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2023年12月の読書メーターまとめ

オリーブ
読んだ本
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感想・レビュー
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462ナイス

2023年12月に読んだ本
14

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オリーブ
ネタバレ障害者、それを支える者たち、双方の気持ちと更に部外者が障害者を観る眼など決して綺麗ごとでは語られておらずだからこそ時に醜い人間の感情がリアルな形で迫ってきてどれにも感情移入しながら読んでしまい苦しい読書だったが自分への問いかけのきっかけになった。思いもかけず障害者になった自分を受け入れられず自暴自棄になった女性が夫や世間に対して暴言を吐く場面と脳性麻痺の彼が自分の正体を隠したがって立てた企てには特に胸が締め付けられ、健常者と言われる私はそれをどう受け止めるのだろうと突きつけられた本だった。
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

オリーブ

2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3071ページ ナイス数:330ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/317610/summary/monthly/2023/11 印象的だったのは榎本武揚の生涯を描いた三部作「武揚伝」、ヤングケアラーを扱った「私だけ年を取っているみたいだ」、誰にも潜んでいるだろう目を覆うばかりの心の醜さを突きつけられた「福田村事件」でした。

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2023年12月の感想・レビュー一覧
14

オリーブ
ネタバレ絵なんて自分の好きに観ればいいのでは?・・という意見も分かるがこうして専門家の詳しい解説を読むと無意識にスルーしていた部分に注目出来てより深く旅の疑似体験が出来る。季節、時刻、天候、静寂さ、賑わいさ人々の会話、感情などが感じられる風景画は徒歩の旅だからこそ画中の世界に入っていけるもので交通機関を使った現代の旅では味わえないかも。当時の人々の様相、風習、信仰の旅は土地と物語の結びつきの謎解きの面では現代人にはとても新鮮に映る。すれ違った人と再び会うことがなかったであろう旅という空間に切なさを感じてしまう。
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オリーブ
ネタバレ紫式部の使用人、阿手木の目線で描かれ始めている。行方不明になった猫騒動のからくりから始まって源氏物語の中にあったのでは?と現代でも有無の真偽が不明の「かかやく日の宮」の帖の行方という本題へ。それを紫式部と阿手木が探っていく。宮中をモデルにしている「源氏物語」だからこそ物語の行方に夢中になった人々の一方で自分を重ねて苦しんだり怒ったり或いは焦ったりした人もいたのかも?紫式部と道長との駆け引きの場面は緊張感が漂っていた。そして失われた帖に関わってしまった意外な人物という意味推理的要素でも楽しむことが出来た。
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オリーブ
ネタバレ川越藩右筆の父を持ち次男として生まれた小山勝美という彰義隊の中でも末端の人物が主人公。偉丈夫な兄に対して劣等感を持っていた勝美は絵に興じる日々だったが、徳川幕府が賊軍となり薩長軍による新政府が江戸を攻撃せんとしようとする時、勇敢な兄に連れられて仕方なく彰義隊に加わることになったものの積極的な戦意のなかった勝美は戦いなど所詮、単なる殺し合いでしかなく無理やりにでも付けた身勝手とも言える大義の中で人を殺すことに怖れを感じ、疑問を抱き続けていた。敵であるはずの薩摩の益満休之助との出会いが特に印象的で切なかった。
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ネタバレ好奇心いっぱいでジッとしていない幼い子にとっては「運動ぎらい」ではないはずなのに学校がまさかの「体育ぎらい」を量産しているのでは?と。体育教師が出来た成り立ち、歴史に軍隊を経験した人が多かったこととあり、そう言えば私の学生時代の体育教師って高圧的で全体主義的だったなと思い出す。私が体育きらいな大きな理由は失敗した時の公開処刑的な恥ずかしさでそんな嫌な記憶は今も消えてない。だけど長い人生において身体作りは必須。最近の体育の授業には「からだほぐし運動」という優劣がない内容もあるそうで時代の変化を感じる。
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オリーブ
ネタバレそろそろ定年を迎える東京で働いていた可南子。子どもは離れた場所で就職、義理両親、そして夫を見送って気ままな芳美。二人は中学の時に少女漫画という趣味で繋がっており数十年ぶりの同窓会で再会し趣味で意気投合し芳美の家で一緒に住むことに。そこに近所の不登校の中学生、詠人と香織さんも加わって、何やら賑やかに一つの目標に向かって楽し気な様子へ。こういう生活に憧れる人もいるだろうけどいくら趣味が合っていても私にはこの距離感は無理・・。この年になってまで家の中で他人の気配を感じながらより一人で気ままに暮らす方がマシかな。
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ネタバレそれ程東京の街を知っている訳ではないが著者の語り口に乗せられてまるで江戸~昭和にかけての東京を一緒に歩いている気分に。著者の職業柄か作家ゆかりの地が多く永井荷風の「断腸亭日乗」に沿った足跡や広重の「名所江戸百景」の江戸時代の浮世絵を辿っていたりと昔の風景が目に浮んでくる。時代を経ていくに連れて昔の名残が消えて変わっていくのは仕方ないと思うし今、この時代を生きている私達もいずれは街の風景の変化に寂しさを感じていくことになるだろう。しかし、当時を懐かしみながら歩けるのは昔を知っているからこそ出来るのだと思う。
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オリーブ
ネタバレ小説などでは見かけたことのない名主、熊井理左エ門という人物の名前は江戸の町造りに貢献したと史料に多く出ているそうで彼の功績が綴られている。彼と他二人の名主は永代橋の悲劇の後、橋を架けたり水路の確保の為に川浚いに尽力したり尊敬される人物だったらしいのに鳥居耀蔵や鈴木藤吉郎らの企みによって投獄され二人は獄死、理左エ門は江戸所払いという理不尽な罰を受けることに。専門家には有名な熊井理左エ門が時を経た現代で少しでも報われることを祈るしかない。余談として蘭方医だったから高野長英って牢名主にまで昇進していたのね(笑)
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ネタバレ障害者、それを支える者たち、双方の気持ちと更に部外者が障害者を観る眼など決して綺麗ごとでは語られておらずだからこそ時に醜い人間の感情がリアルな形で迫ってきてどれにも感情移入しながら読んでしまい苦しい読書だったが自分への問いかけのきっかけになった。思いもかけず障害者になった自分を受け入れられず自暴自棄になった女性が夫や世間に対して暴言を吐く場面と脳性麻痺の彼が自分の正体を隠したがって立てた企てには特に胸が締め付けられ、健常者と言われる私はそれをどう受け止めるのだろうと突きつけられた本だった。
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オリーブ
ネタバレ柳原白蓮と村岡花子の二人は東洋英和女学院で一緒だったようで本書では主に生まれも育ちもその後の人生も対照的だった二人の目線でそれぞれ縁の地が紹介されている。和と洋が混在していたこの時代。女性たちの憧れの対象がファッション、職業へと向けられていく。竹久夢二は「昔の女は忍んできたが今の女は歩いてくる」と言ったそうだが女性たちの颯爽と生きていく姿が浮かんでくるようだ。朝ドラ「花子とアン」の放送を機会に東京の風景はほとんどが男性目線だから本書では女性目線の東京本をと企画されたようです。
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オリーブ
ネタバレ私がこの時代に生まれていたとしても庶民だっただろうからスタートラインが貴族ってそりゃ恵まれているだろうと思ってしまうが男たちの権力争いの道具として扱われ女性たちだって教養を身につけて権力争いに支配される運命にあったことは同情を禁じ得ない。平安貴族なりの経済格差や生まれながらに得られる文化資本の差異があってそれは現代と通じる部分が多いとありだからこそこのサバイバル作戦に悲哀を感じて惹かれるのだとあった。教養とは和歌、漢詩以外に楽器が弾けることも重要で音楽が権力世界を揺るがす力を持っていたことは意外だった。
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オリーブ
ネタバレ人との関りは言葉を介するコミュニケーションが2割で残り8割は表情、声の調子、仕草で発達障害の人はこれらを読み取る力が弱い脳の特性により苦しんでいる。中には周囲の理解が得られず二次障害で苦しむ人も多いのは分かるが、理解しない周囲が悪いという訳でもないと思う。定型発達の人にとって理解に苦しむ時「違う文化の人なんだ」と接してみるのも一つの手では?とあったけど実際の職場とかではそんな余裕を持って接するのはそれぞれに抱えた事情によっては苦痛な時もある気がする。双方が理解し合うのはまだまだ難しいが知っておくことは大切
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オリーブ
ネタバレそれぞれ家族に精神疾患者がいる3人の高校生は家族の病で繋がっており同じ悩みを持つ者だったからこそ繋がっていたんだろうな。そんな彼らの前に現れ何かと寄り添ってくれる青葉さんは時々憧れの東京に行っており羨ましく感じていた3人。怒りと諦めの中、時に罪悪感を抱えながら過ごしている3人。そして東日本大震災によってバラバラになった3人はやがて東京で再会し青葉さんが辿って来た道のりを知る内に自分たちと共通することに気づくことに。ヤングだけでなく全てのケアラーが遠慮なく勇気など出す必要なく支援を求められる未来を祈るばかり
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オリーブ
ネタバレ「東海道中膝栗毛」が大ブームになった江戸時代。あんな楽しいお話を知ったら女子だって旅に行ってみたくなるもの。そうは言っても江戸時代は基本、歩き。女子には厳しいのでは?と思いきや女子だって1日30㎞くらいは楽々な健脚の持ち主がかなりいたんだとか。旅が身近になったのは貨幣経済の浸透だそうで貨幣の重さが軽くなったことにも所以が。しかし、女子だけでは危険や制限も多く男性も同行。それでも彼女らは逞しく有名観光地、スイーツ、お土産屋の様子を 日記に記しており今と変わりなく楽しむ様子に共感して思わず笑みがこぼれた。
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オリーブ
ネタバレ開国した日本は外国人を迎え入れる料理屋そして止宿所・・つまりホテル、レストランの必要性に迫られる。長崎で徐々に成功していった草野丈吉はやがて大阪へと進出し半官半民のホテル「自由亭」を開き五代友厚、岩崎弥太郎、陸奥宗光といった実力者と関係を持ち造幣寮開業式の折詰弁当を任された後明治天皇臨席の午餐会の西洋料理を献上したりと着々と店舗も広げていくことに。主人公は丈吉の妻ゆき。娘の結婚相手を強引に夫が決めたり愛人を妻に会わせたりが当たり前にあることが気の毒な時代。様々な苦労、哀しさもゆきのおおらかな性格に救われた
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/05(4219日経過)
記録初日
2013/02/05(4219日経過)
読んだ本
2325冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
604256ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
2232件(投稿率96.0%)
本棚
10棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
http://ameblo.jp/gnymr432/
自己紹介

自分では決して出来ない体験が出来たり
感動の涙を流したり、ハラハラドキドキしたり
こんな素敵な『本』と言う出会いが出来て
私はラッキー!って感じです^^
もっともっと私を幸せにしてくれる
そんな本に出会えたらな~
そして色んな種類の本を皆さんから
教えて頂けたらな~と思います。

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