読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

geshi
読んだ本
8
読んだページ
3899ページ
感想・レビュー
8
ナイス
294ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入り登録
1

  • tonnura007

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • tonnura007

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

geshi
ミステリというより良くできたサスペンスの味わい。主人公が三人称と一人称を混ざっているのが気になったが、ストーリー展開は実に滑らか。自分とうり二つの死体に始まり出生の秘密を追ううちに新たな事件に遭遇する流れの中で人工妊娠に関する専門用語がかなり入っているが分かりやすく万人向けに書かれている。密室は謎でもなんでもないし、消去法ロジックはあっても謎解きは弱め。涙涙の解決編は2時間サスペンスっぽさは否めないが、被害者の来し方やタイトルの意味から生命倫理を考えさせられる骨太さがある。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

geshi
昆虫から類人猿に至るまで広範な動物たちの生態から「社会性」が見えてくる。ボリュームも取り扱う種類も多量だが、1つの節が短くの平易な書き方がされているので、スイスイ読める動物行動学の入門書。個体として知性が高くなくても集団での知性で生き残る昆虫や魚や鳥たち、社会からはぐれた者が新たな社会を築くシステム、高度な社会関係を利用して仲間を騙すサル、動物たちの「社会性」はどこか人間と似ていて、人間と他の動物との社会行動の違いは質的なものではなく量的なものだという示唆に納得。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
ミステリというより良くできたサスペンスの味わい。主人公が三人称と一人称を混ざっているのが気になったが、ストーリー展開は実に滑らか。自分とうり二つの死体に始まり出生の秘密を追ううちに新たな事件に遭遇する流れの中で人工妊娠に関する専門用語がかなり入っているが分かりやすく万人向けに書かれている。密室は謎でもなんでもないし、消去法ロジックはあっても謎解きは弱め。涙涙の解決編は2時間サスペンスっぽさは否めないが、被害者の来し方やタイトルの意味から生命倫理を考えさせられる骨太さがある。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
惹かれるタイトルで釣られたが、ノックスの十戒を掲げ冒頭から古典ミミステリーに倣ったフェアな謎解きを約束する本格精神が嬉しい。家族の誰もが秘密を持ちギスギスした雰囲気の中で身元不明の死体が見つかり疑心暗鬼がサスペンスを盛り上げる。35年前の事件のいきさつや誘拐事件との関りが複雑で重くなりそうなところを、主人公のピンチで物語の勢いをつけるストーリーテリングの巧さ。皆を集めての解決場面で家族の秘密が暴かれていって”意外な犯人”を登場させるクリスティーっぽい手腕にニヤニヤしちゃう。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
この辞典を編んだ木魚庵さんの守備範囲の広さに恐れおののくわ。元々の金田一耕助登場作品が作者の改稿によってまとめるのがかなり難しいものになっている。その上、映像作品や演劇、コメディー番組のパロディーや果てはピンク映画にまで網羅しているのが凄い。かといって堅くならず毎頁に小ネタの入ったイラストが挟まれて、分かりやすく目にも楽しく読める。溢れる愛でもって金田一耕助の探偵として人間としての魅力が伝わり、この本を脇に置きながら角川書店の金田一ものを改めて読んでみたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
戯曲を小説化したことの良さと悪さが出てる。射殺された当主と傍らで銃を握る妻という掴みのインパクトとそこからの捻りある展開は面白そうな期待のできる序幕。しかし警察の聞き取りが停滞感があり若い刑事の突飛なキャラ付けもうまくいっていない感じ。容疑者達がそれぞれの思惑で動いていくところはクリスティーらしさが満載で、秘密と嘘が露わになるスリリングさに目が離せない。オチはどんでん返し続けてインパクト出してるけど、他の解決の余地を残しているのはスッキリせず好みじゃない。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
妖怪仕掛けを見破る側からの物語を起点として、これまでの百物語シリーズや外伝的作品に百鬼夜行シリーズまで絡めた堂々完結作。稲荷藤兵衛からすると頭はいてもそれぞれがパーツとして動く妖怪遣いたちは掴み所なくて手強いよなぁ。老中水野忠邦すら操る黒幕の存在や敵対する七福連が現れ話が壮大になって戦いが盛り上がる反面、人死にが増えて百物語シリーズらしさは無くなっていく。妖怪が通じた時代の終わりであり、そのために中禅寺を引っ張り出したのかと納得。真実も嘘もひっくるめて物語とするまとまりのよさと一抹の寂しさ。
が「ナイス!」と言っています。
geshi
シリーズの定番であるカドフェルの元にトラブルの火種である青年が転がり込むパターンで、ベネットのキャラクターが良いし明らかになる彼の出自が戦争と絡んでくるのも歴史ものとしてgood。しかし肝心の教区司長の死の真相が膝カックンの上に証言一つで解決するのはミステリとしてどうなのと思ってしまう。厳格すぎる性格で人の恨みを買う人柄を反面教師にして教養より人格が大切だよねという戒めにするキリスト教的教養の方向性。オチの人の縁の皮肉さはニヤリとするが長編1本でそれ?エピローグの解説が蛇足では?
が「ナイス!」と言っています。
geshi
遠過去、現在、遠未来の3つのパートで語られる壮大なSFの面白さがギュッと詰まった作品。導入は読みやすいのかと思いきや、ちゃんとした科学知識とSFリテラシーを必要とするガチガチのハードSFで、正直読んでいても何が何やら。主人公の”遠くを見たい”という衝動は共感できても、コンタクトする異星人の生態やら技術やらは理解が及ばなかった。それでも遠過去で語られる伝説が現代でどういう実体験だったのかという興味を引く構成は上手いし、円環が閉じるラストは感動的で、一緒に旅できてよかったと思えた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/09/13(4088日経過)
記録初日
2013/09/06(4095日経過)
読んだ本
1644冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
631695ページ(1日平均154ページ)
感想・レビュー
1644件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
性別
血液型
B型
現住所
茨城県
自己紹介

アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』に衝撃を受けて以来ミステリーが好きで、ミステリーを中心に色々と読んでます。
特に好きな作家は大阪圭吉、京極夏彦、倉知淳、殊能将之、高田大介、西沢保彦、早坂吝、古野まほろ、円居挽、米澤穂信。海外ではアガサ・クリスティー、D・M・ディヴァイン、クリスチアナ・ブランド、エドマント・クリスピン、コニー・ウィリス、ヒラリー・ウォー。小説以外ではサイモン・シンのサイエンスものが好きです。

本を読み終わる→読書録ノートを書く→読書メーターに書くという流れでやっています。よろしくお願いします。

好きなアニメ:カウボーイ・ビバップ、蟲師、四畳半神話大系、ガールズ&パンツァー、ふらいぐうぃっち、宇宙よりも遠い場所、オッドタクシー
好きな歌手:山崎まさよし、YUKI

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう