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2024年3月の読書メーターまとめ

kokekko
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感想・レビュー
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2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入り登録
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  • 日坂愛衣

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kokekko
いろんな存在がいろんなものと「ともぐい」をしている。戦争はその最たるものだろう。マタギの男は山に生き、山に死ぬことを求めているが、ままならない自分の体にじたばたする。熊文学だと書かれていたが、どっこいこれは「犬」文学でもあると思う。忠犬の姿が胸を打つシーンがたくさんある。ざらついた舌触りのごった煮汁のような読書感だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
33

kokekko
うわー。五巻がもう発売されているものだと思って四巻まで一気に読んでしまったが、まだ発売されていない! 静かに待ちます。未だコンスタンティノーブルがキリスト教者たちの都であった時代の王女アンナ・コムネナのマニアックな物語を、1ページで起承転結がある四コマ漫画的に描くことで長く読ませてくれる快作。アンナにも、ある意味のライバルキャラであるアンナの弟ヨハネスにもそれぞれ魅力があり、応援したくなるし歴史を知るのが怖い。『ダンピア』とか『ジャードゥーガル』が好きな人には刺さるだろう。ともかく続きを静かに待つ。
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kokekko
コミカライズの第一巻。こまかな医療系の描写が入るので、これは小説で読むべきだったかもしれない。転生前に主人公がゲリラに銃殺されていて、フラッシュバックが何度も起るのだが、そのシーンが普通に怖い。
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若年層に売れている悪女ものを読みたくて。可愛くて読みやすいお話だった。理想と現実の二項対立というテーマ設定も受け取りての年齢を考えていて上手。
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平積みになっていたので手に取った。メフィスト賞をとった作家の二作目らしい。会話のリアルさというか、面白さは、さもありなんという感じで読むたび楽しかったが、「よくできた枠組み」の中で転がっている感が最初から最後までいなめなかったので、そんなに楽しい読書にはならなかった。ただ『心』を奪われていた主人公が、小説を通して自己を取り戻してゆく姿には、心を打たれるものがある。
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kokekko
面白かった! プログラミングのことは何もわからないが、親しい友人がプログラマーなので「ちょっとは理解できるようになるかも」という気持ちで手に取った。結果、アルゴリズムやプログラミングのことが詳しくわかるようになった自信はないが、この物語がとても面白かったことがわかった。京都アニメーションの絵柄で再生されるような可愛い女の子たち(in福岡)の競技プログラミングにかける静かな熱意。東京の強豪との戦い。プログラミングなのに何故か入る試合中の実況解説。全ての要素がわかりやすくて初心者歓迎感にあふれていた。好きだ。
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kokekko
2023年の春、SNSでバズっていたので手に取ったが、2019年の本だった。それにしてもここ数年の本である。中学生くらいまでの女の子向けの、昔風に言うなら「修身」の本だが、内容はとても実践的で、親が読んでも大丈夫なラインも守られている。いい本だ~。しかし「好きな人」でいいところが「好きな彼」になっていて、本当に女子(狭義)のことしか考えていない本なんだなと、いいんだか悪いんだかの気分になった。
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kokekko
「蒋介石が台湾まで文物を持っていた」ということは知っていても、具体的にどういう風に持って行ったのかまではまるで知らなかった。「老故宮(文物と一緒に海をわたった外省人)」など知らなかった言葉もいろいろ。良書。しかし今後の中国と台湾の関係はどうなるのだろう、香港のようになるのだろうか……。
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又吉さんの「銀紙を噛んだ余韻のような夜」がよかった。
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一巻が予期せぬ続き物だったので続きも読んだが、まだ終わっていない……。話が面白いとか面白くないとかそういうこと以前に、ライトノベル・ライト文芸の「続き物なんだかそうでないのかよくわからない売り方」に非常に腹が立った。本格平安ミステリー風味の物語は凝っていると思うが、であればこそもっとちゃんと売ってくれ……。
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kokekko
こんなに分厚い本だったのに一冊で完結していない。続きものであることが最初からわかるようにオビなどに書いておいてほしかった。一応続きも読むが、これは不親切な設計だ。タイトルから想像されるほど、そんなにミステリー・サスペンスはしていない。
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kokekko
1~8読了。1巻だけ以前話題になっていた時に読んだがそれきりだった。最初から最後まで読んでいる最中の感覚は変わらず「学習漫画みたいだな(1エピソードの中に盛り込もうとしている情報が多すぎる&キャラクター全員の深掘りが微妙に足りない)」だったが、たとえこの作品が小説であったとしても胸をうつような言葉が幾つもあり、学ぶこと・疑うこと、信仰すること、あるいは幸せに生きることとは何か等考えさせる。『悪役』の彼が一番印象深い物語だった。それでも地球は動く。
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三冊目の桜庭一樹。女児でも女でもない「少女」という存在のはかなさ、震えるような強さを描かせたら天下一品の桜庭一樹。この物語も「少女」七竈と彼女を巡る大人たち、主に女たちの物語が展開されてゆく。母と娘というひりつくようなテーマを持っているが、そんなにドロドロさせないところがさすがである。男たちの影は限りなく薄い。「子どもを愛していない親なんていないわよ。ただ今はそれどころじゃないだけ」という言葉に、愛と残酷さと現実みが滲む。七竈と雪風が幸せな友達になれる未来を望みたい。
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kokekko
いろんな存在がいろんなものと「ともぐい」をしている。戦争はその最たるものだろう。マタギの男は山に生き、山に死ぬことを求めているが、ままならない自分の体にじたばたする。熊文学だと書かれていたが、どっこいこれは「犬」文学でもあると思う。忠犬の姿が胸を打つシーンがたくさんある。ざらついた舌触りのごった煮汁のような読書感だった。
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kokekko
同性婚を法的に認めるか否か、憲法の解釈などがニュースになっているので、ちょうど買っていたこの本を読む。冒頭数ページのところに、裁判の判決/憲法解釈ごとの「この判決だと憲法のこの部分は合憲」「この部分は違憲」などが表で整理されていてわかりやすい。誰だって自分の愛する相手と結婚し、皆と平等な権利がほしい。だが憲法という、ある意味での二次元的なものに、三次元の人間のありかたをどうやって認めさせるのか。裁判にはそういう難しさを感じた。でもこれは二次元の問題ではなく、限られた命を持つ人間の問題だ。早期の解決を求む。
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売れている! と聞いて。新人賞を受賞した作品なので、これが流通に乗っている作者の最初の一本だというが、仮にこれが最後の一本であったとしても納得感がありそうな作品だった。たぶん死生観のようなものを、わかりやすく、わりあい簡潔に綴っているからだろう。自分自身を許さないことでしか、本当の意味ではきっと許せない、という言葉が印象的。アルジャーノンに似ているという評を見たが、確かにテクノロジーによって自己を変貌させた人間の記録という意味では共通するものがあるが、それ以外の部分はそれほど似ているとは思わない。
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kokekko
十五年くらい前の絵柄っぽい筆致で綴られるバイオレンスロマン。大人と子どもの間くらいのメンタリティの男女の話だが、まだ全部準備段階という感じなので、どういう風に風呂敷を広げてゆきたいのかわからない。そんなにいっぱいウケそうなタイプの舞台設定やキャラでもないのに、このペース配分で大丈夫なんだろうかと無駄に心配になる。何巻で終わるのかに興味があるので、続きはしばらく様子見。
kokekko
2~3読了 私がこの漫画に求めているのは焼きもの知識の入門情報なので、登場人物たちの恋愛はできるだけマイルドだと助かるのだが、なんだかグログロし始めて気持ちが悪い。フラワーコミックスを読んでいる時点である程度覚悟はしていたのだが、私には理解できない思考回路で流れてゆく登場人物が多すぎて物語が邪魔になってきた。必要な情報は得られた気がするので、もうここでいい。
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kokekko
波佐見焼の物語
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kokekko
9~17 そろそろ物語も佳境らしい。大イベントでしめくくるのであればそうなるのだろうと思うが、個人的にはもう少し先まで描いてほしいとも思う。2024年3月現在19巻まで出ているので、そのうち続きも読む。しかし「画業40周年」か……。篠原先生の漫画にずっと楽しませてもらってきた人生なのでじんとした。お体をいとって、ずっと楽しいことをし続けてほしい。
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kokekko
1~8 7巻まで読んだ記憶があったがもう忘れているので最初から読み直す。今回は「読むぞ!」という気合を入れたのでハラハラしながら楽しく読めたが、ダラ~ッと読むにはジョジョの如く情報量が多すぎるので不向きなのだろう。ヒュッレムといえば悪名高いハレムの毒薔薇というイメージだが、今のところまだ可憐さをとどめている。これから十巻くらい先まで出ているが、彼女がどのように変容してゆくのか楽しみだ。開く扉は選べない、でも自分の足で歩いてゆく、という彼女の決意は颯爽としている。
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kokekko
1~4まで一気に読んだ。今この世界に存在する漫画の中で、一番推したい漫画が見つかってしまったかもしれない。これはなろうの原作小説をコミカライズしているものなので、ストーリーまで漫画家が考えているわけではないのだが、絵がうまい/コマ割りがうまい/説明的になりすぎない絵面の使い方を知っている/見開きも上手に活用できる/多分うしおととらが好きそう/以上の点を持って2024年私の最推しの漫画に決定する。続きも絶対に買う。愛するエミと書いて『優しい人』が報われる世界をつくりたいという、レミリアが大好きだ。
kokekko
2024/03/07 19:05

また、なろう系コミカライズによくある「いろいろあってみんなが主人公を大好きになってしまう」という展開が、当然のようにこの作品にも含まれるのだが、好意をうまーく活用するためにレミリアが『戦略的におびきよせている』感があたらしい。愛され過ぎてこまっちゃうわ~というタイプのキャラクターよりも、ずっと私好みだ。

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kokekko
まどかマギカ以降の「魔法少女もの」を論じたエッセイを読んだことがあり、あれ以降に生まれてきた魔法少女ものにはダークな要素が詰め込まれることが織り込み済みのようになっているという。今作もポップな絵柄でかなりどぎつい暴力描写が存在する魔法少女ものだが、若干のSFみ、パラレルワールドみもあって面白い。続きはジャンプ+で読むかも。
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kokekko
シリーズ二冊目と知らずに読んでしまった。面白かったし服飾全般に関する知識がすごいのでワクワクする。文化服装学院出身の作家さんだったのか。そしてびっくりしたのだが、法医学昆虫捜査の方だった…! 話のタッチが違うので最後まで気づかなかったが、確かにスパンスパンと小気味のよい文体は共通している。多彩だなあ!
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kokekko
日本の歴史物は苦手なのだが、この人は文章が短くわかりやすかったのでスイスイ読めた。
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kokekko
表紙に惹かれて買った。「えっこれで終わり……?!」という終わり方で、何が書きたかったのかよくわからない。お菓子が毎回出てくる短編集ということはわかるのだが、登場人物の望みやトラウマがわからないのだ。主人公の「和菓子が苦手」という属性で引っ張るのかと思いきや、それは一話でスルッと解決している。親族との再会も同じくするりと終わる。何を楽しみに読ませるつもりだったのだろう?
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kokekko
もらいもの。読了したので読書メーターで探そうとしたら、類似の「シャネル名言集」的な書籍が多くてびっくりしたが、「メディアの喜ぶこと(ばえる言葉、ということだろう)をいっぱい言ってあげたんだから記者は感謝すべき」というこの本にあった言葉を考えると、確かにそうなるべくしてそうなっているのだろう。著者個人の思い出の部分はわずらわしいが、それ以外のシャネル要素は入門書にぴったりで、短くてわかりやすい。底本は2001年の単行本のようで、もう20年も前の本になるようだが、楽しめた。
kokekko
「私の幸せな結婚」以来流行の『不遇な少女が高貴の家にひろいあげられて幸福をつかむ話in大正時代くらいの日本風ファンタジー世界』。この話もその流れをくんでいるのだが、ヒロインだけではなくなんとヒーローも自己評価が低いというダブルうじうじカップル! どうやって話を進めていくんだ……と思っていたが、なろう的な気持ちのいい解決こそないものの、まあまあ何とかなっている。しかし、読む前からわかってはいたけれど、この物語が提示する『女性像』はいずれも皆苦難を耐えているが、抜け出そうとはしない。なぜだ?
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kokekko
いただきもの。雑誌のコラムをそのまままとめたような、一テーマにつき見開き一枚くらいで終わってしまう雑多な内容。具体的なカラーコーディネートなどはあるにはあるが、こういう本ならもっと図解をふやした方がわかりやすいと思う。私だったら人には差し上げない。
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kokekko
ネタバレどんでんがえしが二回ほどある。二回目のどんでん返しは文字通り「世界がひっくりかえる」のだが、これだけ泉鏡花や岡本綺堂みたいな美しい文章と世界が描けるのだから、そのまま幻想怪奇文学路線で書ききったほうがよかったのではないかとも思った。だがそうなると、メディアワークス文庫で出版される意味は薄くなるだろう。物語を発する人間、受け取る人間にフォーカスされた後半は、正直よくある物語ではあったのだが、耽美的な前半より、より切実な『ひとが物語を欲する理由』に肉薄していて、そこはよかったと思った。
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kokekko
非常に実践的な「話の通じない相手と対話する方法」。黄金の橋(ゴールデンブリッジ)という概念が最も印象的だった。butを使わない、という以前から知っていた提言も、そういえばできてないな……と反省。プラトンの『ゴルギアス』にあるという「論駁するより、論駁されるほうがましである」という言葉は、大SNS論破時代になっている現代人として肝に銘じたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
kokekko
進研ゼミor自己啓発本の販促漫画を読んでるような感触のまま読み終わってしまった……。特に悪いところはないが、面白いところもなく、若干の説教くささがある。どこを面白がればよかったんだ……。一作目の「ダンシング・プリズナー」はもっとわちゃわちゃした感じが多くて、フレッシュで楽しい作者が出てきたなと思っていたのに、この作品ではそのよさが失われている。次回作に期待。
が「ナイス!」と言っています。
kokekko
女の子が女の子を好きになることを、ごくごく当たり前のこととして描いてくれている。それをとても嬉しく感じると同時に、彼女たちの素敵な日々の模様をたどらせてくれる丁寧な漫画の筆致にも感謝したくなる。黄緑と黒の二色刷りで刷られているのも珍しくてかっこいい。巻末にカラーページもあり。これからも楽しみだ。
が「ナイス!」と言っています。
kokekko
話題になっていたので手に取る。私はホームズもポワロも「ふうーん! よくわからないけど面白かったな!」くらいのノリでしか楽しめない似非ミステリファンだが、この物語もまた面白がらせてくれた。推理の内容も「そういわれればそうだ」と思えるし、キャラクターも可愛くかっこいい。子どものころにこういう書籍に出会えたら、その後の読書人生の中でも格別のラッキーだろう。良書。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/28(5317日経過)
記録初日
2009/09/28(5317日経過)
読んだ本
1860冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
462107ページ(1日平均86ページ)
感想・レビュー
1584件(投稿率85.2%)
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