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2024年4月の読書メーターまとめ

おゆき
読んだ本
21
読んだページ
6164ページ
感想・レビュー
20
ナイス
738ナイス

2024年4月に読んだ本
21

2024年4月のお気に入り登録
4

  • TOMIKA306
  • ぷら
  • 明日のかぜ
  • 名古屋ケムンパス

2024年4月のお気に入られ登録
6

  • TOMIKA306
  • ぷら
  • 明日のかぜ
  • マクスウェル山
  • 名古屋ケムンパス
  • しみー

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おゆき
ネタバレ我が道を突き進む成瀬は、続編でもしっかり魅力を振りまいていました! どんどん活躍の場を広げる成瀬から目が離せない。膳所から、大津から、滋賀から、と大学生になって行動範囲を広げた成瀬はどこまでゆくのか。日本?世界?宇宙行ってもおかしくないかも? そして突飛に見えても、成瀬はちまちまと地道な下準備をして、種をたくさん蒔いているんですよね。まずは種まき。その一歩がなければ芽もでない。成瀬のチャレンジ精神には元気づけられます。今後も永く続いていって欲しいシリーズです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

おゆき

風は強かったけど、綺麗に咲いていました◎

風は強かったけど、綺麗に咲いていました◎
柿の種
2024/05/21 20:10

見たことのあるような風景。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
20

おゆき
ネタバレ文章が読みやすく、「本」に向ける作者の懸念を受け取った。ファンタジー小説だが、実態は本との付き合いかたについての啓発本といえる。特に小説好きの人にとっては身に覚えがある内容が多いと思う。ただ、展開があっさりしていて退屈にも感じた。文庫帯に「21世紀版銀河鉄道の夜」とあったが、どうもしっくりこない。 しかしタイパ重視があふれる今、読書によって人を思う心を育んで欲しいという気持ちはよくわかります。ふだん本を手に取らない人にも読みやすい内容だから、広まって欲しいと思う一冊。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレシリーズ続編。前作では、線を描くことで過去の痛みと向き合った青山。今作では、線に込められた繋がりや未来への願いを受け止め、さらに一歩を踏み出している。 青山はあえて悪い見方をすれば素直すぎて愚直、繊細すぎて自責的だ。しかしそんな彼が、時間をかけて深く深く内面に潜り、自身と向き合おうとする描写はとても美しい。文房四宝を取り入れた丁寧な心の動きは、この作者じゃないと味わえないと思う。中盤からラストまで何度も涙腺が緩んだ。不完全を楽しめるゆとりを持って私も生きてゆきたい。とてもよかった。
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おゆき
ネタバレこれは個人的に大当たり。 生き悩む人々に、自然科学の知識が、そっと寄り添い勇気を与えてくれる優しい短編集でした。読後が爽やか。 月、雪、化石、堆積物、素粒子、火山学...短編ごとに知識欲を刺激される。 先日読んだ「スティル・ライフ」に近い空気を感じるが、あちらよりはもっと情報量が多く、現実的。でも感情と蘊蓄のバランスはちょうど良い。どの短編も好みすぎて、1番が選べない...。強いてあげるなら「エイリアンの食堂」かな。「実はわたし、138億年前に生まれたんだ」からの語りが好き。別の著作も読まなくちゃ。
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おゆき
ネタバレ荻原規子さんのデビュー作で、日本神話を題材にしたファンタジー。輝の一族に惹かれる闇の一族の少女と、幽閉されて育った輝一族の少年が共に運命を切り開いてゆく。 やまと言葉を多用した描写が美しく、世界観に合っていて、惹き込まれる。豊葦原とか土蜘蛛とか鰐鮫の用語が出てくる世界は希少。内容は少女小説風だが、対立抗争のなかでは多数の死者も出るため、ただ甘い小説では決してない。未熟な彼等の成長を見守ってからの終盤は、岩姫や伊吹王などの年配人物の目線で読んでいました。いつまでも色褪せないファンタジー作品だと思います。
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おゆき
ネタバレ地震で地下都市に取り残された女性。見えない、聞こえない、話せない、の三つの障がいを持つ彼女を時間内にシェルターに誘導できるか。ドローンを使った救出作戦が展開される。 水難にあっても漏電を感じても、彼女は落ち着いて行動をとる。それは彼女の日常では起こりうる危険なのだ、と思うと胸が痛くなる。無理を自覚できる範囲を守り、できそう、できるかも、と成長する考え方は私も参考にしたい。そして彼女のできる範囲の行動が、結末に繋がってゆく。彼女視点の葛藤や恐怖の描写が欲しいとも思ったが、ミステリとすればこの構成がベストか。
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おゆき
ネタバレ池澤夏樹さん初読み。低価格だったのであまり考えずに購入したのですが、すごく好みでした! 気候や星など地学要素が入りつつ、哲学的な表現があるところが、たまらなく好き。 「雪が降るのではない。雪片に満たされた宇宙を、ぼくを乗せたこの世界の方が上へ上へと昇っているのだ」好きすぎる。後半は佐々井の意外な正体が明らかとなるが、その現実とのギャップが、より不可思議な雰囲気を醸し出している。日常と離れて、世界の心音を感じてみる、そんな穏やかな気持ちになれる作品でした。芥川賞なんですね。やはりすごい。
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おゆき
ネタバレフランスの作家モーリス・ドリュオン著の童話。チトは裕福な家の子どもですが、座学が苦手。ガーデニングの手伝いをする中で、チトは自分が「埋まった種を芽吹かせる」ゆびを持つことを発見します。チトはゆびを使って秘密裡に、刑務所や貧民街や、病室、動物園の檻にたくさんの花を飾りつけます。やがて戦争が始まって...。 生きるためには希望が必要。そのことを小さなチトが感じ取り、疑問を呈し行動する様は、心が洗われます。星の王子様が好きな人にオススメします。図書館で借りましたが、これは手元に置きたい作品になりました!
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おゆき
ネタバレ初版1949年。のちにノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ著の動物観察記。コクマルガラスやハイイロガン、その他多数の動物と暮らして得た気づきをユーモア溢れる筆致で描いています。調べたらコクマルガラスは「魔女の宅急便」に出てくるカラスのモデル(という噂・確証なし)に近い系統らしく、想像して読んでいました。黒いフワフワを人が手にしていたら、雛を捕獲されたと勘違いして、親しい人間でも集団で襲いかかるらしい。黒猫ぬいぐるみは完全アウトだ。 イヌがオオカミ系かジャッカル系で忠誠心が違うという下りも面白かった。
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おゆき
ネタバレ理瀬シリーズ2作目。祖母の遺言に従い、かつて過ごした長崎の洋館に訪れる理瀬。「魔女の家」と噂される屋敷で、理瀬は二人の叔母と暮らし始めるが...。 前作の寄宿学校よりも舞台としては入り込みやすい世界観でした。長崎の異国情緒が作風に合う。後半のサスペンスが最後まで待ったなしで続くのでとても面白かった。女性の持つ嫉妬や怖さを浮き彫りにさせてくる。理瀬も深淵と歩む覚悟を決め、次作へ続きます。この独特の雰囲気はクセになりますね。モノローグ部分を理解するには番外編を読むべき...?
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おゆき
ネタバレシリーズ2作目。返却本に挟まっていた、トリカブトの花の栞。堀川と松倉は持ち主を探し始めるが...。 今作は長編。たくさんの嘘を抱える女子生徒の瀬野がメイン。率直に言えば学内での動きが多くて、派手さがない気がした。直接的に書かれなかった部分として、女子生徒達の生きづらさが強く感じとれた。容姿の優劣や努力の否定、親の監視や搾取など、切実でリアルだ。嘘をつくことで彼女達が守っているものは何か? そんな風に読み進めていました。終局がスッキリしないので、もう少しエピソード欲しいなあ。
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おゆき
ネタバレ彬子女王殿下のオックスフォード大学留学記。文庫化のおかげでようやく手に取れました。留学当初の不安や文化の違いに驚くエピソードが、私たち庶民と同じく等身大で、殿下を身近に感じました。ユーモアに溢れた文章で楽しく読めます。回送列車に取り残されてしまい、もし日本でニュースになったらどうしよう!?と慄くプリンセス。想像するだけで思わず頬がほころんでしまう。後半は再留学して博士号取得までの苦難の日々。留学を考える方は参考になるはず。全体を通して、殿下の真面目で芯のある人柄がよく伝わる素敵なエッセイでした。
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おゆき
ネタバレ図書委員の男子高校生ふたりが日常の謎を解いてゆく連作ミステリー。メインのふたりはどちらも頭の回転が早く、会話の応酬が軽やかで、読者としてはストレスフリー。実はお人好しな堀川と、どことなく裏を感じる皮肉屋な松倉のコンビは人気が出そう。いずれこのシリーズもメディア化されるのかな? 本作は章毎に謎は一応解決されるが、その顛末については多くが語られず余韻が残る。中盤以降、松倉の仄暗さが増してきてからがより面白かった。次作も読みます。
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おゆき
自然の魅力について、小学生にもわかるシンプルな言葉で書いた本。動物行動学者の日高敏隆さんの著作です。生物はまったく知識無しですが、表紙が易しそうだったので手に取りました。日高さんが昆虫のことを生き生きと話すところが目に浮かぶようです。本当に好きなのが伝わります。詳しい専門の話は無くて、自然と人間の関わりや与える影響、私たちの思い込みについてなど、哲学的な話が多かったです。あとは昆虫大好き話が続きます。 最後に掲載されている講話がすごく面白かったので、この分野の本をもう少し読みたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレ我が道を突き進む成瀬は、続編でもしっかり魅力を振りまいていました! どんどん活躍の場を広げる成瀬から目が離せない。膳所から、大津から、滋賀から、と大学生になって行動範囲を広げた成瀬はどこまでゆくのか。日本?世界?宇宙行ってもおかしくないかも? そして突飛に見えても、成瀬はちまちまと地道な下準備をして、種をたくさん蒔いているんですよね。まずは種まき。その一歩がなければ芽もでない。成瀬のチャレンジ精神には元気づけられます。今後も永く続いていって欲しいシリーズです。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレ前からタイトルに惹かれていて、読んでみたかった本。短編集だったんですね。 悩みながらも自分の基準を大事にして生きる道を選んだ人々のお話6編。登場人物がどこかしら熱を持って行動する一途なところがとても好き。どの話もクオリティが高く、読後が爽やかでした。1番楽しく読めたのは「ジェネレーションX」。電話に聞き耳たてるとこがツボになる。 表題作は特に綿密に取材をしたことが窺える力作でした。ラストに桜の描写があったので、読むタイミングにピッタリだったのがわかって嬉しくなった。直木賞に選ばれたのも納得の作品です。
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おゆき
ネタバレ再読。縦スクロールで連載されていたアプリ版から口コミで広がり、紙版コミックもフルカラーで発売。 人と接することが苦手で壁をつくっていた小雪の世界が広がっていくお話。 もとは趣味で制作されたので初期は絵が荒いのですが、ストーリーが心に刺さる。モノローグが多くて深い。男子の身内ウケ話を振られてなんて返せばいいのか? と逡巡したり、告白してくれた相手に対して答えられない自分に涙したり、登場人物たちがそれぞれ悩みを抱えていて、とても繊細。普通なら端折られる部分を拾いあげてくれる稀有な作品。内向的な人にオススメ。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレ宙は小学生になって初めて、実母である花野さんと暮らし始める。宙の成長を年代ごとに追った、家族小説。 タイトルのほっこり感とは裏腹に、出てくる家族が問題山積みの重い内容でした。年月が経つと同じ人でも関係性が変わることを丁寧に描かれています。「ひとというのは、しあわせの山を登る生き物なんだ」「オレが、次の山頂を見つけられる位置まで花野さんを導けたのかな」花野さんの元彼やっちゃんが導いたものが、花野さんや宙から、他の人へ繋がるエンディングに涙が溢れました。ひとりで頑張っている人に、ぜひ読んでもらいたい作品です。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレ文章が綺麗な作家さんとして挙がっていたため手にとりました。冬の間、館の奥で眠り続ける宿命を持つ冬眠者達と、彼らに仕える使用人、館に現れたゴーストが織りなす群像劇。残念ながら私には難解で、雰囲気で読み切った。視点がコロコロ変わるが、煙に巻いたような言い回しが多く、誰が発言しているのかさえスッと入ってこなかった。全体の描写がとても細やかで静謐な雰囲気は素晴らしいと思った。幻想的で物寂しい題材も好みなんです! が、いかんせん解釈しきれなかった自分が残念に思う。退廃的で格式あるものが好きな人にはおすすめです。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
図書館より。東京世田谷にあるスノードーム美術館所蔵のものを中心に、多様なスノードームを紹介。メーカーによって個性があって面白い。twinkle社製の台座まで凝ったアーティスティックなものや、Perzy社製のサラサラした秘蔵製法の雪を降らせるものなど。花や動物のものは初めて見ましたが、これは欲しくなる...。次からミュージアムショップに寄るときはスノードームも探したくなる、そんな本でした。ワークショップも楽しそう!
おゆき
2024/04/02 13:26

調べたら、現在はスノードーム美術館は横浜に移転しているんですね。

が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレ犯人を見つけてはならない異色のクローズド・サークル。深夜まで読んでてラスト犯人が判明したところで、んんん? で、なんでこの犯人はこんな落ち着いていられるんだ? って疑問持ちながら寝たんです。あとからネタバレ解説を読んで愕然としました! 読まなきゃ気づかないまま終わりそうだった自分、ちょっと恥ずかしい...。 里英は従属的な思考が多く、今ひとつ面白味に欠ける主人公だと思っていたけど、開示されなかった状況を知るとギリギリの攻防が垣間見えて面白い。夕木さんの作品、終盤がすごいからクセになりそうです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/05(5545日経過)
記録初日
2009/09/04(5546日経過)
読んだ本
980冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
221452ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
328件(投稿率33.5%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
職業
販売系
自己紹介

ちょっと不思議な話が好き。
ノスタルジーな雰囲気や、丁寧で優しい文章のものが好みです。でもディストピアのような絶望も好き。どことなく得体が知れない浮遊感がある作品が好きなんだと思う。

コミックはシリーズ1巻目に変更中。
ーーーーー
2023年10月〜 久々に記録再開
以降、自分で振り返りやすいようになるべく丁寧に書こうと試みています。感想を読むと視野が広がって楽しいです。古い作品ももっと読んでいきたい...。

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