ネタバレ読売新聞2022-23。今まで子どもの面倒なんて全く見てこなかった南部鉄器職人の父・孝雄が家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託の引受を突然申し出た。父の行動に戸惑う悟。諦めの境地が早い、近所に嫁いだばかりの妹・由美。職人の健司は面倒見がよく喜ぶ。態度は悪く、ほとんど話をしない補導少年・春斗。少年とは距離を置き、なるべく関わらないようにしていたが、少年と工房で共に働くうち、悟の心にも少しずつ変化が訪れる。補導少年は家庭環境に問題があることが多いが、父は弁護士で、母は専業主婦、一見恵まれた家庭に見える

ネタバレWEB『NHK出版 本がひらく』2021-22。「宮城県警シリーズ」三部作（社会派ヒューマンミステリーの金字塔）完結編。復興が進む被災地に根ざす人々の間で激しく揺れ動く心情と人間模様。在りし日の友情と恋心。立ちはだかる悔恨と贖罪。選ぶべき自分は刑事か友か。災害公営住宅への移転に伴い解体が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場勤務の、仮設住民の担当者。笘篠誠一郎刑事と蓮田将梧刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。

ネタバレ医療ポータルサイト『m3.com』2022-23「古瀬祐気の<”コロナ専門家”の回り道>」。型にはまらぬ方法でウイルスと闘う医師による、ドキドキ・アウトブレイク奮闘記。アフリカ・リベリアへWHO感染症感コンサルタントとして派遣され、エボラウィルス病と闘った経験が1983年生まれのこの方のすべてのベース：地元の医者たちが国外へ逃げ、インフラは停まり、遺体が道に転がっていた。医療資源の乏しいフィリピン、防護服や注射針を使いまわすアフリカ、コロナ対策で不夜城と化した霞が関を渡り歩き、

ネタバレ『週刊文春WOMAN』2022-23。BL小説？今時流行りの多様性を受け入れようというテーマかな。ぼく・羽田海（かい）は、血の繫がらない継母・美佐子さんと暮らしている。実母・霧子は子育てに不向きで早々に家を出て、シングルファザーであった父・緑亮も美佐子さんと再婚後に劇団参加を求めて家を出て上京してしまった。海が高校1年の夏に、美佐子さんと引っ越しすることになった。転校先の高校で、ぼくは町会議員の息子で優等生のホームルーム委員長である長岡忍（しのぶ）と出会った。そしてあの日、ぼくは彼に恋をした。

ネタバレ100歳近くまで生きている人、それを超えた人は、80代くらいの人よりむしろ元気。35年にわたり高齢者医療に携わってきた著者が、健康で豊かに老いるための思考法と生活術をアドバイス。かつては「80まで生きれば十分」と言われたが、いまは「80過ぎてもまだやれる」の時代。「嫌なことを我慢せず、好きなことだけをする」「年下の友達をつくる」「自分の介護プランを考えておく」など、人生100年時代への提言が満載。

ネタバレ『STORY BOX』2021-23。名物書店員が面白いと思った本の著者20人と、その本のテーマについて語り、日々直面する問題やこれからの生き方と社会について考える対談集。①ヨシタケシンスケ：大人だって完璧じゃない。②窪美澄：子持ちの恋愛。③山崎ナオコーラ：家事と生産性。④メレ山メレ子：恋愛の教科書がない時代に。⑤田房永子：家族という呪縛。⑥ブレイディみかこ：エンパシーの鍛え方。⑦荒井裕樹：マイノリティーと人権。⑧岸政彦：「聞く」って難しい。⑨ひらりさ：推しとお金と私。⑩東畑開人：心を守るには。

ネタバレシリーズ第2弾。国立国語研究所、第１弾が想定外に好評で売れた。ことばのスペシャリスト集団が、身近ながらも深遠な謎に回答。いたって真面目、かつユーモア溢れる解説で、日本語研究の最先端が楽しむ学べる。集団の回答なので、表記は各項目内での統一に留め、全体で統一されず、回答も然り。ふだん自由自在に扱っている日本語なのに、一旦気になると疑問は尽きない。漢字から平仮名を生み出したのは誰？「稲妻」はなぜ「いなづま」ではなく「いなずま」か? 「1くみ」「ももぐみ」など「組」が濁ったり濁らなかったりする法則とは?

ネタバレデビュー15周年記念書き下ろし作品。イヤミスの女王、さらなる覚醒。人間は一番美しい時に標本にできればいいのにな。蝶が恋しい、蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。

ネタバレ日本を代表する知識人のひとりで、非常に広い分野の著作を残し続けてきた社会学者・吉見俊哉が、2023年3月東大退官にあたり、探究し続けた五つの論点を、かつての教え子たちと徹底討論。戦後日本社会の正体を追求した、これまでの学問遍歴を振り返る。1ヵ月で15万回再生を記録した最終講義「東大紛争1968-69」完全版も収録。【序章】演劇から都市へ。【1章】都市をめぐるドラマ・政治・権力。【2章】メディアと身体－資本主義と聴覚・視覚。【3章】文化と社会－祝祭と権力。【4章】アメリカと戦後日本－帝国とアメリカ化。

ネタバレ池上彰・佐藤優による、グリム、イソップから日本の民話、寓話まで全20話の読み解き方。寓話には長く重い人生を軽やかに生きるための知恵が詰まっており、大人こそ読み直すべき。「舌切り雀」には商売の厳しさが、「浦島太郎」には定年後が、「花咲かじじい」には部下の使い方が、「雪女」には夫婦の現実が書いてある。【1】ギスギスした弱肉強食社会を知る：①すっぱいぶどう：心が折れないために。②蜘蛛の糸：競争社会のあさましさ。③兎と亀：インフルエンサーと大衆。④かちかち山：世論の恐怖。

ネタバレ『文藝』2019年春季号。青春サスペンス。連続殺人犯ジョーカーのマーク。ジャンクDNA。アリオとユリオ、幼馴染の深雪は、自分の中に潜むある欲望に苦しみつつ成長する。ユリオの自殺、連続する殺人事件を契機に驚愕の真相が明らかに【登場人物】桶渡アリオ：双子の兄、桶渡ユリオ：双子の弟・中2時自殺。祐・安奈：双子の父母。阿部深雪：双子の幼馴染・母菫。野崎：深雪の叔父・菫の弟・アリオの雇い主。渚：野崎の恋人・医者・DNA研究。市堰陽人：双子とそっくり。蒼：アリオと同様に新歓荒らし、小山昌平：K大病院・不妊治療・蒼の父

ネタバレ1994年外務省入省、在イスラエル日本国大使館、対パレスチナ日本政府代表事務所（ガザ）、PLOアラファト議長の通訳、天皇陛下／総理大臣のアラビア語通訳官等を務めた著者が、ガザとガザをめぐる歴史のすべてを解説。キャンプ・デービッド・サミットの裏側、アラブ人とユダヤ人の本音、難民キャンプの実情。2000年続く憎悪、70年の非人道的難民生活は、なぜ1ミリも解決できないのか。パレスチナとイスラエルの和解は、クリントン米大統領・アラファト議長の時代に最も近づいたが深い溝は埋まらず、それ以降は遥か遠ざかる一方。

ネタバレ「文藝春秋」2023年3月号～8月号。アンチエイジング研究の最前線を追う。世界中のIT長者たちが老化制御ビジネスに巨額の資金を投入している。はたして不老不死は可能なのか?。人は何歳まで生きられるのか、若返りを可能にする究極の物質はあるのか。冒頭いきなり平均最高寿命は115歳（～120歳）から伸びないと断言。代わりに健康寿命はまだ伸びる。対策は睡眠・排便・バランスの良い生活・社会的なつながり、と毎度お馴染み項目だが、睡眠に圧倒的比重（大谷効果？）。

ネタバレ読売新聞2022-23。今まで子どもの面倒なんて全く見てこなかった南部鉄器職人の父・孝雄が家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託の引受を突然申し出た。父の行動に戸惑う悟。諦めの境地が早い、近所に嫁いだばかりの妹・由美。職人の健司は面倒見がよく喜ぶ。態度は悪く、ほとんど話をしない補導少年・春斗。少年とは距離を置き、なるべく関わらないようにしていたが、少年と工房で共に働くうち、悟の心にも少しずつ変化が訪れる。補導少年は家庭環境に問題があることが多いが、父は弁護士で、母は専業主婦、一見恵まれた家庭に見える

ネタバレ著者初の児童書。セクシャル・マイノリティに配慮したお話。11歳の魔女・マリは「魔法は自分のために使ってはいけない」という決まりを忘れ、ジャムドーナツを巨大化させたから学校中が大騒ぎ。大人たちは、人の役に立つ「すてきな魔女」になりなさいというが、「すてきな魔女」になんてなりたくマリは自由奔走。人の役に立つことを良しとせず、自分の好きなように生きている魔女マデリンが存在することを知り、大いに憧れる。かつて町を恐怖に陥れた赤い花を閉じ込めていた結界が、隕石の欠片で弱ってきており、再結界が必要となった。

ネタバレ韓国と日本の直近の社会情勢を比較し、その共通点と相違点を検証し両国の未来を論じる。併記タイトルのうち、論じられているのは韓国の絶望が9割以上で日本の希望は1割以下。2017年に日本へ移住し2023年に帰化した著者ゆえ、韓国の悪いところ、日本の良いところが見え易くなっているかな。若者の無気力化、渦巻く誹謗中傷、憎み合う男女、経済苦と政治不信。怒りが分断を呼び、絶望へと至り、急速に“老化”した韓国。【1】韓国の絶望：うつ・不安感が急増中、自殺率世界１位。【2】怒りから分断へ。【3】異次元の合計出生率0.78：

ネタバレ大正から昭和、平成、令和の現在まで、日本最大の反社集団・山口組の変遷の歴史と組織の全貌を解説。巨大組織の人員、資金、活動、国家との「ガチバトル」、一強体制への不満がもたらした分裂劇。結成から約百年、初代二代目時代のドラマ、抗争と芸能ビジネスで強力な地位を築いた三代目のカリスマ、四代目暗殺と山一抗争を経て、全国制覇を遂げた五代目時代。だが、この国内最大の暴力団は近年、当局との激しいバトル、法律や条例による社会からの排除、さらには一強体制への不満がもたらした分裂劇など、内外ともに追い詰められている。

ネタバレ行政が推し進める理不尽な政策。そこに共通するのは、意思決定過程が不透明で結論や負担だけを市民に押し付ける点だ。真実を知り、民主主義を守るためには、私たち一人ひとりが行政を監視し、政策をチェックすることが求められる。役所の不正に立ち向かうとき、強力な武器となるのが情報公開制度。これまでに千件もの情報公開請求を行い、数々のスクープを伝えてきた調査報道記者が、長年の経験をもとに、一般市民に向けて、そのしくみとテクニックをわかりやすく伝授。「公表」世間に発表すること。

ネタバレ『すばる』『文藝』2019-22＋書き下ろし。「わたし」の体と生きづらさを見つめる8短編。読後、自分の体を愛おしいと思う。①わたしに会いたい：ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。②あなたの中から：女であることにこだわる「あなた」に私が語りかける。③VIO：年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意。④あらわ：グラビアアイドルの露（あらわ）は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出。⑤掌：深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。

ネタバレ『週刊朝日』2021-23。凶悪な知能犯による強盗殺人を追う王道の警察小説。警察捜査の内情を知悉する男(犯人).vs.大阪府警捜査一課の刑事(舘野)と所轄のベテラン部屋長(玉川)。誰が犯人だろうと謎解きかけるタイプの小説が圧倒的に多い中、本作では犯人の名前は最初から明示されている。犯行の手口も描写されている。にも係わらず、なかなか捕まらない。執念の捜査の末、ようやくその綻びから犯人に辿り着けることとなるが。警察捜査を巧みに撹乱する男の目的とは。社会に巣食う悪党（過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務

ネタバレ今までなかったホラーアンソロジ。人気作家8名新作ホラーを「恐怖の根源」別に分類＋株式会社闇・ホラーカンパニーによる魅力的解説 ①みてるよ：澤村伊智：Who：心霊ホラー。②終わった町：芦花公園：What：オカルトホラー。③さよならブンブン：平山夢明：What：モンスターホラー。④告発者：雨穴：Why：サスペンスホラー。⑤とざし念仏：五味弘文：Where：シチュエーションホラ。⑥一一分間：瀬名秀明：When：SFホラー。⑦学校の怖い話：田中俊行：How：怪談。⑧民法第961条：梨：How：モキュメンタリ―ホラ

ネタバレ『小説野性時代』2022年冬号・第一章、ほかは書き下ろし。エネルギーの新時代を予言する政治経済小説の最高峰。脱炭素、脱原発が叫ばれる時代。若手議員の仁科良一は、安定した再生可能エネルギーである地熱発電の普及に燃えていた。そんな中、仁科が推進していた大規模地熱発電所の開発が凍結されてしまう。その裏には巨大なエネルギー利権をめぐる策謀があった。長年の悲願である開発を再開し、さらに、従来の地熱発電をはるかに超える夢の新技術「超臨界地熱発電」を実現させるため、仁科が繰り出した秘策は、複合技。

ネタバレ『アサヒ芸能』2022-23。<ボディガード・キリ>人気ハードボイルドシリーズ。対象:岡崎紅火、女子大学院生、世界の未来を握る娘を護れ。近未来の国際情勢や世界経済を驚く的中率で予測する機密文書「ホワイトペーパー」を亡き父・白中峰から託された娘・紅火は各国の諜報組織から狙われることに。犯人は小説界の反則技？【ボディガード・キリ】○桐木有：キリ・無縁神木流、シャドウ：黒猫、大仏：プロドライバー、佐々木：情報屋・三浦海岸、【フィクサー】睦月：老人・フィクサー、如月：運転手・大男、○弥生：部下・横内美月・元警視庁

ネタバレ現代ビジネスオンライン「子どもは親の所有物じゃない」連載企画。子育てに潜む毒は、子どもを蝕み、その子が親になった後も連鎖していく。毒母のもとで育った8人の女性への取材＋そのうちのひとりの娘との一問一答。最初の4人は自らも毒母になった。あとの4人はならなかった。８つの毒は、いずれも少なくとも祖父母の代から連鎖している。遡ればもっと古くからある毒なのかも知れないが、8人の女性たちはそろぞれの方法で、自分の代で毒の連鎖を止めようと足掻き続けている。

ネタバレ食文化史研究の第一人者が、文献史料の博捜に加え、風土に根ざした様々な豆腐を日本各地をたずね歩き、料理法や派生食品も含めて、不思議な食べ物・豆腐の来歴・魅力を歴史的・文化的に描き出す。昔から広く日本で愛され、今では健康食として世界中の人々を魅了している豆腐。それはいつ、どこで誕生し、どのように受容されてきたのか。【1】大豆から豆腐へ。【2】豆腐の登場。【3】日本への伝来と普及。【4】豆腐と庶民。【5】さまざまな豆腐：湯葉、雪花菜、油揚、飛龍頭とガンモドキ、六条豆腐、高野豆腐。【6】豆腐百珍。【7】豆腐の近代

ネタバレキッチンや食卓に潜む“太らせポイント”と、簡単な解消方法をシンプルに紹介。「がんばるダイエット」はもう必要ありません。お皿の色を濃いものに変えるだけで、やせ体質に。「作り置き」は太りやすさの原因。切れ味の悪い包丁は太る原因。【1】やせる食卓：大皿盛りは危険、お皿を小さく、お皿の色は濃く、ランチョンマットで食べ過ぎ防止、ブルーが有効、箸を置かずに食べるはNG、調味料はかけずにつける、6秒我慢、お腹がいっぱいと声に出す、お酒のグラスは小さく。

ネタバレ『「しあわせ脳」に育てよう！』2006に加筆修正。自己肯定感と近未来に必須の人間力“問いを立てる力”を、どうしたら子どもの脳に授けられるのか。早寝・早起き・朝ごはん・読書など、リーズナブルで、しかもこれからのAI時代に合った子どもの脳の育て方を紹介。●3歳までは自由にしてていい。●脳は眠っている間に進化する。●入眠習慣を持とう。●朝一の行動を決めておこう。●朝食のおかずの数と成績が比例する。●運動が脳の学習効果を高める。●自由遊びのススメ。●対話力が問われる時代。

ネタバレ現役の耳鼻咽喉科医ら著者15名が、とても繊細で未知な部分も多い「耳」の症状や、病気、耳の症状に隠された別の病気などをわかりやすく解説。騒音やウィルスの影響、また話題の聞こえと認知症との関連など、最新の知見も紹介。耳とともに長く暮らしていくための1冊。【1】いろいろな耳の症状：かゆい、痛い、つまる・こもる、ひびく、液体が出る、聞こえない、存在しない音が聞こえる（耳鳴りの場合）、存在しない音が聞こえる（幻聴の場合）。【2】耳の構造：全体像、外耳、鼓膜、中耳、内耳、聴神経、聴覚をつかさどる脳。

ネタバレ『紙魚の手帖』2021-23。<駒子>シリーズ。大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップした。感想コメントをくれた読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになる。短大生の駒子が童話集「ななつのこ」と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、

ネタバレ書き下ろし。読者の予想を外そうと奇をてらった結末となる作品が多い中、期待通りの結末ですっきり。準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功（なりとし）が別荘に監禁された。なぜかマスコミに報道されない。彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、状況は一変し、かつての彼のポストには突然現れた異母兄・実行（さねゆき）が入れ替わり就いていた。さらに実行は早恵里にも近づこうとしていた。

ネタバレ「このミス」大賞の人気シリーズの中から、著者が自ら選んだ“人の死なないミステリー”のみ厳選。日常に潜む謎を名探偵たちが華麗に解決、怖がりさんでも楽しめる、とっておきのミステリー5篇。①岡崎琢磨：ビブリオバトルの波乱：喫茶店タレーランの事件簿７：2022：抽選くじの番号が重複してしまった理由とは。②小西マサテル：緋色の脳細胞：名探偵のままでいて：2022。③塔山郁：知識と薬は使いよう：薬剤師・毒島花織の名推理：2020。④友井羊：ふくちゃんのダイエット奮闘記：スープ屋しずくの謎解き朝ごはん：

ネタバレ『神奈川新聞』他。大切なあなたに会いたい、でも会えない。大切なあなたへ伝えたい、でも伝えられない。そんなあなたの想いを、鎌倉のツバキ文具店の店主・鳩子が代筆させていただきます。今回の舞台は鎌倉と伊豆大島、家族関係修復、母娘の間で交わされる手紙が素敵。紫陽花／金木犀／椿／明日菜／蓮。家事と育児に奮闘中の鳩子が、いよいよ代書屋を再開。代書屋への依頼の裏に隠れた人間関係の悩みに寄り添った対応で、関係性の改善に貢献する、ほのぼの話。可愛かったQPちゃんに反抗期が訪れたり、亡き先代の秘めた恋が発覚したり、