前作よりもこちらが先に順番がまわってきた図書館本。いやもう滋賀好き、琵琶湖好きにはたまらなく魅力的なお話。すっかり成瀬のファンになり、信じた道をいってくれ！とエールを送りたくなった。ただ、高齢者の万引きには認知症とかの問題が隠れている場合が多々あるので、そういうことも学んでいってね。

かつて裏日本と呼ばれた日本海側のさまざまな魅力を『負け犬の遠吠え』の著者が語る。帯の酒井版『陰翳礼讃』に納得。面白かった。無責任なことは言えないけれど、願わくばこれから長い復興の道をたどる能登が裏の美を残していけますよう。

前作よりもこちらが先に順番がまわってきた図書館本。いやもう滋賀好き、琵琶湖好きにはたまらなく魅力的なお話。すっかり成瀬のファンになり、信じた道をいってくれ！とエールを送りたくなった。ただ、高齢者の万引きには認知症とかの問題が隠れている場合が多々あるので、そういうことも学んでいってね。

この物語はフィクションである、と冒頭でことわった上で、元総理が一青年の手製の銃から放たれた弾に倒れたとされる事件の真相に迫る。妄想小説ってことなら、いっそジェイムズ・エルロイのアンダーワールドU.S.A.シリーズみたいに全部実名にしてくれたら、「これ誰のこと？」っていちいち調べなくてよかったかも。序文の「おそらく日本の近代史において、これほど……国民に愛され、世界に信頼された首相は他にいなかっただろう」に鼻白む。フィクションとして面白かったけれど、これが仮に真実だとしたらため息しか出ない。