2025年一冊目　年末からインフルで仕事を休んでいたので一気に読んでしまった。もったいなかった。夕刊に連載されていたそうで、まさに新聞連載にぴったりのゆっくりと読みたい本なのに…

シリーズ３作目　連載物の「気の毒ばたらき」と書きおろしの「化け物屋敷」の２作。おでこが登場する、ぼんくらシリーズはおろか、この捕物帖の前２作の記憶さえも忘却の彼方…気の毒ばたらき（火事場泥棒のネズミ小僧もどき）のボス忠四郎の言い分にも一理あるのでは、と思ってしまった私は「これまた理屈っぽい、世直しを気取った盗人」とおでこに叱られた気持ちになった。「化け物~」は摸倣犯を思い出してちょっと読むのが止った。

ツヴェルガーの硬質で繊細な絵が目当てで借りたが、訳者　池内紀のあとがきが良い。24歳で夭折した作者ヴィルヘルム・ハウフに興味を持ったので他の作品も読もう。お決まりの悪い魔女に姿を変えられて、眠っていたと思っていた７年の間、魔女の元で働いて料理まで覚えたヤーコプ。親の元に鼻のこびとのすがたで戻っても、お母さんもお父さんも魔女にさらわれた自慢の美しい息子だとは気づかない。えー

滅びゆく言語イディシ（イディッシュ）語で書かれた童話。シンガーによる前書き「物語の中で人は生き続ける」、センダックによる挿絵、そして訳者工藤幸雄によるあとがきも素晴らしかった。更にすごいのはとんまなシュレミールたち。

都会に住む人たち（クマとうさぎだけど）クリスマスの頃の冷たい空気、ドキドキワクワク、そして少しだけさびしい感じ。

2025年一冊目　年末からインフルで仕事を休んでいたので一気に読んでしまった。もったいなかった。夕刊に連載されていたそうで、まさに新聞連載にぴったりのゆっくりと読みたい本なのに…