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2024年10月の読書メーターまとめ

もけうに
読んだ本
22
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感想・レビュー
22
ナイス
265ナイス

2024年10月に読んだ本
22

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

もけうに
これまでの『パ・マル』シリーズと比べると、小粒というか、閑話休題的な体の作品。あまり大きな謎もなく、近年の社会情勢・世相を反映した内容。コロナ禍・ロシアのウクライナ侵攻・物価高という、飲食業を襲っている苦難がよくわかる、「パ・マル」はなんとか耐えているようで良かった。意外と料理教室適性がありそうな志村さんが可愛い。キャラは大分違ったが、ドラマも良かったので、ドラマの続編も見たいなあ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
22

もけうに
章毎の内容は興味深いが、全体として読むと散漫な印象。なのにどの章も読み応えたっぷりなのが凄い。どうしても答えを急いてしまうが、そうすると大概失敗する。世の中には答えがわからないことの方が多い。解せない状況・不可解なことにただ耐え、日々をやり過ごす。そうしている内に問題自体がどこかにいくこともある。どうしようもない日々をやり過ごし、その中で小さな幸せを見つけていくのが人生。
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もけうに
電子図書館でやっと順番が回ってきた!可愛い~楽しい~♪日本独自のパンから(ちくわパンまで!)、世界のパンまで多彩。著者のパン好きが伝わってくる。細かいところまでパン愛に溢れている。シリーズ全部読みたい!
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もけうに
うーむ、思った程面白くなかったな。青・めぐみ共に共感できず、イマイチ好きになれないキャラ。特に青。良いところもあるし、芸術家肌なのはわかるが、結構苛々した。生い立ちも予想通り。青はディスクレシアなのかと思ったら、そういうわけでも無いらしい。終盤は面白かった。タイプの違う色々な人がいるからこそ、仕事は成り立ち、会社組織が出来る。奥付手前に、用紙一覧・装丁が記載されているのも良い。
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もけうに
可愛らしい表紙とは裏腹に、内容は結構暗かった。ガンガン人が死ぬ。朝ドラっぽそうと思ったら、予想以上に朝ドラっぽい。というか、朝ドラで見たい(笑)。最初は入り込めなかったが、読んでいる内に段々面白くなった。少女2人の友情モノかと思いきやハルはあくまで脇役で、妙子の成長物語である。泡沫の夢のような浅草オペラの時代。大正浪漫溢れる世界が素敵。妙子とハル以外はほぼ実在人物のようで、そのせいかキャラクターが多すぎる上に把握し辛い。作中で何作も描かれる歌劇が素敵なので、映像で見たい。というか朝ドラで見たい(二度目)
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もけうに
斬新な設定で面白かった。冒頭に載っている不動産広告と、作中で説明される蘊蓄を繋げるのが楽しい。色々ためになる。つい不動産の投げ入れ広告を熟読してしまった。不動さんの設定が唐突且つ現実離れしているが、まあ狂言回しということで許そう。話はいくらでも作れそうなので、続編希望。
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もけうに
前作より格段に面白かった!商標権の話は非常にわかりやすく、ためになった。商標権は信頼を溜める器。品種登録と商標登録の違いも興味深い。前作では人間味が薄かった未来が、今作では熱烈なスイーツ好き&フルーツ好きというキャラ付けのお陰で、一気に人間味が増した。ストーリーもテンポ良く、最後の大逆転が爽快。未来の過去にも興味が湧き、過去編も書いて欲しくなった。
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もけうに
ネタバレ図書館でなんとなく手に取った本だが、予想外の面白さ。ソ連時代から激動を経て独立に至るまでの空気感、それに伴う政治的な揺れによる友情の乱れ。時代に翻弄される庶民。大河小説であり、異国の空気感が伝わってきてとても良かった。「わたし」がイヴァンであり、イヴァンが実は一色覚であるという仕掛けも憎い。確かに伏線はしっかり張ってあった。一度はバラバラになった3人が、最後はまた逢えて良かった。時代に翻弄されたが、3人が出逢えたのもソ連という歪な国家があったおかげ。ロシアのウクライナ侵攻が騒がれる今読みたい本。
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もけうに
とても不愉快な話だった。希望がある終わり方だとはいえ、全体として非常に胸糞悪い。祐希が搾取され人生を奪われること、紘果が「お前は何もできない」という呪いをかけられながら歪んだ愛情を受けること、貧しい女性を搾取する男達、「可哀想な人を助ける優しく感受性豊かな私」に酔い痴れる気色悪さ。祐希は地域トップ高に行ける程勉強が出来るのに、志道と美奈子のせいで底辺高に行かされる。大学へ行かせてもらえないから、あえてテストで悪い点を取る。就職先で盗みをしたと嘘をつく。これからは自由だとしても、奪われた人生は返ってこない。
が「ナイス!」と言っています。
もけうに
これまでの『パ・マル』シリーズと比べると、小粒というか、閑話休題的な体の作品。あまり大きな謎もなく、近年の社会情勢・世相を反映した内容。コロナ禍・ロシアのウクライナ侵攻・物価高という、飲食業を襲っている苦難がよくわかる、「パ・マル」はなんとか耐えているようで良かった。意外と料理教室適性がありそうな志村さんが可愛い。キャラは大分違ったが、ドラマも良かったので、ドラマの続編も見たいなあ。
が「ナイス!」と言っています。
もけうに
男性が語るジェンダー論というのは初めて読むので、新鮮だった。やはり女性が書くもの程、切実さ・読んでいて「わかるわかる!」と頷ける共感性は無かったが、著者の視点は非常にフラットで新たな知見を得られる。男性故に下駄を履かされていること、男性優位社会に適応してしまっている部分もあることに自覚的であり、そこは非常に良いと思う。無自覚が一番厄介。男性がジェンダー論で声を上げることは男性社会内での抑圧があると思うが、男女間の対話が成立すると、日本社会は一歩先へ進めると思う。
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もけうに
いやー面白かった。非常に長い年月を描いており、見事な法曹大河小説。津崎と村木は、やり方・道筋は全く違うが、自分なりの方法で裁判官としての矜持を貫いた。妹尾はかなり影が薄かったが…。原発裁判のあたりは難しすぎて目が滑ったが、全てラストの3.11福島原発事故に繋げるためだと思うと見事な構成。原発政策の杜撰さを小説という形でわかりやすく提示しており、かなりの社会派。ブルー・パージで冷遇されていた裁判官達が、キャリア後半に報われたのは良かった。弓削を主役にしても良かったかも。女性の描き方がかなり雑な点は残念。
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もけうに
朝ドラ『虎に翼』で、裁判官の世界に興味を持ったので読んでみる。小説というより、半ばノンフィクションを読んでいるかのよう。警察・検察に比べ裁判官が扱われることは非常に少ないので、裁判官の組織や仕事ぶりが克明に描かれており新鮮。裁判における戦後史を追いかける大河小説。裁判官の出世コースや、裁判官以外の裁判所職員等、色々と知れて楽しい。読んでいると時折『虎に翼』を思い出す。原子炉関係は難しすぎて理解が追いつかなかった。
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もけうに
ほっこり可愛いイラストに心和む一冊。情報は古いが、様々な国の空気感が感じられる。旅の道中だけでなく、機内食・駅弁・お土産のイラストもあるのが楽しい。「北欧料理は塩が強い」「気持ちは嬉しいけど、ビールが温い」「羊肉が苦手」「スリランカ米に大苦戦」等々、わりと正直な感想ありなのも良い。そんなところも含めて旅って楽しい!というのが伝わってくる。
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もけうに
日米関係に関して色々と感じていた違和感がするすると解き明かされていく。新たに知る事実も沢山あり、目から鱗が落ちた。ロシアが暴走している現在、「ロシアや中国の方がよほど抑制的」とは言えなくなったが、それ以外は概ね納得。「横田空域」の話と、沖縄問題が一番印象に残った。沖縄の問題をどこか他人事のように感じていたが、日本全体に関わる問題である。沖縄だけに押し付けて目を瞑っている現状は、事態を悪化させるだけ。「知ってはいけない」どころか、「絶対に知るべき」内容である。
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もけうに
ストーリー・キャラ設定は稚拙だが、弁理士を扱う珍しさ・特許に関する知識・Vtuber等最新情報テクノロジーに関する話がためになり、面白かった。読んでいて何度も「へえ~ためになる~」と思った。ミステリというより、ビジネス小説ぽい。軽くてポップなノリなので、ドラマ化に向きそう。
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もけうに
大人の成長物語という趣で、とても良かった。少しずつ過去の事情が明かされる。肉親との向き合い方。良い時代もあったからこそ、中々切り離せない。紅シャケ君の「人に馬鹿にされるのは慣れているけれど、肉親に馬鹿にされるのは胃にずっしりくる」という言葉が深い。肉親に傷つけられ、赤の他人に救われることは結構ある。むしろそういうことの方が多い。それなりに深刻ではあるけれど、このような家族問題・会社問題は世の中にゴロゴロ転がっている。決して特別ではない事象を、ここまで読ませる作品にする才能に脱帽。
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もけうに
大好きな似鳥作品の中でもトップクラスの面白さ。ラノベっぽい雰囲気に反して内容はしっかり練られており、色々な角度から楽しめる傑作。アートには疎いが、著者お得意の面白注釈とわかりやすい表現のおかげで、「アートミステリ」として楽しめる。風戸のキャラが面白すぎ。1つ1つの謎は、トリックはともかく犯人は結構わかりやすいな~と思っていたら、最終章でどんでん返し。緑川が千坂に向ける感情が、単なる好意では語り切れない複雑さを持つことで、ラストに豊かな情感を添える。
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もけうに
気軽に読める雑学本。知っていることもあれば知らないこともあり。演歌の成立過程が一番面白かった。
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もけうに
最初は問題大有り時代錯誤クソジジイとしか思えなかった義景が、読み進める内にどうにも憎めない存在になっていく。義景が過酷な生い立ちであること、仕事で苦労したこと、実は人情に篤いこと。どれも良い面ではあるが、だからと言って無神経な発言や偉そうで自分勝手な態度、男尊女卑で時代錯誤な考えが変わるわけでは無い。またそれを許してもいけない。けれど、完全な悪人・善人は存在しない。人によって見える物語は異なる。男らしさに縛られ、底にある優しさが見えなくなってしまった。彼には彼なりの正義があったが、それが正解ではない。
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もけうに
松尾氏特有の「自分に酔ってる感」が所々見え隠れするものの、ジャニーズ問題に対して即時にリアクションし、はっきり意見表明しているだけでも評価に値する。外圧によりやっとブラックボックスの扉が開かれたとはいえ、未だに問題の根本は解決していない。あの騒動以降、確実に旧ジャニーズは変わった。褒めているわけではなく、変わらざるを得ない状況に追い込まれた。性加害問題はジャニーズ一社の問題ではなく、歪な力関係により口を閉じ続けたマスメディア・エンタメ業界全体の問題である。それ以外にも、時々ある映画評も楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
もけうに
戦後の少年事件を総覧できる力作。新聞紙面を通じて、社会における少年事件の捉え方がよくわかる。やはり一番の契機は神戸の事件。あれ以降、明らかに風向きが変わった。少年法が改正され、裁判でも厳罰化の傾向に。少年犯罪は減っている。だが、一つ一つの事件の重みは変わらない。少年は発展途上で可塑性があり、大人の影響を受けやすい。しかし、被害者にしてみれば、加害者の年齢に関係無く齎された結果は同じ。殺人まで犯すような少年に、更生の余地があるのか。それを許す権利を与えて良いのか。確かに少年法の理念は消えようとしている。
が「ナイス!」と言っています。
もけうに
とてもわかりやすく、面白かった。最高裁と下級審の違いが自分の中で明白になった。事実審と法律審。よくニュースで聞く、「上告棄却」「差し戻し」の意味がやっとわかった。憲法は国家を縛り、法律は国民を縛る。上告しても、最高裁で法廷が開かれることは殆ど無いんだなあ…。たとえ敗訴しても、最高裁裁判官の個別意見は残る。雨だれ石を穿つが如く。「虎に翼」の穂高先生を思い出した。個人的に女性裁判官の意見に同意する点が多いので、もっと女性裁判官が増えるべき。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/03(4285日経過)
記録初日
2012/05/10(4582日経過)
読んだ本
3323冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
879193ページ(1日平均191ページ)
感想・レビュー
3159件(投稿率95.1%)
本棚
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自己紹介

読書は人生
http://otakudayo.blog3.fc2.com
鑑賞メーター
http://video.akahoshitakuya.com/u/106705

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