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2024年6月の読書メーターまとめ

おゆき
読んだ本
16
読んだページ
5269ページ
感想・レビュー
16
ナイス
660ナイス

2024年6月に読んだ本
16

2024年6月のお気に入り登録
11

  • ゆう
  • あんこ
  • 季鈴
  • リトロ
  • ざちまる水産
  • ねこのあくび
  • いなばさくら
  • うた
  • ななつ
  • ネジ
  • jkgntm

2024年6月のお気に入られ登録
6

  • 季鈴
  • ののたま
  • リトロ
  • ざちまる水産
  • ねこのあくび
  • うた

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おゆき
ネタバレサイエンスの知識が心にそっと寄り添ってくれる短編集。1番好きなのは「玻璃を拾う」。珪藻の被殻を顕微鏡で眺めると、ガラスの様に綺麗なんですね。珪藻アートというジャンルも初めて知りました。硬い殻が実は繊細なガラス、そして内部は栄養がないと休んでしまう細胞。まるでこの人のようだ、と結ぶのにキュンときました。「月まで三キロ」の時も感じたのですが、どの作品も好みなので、読み進めるたびに今読んでる作品が1番好き、という魔法にかかってしまう。研究職の方なので巻末に参考文献がしっかり記載されてるのも好印象なのです。
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

おゆき

5月も好きな本にたくさん出逢えて幸せでした。読むのが大変だったのは「南方郵便機」 今後も文豪の作品を少しずつ手に取りたいです。6月は初夏を感じられる作品も読んでみようと思案してます。 6月もよろしくお願いします。 2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:4822ページ ナイス数:755ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/31667/summary/monthly/2024/5

が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
16

おゆき
ネタバレ夏目漱石の前期三部作のうちの一作。明治末期、九州の田舎から東京の大学へ進学した三四郎の学生生活と恋愛模様を描く。 当時の文化や世相が散りばめられていて、風情がある作品。作中の広田先生の学術的なお話はちょっと難しい。地の文が、たまにとぼけたユーモアが入るので読み進めるのが面白かった。三四郎が恋心を抱く女性、美禰子が頭がよくミステリアスでよい。恋の駆け引きや思わせぶりな態度が都会のこなれた女性であり、結果として田舎の青年が振り回されるのが少々切ない。いきなりストレイシープと言われたらずっと気になっちゃうよ。
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おゆき
ネタバレ上巻から200年が経過し、人工冬眠していた羅輯らは再び目覚めさせられる。技術爆発を遂げた地球側の艦隊は、三体側に対しての勝利を確信し、人々は平和を享受していた...。 水滴型の探査機登場からがすごく面白かった。そして葉文潔が提唱した「宇宙社会学」が終盤でこうくるとは! まだ見えない第三者の狩人を想定すれば、こんな打開策があるのですね。解説にあった、ネット社会が黒暗森林になりつつあるという視点、日々感じます。せめて同文明では対話解決したいです、本当。 2巻は最後まで綺麗にまとまってて大満足。次も楽しみです。
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おゆき
ネタバレ「クスノキの番人」続編。番人として様になってきた玲斗が、持ち前の優しさで人と人を緩やかに繋いでゆく。 クスノキに自分の幸せな気持ちを預念・受念する元哉の場面に、涙が溢れて止まりませんでした。今が一番幸せと言える、その境地が悲しいけど、目一杯の強さを感じました。ご両親の愛情深さも相まって、見守るのが歯痒くなるほどでした。そしてラストシーンまでの流れ...。千舟さんは過去や未来への悩みから解放されたのでしょう。「今を生きる」切ないお話でした。前作あっての本作ですが、こちらの方が好きです。
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おゆき
ネタバレ4つの勾玉を集め、玉の御統となった遠子が、海域にて小倶那と一対一で対決を試みるシーンが印象的でした。彼を倒す一心で来た勢いがここで打ち砕かれます。改めて自分の気持ちと向き合う遠子。子どもっぽさが残る前半と比べて、後半は恋心を自覚した少女を経て、相手を信じる女性へと成長していくのがよかった。そして2人を見守る菅流が飄々としてとても格好良く、彼がいない場面は物足りないと思うほどでした。影の主役! 小倶那の因縁はかなり重い内容。爽やかに終わったけど、呪縛について考えさせられる。10代で読みたい作品ですね。
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おゆき
ネタバレ勾玉シリーズ2作目。ヤマトタケル伝説を題材にしたファンタジー。三野(美濃)の地で育った活発な姫「遠子」と、彼女の幼馴染で寡黙な少年「小具那」。まほろばの都から、小具那によく似た容貌の皇子が訪れたことで、2人の道は分たれてゆく。 今作は年齢設定が前作より高めで心情が理解しやすかったと思う。明姫のシーンが切ない...。勾玉集めをスタートして伊津母(出雲)から日牟加(日向)へ向かうところで上巻は終了。遠子の肝の据わった決意が、今後どう影響を与えるのか? 小具那との再会が待ち遠しいような、怖いような...。
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おゆき
ネタバレ智子の襲来により、地球上のあらゆる作戦は三体人たちに筒抜けに...。一切の計画を本人の頭の中で秘匿する「面壁者」が選定される下りからがまた面白い。任じられたが最後、自分の行動は全てが演技なのか真実なのか、誰からも見定められ、信用されない孤独が付き纏う。 羅輯がエデンで暮らしたくなる気持ちは分かる。それすらも国連の手のひらの上ではあったが。羅輯の心情部分や雪原のエデンの描写が割と好きだったので、今後の彼の行動が楽しみ。それから章北海。勝利主義の彼はどうなったのか...。気になるところで下巻なのね。
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おゆき
ネタバレ全23巻。私の10代からのバイブル。十二支ホームラブコメディと銘打たれていますが、本質は重くてシリアス。悩みを抱えた登場人物が主人公によって心を解かれてゆく過程に何度も共感しました。主人公はまるで聖母のような性格なので一見すると現実味のないキャラクターですが、連載終盤で感情を露わにする部分があり、とても嬉しかったことを覚えています。登校拒否の杞紗や、親になることを悩む今日子さん、未来が描けないたくさんの人たち。みんなのエピソードが私の中に今も息づいていて、行き詰まったときの指針になっています。ありがとう。
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おゆき
ネタバレクスノキの番人を与えられたことで、玲斗の成り行き任せの人生に変化が訪れてゆく。 玲斗は知識量や人生経験が少なくて思ったことをすぐ口にしてしまう。でも根が素直で、人のために行動力を発揮できるところが羨ましいと思った。 「いい加減に生きていた人間には、預念する勇気なんてないと思う」これは自分の心との向き合い方なんでしょうね。誰しも言いにくいことはある。人生を振り返るとき、そんなこともまるごと含めて、自分らしいと腑に落ちればいいな。受け取ってくれる人が、そんな私も受け入れてくれる人だと願って。素敵な作品でした。
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おゆき
ネタバレ先天性疾患のため、幼い頃より臓器移植を受けてきた少女、夕霞。医者の父は愛情から惜しみない治療をしてくれたはずだが、彼女には疑念があった。どこからどこまでが「わたし」なのだろう... テセウスの船を彷彿とするホラー短編。他2編収録。 不快感強いけど予想できるラストだったので心構えできてて助かった。3作目の「本」が一番異色で面白かった。インターネット黎明期ならではの設定。今だったら動画配信も電子書籍もSNSもあるから簡単にみんな洗脳されますよね。先見性あってゾクっとする作品でした。小林作品はSF寄りが好き。
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おゆき
ネタバレ文章がとても読みやすかった。冒頭から先生が常に諦観を抱いている姿をみて切なく思い、妻にだけは不安な思いをさせたくないという決意をみて泣きたくなった。裏切られた経験から人に弱味を見せられなくなるのも分かるし、恋敵への嫉妬や、自分の方が優位だと思う傲慢さも分かる。アクションのかけ違いから、このような結末に至るのはつらい。先生は「私」との出会いで少しは変われたのだろうか。心に秘めていたものを「私」に託せたのだから、わずかなりとも張り詰めた心が安らいだと思いたいな。にしても若かりしお嬢さんは、したたかにも見える。
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おゆき
ネタバレ梅雨前の庭の描写が瑞々しく自然が美しい作品でした。唐突ですが、我が家には「暴徒化」ならぬ「ぼーっ徒化」という用語があります。朝に気分が鬱々した者(主に私がなる)に贈られる言葉です。ぼーっ徒化した徒は、愛猫を連れて庭に出て陽を浴びることを推奨されています。...本作を読んで、同じ温かさを感じました。生きやすい場所で過ごしてもいいんだよ、でも自分で考えようね、と魔女からの提案。生きにくいことも受け止めようとする、まいの成長は西の魔女にも変化や喜びを与えたと思う。巻末書き下ろしも含めて素敵な作品集でした。好き。
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おゆき
ネタバレ読むのが苦痛で、珍しく一時離脱した。しかしシリーズ最終作ですし、なんとかラストまで読破。今回はクローズド・サークル。ピーター・パンの人物描写がですね、自分が思う以上に不快感が強くてキツかった...。終盤まで進んで多少は緩和された気分だけど、それでも振り返ると残虐極まりない作品、という印象。俯瞰して読むべきシリーズだとはわかっているが、それでも辛かった。...原作がもともと残酷だったのですね。巻末で知って驚きました。著者死去に伴い、作品世界が終わってしまうのが非常に残念。異なる時間軸では完結してるといいな。
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おゆき
ネタバレ劉慈欣著のSF。まず三体が何を意味するのか、わかってからが加速度的に面白くなりました。冒頭が中国の文化大革命から始まるので少しとっつきにくい。第二部に入るとエンタメ要素が増えてグッと読みやすくなる。科学者たちの謎の連続死、視界に現れる謎のカウントダウン。状況打開のためにVRゲームにダイブした汪淼が見たものは...!? と、世界観へ見事に吸い込まれました。物理や数学の専門的な話が難しいけど、数式ではなく言葉で説明してあるのでまだ助かった(理解したつもりになれるので)。三体世界、興味深いです。続きも読みます。
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おゆき
伊与原新さん「八月の銀の雪」参考文献より。珪藻とはガラスの殻を持つ藻。珪藻が死ぬと中の葉緑体が分解されて、ガラス部分だけが残るんですね。この0.1ミリほどのガラスを並べて作品にしたものが珪藻アート。当てる光の色や角度によって、全く違う輝きが見れます。まるでステンドグラスのような煌めきで美しいです。冷暖房がない締め切った部屋で、咳やくしゃみもせずに顕微鏡を見ながら作成する職人さんに、尊敬の念を抱きました。知らなかった世界を知れて面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレメルヘン殺しシリーズ第3弾。「玩具修理者」と繋がりがあると知ったので、積んでいた本作に着手。久々にシリーズを読みましたが素っ頓狂な会話の応酬が、童話風の世界観に馴染んでいてやっぱり楽しい。今回は密室殺人だけどトリック自体はシンプル。グロテスクな表現を薄目で見ながらなんとか終局。オズの魔法使いを1作目しか知らなかったので、キャラ設定がふわっとした理解でしか読めなかったのが心残り。「玩具修理者」「酔歩する男」の知識がないと、ラストが置いてきぼりになるような…。「人獣細工」も読んでみようとおもいます。
が「ナイス!」と言っています。
おゆき
ネタバレサイエンスの知識が心にそっと寄り添ってくれる短編集。1番好きなのは「玻璃を拾う」。珪藻の被殻を顕微鏡で眺めると、ガラスの様に綺麗なんですね。珪藻アートというジャンルも初めて知りました。硬い殻が実は繊細なガラス、そして内部は栄養がないと休んでしまう細胞。まるでこの人のようだ、と結ぶのにキュンときました。「月まで三キロ」の時も感じたのですが、どの作品も好みなので、読み進めるたびに今読んでる作品が1番好き、という魔法にかかってしまう。研究職の方なので巻末に参考文献がしっかり記載されてるのも好印象なのです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/05(5440日経過)
記録初日
2009/09/04(5441日経過)
読んだ本
950冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
212191ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
298件(投稿率31.4%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
職業
販売系
自己紹介

ちょっと不思議な話が好き。
ノスタルジーな雰囲気や、丁寧で優しい文章のものが好みです。でもディストピアのような絶望も好き。どことなく得体が知れない浮遊感がある作品が好きなんだと思う。

コミックはシリーズ1巻目に変更中。
ーーーーー
2023年10月〜 久々に記録再開
以降、自分で振り返りやすいようになるべく丁寧に書こうと試みています。感想を読むと視野が広がって楽しいです。古い作品ももっと読んでいきたい...。

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