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2024年8月の読書メーターまとめ

Nobuko
読んだ本
33
読んだページ
9738ページ
感想・レビュー
33
ナイス
739ナイス

2024年8月に読んだ本
33

2024年8月のお気に入り登録
5

  • アマザケ
  • ゆうゆう
  • いっきゅう
  • みにみに
  • ましゅまろ

2024年8月のお気に入られ登録
4

  • アマザケ
  • Hiroya Ito
  • いっきゅう
  • ましゅまろ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Nobuko
ネタバレ閉店する西武大津店を中心に地元愛が詰まった作品。成績優秀、何をやらせてもそつなくこなす成瀬あかり。それだけでも十分刮目に値するが、200歳まで生きる、準備期間1ヶ月もなくM-1に出場したいなどほぼ無茶な言動を発する。周りからどう思われようが自分の興味のある方へしか向かない破天荒なキャラクターは爽快だ。そんな成瀬が個性全開でいられるのも、いつでも寄り添ってくれた親友・島崎みゆきがいてくれたから。これは振り回されつつも楽しんでいる島崎との友情物語。吉嶺たちおじさんの友情もまた善し。ゼゼカラ最高!続けて欲しい。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

Nobuko

35冊、よく読んだ。初読みの作家さんも数人。印象に残っているのは瀧羽麻子「東家の四兄弟」。時代物はどのシリーズでも祝言ラッシュでした。今月もよろしくお願いします。  2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:35冊 読んだページ数:10046ページ ナイス数:591ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/322451/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
33

Nobuko
ネタバレヨーロッパを舞台とした料理と恋愛のアンソロジー。田舎の風習や閉塞感が嫌でたまらない。しかしいくら逃げ出して都会で自由な働き方をし、奔放な恋愛をしようとも舌は、生き方の根底はそこから離れられない。最後に美味しい食事をした思い出を一回でも作りたい。倒れる直前に食べたミネストローネの香りで意識を回復させたい。地元の黒小麦のクレープで人を呼びたい。旅行に出て美味しいものが食べたい。食は生きていく上で必要不可欠。そして大切な人との思い出に結びつく重要な要素。4人の個性的な女性作家さんそれぞれを追いかけたくなった。
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Nobuko
ネタバレ利根蘭子との一騎打ちには敗れたものの、ペア、フォアで優勝して最高の思い出を作ったインターハイ。初心者の舞奈がいての結果は出来過ぎの感があるけれど。勝ちたいと真剣に競技と向き合った者しか至れない世界。でもストイックなだけではなく、楽しもうとするのがながとろ高校の強みかも。天武の才がある恵梨香、ひたすら努力の人・希衣。お互い違った悩みを持ちながらも高みを目指して上り詰めたオリンピックという夢舞台。カヌーとは違う道を選んだ千帆の「夢ってさ、本当に叶うんだね」という言葉に集約されている。爽やかな夢をありがとう。
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Nobuko
新進気鋭のIT企業の新卒採用、その最終試験はグループディスカッション。最初は6人全員が採用となる可能性があると示唆されて準備に挑むも直前となって採用は一人。しかも自分達のディスカッションで決めるという過酷なもの。仲間だと思っていたのに、突然敵になり、足の引っ張り合いをする羽目に。誰が嘘をついていて、誰が正真正銘のクズなのか。ぐいぐい惹き込まれました。全くの善人も全くの悪人もこの世にはいない。冷静に相手を見るって重要。月の様に美しい側ばかり見ていられれば良いのに。清濁併せ呑むことができて社会人なのだろうか。
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Nobuko
ネタバレパリ生まれのリアーヌさんが若かりし頃、パリのアパルトマンに似せて作ってもらった『マンション フォンティーヌ』。リアーヌさんも戦後パリからひっそりと日本に移住し、沢山の善意の中で育ったため、そのマンションは困っている人のため常に数部屋空けてある。住民もDV夫から逃げてきた親娘、性的マイノリティのカップルなど少し訳ありの人ばかり。出所した管理人の嶌谷が妹と再会できたのは落涙。最近は隣にどんな人が住んでいるのかわからないようなマンションも多いけれど、ここでは皆が協力して生活している。温かな気持ちになれる作品。
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Nobuko
ネタバレ伊佐と小萩が初めて故郷鎌倉へ。仏壇に上がっていた干菓子の紅色を見て、伊佐は伊勢松坂の松兵衛に思い至る。探し回った挙句、松兵衛の居場所を突き止めた。松兵衛は秘伝の紅色の出し方を伊佐に託す。職人同士のやりとりが粋だ。山野辺藩の杉崎が国元へ帰ることになった。色々助けてくれていただけにこれからが心配。後は嫁、姑、後添え云々…。昔は嫁に行くのは働き手として給料がいらないとか、嫁に行くと帰る家がなくなるとか悲壮な嫁入りもあったんだなぁ。須美さんと徹次親方はいずれ一緒になるのだろうか。二十一屋なら幸せになれそうだけど。
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Nobuko
ネタバレ父に倣い、パイロットという職業に憧れ続けてきた治真だが、父が起こしたと言われている航空事故のため一度は諦めホテルマンになるも、中途採用のCAから再びパイロットを目指す。大学時代の仲良し五人組が父の無念を晴らそうとしてくれたのはわかるが、冤罪とはいえ逮捕者まで…。CAでの活躍ぶりもあまり見られなかったし、保安検査官の小野寺との恋愛もイマイチ付き合ってる感もなかったし、その後CAになれたのか、治真はパイロットに挑戦できたのか全体的に中途半端な感じがして惹きつけられなかった。コロナは言い訳にしかなっていない。
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Nobuko
ちょっとした喧嘩から恋人の松木と半年近く連絡を絶っていた清瀬。松木が怪我をして意識がないと病院から連絡があり、自分が松木のことを何も知らないことに思い至る。松木は幼馴染の樹が匿った天音の元同棲相手に呼び出されことを知り、加勢に行った様だった。天音は住む処がなく、男のところを転々としていて…。樹の優しさに付け込んだのだろうか。とにかく理解不能な嫌な女だった。それに対して松木と樹の友情が熱い。松木の看病で一杯になっていた清瀬も、一歩引いて周りの人たちの優しさ、協力、価値観の違う人との協調に気づけて良かった。
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Nobuko
ネタバレ産んでくれた母親と育ててくれたママ、優しいパパや義理の姉と幸せに暮らしていた宙が小学校入学を機に母親と暮らすことに。母・花野は家事も育児も無関心の母親不適合者。そんな親娘を文字通り全力で守ってくれたのはやっちゃんこと佐伯。愛し方がわからない花野の理解者で宙を大きな愛情で包んでくれた。花野に想いは届かなかったが、この人がいなかったら宙はこんなにまっすぐ育ってないだろう。沢山の屈折した親子が登場して辟易した。でも佐伯の様に誰かのために心を込めて作った料理は相手の心に届く。その志は宙に引き継がれたに違いない。
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Nobuko
大地がいつの間にやら大学生に。卒業して1年以上も経っているというのにまだ翔平や颯太と連絡を取り合っている。颯太の大学祭に遊びに行き、二人が喫茶店『ケレス』で共にバイトをしていることを知った大地は自分もその店で働きたいと志願。運良く?欠員が出て晴れて『ケレス』の一員に。お客さんにミコちゃん先生が男性教諭と現れてから翔平が揺れたり、同じバイトの高校生・夢菜に大地が懸想したりと恋愛話が多め。でも、末那校包丁部員時代のわちゃわちゃした感じをアルバイト先に持って行った感じ。翔平が料理の道を真っ直ぐ目指すのが眩しい。
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Nobuko
ネタバレ一人気ままに仕事がしたくてOLを辞めて占い師になったルイーズ吉田。お客さんの中に強運の男性を見つけて、彼女と別れさせ自分と付き合う様に仕向けるような力技まで発揮する。最初は本などに忠実に星を読んでいたが、だんだんと直感に頼るように。人のことは客観的に見れるけれど、自分のこと、強運の持ち主である恋人の通彦のことになると判断が鈍る。最後は自分の直感を信じるんだけれども。結局、人は占いでどう言われようと自分で決めた道を選ぶのだろう。少し背中を押してもらえるくらいでちょうどいいんだろうな。幸せは自分で掴まないと。
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Nobuko
ネタバレこれほどエンタメに富んだ時代物は珍しいと思う。元は武家の娘だが父親が刃傷沙汰を起こして切腹。母親の実家に身を寄せるも、祖父、母を続け様に失い、身分を隠して風早家に奉公に来た菜々。優しい主人・市之進と奥方、可愛い子供たちと幸せな日々を送っていたが長くは続かず。奥方が病で亡くなると、藩の改革派の中核であった市之進までが諮られ失脚。しかも首謀者は父の仇・轟平九郎。市之進の疑いが晴れるまで子供たちを守ると誓った菜々には知らず知らずに協力者が現れて…。少しばかり恋愛も絡み、うまくいきすぎるきらいはあるが爽快な作品。
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Nobuko
環状8号線に掛けてあるのだろうけれど、東京の地図が思い浮かばないのでそのヒエラルキーも。お金があっても満たされない気持ちを抱えている人と貧乏でも夢を追って生きていける力強い人がいることはわかる。でも、この作品に登場する女性は男性に振り回されすぎ。好きな人に一直線というわけでもなく、その人に恋人がいれば寂しさを紛らわす為に他の人と関係を持ったり、既婚者に近寄ったり、世間体だけでDV男を我慢したり、本気ではない恋愛を楽しんでいる様でもなく気分が悪い。女は皆、男性なしでは生きていけない訳じゃ無いと強く言いたい。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレロマンス詐欺の話はコロナ禍での閉塞感、バイト感覚で犯罪に手を染めてしまって後戻りできなくなった焦燥感にゾクリとした。受験詐欺は結果的に不正入学ではなく、実力で受かった学校だから堂々と通えば良いと思うし、100万円は痛い勉強料だけど息子の素直な気持ちも聞けて今度こそ本当に子供を信じることができるようになるのでは。サロン詐欺が一番あり得ない!と感じた。いくら好きな漫画家でも勝手になり切ってお金まで集めて…。それを許した谷嵜もすごい。嘘はジェンガのように危うく、一つ間違えれば全てを破壊してしまう。自戒すべき。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ松沢家の柏餅作りに行った晴太郎は運命の女と出逢う。一人娘とひっそりと暮らす佐菜。その元夫は人を道具のように使う悪名高い与力の鎧坂だった。皆にあの親娘には近づくなと諌められる晴太郎だが「親娘を見捨てたら自分の菓子の味はきっと濁ってしまう」と策を講じる。久利庵先生に自分の子であると口裏合わせを頼む。一方、幸次郎と伊勢屋は内緒で鎧坂と悪事を働いていた山両屋を探し出し白日の下に晒す約束を取り付けていた。極め付けは鎧坂の息子二人が父親の悪事を届け出た。結果、鎧坂は自刃。皆の協力の下、晴太郎と佐菜は一緒になることに。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ八百万の神が人間に混じり幸せをもたらしてくれている物語。どのお話も優しくて良い。安産祈願と恩返しにきた家政婦の戌や、商売繁盛を応援し喫茶店で稲荷寿司を提案するギャル狐など直接神様でない眷属(?)も活躍。貧乏神も生活できないほど困窮させるのではなくて、お金持ちになっても天狗にならない程度に抑えてくれるという。おばあちゃんから孫の時代までそば殻の小袋を大切に引き継いだことによって宿った枕の九十九神が一人に一柱の神しか添えない為に身を引く心遣いも憎い。神様に囲まれて生きていることに感謝して背筋を伸ばしたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレSFなので何でもアリと言えば仕方の無いことなのかも知れませんが、地球上で起こっていないことなのにそこで語っているのは人間か?文明は宇宙空間に住めるほど発達したのか?と、突っ込みたくなるほど荒唐無稽な話の連続。しかも終わりに明るさが見えない。死を持って終わり、自滅して終わりという感じ。科学技術を揶揄しているのかと思えば、戦争や地球温暖化・エネルギー政策など現代社会の問題を糾弾しているようにも感じられた。「メッセンジャー」「円円のシャボン玉」くらいしか理解できなかったかな。とりあえず私には難しすぎました。
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Nobuko
ネタバレ佐々木道場の普請が進む中、師範の本多鐘四郎にも料理茶屋で酔客から助けた縁で依田氏への婿入りの話が進む。おそめちゃんも今津屋の新しいお内儀に気に入られ奉公を続けて欲しいと請われたが、自ら縫箔の師匠の元へ弟子入りを志願し厳しい道を選ぶ。国瑞と桜子の祝言も決まっており、残るは磐音とおこんだが…。新年を共に迎え、長屋の皆に夫婦になることを報告したが、浮き足立っているのは父親の金兵衛とおこんだけで、当の磐音が落ち着き払っているのが気になる。山形へ行った奈緒が幸せな様子で安堵するが、やはり忘れられないのが本音?
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Nobuko
ネタバレ1作目ではギクシャクしていた包丁部のメンバーもいつの間にか和気藹々。翔平や颯太の3年生が抜けた穴は大きいが大地は部長として悪戦苦闘しながらも辛辣な1年生と活動を進める。文化祭の時に手を貸してくれたバレー部の金森くんの家業の金物屋さんが傾き、バレーを辞めてまで家の仕事を手伝うことになった時、一も二もなく手を貸した包丁部の面々は癖は強いけどいい子たちだなぁ。新入部員を集めるための点心作戦も金森父のおかげで蒸篭も手に入って本格的にできたし、新入部員は二人も来た。これからどうなる?点心の描写がもう少し欲しかった。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ曽祖母に届けられた暗号のような手紙を各国の人々が一緒に悩んで、わからないなりに曽祖母へのお見舞いのメッセージを書いてくれた「七十八年目の手紙」。過去の戦争によって引き裂かれた2つの家族と文化が違っても助け合える今の平和の尊さに思いを馳せる。庭師の岩子と大温室の主・広之の報われない想いには心が痛む。ヒスイカズラと共に忘れられない。七人の魔女の話はちょっと出来過ぎ。普通なら自分達が亜美の世話になる心配より先に亜美の異常な生活を気遣うだろう。エピローグは腑に落ちない。連絡を取りたい相手とは早く取っておくべき。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ文部科学大臣杯、利根蘭子と恵梨香は優勝し、恵梨香は学校の練習にもなかなか参加できない日々。オリンピック候補にだってなれる位置にいながら親は医大にさえ行ってくれればってドライ過ぎる。新人戦で大会デビューした舞奈だが結果は沈して失格。フォアでは皆に迷惑をかけたと落ち込みまくるが、立ち直りも早い。年度が変わりカヌー部にも1年生が。写真を撮ってインスタのいいねが欲しいだけなのか、何だか今までのながとろカラーが違って怪しげ。関東大会の予選、舞奈は初めて決勝に。よく頑張った!そしてフォアではインターハイに。楽しみだ。
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Nobuko
ネタバレトナカイ化粧品と篠崎温泉ブルースパとの経営統合、社長の交代によって社内人事が目紛しい。相変わらず天天コーポレーションの女性陣は噂話が好きだ。でもそこに乗っからない経理部の女性陣は素敵。国税局の税務調査の準備に忙殺される経理部員。せっかくの大阪出張でも太陽くんとは駅で片言話すだけの森若さん。でも仕事モードの時はそれくらいの距離の方が良いと理解してくれる太陽くんが大人になったなぁ。税務調査直前に30歳の誕生日を迎えた森若さんを祝うためにわざわざ大阪から駆けつけた太陽くんがとうとうプロポーズ。気付いているのか?
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Nobuko
ネタバレ気づけばシリーズ未読の作品が三冊も。少し間が空いてしまったので再読。上菓子司「百瀬屋」の主人だった父が事故死。跡を継いだ叔父に言いがかりをつけられ追い出されてしまった菓子バカの兄・晴太郎を追って自分も店を飛び出したしっかり者の弟・幸次郎。そんな兄弟に自分の店をあっさり譲ってくれた茂市。そんな3人で営む「藍千堂」。何かにつけて横槍を入れてくる叔父。何故に大店が小さな店を目の敵にするのかと思いきや、兄弟の父は孤児で叔父とは血が繋がっていないことが判明。だからお菓子作りの才はないと晴太郎を羨んでいただけだった。
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Nobuko
独断で動く孤高の刑事・何森。その行動は警察という組織の中では時に迷惑がられるが、決してスタンドプレーを狙ったものではない。いわゆる社会的弱者といわれる障害者であっても、犯罪に手を染めた者は見逃さず、この作品で知ったが相手に同調してしまう「供述弱者」であった場合は冤罪を防ぐために時間いっぱいまで容疑者の潔白を調べ上げる。閑職に追いやられ面倒臭い仕事を押し付けられるが、荒井の妻・みゆきが良き理解者となっているのも嬉しい。何森の背負う妹への想いが知れたのも良かったし、それに寄り添う荒井一家の優しさが染みた。
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Nobuko
ネタバレ母親の注ぐ愛情に違和感を感じながら読んだ。10歳の誕生日まで家から出たことがないって?母親が働きに出たら放って置かれるのは時間の問題かなと思ったら案の定。ゴミ屋敷の中で空腹と戦いながらとわは母を待ち続けるのが切ない。助け出されてから人間らしい生活を与えられたとわ。自立した生活と簡単に書いてあるけれど、視覚障害の上に歩くことすらままならない彼女はトイレを使うだけでもすごい努力を強いられたであろう。食事も大変だったに違いない。助けてくれる人々に恵まれ、相棒ジョイと共に住み慣れた家と庭に帰って来れてよかった。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレお菓子の描写は繊細で、凝った商品を提供しているのがよく分かった。でも町の小さなお菓子屋さんにしては難しすぎるような。だからストーリーテラーの存在なんだろうけれど、自分の内面を曝け出されるような話を聞きたいかなぁ。不気味な存在だった語部さんがなぜ糖花さんのお店で働くことになったのか曖昧なようで必然だったようで。一度は閉店も考えたお店が持ち直したので良かったんだろう。しかし、相思相愛なのに仕事以外では話しかけるなとはツンデレの極み。二人の恋の行方も気になるが連作短編の割にお客さんのキャラが今ひとつ薄いかな。
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Nobuko
四人の女性受刑者を軸に話は進む。DV夫からの暴力から逃れようと刺殺してしまった者、覚醒剤に手を出し止められなくなった者など。それぞれの娘との関わり合いが焦点。いわゆる普通の家庭に生まれ育ち、何かの弾みで道を踏み外してしまう。誰にでも起こり得ることだと感じると背筋が凍る。娘たちの受刑者である母への接し方は様々だが、罵倒したくなったり、重荷に思うことは想像に難くない。しかし、受刑者はあくまでも利己的だ。家族の説得さえあれば治療に協力的になると考える由依は愛されて育ったのだろう。同僚の医官・中村とはどうなる?
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ「生き延びる」がスローガンの崖っぷち出版社にインターンとして雇われた絢子。1年以内に1300円以上の本を150万部売らなければ、親会社にパチンコ会社に売られる。そこで先人の知恵を拝借とばかりにシニア・インターンを募集。初めは乗り気でなかった元編集者の岩田が参加するとあれよあれよと作家から装丁を手掛ける人、全国の書店員、同業者そして絢子の実家の活版印刷所までイシマル書房のために人肌脱いでやろうとする御仁が現れる。それでも目標金額に届かなず、株を買い戻すことができなかった石丸社長に粋な援助が。読後感が爽やか。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
公立の男子校という絶滅危惧種のような末那高包丁部。部員が個性的過ぎて人が集まらず、廃部寸前。陸上部員だったけれど膝の故障で走れなくなった大地を中心に話が進む。部長の翔平は頼り甲斐があって頼もしいが、副部長の颯太も女好きっぽくなく、一生懸命勧誘して入部させた二人の一年生、優也のマザコンも気にならず、不知火の牛の解体についてはほぼ触れなくカバーにあるメンバー紹介ほどキャラが立っていなかったような気が。顧問のミコちゃん先生がいい味出してる。文化祭のスコーンが美味しそうだった。出てくる料理も簡単で軽く読めました。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
今津屋吉右衛門の亡きお内儀・お艶の三回忌の法要と後添えの佐紀との祝言も無事終えた。今まで奥向きのことを取り仕切っていたおこんは燃え尽き症候群のようになる。医師の国瑞、淳庵の勧めや今津屋の由蔵の後押しもあり、本人は気乗りしない様子だったが、磐音と法師の湯に湯治の旅に出る。磐音はおこんに心配をかけるようなことはしないと心に誓うが、佐々木道場に恨みを持つ指田道場から刺客が差し向けられる。事なきを得るのはお馴染みの光景。磐音もおこんも夫婦になる決心は固く両家の許しも得たが、磐音は本当に奈緒のことを諦めきれたのか。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ新社長の伸吾の一存で吉成製菓に入社した茉子。就業規則は旧体制。営業マンはパワハラまがいに怒鳴り散らし、古参のパートは社員より仕事ができるのにいつまでもパート。「おかしい」と思ったことは口にする茉子だが、何を言っても暖簾に腕押し。茉子を奮い立たせるのは前の会社の後輩から浴びた「見て見ぬふりしとったくせに」。一見大人しそうな茉子がいつまでも権力を振り回そうとする会長に物申す場面は爽快。吉成製菓が良い会社になっていくのが感じられた。世の中強い人ばかりではないけれど正しいことは正しいと言える世の中であってほしい。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレもう何をやり始めても「成瀬だし」という感じ。でも小学生のみらいちゃんがまとわりつく事も嫌がらず、バイト先のスーパーのクレーマー呉間言実に対しても誠実に応えている。大学入試の際に身も知らずの男を家に泊めるというのはぶっ飛び過ぎな気もするが。ぶっきらぼうに見えても地元愛の熱は伝わるらしく、びわこ大津観光大使に選ばれ、必要以上の活躍を見せる。いつの間にか周りは成瀬の魅力に惹きつけられる。大晦日、突然消えた成瀬を探す間に島崎が皆に嫉妬するほど成瀬を必要としていたのが知れた。成瀬も島崎を訪ねていたし。相思相愛だな。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ閉店する西武大津店を中心に地元愛が詰まった作品。成績優秀、何をやらせてもそつなくこなす成瀬あかり。それだけでも十分刮目に値するが、200歳まで生きる、準備期間1ヶ月もなくM-1に出場したいなどほぼ無茶な言動を発する。周りからどう思われようが自分の興味のある方へしか向かない破天荒なキャラクターは爽快だ。そんな成瀬が個性全開でいられるのも、いつでも寄り添ってくれた親友・島崎みゆきがいてくれたから。これは振り回されつつも楽しんでいる島崎との友情物語。吉嶺たちおじさんの友情もまた善し。ゼゼカラ最高!続けて欲しい。
が「ナイス!」と言っています。
Nobuko
ネタバレ女だというだけで弟子入りを断られることも多い噺家の世界。せっかく受け入れてくれた夏之助師匠が突然姿を消すところから女性噺家・甘夏が残された兄弟子・小夏と若夏と共に試行錯誤しながら師匠の帰りを待ち侘びる日々。途中、真面目な小夏がストリッパーに入れ上げたり、若夏の生い立ちが語られたりと盛りだくさん。周りの師匠や先輩噺家が手を差し伸べる文化がいいなと思った。「知らんということは、罪なこと」夏之助師匠の言葉が重く響く。師匠はどこへ行ってしまったのだろう。もっと落語を知っていたら深く楽しむことができたかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/17(4239日経過)
記録初日
2013/01/20(4267日経過)
読んだ本
1585冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
465269ページ(1日平均109ページ)
感想・レビュー
1562件(投稿率98.5%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
その他
現住所
大阪府
外部サイト
自己紹介

好きな作家さん(敬称略)
・東野圭吾 
・宮本輝
・森沢明夫 
・小野寺史宜 
・夏川草介 
・高田郁
・藤岡陽子  etc.

読むのはミステリー、医療系、食べ物系、時代物が多いです。
基本的に読後感ほっこりという作品が好みです。
感想は、後でどんな本だったかなぁと振り返るためあらすじ多め。

もっぱら図書館専門です。

自分が先に読んでいた本が、後でブレイクするとヒャッホーイ♪
と、なります。

お気に入り登録、ナイスありがとうございます。
ここで、新たな本に巡り合えたり、感想を述べ合ったり情報交換できることを楽しみにしています。

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