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2024年10月の読書メーターまとめ

糸くず
読んだ本
9
読んだページ
2480ページ
感想・レビュー
3
ナイス
17ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

糸くず
近代のイギリスと日本の学問における「プロ」と「アマチュア」の立ち位置と両者の関係を、南方熊楠を軸に論じている。大学教授よりもアマチュアの研究者の影響力が大きく、横のつながりも強いイギリス。逆に、「官」の影響力が大きく、「民」の世界においても、横よりも縦の関係(上下関係)が重視される日本。著者は最後に「イギリスを理想的に描きすぎたか」と反省していたが、大学が減っていくことが確実である以上、アマチュアとして研究できる道、「官」と「民」のあいだの道は多いほうがよいだろう。とても面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

糸くず
アメリカン・ドリームを徹底的に反転させたその突き抜け具合が度を越していて、笑うに笑えない。ハリウッドの底辺をさまよう人々のみじめで滑稽な生き様がしみる「いなごの日」もいいが、立身出世を夢見る少年がただひたすら悲惨な目に遇い続ける「クール・ミリオン」がとにかく強烈。少年が試練にあう度に歯や目などの体の一部が失われていくなどかなり戯画的なタッチの小説だが、少年が目にする社会の暗黒面はまぎれもなくアメリカのリアルだろう。
が「ナイス!」と言っています。
糸くず
近代のイギリスと日本の学問における「プロ」と「アマチュア」の立ち位置と両者の関係を、南方熊楠を軸に論じている。大学教授よりもアマチュアの研究者の影響力が大きく、横のつながりも強いイギリス。逆に、「官」の影響力が大きく、「民」の世界においても、横よりも縦の関係(上下関係)が重視される日本。著者は最後に「イギリスを理想的に描きすぎたか」と反省していたが、大学が減っていくことが確実である以上、アマチュアとして研究できる道、「官」と「民」のあいだの道は多いほうがよいだろう。とても面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
糸くず
著者とは同世代かつ境遇も似ているところがあるが、読書についての考えが根本から違うと思う。私にとって、本は結局のところ「物」であって、「本に救われた」とか「自分の気持ちに寄り添ってくれる」というような、本を人間的な他者としてとらえる発想はあまりない。本も音楽もひとりの人間の代わりになどなりはしない。そういうわけなので、読書の話よりは大学生活のモラトリアムの自由の話が共感的に読めた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/20(5515日経過)
記録初日
2009/10/20(5515日経過)
読んだ本
1072冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
294340ページ(1日平均53ページ)
感想・レビュー
700件(投稿率65.3%)
本棚
0棚
性別
年齢
35歳
血液型
B型
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