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2025年1月の読書メーターまとめ

有理数
読んだ本
3
読んだページ
1415ページ
感想・レビュー
3
ナイス
87ナイス

2025年1月に読んだ本
3

2025年1月のお気に入り登録
1

  • 8番らーめんR

2025年1月のお気に入られ登録
1

  • 8番らーめんR

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

有理数
アガサ・クリスティーがNo.1です。凄すぎる、面白すぎる、美しすぎるの三拍子。月並みの感想ですが、殺人が起こらない最初のドラマパートが抜群に面白く、かつ殺人が起こってからの推理パートもとにかく面白い。もう無敵ですよ。言葉と感情を掬い取るポアロの観察眼の華麗さ、ミスディレクションのさりげなさ、細やかなエピソードがふっと蘇る構成。奥深く豊かに交わされる会話、それぞれの思惑・個性。そして愛。全てが絡み合って迎える真相と結末はナイルの景色と共に忘れ難い余韻を残してくれる。年末年始に読めて贅沢な時間が過ごせました。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
3

有理数
史上に名を残す大犯罪者たちが現代に蘇り、同じく蘇った大探偵と火花を散らす、という特殊設定ミステリ。非常に面白かった。ただ、あらすじに「緻密な論理」「美しき多重解決」とあるものの、論理はそこまで緻密さは感じず、またあらゆる可能性を吟味しきれていない気がして、推理が美しいとはそんなに感じなかった。もちろんミステリの「美しさ観」の違いはあると思うが……。とはいえ、殺人鬼版の『魔界転生』と言うべき破格の設定・展開はぐいぐい読ませるし、多重解決の魅力充分、一気読み必至のエンターテインメント作品で、面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
有理数
日本文学の名作短編アンソロジー第七巻で、1974年から1983年に発表された作品を収録。選者の傾向もあろうが「家族」「家庭」「夫婦」が主題の作品が多い。しかし同じ主題でも、人情味溢れる温かさを描いたものもあれば、複雑な愛憎、アンビバレントな感情を描いたものもあり、人間や人生、生きていくことそのものの在り様を考えさせられる。井上ひさし「唐来参和」阿刀田高「干魚と漏電」ミステリとしても読み味がグッド。お気に入りは、神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」、富岡多恵子「動物の葬禮」。なんかもう、素晴らしいとしか言えないですね。
有理数
2025/01/13 01:13

神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」は、グルメ雑誌で話題の料理屋が実は架空のお店で……というお話。この架空のお店を尋ねた評論家の随筆まで書かれ、最もらしさ、遊び心に精を出す人々の読み心地が良い。そのうえでラストで迎える結末は、人の熱意に驚嘆するような、しかしどこかほろ苦く切ないような。/富岡多惠子「動物の葬禮」は凄まじい一作で、指圧師のヨネと、その娘サヨ子のお話。サヨ子が運んできた若い男の死体・キリンの葬式を二人であげる。母娘の会話がめちゃくちゃ良い……。剥き出しの感情、衝突の最中にある信頼、末尾の描写。素晴らしい。

が「ナイス!」と言っています。
有理数
アガサ・クリスティーがNo.1です。凄すぎる、面白すぎる、美しすぎるの三拍子。月並みの感想ですが、殺人が起こらない最初のドラマパートが抜群に面白く、かつ殺人が起こってからの推理パートもとにかく面白い。もう無敵ですよ。言葉と感情を掬い取るポアロの観察眼の華麗さ、ミスディレクションのさりげなさ、細やかなエピソードがふっと蘇る構成。奥深く豊かに交わされる会話、それぞれの思惑・個性。そして愛。全てが絡み合って迎える真相と結末はナイルの景色と共に忘れ難い余韻を残してくれる。年末年始に読めて贅沢な時間が過ごせました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/05/31(4281日経過)
記録初日
2013/01/01(4431日経過)
読んだ本
1107冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
371330ページ(1日平均83ページ)
感想・レビュー
1107件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
自己紹介

面白そうな本なら何でも読みたい
ミステリ、文学、SF

【好きな作家】

城平京
山田風太郎
法月綸太郎
谷崎潤一郎
津村記久子

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