めっっっちゃくちゃ面白かった。今年のベスト3に入りそうな予感。メキシコの麻薬カルテル、（一般的な感覚だと限りなく邪教と呼べそうな）アステカ帝国の宗教、臓器売買、闇医者、ヤク中、ヤクザ、半グレ──この世のあらゆる悪行を煮詰めたような世界。残忍を極めた所業。この本を読み終えた翌日の今日、メキシコの新市長が就任わずか6日で、頭部切断により殺害されたニュースをみた。ここに描かれている世界が現実にも一部存在しているという事実が、あまりに恐ろしい。グロ耐性のある人はぜひ読んでほしい傑作。

仕事でへろへろのこの時期にぴったりの一冊だった。繁忙期と最大限に相性の悪い『百年の孤独』を一旦本棚に戻し、こっちを先に読んで本当によかった。というかこの時期は多分こういうのしか読めないしこういうのだけを読みたい。旅って多かれ少なかれ気合が入るものだけど、こんなに肩肘張らずに、日常の延長って感じで行く先々をゆったり行き当たりばったりで楽しめるのは素晴らしいな。来月温泉旅館でひたすらゆっくりする予定を入れたから、あまり下調べせずに自分の直感を頼りに行ってみることにしよう。スズキナオさんの他の本も買わないと。

めっっっちゃくちゃ面白かった。今年のベスト3に入りそうな予感。メキシコの麻薬カルテル、（一般的な感覚だと限りなく邪教と呼べそうな）アステカ帝国の宗教、臓器売買、闇医者、ヤク中、ヤクザ、半グレ──この世のあらゆる悪行を煮詰めたような世界。残忍を極めた所業。この本を読み終えた翌日の今日、メキシコの新市長が就任わずか6日で、頭部切断により殺害されたニュースをみた。ここに描かれている世界が現実にも一部存在しているという事実が、あまりに恐ろしい。グロ耐性のある人はぜひ読んでほしい傑作。