自分は団塊ジュニア世代かつ就職氷河期前期世代でいろいろ辛酸をなめてきた。その中で抱いてきた個人的な経験、印象とは必ずしも一致しない統計データを見て、なるほどこのような見方もあるのかと参考になった。
また、権力者、オルド(遊牧君主の天幕・宮廷)との個人的な近さが物を言うモンゴル的・中央ユーラシア的な側近政治の様子も描かれ、それがおそらくマイノリティで学者・医師であるラシードの抜擢の背景の一つとなったのではないかという指摘も面白い。
自分も20代の頃に夢に挑戦して、そのはるか手前で挫折した経験がある。その後紆余曲折を経て現在がある。夢に挑戦した自分、挫折した自分を否定したくなったこともあったけど、今ではその頃の自分を肯定できるようになってきた。それだけに元プロ野球選手たちの野球人生とその後の人生には共感できるところが多かった。
小林先生の京都の甥っ子の京都弁を見ていると、大体京都市・京都府南部(旧国名で言えば山城国)あたりの言葉かなと思った。大阪府北部(旧国名で言えば摂津国)もこれに近い感じ。
電羊齋と申します。
清朝史と阪神タイガースをこよなく愛する大阪のオッサンです。
主な読書ジャンルは歴史物、スポーツ物と旅行記です。
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