映画化主演藤ヶ谷太輔✕奈緒という情報だけで読み始めた。う～ん、こういう話だったのか。架にも真実にもイライラするわ～。新川帆立さんの「先祖探偵」のときも思ったけど作家先生たちは群馬県にどんな印象を持ってるんだろう？超保守的な考えの両親が「娘はあの学校出てるのよ！（鼻高々）」って感じだけどそんなお嬢様学校あったっけ？フィクションと言われればそれまでだけどああいう書き方だとモデルがありそうに思われるし（「先祖探偵」ではマフィアタウンのように書かれてたし）他の地理的な描写がリアルなだけに県民としては複雑な思いだ。

ポッドキャスト「真夜中の読書会～おしゃべりな図書室」で紹介していた本。ガスライティングとは女性が被害を受けることが多くて自己肯定感を下げられなんの価値もない存在と思わされる情緒的コントロールの一つ。親やパートナーからの仕打ちが多いと思いきや医師や教師、得意先の上司なんかもある。言われてみればそうだよな。いろんな事例が挙げられてるけど読んでるとムカつくのでその後どうなったかも載せてあったら読後スッキリしたのにと思った。

若竹七海さんだけ未読作家さん。和菓子のアンも3時のアッコちゃんも既読だったが読んだのが随分前だったから忘れていたところも多かった。見るとみんな2010年代の作品たち。解説で出てきた作品も既読のものが多くて甘いものミステリーって結構あるんだな。

魔女宅の作家さん。掲載時、御年88歳お元気である。やりたいことをやる！これでいいのだ。角野さんのファッションを真似てみたくて娘さんが出してた「50歳になった娘が選ぶ母のお洋服魔法のクローゼット」も読んだ。服も装飾品も軽いのが一番、ワンピースは同じ型紙で気に入った生地で何着も作っている。ただ一つ難点は型紙が載ってないこと。魔女までの道は遠い。

モノレールに勤めるいろんな部署の人の連続短編。勤務体系故か年代も性別も違うが独身者ばかりだった。これから繋がる恋愛模様への布石だったのかもしれないけど。物件探しのところは「銀座に住むのはまだ早い」感があったし、「タクジョ」の高間さんや「みつばの郵便屋さん」の春行も出てきてステマもバッチリです。

映画化主演藤ヶ谷太輔✕奈緒という情報だけで読み始めた。う～ん、こういう話だったのか。架にも真実にもイライラするわ～。新川帆立さんの「先祖探偵」のときも思ったけど作家先生たちは群馬県にどんな印象を持ってるんだろう？超保守的な考えの両親が「娘はあの学校出てるのよ！（鼻高々）」って感じだけどそんなお嬢様学校あったっけ？フィクションと言われればそれまでだけどああいう書き方だとモデルがありそうに思われるし（「先祖探偵」ではマフィアタウンのように書かれてたし）他の地理的な描写がリアルなだけに県民としては複雑な思いだ。

アンソロジーで知った作家さん。「放課ご」「一方てき」など独特な表記をする人。近未来の男子高校生の恋愛模様（BL？）を描いていたけど緑の楯への愛がパッションが迸り過ぎな面もある。まぁティーンの初恋はそうなりがちだろうけど。ふわっとしていて本心が掴めない楯だけど一応両思い確定なのかな。４月から大学進学で京都と東京で遠距離になってしまうけどその後の恋模様はどうなってしまうのだろう。あと楯の急な失神問題は後に言及がなかったけど回収なし？

「のっけから失礼します」に続くエッセイ。EXILE一族の布教、ハチとの戦い、個性的なタクシー運転手さんの話、等身大ピカチュウとの同衾などなど相変わらず楽しい。ゲリラ雷雨のときの爪の負傷はマジで痛そうなので閲覧注意案件。

自分の親の介護を全面的にやらせていた妻に介護がやっと終わった四十九日に理由も言わず別れを切り出した父。母の葬儀に現れた存在すら知らなかった腹違いの弟。その弟が幼い頃知ってしまった両親の過去。その弟のいとこ姉妹の愛憎劇。このシチュエーションでああも爽やかに書ける作者さんの手腕よ。読後にはいい話だったって思っちゃったけど、姉妹のお姉さん、妹の結婚式に現れた妹の元カレと付き合っちゃうのかしら？ちょっとザワザワする。

作者さんが女性だからか主人公の實成は男性なんだけど彼の考えはとても共感できた。でも彼の兄、夏生がいうように彼は女性側に沿った人なんだろうな。塩田さんと話すのを揶揄う同僚男性とか夜に独り歩きをするなと注意する自警団の男性とか自殺するする詐欺の伊吹さんの彼とか精一杯娘のことを考えていますよ～ポーズの檜原とかなんだかな～という面々がたくさん出てくる。塩田さんの「私がおかしなことを言うやつに合わせて行動を制限しなきゃならないのはどう考えてもおかしい」は金言！

読んでいて苦しくなってしまった。色んな種類の生きづらい人々が登場する。中でもひとり親で未就学児を育ててる輝。子供一人でもかなり追い詰められていたのになんでもう一人引き取ることに前のめりで突き進んでいくの？あきらめるというのは明らかにするという意味だったらしい。登場人物たちはそれぞれ個々をあきらかにしていってスッキリしたみたいだけど置いてきぼりにされた気分。