短い割には案外時間がかかってしまった。著者の言わんとするところは何となく分かるのだけれども、如何せん、やたらと理屈っぽくて回りくどい文章が厄介なのだ。ザハ・ハディドによる新国立競技場が建設され、「あわれな、同情されるべき、ホモ・ミゼラビリス」＝生い立ちの不幸により犯罪者になることを余儀なくされた受刑者を救う（もしくは監禁する）ための『シンパシータワートーキョー』が建つ世界。「平等」や「平和」を追求したら、現れるかもしれない歪な未来…。ところで我が家ではリファのシャワーヘッド、使用してますけどＮＧなの？💦

表題作の「トゥデイズ」＝古くて大きな中古マンションで暮らす親子の日常は、何も起こらな過ぎてやや冗長に感じた。でもまぁ、平凡な人間の日常なんて所詮こんなものなのかもしれない。短いながらもキラリと輝く青春の一コマをすくい取った短編「舟」の方が、自分には好みだった。

出来合いのものを買ったり、外食したりするのが怖くなってしまった。あれにもこれにも添加物、恐ろしや。そして、外圧に負けて国民の命を軽んじる日本政府（外国の要求により、日本では農薬として使われているものを強引に食品添加物として認めてしまうこと度々）には怒りしかない。自分の身は自分で守るしかないのだということを強く感じた。

「傷」をテーマにした短編集。千早さんらしさ全開。ファンには嬉しい一冊であった。

『ツユクサ・・・小さな青い花弁。朝咲いて昼にはしぼんでしまう、はかない花』のような、ツユクサナツコの一生。簡素な画風とは裏腹に、なかなかに奥が深い漫画である。もはや哲学的ですらある。

ああ、ウィリアム！そして、ああ、ルーシー・バートン！つまるところは、ああ、人間！！「オリーヴ・キタリッジ」も含めて、シリーズを全部、最初から読み返したくなった。

近しい人を失った経験がある者にとっては非常に慰めになる本。図書館でお借りしたものであったが、手元に置きたくて購入した。プレゼント用にも何冊か用意した。

短い割には案外時間がかかってしまった。著者の言わんとするところは何となく分かるのだけれども、如何せん、やたらと理屈っぽくて回りくどい文章が厄介なのだ。ザハ・ハディドによる新国立競技場が建設され、「あわれな、同情されるべき、ホモ・ミゼラビリス」＝生い立ちの不幸により犯罪者になることを余儀なくされた受刑者を救う（もしくは監禁する）ための『シンパシータワートーキョー』が建つ世界。「平等」や「平和」を追求したら、現れるかもしれない歪な未来…。ところで我が家ではリファのシャワーヘッド、使用してますけどＮＧなの？💦

東日本大震災復興支援チャリティ小説同人誌（電子書籍）を、内容はそのままに「紙の本」へと作り直されたもの。執筆者は「女による女のためのＲ‐１８文学賞」受賞者９名と、かの賞創設以来の審査員であった山本文緒さんという、一癖も二癖もある女性作家たち。当然ながら読み応えも十分で、お得感のある本だった。山本さんの『子供おばさん』は既読ではあったが、その物語性の高さに改めて魅了された。