2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:5039ページ ナイス数:558ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/384175/summary/monthly/2024/3
貴族たちがこっそり渤海使と交易したり、ウミガメの杯にはわわってなったり、渤海使が帰国したら奈良で白い鹿が生まれたのは慶兆の印だってなったり、渤海使が帰りの船を作るために能登の大木は伐採禁止とおふれがでたり。源氏物語の桐壺で源氏に「…こいつやべえわ」って言った占い師って渤海の民だったのかあ。日本のみならず中国や韓国、ロシアの研究者からも先生が慕われていたと後書きに書かれ、渤海史を一冊の本にまとめることを病と闘いながら願っていらしたとのこと。ご冥福をお祈りします。御本、とても面白かったです。
それですそれです。アドルフに告ぐの番外編みたいな第三帝国編とか、病弱なアウグスティヌスの代わりに戦い続け、オクタヴィアに思いを寄せてるキルヒアイスみたいなローマ編とか、売られた少年十字軍が神ならぬ宇宙人の奇蹟に触れちゃうとか、どれもこれも面白かったですね~。
谷崎の「張りぼての洋風建築と附け木のような日本家屋の集団が痛快に焼けつつあるさまを想うと、サバサバして胸がすく」という述懐とか、芥川と同じく妻子見捨てて自分だけ逃げた牧野富太郎とか、震災は内にあるものを外に出しちゃうからつらいね。もちろん強がりもあるのだろうけれど。文ちゃんを食べちゃいたいまで言っといて結局はそうなっちゃうのかよという哀しみ。
戦前の司法試験論文のみで択一ないのかあとか、勉強する資格さえ与えられないことの苦しみと勉強できることのありがたさとか。どれもこれもいいエピだった。いい朝ドラになりますように。明日も楽しみです。…しかしこうやって先人の皆々様がチクチク積み上げてきたDVや扶養等の各法改正を一瞬で奪う共同親権導入のあのあっけなさってなんなんだぜ…。
活字が好きです。漫画、小説、白米、歴史、ゲームなんでも好きです。なんでも読みます。本の装丁、表紙や遊び紙に用いられた特殊紙なども大好きなので、気になった装丁などの覚え書きもメモします。
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