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2024年3月の読書メーターまとめ

chimako
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感想・レビュー
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ナイス
4964ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • バジル

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

chimako
ネタバレ生命を扱った重くなりがちなテーマなのに緑の草原に吹く風のように暖かく緩やかな読み心地だった。卓越した技術を持ち、信頼の篤い医師雄町哲郎。妹の一人息子龍太郎を引き取り育てる決意をし、大学病院を辞し地域の病院に勤務する。訪問医療にも手厚く患者一人一人に寄り添う。優れた技術を駆使するような症例も少なく、主な患者は高齢で、「治す」より「看とる」が多くなるような地域医療の現場。一方で最先端の医療現場は患者の顔が見えづらい。どちらが良いとか悪いとかの問題ではない。誰もが直面する「死ぬ前」の現実。意思表示は大切だよね。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

chimako

こんばんは。昨夜は久しぶりに日を跨いでの送別会。一次会はホテルで会席、二次会はイタリアバル。お腹いっぱいなのに美味しそうなものが次々に。クリームソーダ飲みながら夜中にソーセージポテトやピザまで食べてしまいました。今日も年度末の切羽詰まった忙しさにあっという間の一日でした。昨日の御料理。お造りがとても美味しかった。デザートは苺の入った白羊羹。

こんばんは。昨夜は久しぶりに日を跨いでの送別会。一次会はホテルで会席、二次会はイタリアバル。お腹いっぱいなのに美味しそうなものが次々に。クリームソーダ飲みながら夜中にソーセージポテトやピザまで食べてしまいました。今日も年度末の切羽詰まった忙しさにあっという間の一日でした。昨日の御料理。お造りがとても美味しかった。デザートは苺の入った白羊羹。
いつでも母さん
2024/03/27 06:46

目からも楽しめる~😍おはようございます。

chimako
2024/03/27 07:25

母さん、おはようございます。無駄なものが一つもでないスッキリとした会席でした。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
13

chimako
ネタバレ主人公にもその伯母にもなかなか共感できず、しなやかな叔母の暮しに救われるように読み終える。その叔母も織物に対する譲れない思いがある。草木で糸を染め、考え、手足を動かし機を織る。主人公槐(えんじゅ)は母の死で生きる意味を失くし叔母の家で厄介になる。そこにもう一人、自殺に巻き込まれて引きこもった従弟が加わり、織ることで自分取り戻そうとする。草木染のこと、藍のこと、機織りのこと、とても興味深かった。が、従弟の綸が巻き込まれた飛び降り自殺に焦点を合わせた後半、物語が散漫になってしまったように思われ残念だった。
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chimako
以前の自分の辛口な感想を読んでうなる。「基本的には変わらないけど、結構面白かったな」が今回の感想。伊吹さんの一編がやはり一番好き。トップバッター柚木さんのお寿司屋さんの話は顔をしかめながらも卒乳したお母さんがカッコ良く見えちゃう。柚木さんの蘊蓄満載でそれがちょっと鼻につくというか……タイムトリップあり、嫌な男あり、時代ものありで色んなお話が読めるけど。トリの柴よしさんの一編は最後の仕掛けにまた驚く。忙しい年度末に、短編集は細切れで読めるのが有りがたかった。
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chimako
続いての病棟シリーズ。ミドリからバトンならぬ「心の声が聴こえる聴診器」を受け継いだ摩周湖。治験で癌が治った女子高生と国会議員の妻のお話。女子高生は病院に捨てられ施設で育った。県下有数の進学校に通うが卒業と同時に施設を出て自分の力で生きていかなければならず将来は不安だらけ。国会議員の妻は元ギャバ嬢で夫からも義母からも早死にを願われる。そんな心の声を聴く摩周湖は「空気の読めない未熟な医者」だと思われている。患者の胸に聴診器をあてながら話を聞く摩周湖。病気が治っても喜べない二人がとった行動には驚く。
が「ナイス!」と言っています。
chimako
「あの時、違う選択をしていれば……」末期ガンで余命幾ばくもない患者の後悔に寄り添う医師 ルミ子。アイテムは心の中が分かる聴診器。その聴診器をあてられた患者は過去に戻ってやり直しの人生を見ることができる。見ることは出来てもやり直すことは出来ない。自分の生き方を選択したのは結局自分自身。現実は自分自身の選択の上にある。私自身は過去に戻ってやり直したいことはない。それを見たいとも思わない。現実だけでもお腹いっぱい。今まで読んできた垣谷さんとちょっと違う感じのシリーズ一冊目。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
2024/03/24 07:06

実際にやり直せるならともかく、「見るだけ」なんてやだなぁ。

chimako
2024/03/24 18:46

バードさん、だよね~ 今からだって遅くないことはたくさんあるし。

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chimako
明治十年の根津遊郭。元御家人の次男信右衛門は定九郎と名を変え廓の立番で糊口を凌ぐ。ご維新で名前を捨て家を捨て自分自身をも捨てたような暮らしぶり。仕事にも明日にも何の希望ももたず、ただその日をやり過ごす膿んだような毎日は生簀に飼われる魚のようだと自嘲する。そんな定九郎のまえに咄家の弟子ポン太が現れる。何かと纏わりついて鬱陶しく、そこはかとなく怪しく寒気がする。ひょんなことから聴くことになるポン太の師匠圓生の咄。その咄にリンクするような廓での出来事。小野菊花魁の道中をクライマックスに納得の納め方。
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chimako
大好きな万城目学さんが直木賞を受賞した日に一緒に脱出ゲームや地獄のUNOで結果待ちをした綿矢さん。それもあって気になった綿矢作品。久しぶりに読んだのが翔んだ書名のこれ。何だろうか、ずっと頭のなかにフワちゃんがいて(テレビに出てるとチャンネル変えるんですけど)、ワケわからない多色使いの服装がちらついた。ブランドもののことは分からず(エルメスやシャネルは知ってるけど持ってない)、お金持ちの暮らしにも縁がないけど主人公菖蒲の突抜方が潔くて良かった。ネットで人を貶める奴らに対する一家言になるほどと声が出たよ。
ダミアン4号
2024/03/16 06:35

私もあの娘はダメ〜!うちの奥さんも同様で画面に現れると「飯が不味くなる!」って昭和のオヤジみたいな呟きをしつつチャンネルチェンジ(笑)この本タイトルが気になって…今、虎視眈々と順番待ちしているとこです

chimako
2024/03/16 12:16

ダミアンさん、我が家の夫もコマーシャルでもチャンネル変えます。多分そういう特性のある人なんだろうけど。この本、書名も中身もキレッキレですけど好みは分かれるかも、フワちゃんと同じで。

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chimako
シリーズ2冊目。ハッピーエンドばかりじゃない。が、どのお話も良い終わり方。死に行く人からの預かりものを届ける天国宅配便の配達員七星さんの佇まいがとても良い。押し付けがましさはないが簡単には引かない確固たる信念が宿る制服姿。カッコいい。その七星さんが届ける遺品にまつわる物語。途中ちょっとまどろっこしいと思う場面もあるけれど、温かくしっとりと、優しい人になれそうな気になる。自分は死んだ後に届けたいものは何もない。元気なうちに自分で処分したり分けたりしたいと思っている。七星さんには会いたいけれど、残念ながらね。
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chimako
ばななさんの、強くはないけれど芯の通った主人公たちに導かれるように読み終える。家族のように育った幼馴染みのひばりが姿を消して4年、突然手紙が来る。ひばりの両親は宗教のために全財産を捧げ信者と共同生活を営む。ひばりはそこから逃げたいと訴える。宗教とは不思議なもので他人から見ると異様でも、本人たちは心底幸せそうで「このままが良いんじゃないか」と思わせてしまう。そこら辺の描写が絶妙で読んでいるこちら側は何とも言えない嫌な気持ちになる。人を助けるために死んだ父親とひばりを助けたいつばさと家族。それを愛と言う。
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chimako
ネタバレ縁結びが専門の神様が主人公。神様の世界にもノルマがあり、異動や昇進があってなかなか大変そうであります。同じ言葉を二回繰り返すとそれが言霊に変じ人の胸のうちに入り込むらしいのですがそれを受け取った人間はどんな行動をとるのでしょうね。その人間たちのお話を挟みながら一人芝居を観るような神様の長台詞を後堪能下さいませ。懐かしいバベル九朔や可愛らしいかの子ちゃんも登場いたします。最後の地震のお話はタイムリー過ぎてざわざわします。大神さまがいらっしゃったならばこの小さな島国からは遠ざかって下さいますようお願いします。
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chimako
ネタバレいろいろと考える。これから自分はどうしたいのか、そのために何をすべきか、何が出来るのか、順境の時も逆境の時も考えて厳しい現実を生き抜いた真記の20年。小賢しい知恵を働かせたときもあったけど、真摯に反省し自らの戒めとする。勉強は怠らず諦めない。大学中退を余儀なくされた時も考えて考えて道を切り拓く。そして人生の伴侶と出会い近い将来母になる。本当に良く頑張ったね。地頭が良い真記ちゃんが努力を惜しまなかったのだから最強だよ。親の立場で思うことは両親の不甲斐なさ。結果オーライだけどやっぱりもう少し考えてほしかった。
が「ナイス!」と言っています。
chimako
ネタバレ生命を扱った重くなりがちなテーマなのに緑の草原に吹く風のように暖かく緩やかな読み心地だった。卓越した技術を持ち、信頼の篤い医師雄町哲郎。妹の一人息子龍太郎を引き取り育てる決意をし、大学病院を辞し地域の病院に勤務する。訪問医療にも手厚く患者一人一人に寄り添う。優れた技術を駆使するような症例も少なく、主な患者は高齢で、「治す」より「看とる」が多くなるような地域医療の現場。一方で最先端の医療現場は患者の顔が見えづらい。どちらが良いとか悪いとかの問題ではない。誰もが直面する「死ぬ前」の現実。意思表示は大切だよね。
が「ナイス!」と言っています。
chimako
ネタバレ表紙の二人は涼介と棗なのか。淡十郎と涼介だと勘違いしてた。琵琶湖をめぐる長いホラ話は、転校生の登場でめでたしめでたしと終わる。登場人物は小太り殿様気質、荒唐無稽の謎の力、魔法のような技とマヌケだけど憎めない語り手。一体どこからこんな話を思い付くのか。琵琶湖はやっぱり摩訶不思議で魅力的。モーゼの十戒で海が割れるがごとく琵琶湖は割れ、底に湧くご神水を汲み、白馬で迫る水から逃げる活劇は昭和感満載です。「しゅらら」と「ぼん」が何物かは途中で分かる。聴いてみたいような絶対聴きたくないような。無力で聴こえないけどね。
が「ナイス!」と言っています。
chimako
ネタバレ「家族葬専門葬儀社 芥子実庵」に勤務する佐久間真奈を中心に描かれる連作集。その友人なつめと楓子の生死や結婚、自らの仕事、男と女、家族、親と子、貧困 等々 内蔵される問題は多いし、重いテーマでもあるけれど読みやすく考えることも多い。葬儀業を結婚を機にやめてほしいと懇願される佐久間。家族を優先するのが当たり前だとやりがいのあるポストを喜ばない家族と別れる決心をする楓子。小説が売れたのに行き詰まるなつめ。それぞれが思い悩み行き着く場所は幸せであってほしいが……いまだに下らないマウント取りたい人がいるなんて。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/21(4085日経過)
記録初日
2013/02/21(4085日経過)
読んだ本
2270冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
572667ページ(1日平均140ページ)
感想・レビュー
2254件(投稿率99.3%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
自己紹介

こんにちは、chimakoです。旧姓okaです。一昨年の今日、初ログインしてから2年。みなさんに良くしていただいてたのしい毎日を過ごしています。

とは言え、全く屈託が無いわけでもなく……ただ、本を読んでいることに救われることも、
読んだ作品に救われることも、
感想に対するコメントに救われるこもあって、今では無くてはならない場所になりました。

登録日は、慣れない(スマホにも読書メーターにも)作業の中、記憶を絞り出すようにして思い出した読書日。なので3月15日が大切な記念日です。

読書傾向はどんどん変わってきました。今まで手が出なかったノンフィクションや外国文学、知らなかった作家の作品などなど、読書の世界は広くて深い!

今年もまたどんな本に出会えるのかワクワクします。

気だけは若いおばちゃんですが、よろしくお願いします<(_ _)>

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