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2025年11月の読書メーターまとめ

有理数
読んだ本
6
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1675ページ
感想・レビュー
6
ナイス
78ナイス
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2025年11月に読んだ本
6

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  • 青夜猫

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

有理数
ディクスン・カーの短編集。白眉はやはり表題作「妖魔の森の家」。冒頭から末尾までここまできっちり決まり切っている短編はそう出会えるものではない。もちろん、H・M卿によるコミカルなシーンもあるので、そういう緩急も抜群に冴えている。悪魔的なトリックや構造、解決のインパクト、紛れもなく一級品。ゾッとしました。他の収録作では、事件の構図に手が込んでいる「赤いカツラの手がかり」、そして唯一の中編「第三の銃弾」がお気に入り。特に「第三の~」は、少人数の密室殺人を延々とこねくりまわしているのが楽しい。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
6

有理数
ディクスン・カーの短編集。白眉はやはり表題作「妖魔の森の家」。冒頭から末尾までここまできっちり決まり切っている短編はそう出会えるものではない。もちろん、H・M卿によるコミカルなシーンもあるので、そういう緩急も抜群に冴えている。悪魔的なトリックや構造、解決のインパクト、紛れもなく一級品。ゾッとしました。他の収録作では、事件の構図に手が込んでいる「赤いカツラの手がかり」、そして唯一の中編「第三の銃弾」がお気に入り。特に「第三の~」は、少人数の密室殺人を延々とこねくりまわしているのが楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
有理数
こ、怖い……! 作家・三津田信三と編集者の三間坂が「家」にまつわる怪談を蒐集していく。収録された5つの怪談はどれも怖く、個人的には「幽霊物件」「光子の家を訪れて」が怖かった。特に「光子~」はとびきりに怖く、ちょっと加減してほしいと思いました(褒め言葉)。眠る前に読んでいたのですが、眠るのが怖くなるほどにはゾクゾクしました。怪談に隠された秘密を推理するパートは、やや説得力に欠けるもインパクトがあり、落としどころとして見事でした。シリーズ続編もあるようなので、そちらも手に取りたい。面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
有理数
素晴らしかった。めくるめく思考の数々は、思いがけない角度と鋭さがあり、たくさん付箋を貼り、メモをしてしまった。私にはない目線や考え方を持っていることが面白く、かといって、一切相容れない孤高さがあるわけでもないという、絶妙なバランス。楽しいこと苦しいこと、面白いこと疲れること、明け透けに書き連ねていく様子は心地よく、整頓された信念や「こういう風に考えている」という着地があるのは、とても凄いなあと感じる。エッセイだけでなく、ときどき挟まる漫画、ショートショートも印象深い。とにかく面白かったです。
有理数
2025/11/08 00:04

「私は、経過する時間の中を私だけが生きている、みたいな錯覚を持っていて、たとえば母校の中学に行けば当時の同級生が授業を受けている気が未だにしている。」(p123)/「自分以外の人間がみんな自我を持っていると思うのが怖い。街をゆく人それぞれ過ごしてきた年月があって、好きなものや嫌いなものがあって、今日の夕食何にしようかなとか考えているのかと思うと、情報量が多すぎて気が狂いそうになる。」(p143)/「大きなお世話」とは、他人の優先順位をコントロールしようとする暴力のことだ。(p182)

が「ナイス!」と言っています。
有理数
最高に面白い警察小説。大雨の夜に起こった銃殺事件に、署長・刑事コンビが奔走する。この作品の面白さは、ディスカッションの面白さ。犯人の手掛かりが無い、本当に無いので、とにかく捜査しまくるしかないのだが、闇雲でもなく「こうなんじゃない?」「もしかしたらこうかも?」と相談しながら捜査する。この相談と対話の面白さが炸裂しているので、地味な捜査も読ませる。少し中弛みもするが、それを乗り越え、犯人を見つけた後、さらに面白さの加速するディスカッションが待っていて、殊更素晴らしかった。ヒラリー・ウォー、やっぱり凄い!
が「ナイス!」と言っています。
有理数
平和な村に隠された大いなる秘密と真実。この第2巻で完結。1巻の時点では展開の早さをテンポの良さと受け入れられたが、2巻目は説明や解説が多くなり、もう少しエピソードの膨らみが欲しかった。とはいえお話がとても面白く、待っていた真実も主人公・レイラにとってはかなり痛切なもの。その心を想うとあまりにも辛すぎるのですが、そのうえで、最終話で交わされる会話にはぐっとくるものがありました。全2巻ながら、コンパクトにまとまった非常に面白い作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
有理数
豊かで何の不自由もない、完璧な平和を維持する村。しかし、周囲を囲む壁を出たり入ったりしてはならないという掟があり……。冒険心に溢れた主人公・レイラが、少しずつ村の秘密に迫っていく。展開は基本早いのですが、調査が丁寧で、少しずつ明かされていく真相と新たな謎のテンポもよく、とても面白い。主人公レイラも素朴で懸命な姿がとっても魅力的。ミステリ、SF、ファンタジーのバランスも読み心地がよかったです。二巻へ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/31(4583日経過)
記録初日
2013/01/01(4733日経過)
読んだ本
1143冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
384051ページ(1日平均81ページ)
感想・レビュー
1143件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
自己紹介

面白そうな本なら何でも読みたい
ミステリ、文学、SF

【好きな作家】

城平京
山田風太郎
法月綸太郎
谷崎潤一郎
津村記久子

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