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2024年4月の読書メーターまとめ

triplealpha
読んだ本
12
読んだページ
2816ページ
感想・レビュー
12
ナイス
82ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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再読。さくっと(とまではいかないまでにしてもそれなりのスピードで)読み返して、話題の『飛ぶ男』に行こうと思っていたが、箱男の磁力にとらえられてしまい、ずいぶん長くこの書物の中に滞在することになった。前回読んだのは高校生のころだが、今回の方がより楽しめた。
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2024年4月の感想・レビュー一覧
12

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現代の都市生活者にとっては、日常を送るうえで、「自然」よりもよほど身近なのが、街(とその境界)にある様々なものである。しかし、生活している中で、そういったものにあまり意識を向けることがないのが普通だろう。本書の著者たちは、そういった見過ごされがちなモノたちにこだわりを持ち、写真にとり分類し説明を付して、このキュートな本を作り、それを読む私たちに、日常において、もっと世界の細部に注意を向けて観察してみると、もっと楽しいかもよと教えてくれている。世界の見方が豊かになる素敵な本。
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論理的な(意味の良く伝わる)文章を書くために意識しておくといいポイントを、シカゴ・スタイルと著者の経験(※)に基づいて教えてくれる一冊。著者の本はずいぶん前に新書で読んだことがあり、そのときも好印象だったが、この本はより体系的かつ構造が見て取りやすい形でまとめられており、読む価値のある一冊である。 (※)著者はシカゴ大学大学院への留学経験があり、小論文の指導者として有名
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勉強とは何ぞやというところを哲学的に探究するとともに、その探求結果を前提とした、具体的な勉強の方略についても(それほど詳細なものではないが)触れてある一冊。とても肌に合う本だった。著者の勉強観には勉強好きとしてかなり親和性を感じたし、勉強の有限化が重要という指摘にはなるほどと思った。「来たるべきバカのために」なる、初見ではやや挑発的とも思える副題も、本文を読むとよく考えられたものだとわかる。良書。
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数学の問題を解くうえで役に立つストラテジーとして、著者らが選定した10の方略を、易しめの問題を解いていく実践形式で解説した本。まず実際の問題例を提示し、次にその問題への「ありがちなアプローチ」を示したうえで、著者らの考える「エレガントなアプローチ」を説明する、というスタイルで書かれている。この書き方は素晴らしい。またストラテジーを解説しようというコンセプトもいい。他方で、ところどころヘンな問題や、解説が不十分と思われる問が混じっている気がして、素直には人に勧められないという印象。惜しい本。
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語りかけるような口調で話が進められていく論理学の入門書で、興味深く読んだ。あくまで「論理学」への入門書であり、論理的思考への入門書等というわけではないので、タイトルから受ける印象以上には歯ごたえがあるかもしれない。数理論理学を学び直したくなった。
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裏表紙の内容紹介に「プリニウスと怪物について触れたエッセイを集めたオリジナル・アンソロジー」と書かれており、この紹介文は正しいのだが、注意点として、この引用の「プリニウスと怪物について」という部分に出てくる「と」はandではなくorの意のようで、すべてにプリニウスの話が出てくるわけではない。幻想生物に関するエッセイ集として楽しめた。著者はボルヘスの幻獣辞典も読んでいたようで、後半に多く言及されているので、ボルヘスファンとしての目線からも面白かった。個人的ベストな一篇は「火鼠とサラマンドラ」。
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財務分析を勉強すると、財務諸表から算出できるいろいろな指標が出てくるわけだが、本によって定義が違っていたりして、混乱しがちなところである。本書は、それらの指標を本質的にかつ感覚的に理解できるように説明している。良書だと思う。ただ、付言しておくと、タイトルにあるほど「理論とケース」で説明、というスタイルではないような気はする(わかりやすく書かれているので、特に悪いことではないが)。
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大学受験英語の長文問題を解く必要がある人が知っておいたほうがいい頭の働かせ方が、うまく言語化されてまとめられている学習参考書。3パートに分かれており、長文の読み方の基本を解説したパート1と、長文問題の設問の種類ごとに解答へのアプローチを解説したパート3が特にいい。パート2は初学ではやや読みにくいかもしれないので、はじめは読み流してもいいと思う。
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なんとなく手に取ったがかなりの良書だった。英文法のエッセンスが、通読できる文体で二百項程度にシンプルにまとめられている。著者は東北大学大学院教授らしいが、ペダンチックなところは微塵もなく、読者に親切である。文法書がキライな人にもお勧めできる。
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センター試験、共通テストの「倫理」の問題(+一部著者自作問題)を題材にして、現代思想に入門しようという一冊。一見無謀そうだがなぜか成功している印象である。『試験に出る哲学』と同様に、ブックガイドも含めて楽しい本に仕上がっている。デリダもレヴィナスもシンガーもセンター試験に出ていた、というのも面白い。
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再読。さくっと(とまではいかないまでにしてもそれなりのスピードで)読み返して、話題の『飛ぶ男』に行こうと思っていたが、箱男の磁力にとらえられてしまい、ずいぶん長くこの書物の中に滞在することになった。前回読んだのは高校生のころだが、今回の方がより楽しめた。
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ハイクオリティな現代文学参。「頻出270語&テーマ理解&読解演習54題」ということで、キーワード集、兼、それらのキーワードが実際に使われている文章を集めた読解教材になっている。読解教材としている文章選びにかなりセンスが感じられて面白かった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/16(5313日経過)
記録初日
2009/10/10(5319日経過)
読んだ本
1339冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
371764ページ(1日平均69ページ)
感想・レビュー
1333件(投稿率99.6%)
本棚
9棚
性別
自己紹介

【深みにはまるための外国文学50選】
◯物語の力、語ることの力
1.はてしない物語/エンデ
2.やし酒飲み/チュツオーラ
3.百年の孤独/ガルシア=マルケス
4.精霊たちの家/アジェンデ
5.バウドリーノ/エーコ
6.スローターハウス5/ヴォネガット
7.ニュークリア・エイジ/オブライエン

◯時間、記憶
8.ペドロ・パラモ/ルルフォ
9.灯台へ/ウルフ
10.魔の山/マン

◯空間、土地、旅
11.アブサロム、アブサロム!/フォークナー
12.アフリカの日々/ディネセン
13.ヴェネツィア 水の迷宮の夢/ブロツキー
14.パタゴニア/チャトウィン
15.月と六ペンス/モーム
16.白鯨/メルヴィル

◯生活者、アウトサイダー
17.灰色の輝ける贈り物/マクラウド
18.大聖堂/カーヴァー
19.バートルビーと仲間たち/ビラ=マタス
20.狼たちの月/リャマサーレス

◯ディスコミュニケーション、アイロニー
21.城/カフカ
22.暗夜/残雪
23.ペール・ゴリオ/バルザック

◯野心
24.赤と黒/スタンダール
25.感情教育/フローベル

◯ノスタルジー
26.草の竪琴/カポーティ

◯狂気、パラノイア、絶望
27.闇の奥/コンラッド
28.カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー
29.嵐が丘/ブロンテ
30.ハムレット/シェイクスピア
31.夜明け前のセレスティーノ/アレナス
32.夜のみだらな鳥/ドノソ
33.アンドロイドは電気羊の夢を見るか/ディック
34.チャパーエフと空虚/ペレーヴィン
35.新ナポレオン奇譚/チェスタトン
36.競売ナンバー49の叫び/ピンチョン
37.タタール人の砂漠/ブッツァーティ

◯幻想、奇想、偽史
38.ムントゥリャサ通りで/エリアーデ
39.三つの小さな王国/ミルハウザー
40.コルタサル短篇集/コルタサル
41.伝奇集/ボルヘス
42.死者の百科事典/キシュ
43.見えない都市/カルヴィーノ
44.九百人のお祖母さん/ラファティ
45.しあわせの理由/イーガン
46.10と1/2章で書かれた世界の歴史/バーンズ
47.ハザール事典/パヴィチ
48.黒い時計の旅/エリクソン

◯ラブコメ
49.自負と偏見/オースティン

◯レクイエム
50.レクイエム/タブッキ

※いろんな意味で深みにはまれる本たちのリスト。
※分類はMECEではないです。
※50は多い、なげぇよ、と思った方、そのとおりです。読んでくれてありがとう。

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