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2024年3月の読書メーターまとめ

mako
読んだ本
13
読んだページ
4205ページ
感想・レビュー
13
ナイス
646ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入り登録
4

  • 拓殖大学
  • まっつー(たまさか)
  • おはぎ
  • ひろし

2024年3月のお気に入られ登録
5

  • mihya
  • 拓殖大学
  • まっつー(たまさか)
  • おはぎ
  • ひろし

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

mako
暗愁漂う短編5編。中でも『玉野五十鈴の誉れ』が面白かった。純香と五十鈴の関係性、そのセリフがここでくるかというゾッとするラスト。静謐な狂気に満ちていて良かった。『山荘秘聞』も予想を良い意味で下回ってきて意表を突かれた。ところどころに出てくる渋めの古典ミステリネタも楽しい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
13

mako
男女4人が目を覚ますとそこは核シェルターの中。彼らが閉じ込められたのは3ヶ月前の友人の事故死に理由があると判明する。閉塞的な環境とお互い疑心暗鬼に駆られる不穏な空気。物理的にも心理的にも追い詰められている彼らの会話は読んでいて心地の良いものではなかったけど、巧みなミスリードでうまく真相から目を逸らされていた。古い作品で時代を感じる描写も多いが今読んでも楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
mako
ネタバレオーソドックスな本格ものかと思って読んだらかなりのメタミステリ。裏方と表舞台の両視点で描かれるので双方の思惑が交差していく様は見ていて痛快。急な変更があったとは言えカーのシナリオも無理ありすぎて、特に香坂が元法医学者と言い出した時は笑えた。ミステリのガジェットを使ったドタバタコメディとしても面白かったけど、“探偵”当ての趣向などちゃんとミステリとしても楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
mako
ダークな雰囲気漂う短編集。ホラーテイストな話から心の闇を感じるような話、形容しがたい奇妙な話など多種多様な15編が纏められている。中でも『いいですよ、わたしの天使』が白眉。初めは主人公に同情的な気持ちで読んでいたけど、異常にも思える彼女の充足感に次第に寒気を催した。表題作も寓話のようで面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
mako
突如牛頭の怪物が現れるようになった世界。その対策に奮闘する若手市長である主人公の下で起きた殺人。殺人の謎解き要素は割とあっさり目で、なぜこんな怪物が出現するようになったのかという謎を追う形で物語が進む。ショックドクトリンを思わせる社会情勢や怪物の独特な設定など新鮮で面白い。主人公も好感が持てるキャラで良かった。
が「ナイス!」と言っています。
mako
タコを始めとする頭足類の心を探ると共に人間の意識とは何なのか他の生物と比べることで相対的に認識しようとする本書。頭足類の進化の過程や神経系の発達の仕方、コミュニケーションの様など興味深い内容たくさん。単独行動のイメージが強いタコがオクトポリスでは独特の社交を築いているのにも驚く。それだけ柔軟性が高い生物だということがわかって面白い。ただ本書で紹介されていたMetazoanというサイトを見てみたら最近のオクトポリスには以前のようにタコはたくさんいないと報告さてれいて少し寂しい。
が「ナイス!」と言っています。
mako
マープル8作目。ホワイダニットが良い。犯人自体はクリスティのパターンを知っていれば予想がつきやすいとは思うけど、この作品は動機の部分が肝。“鏡は横にひび割れて”のシーンが意味するものが判明する瞬間は感嘆。ミス・ナイトといい親切ではあるけど独善的で相手の立場に立って考えられない人に対する痛烈な皮肉。犯人が最後に交わした会話も読み返してみると味わい深い。
が「ナイス!」と言っています。
mako
デビュー作から年代に沿って編纂された自選詩集。同じ作者でも後年になるにつれて結構作風が変わっているのが印象的だった。個人的には『六十二のソネット』の収録作が好み。さっぱり理解できないものもあれば、すっと言葉が入ってくるものもあって詩って奥深い。もう少し歳をとれば理解できる詩も増えるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
mako
読者への挑戦が必ず挟まれるフー・ホワイ・ハウダニットそれぞれの短編集。面白いのは各作家自身も他の作品を推理し巻末で披露しているところ。なんならその推理編が一番読んでいて楽しかったかも。間違っている推理でも、こんな解釈の仕様もあるのか〜と感心したくらい。方丈先生目当てで手に取ったけど他の作家さんの作品も良かった。中でもホワイダニットの読者への挑戦は初めてだったので、あとがきでの苦労話含め楽しめた。パズラー的なミステリが読みたい人におすすめの一冊。
が「ナイス!」と言っています。
mako
暗愁漂う短編5編。中でも『玉野五十鈴の誉れ』が面白かった。純香と五十鈴の関係性、そのセリフがここでくるかというゾッとするラスト。静謐な狂気に満ちていて良かった。『山荘秘聞』も予想を良い意味で下回ってきて意表を突かれた。ところどころに出てくる渋めの古典ミステリネタも楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
mako
近代の仏教研究は近代的な価値観でブッダを計り現代人にとっての理想の姿(平和主義で平等主義)を押し付けてしまい本来のブッダ像から離れてしまっている。2500年前の価値観であることを理解した上で、当時の沙門宗教と比較し初期仏典からブッダの先駆性を解説されている。ブッダに限らず過去の思想家や偉人に現代人の価値観的に耳馴染みの良い理想を言わせるのはよく見かける。多くの現代人に受け入れてもらう為の苦肉の策なんだろうけど、そこから抜け出すのは難しいだろうなあ。
が「ナイス!」と言っています。
mako
ネタバレ年に1,2冊くらい、なんなんだこれは…とたじろぐような作品に出会うことがあるけどこの本がそれ。プロローグから一発決められて油断できないなと思わされたのにそれを優に超えてきた。人間を完全に道具と見なしている象山への嫌悪感はすごい。でも一旦その倫理観を脇に置けば、仕掛けられたトリックとその構造には感嘆しかない。赤ん坊爆弾のトリックとか一生忘れられなさそう笑 本ミス1位も納得。
が「ナイス!」と言っています。
mako
恐怖症や古今東西の映画・小説を用いて恐怖という感情について著者なりの視点で解釈していく本。恐怖のツボは人それぞれで(もちろん普遍的なものもあるけど)、この本は特に著者の体験やそれに基づく主観が多く語られているため、そこに恐怖を感じる人もいるんだなと興味深かった。特に甲殻類恐怖症のくだりはエビやカニをかわいいと思う自分にはさっぱりだし、ゴキブリの言われようも散々でさすがに可哀想だった…笑 自分にはない視点が読めたので面白くはあったけど。今後ホラー作品を楽しむ上で参考にしよう。
が「ナイス!」と言っています。
mako
ネタバレ双子小学生探偵の連作短編集。初めは小学生をメインにしてるだけあってほっこり系日常の謎ミステリかと思っていたら中盤以降はしっかり殺人事件だしメインキャラは死ぬし、読み始めと終わりでだいぶ印象が変わった。『誰が金魚を殺したのか』はトリッキー過ぎてミステリ好き以外にはウケなさそうなんだけど、個人的にはこういうのがいいんだよと思わせるような仕掛けで面白かった。双子という設定から最終的に入れ替わるんだろうなあとは予想してたけど、想像していたよりもイヤミス的な終わり方でびっくり。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/06/22(3961日経過)
記録初日
2013/05/18(3996日経過)
読んだ本
399冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
141193ページ(1日平均35ページ)
感想・レビュー
363件(投稿率91.0%)
本棚
4棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

ミステリを中心に読んでいます。ホラーや人文科学系の本もたまに。
好みは(新)本格ですが、ミステリと名の付くものは幅広く手に取っています。
館・クローズドサークル・叙述トリック系の作品が特に好きです。


(2020年〜再開しました)

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