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2024年1月の読書メーターまとめ

アップルティー
読んだ本
3
読んだページ
1219ページ
感想・レビュー
3
ナイス
73ナイス

2024年1月に読んだ本
3

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アップルティー
初池井戸潤。面白かった。東京第一銀行長原支店を舞台にした様々な経歴と性格の行員が主人公の短編集と思いきや、後半は当支店の現金紛失事件に端を発したミステリーになっていて読ませる。意外な事実がどんどん出てきて、関わった行員の苦悩や家族への思いが切なかった。最後のどんでん返しが一番インパクトがあったが、はっきりした結末が描かれず、もやもや感が残った。強いて難点を挙げれば行員の経歴や性格の描き方が紋切型なところだろう。読みやすさやストーリー重視を考えれば仕方ないとも言えるが…かつて銀行員だった著者ならではの作品。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

アップルティー

2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:1冊 読んだページ数:327ページ ナイス数:54ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/391991/summary/monthly/2023/12 明けましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願い致します。 今年はもっと読書したいです♪

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2024年1月の感想・レビュー一覧
3

アップルティー
ニュータウンに住む女の子の小学4年から中学3年までの心と体の成長を丹念に正直に描いた作品。時に残酷で過激で読むのが辛かったが、西加奈子さんの解説にあるように著者の真摯さや誠実さや熱量に突き動かされてページを繰る手が止まらなかった。女子同士の付き合いの難しさ、男子も含めたクラス内のカースト制、思春期の体の変化に対する戸惑いや嫌悪…誰もが通る道だが、ラスト、「転落」した結佳が自分だけの価値感を見つけて表現することができ、それを伊吹に受け入れてもらえて本当に良かった。こんな少年少女がいることに安堵もした。
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アップルティー
初池井戸潤。面白かった。東京第一銀行長原支店を舞台にした様々な経歴と性格の行員が主人公の短編集と思いきや、後半は当支店の現金紛失事件に端を発したミステリーになっていて読ませる。意外な事実がどんどん出てきて、関わった行員の苦悩や家族への思いが切なかった。最後のどんでん返しが一番インパクトがあったが、はっきりした結末が描かれず、もやもや感が残った。強いて難点を挙げれば行員の経歴や性格の描き方が紋切型なところだろう。読みやすさやストーリー重視を考えれば仕方ないとも言えるが…かつて銀行員だった著者ならではの作品。
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アップルティー
ノルマをこなすだけの日々に倦んでいる看護師白井友里子が担当する患者の中に打ち所が悪く、植物人間になった青年南水智也がいて、親友堀北雄介が毎日お見舞いに来ていた。雄介はなぜそこまでするのか。10章から成る長編で、第2章からは智也と雄介の関係性が小学校時代に始まり、中学、高校、大学と他の人物の視点を通して大河的に描かれていく。体が大きく、リーダー格で、人と競い合ったり、分かりやすい生きがいを見つけないと生きていけない雄介と穏やかで優しく面倒見のいい智也。智也の父が唱える海族と山族の対立というテーマとの絡みに⇒
アップルティー
2024/01/04 17:44

不自然さは感じたが、競争や順位付けを排し、個性や自己責任を強調する平成時代を生きる若者の生きづらさが熱く語られ、心に響いた。智也も結局は父の説を否定することに生きがいを見出しているだけだとの雄介の指摘や、雄介は今度は智也の世話に新たな生きがいを見つけたという事実に、安易な救いを与えない著者の深い思索を見た。「生きがいを感じられない、人生の意味も自分の価値もわからない、誰もいない道をたった独りで歩いている。それでも人と違うまま、繋がって、脱落できない世界の中で生きるしかない」という智也の心の叫びに共感した。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/09/14(4117日経過)
記録初日
2013/09/14(4117日経過)
読んだ本
384冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
122982ページ(1日平均29ページ)
感想・レビュー
378件(投稿率98.4%)
本棚
0棚
自己紹介

読書好きと言うのがはばかられるほどの読書量ですが、マイペースでぼちぼち読んでいます。世間の評価や既成概念に囚われず、読みたいものを読みたい時に読んでいけたらと思います。感想は記録として、文章が少しでも上手になるように、そしてボケ防止のために書いています。

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