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2024年10月の読書メーターまとめ

kolion
読んだ本
3
読んだページ
613ページ
感想・レビュー
3
ナイス
64ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月のお気に入り登録
1

  • ori

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kolion
母との思い出には良いものも沢山ある。してもらったことも数え切れない。なのに心がざわっとする思いも消えない。小さな棘がいくつも刺さったままでいたことにこの本が気づかせてくれた。許すことで楽になるという考えを超えて母を手放すということがどういうことか。母殺しの作品を並べながら詳しく解かれていて読みながら癒されていく感覚になった。人に話してもわかって貰えないところに光が当たった気がした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

kolion
かつては教師だった主人公は娘が職場のない非正規雇用の講師という不安定な立場で仕事をすることも同性愛者であることも受け入れられない。夫を亡くし介護施設で過ごす自分にも余裕がない。老い、LGBT、貧困をテーマに普通の生き方を選ばない娘への苛立ちは尽きることがない。対して娘は真っ向から社会の不寛容や偏見に立ち向かっていく。娘が心配だからこそマトモにと願う母親の思いがヒシヒシと伝わる。坦々と綴られる文体も素晴らしかった。親が重いというのは娘の感情だが親の目線を知ることで深い溝と哀しみを刻まれた思いがした
が「ナイス!」と言っています。
kolion
カーネギー賞受賞作という新聞記事に惹かれて読み始めたが、最初は掴みきれずに地下のプールを彷徨い泳いでいるような感覚だった。認知症を患ったアリスの章に移ってから、彼女の入った施設の視点で描かれ娘の視点で描かれ、最終章にきてプールのひびが娘と母親との関係と重なっていくのに気付かされる。1本のひびを最初に見つけた時の戸惑い、目を背け続けるうちに消えて無くなったように思い、それでも落ち着かずにひびを探し続けていたら突如何本ものひびができていることを知る。繰り返す文体が残酷な現実をリアルに描いていて胸が詰まった。
が「ナイス!」と言っています。
kolion
母との思い出には良いものも沢山ある。してもらったことも数え切れない。なのに心がざわっとする思いも消えない。小さな棘がいくつも刺さったままでいたことにこの本が気づかせてくれた。許すことで楽になるという考えを超えて母を手放すということがどういうことか。母殺しの作品を並べながら詳しく解かれていて読みながら癒されていく感覚になった。人に話してもわかって貰えないところに光が当たった気がした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/08(4221日経過)
記録初日
2013/03/08(4282日経過)
読んだ本
582冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
161076ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
553件(投稿率95.0%)
本棚
1棚
自己紹介

読書と創作とネコが好きです。2にゃん生活3年目。長田弘さんの著書「本という不思議」のなかにあった「『何のために』人は、本をよむのか。『極上の時間』をみずから手にするために」ということばに感動した。
「本と付き合うというのは、日常の時間を持ちかえるということです。本の愉しみは与えられる愉しみではありません。自分から自分と本の付き合い方を発見していくしかない。そういう愉しみです」
自分の生き方を変えられるとは思わないけれど、いろんな考え方があることに気づかされる。それは自分を深められることになるかもしれないけれど、反対に純粋にもさせてくれるかもしれない。
感じたままに足跡を残したくて読書メーターします。
よろしくお願いいたします。

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