が成立する凄まじいタイトル。

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羊山羊
1人の山賊が山で見つけ、夫を殺して奪った1人の女。たやすく御せると思いきや、女は大変な毒女で...というスタート。1人の悪女の底のない欲望が山賊をひたすら振り回していく様に、どっちが悪党かわかんなくなる1冊。本当に悪いのは女だったんですれけれどもネ。 本著のすさまじい点が、その悪女の欲望が本著の物語を全て引っ張っていっている所。人命がたやすく喪われ、人命を使った「ごっこ遊び」が行われ、たちまち命というものが記号化されてゆく。
羊山羊
2024/09/07 06:26

もう一点、本著のタイトルが「桜の森の満開の下」である通り、我々が想像する日本的情緒がてんこ盛りで、陰鬱な美しさであふれているのも良い所。残虐な本ではあるものの、日本人の精神をギュンギュンゆさぶる様にできている。オススメです。

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羊山羊
中東の麻薬密売ルートを叩き潰すべく結成された特攻野郎どもが中東で大暴れ!な冒険アクション!デズモンド・バグリィ「高い砦」の様な混成チームが一風変わった活躍を見せる!という今の時代に読むとかな~り無理筋なおハナシ。なんせ、チームのうち戦闘経験が豊富なのは2人か3人くらい。まだ飛行機不時着からのチ-ム結成な「高い砦」の方が自然ではある。ただ傭兵トージアが活躍しだしてから、バグリィのお得意のプリミティブな武器作りが始まってからは大変楽しい。
羊山羊
2024/09/07 06:25

オススメかと言われるとイマドキではないので、まあ気が向いたらといった感じ。でも冷静に考えると、寄せ集めのプロフェッショナルが活躍する様は、RPGでもよくある話だし、昔のRPGや水戸黄門といった感じなのかとも思う。

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羊山羊
【ブラコン伝奇スリラー!】異能に目覚めてしまった人が集められる「混河一家」で、異能の起こした事件を解決する役目としての探偵を担う混河葉介と妹夕緋が主人公。謎を解明し、その謎から怪異が暴発しない様にうまく現実と折り合をつけながら解決しようとする様は、ライトな甲田学人作品を読んでいる感覚でサクサクと胸クソ成分を摂取できていい感じ。本著の因習村要素は実際のところ甲田作品のおぞましさのそれを上回っている。そんな村スリラーとサイコスリラーが両立する中で、主人公兄妹の艶やかささえ感じる絆にほだされる1冊。
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羊山羊
ある無人島に遭難した2人の兄妹。その2人が海に放った3枚の手紙を読む、という短編。手紙という独立し合い、時系列もバラバラな3つの文章がどう組み合わさるか、という謎解きと、兄妹の禁忌の恋という要素だけでガッツリ魅せてくるのがすごい。 兄の妹へのねっとりした肉体描写の不穏さをキリスト教の象徴たる聖書がガッツリアシストしていて、何せ短いながら読み応えバツグン。実際兄妹はヤッたのだろうか。私は、ヤッた派です。「肉体と霊魂を罰する」とまで書いてある以上何かしてないと、そこまで至れないのではないかなあ、と思ったり。
瓶詰地獄
ばたやん@かみがた
2024/09/03 07:34

実妹との禁断の恋!要チェックですねぇ。ありがとうございます。

羊山羊
2024/09/03 08:00

やはり、青空文庫には残るべくして残る作家さんだと思いました。オススメです!

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羊山羊
本著の中に、ホラーも、ミステリーも、純文学も全て入っている、技巧性の塊みたいな1冊。佳子というとある作家に届けられた1枚の手紙。それは、自らが椅子に隠れ人肌を味わう性癖に目覚めた1人の男の独白だった。ラスト数ページで、純文学が一気にホラーミステリーへと変貌する超展開、男が「人間椅子」に目覚めてからのねっとりした肉体と変態性の描き方と、スキのないエンタテイメント性に満ちた1冊。面白かった。
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羊山羊
【ボーッと生きてんじゃねえよ!】人生において生きる目的を見出せない人へのチクチク言葉オンリーでできている凶悪な1冊。生きる目的が見出せない人が、大衆運動という安易な罠にいとも簡単にからめとられて大義の為に命や身を差し出してしまう。特に第2章で「大衆運動に参加する加能性のある人々」をリストアップしているのだけれど、ここの容赦のない社会弱者のリストアップがすごい激辛。ここのリストは、十分現代性にも富んでおり、一度社会的弱者に陥ってしまうと、→
羊山羊
2024/09/03 05:52

現代でもSNSやネット上でまきちらかされる「正義」にそそのかされてしまう光景を見てしまう羽目になる。色々な意味で現代性にも富む。自らがそういった「正義」にそそのかされることのない様、人生においての生きる目的を、常日頃から自分で見つけてよりよく生きなさい、と暗に論してくれる啓発的な側面もある。よい本でした。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/13(4334日経過)
記録初日
2012/10/14(4425日経過)
読んだ本
1497冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
500450ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1461件(投稿率97.6%)
本棚
9棚
性別
血液型
B型
職業
サービス業
現住所
香川県
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/camel0110
自己紹介


最近よく読むジャンルは、冒険小説、ライトノベル、海外文学、日本の明治〜昭和初期文学。

あと経済関係、政治哲学の人文書が多いです。

よろしくおねがいします。

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