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2025年11月の読書メーターまとめ

しろくまZ
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2025年11月に読んだ本
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しろくまZ
ネタバレピーターラビットやストーンサークルで知られている英国湖水地方を舞台に連続殺人事件が起こる。主人公のポーと数学とデータ分析の天才ティリーがバディとなり、その謎に挑む。通常のミステリだと犯人が判明すると、事件が解決し正義が成されたことになるのだが、本作は違う。ポー達がようやく犯人に辿り着いても正義は成されず、不正と不条理は残ったままとなる。それから後日談のようなものが続き、最後の最後で作者は主人公ポーに正義への一押しを実行させて、この物語は終わる。ゴールド・ダガー受賞作らしく読み応えのある作品でした。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
13

しろくまZ
重いテーマを扱っているが、物語に説得力を感じなかった。失礼ながら、色々な点で自分には全く合わなかった作品。
が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
Amazonの書評が非常に高かったので読んでみることに。結論から言うと、それなりに楽しめたミステリであったが、個人的に好みではなかった。主人公や登場人物の人物像などが余りにも(リベラル的に)正しく描かれているのが気になった。それ以外についても、主人公の家族構成、不当な扱いを受けている友人とその家族、そして真に責任がある人物達などなど、全てが作者の価値観の反映、あるいはその裏返しであるように思えてしまう。が、ミステリとしての出来は良く、少女が関係者のインタヴューなどを通して真相を曝いている様は面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
上巻を読了して随分と時間が経ったが、ようやく下巻も読了。読みどころとしては、まず移民関係。本書によると1990年代には米国でもヨーロッパでも移民に対する警戒感は非常に大きかったようだ。なのになぜ21世紀の大きな移民の波を防ぐことが出来なかったのか、大きな疑問だ。次にイスラム関係。中国の経済力の増大と並んで、世界を不安定化させる要因として挙げられているのがイスラム教徒の人口増加。「イスラムの血なまぐさい国境」の章では、イスラム教徒が当事者となる文明間の紛争の多さを具体的なデータで示している。(続)
しろくまZ
2025/11/26 15:25

(続)またファルト・ライン(断層線)における紛争の実例が複数挙げられており、印象に残ったのは、カフカース地方での紛争や旧ユーゴスラヴィア紛争である。どちらも休戦や停戦までにこぎ着けるのは容易ではなかったようだ。最後にハンチントンは多文明世界の平和のために、不干渉ルール、共同調停ルールに加えて、共通性のルールから成る三つのルールを提唱している。特に最後の共通性のルールについては、現状に世界を鑑みるに到底実現しそうになく、なぜこのルールが加えられたのか疑問に思う。

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しろくまZ
21世紀に入り急速に進んだグローバリズムについて考えるヒントとして、本書を選択した。20世紀の歴史に中にグローバリズムの萌芽、原因があるはずと考えたからである。本書では、最終の第7章アメリカ文明の終着点でグローバリズムについて少し言及されている。著者の考える20世紀の特徴としてキーワードを挙げると、ニヒリズム、ファシズム、大衆社会、技術主義と方法化、大量消費社会、理念の抽象化・普遍化などなど。これから自分で考える材料としたい。
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しろくまZ
イスラエル出身の学者によるナショナリズム擁護の書。著者は、まず氏族、部族があり、それらが個々に存在して纏まっていない状態を無政府状態とし、その対極にあるのが普遍的価値観で統一された「帝国」であるとしている。その中間にあるのが国民国家で、著者は旧約聖書由来の価値観を背景として、自由で独立した国民国家とそれらによる秩序を肯定している。国連やEUなどで見られるグローバリズムを、リベラル帝国主義として強く批判している。また、国民国家において、一つのナショナリティの圧倒的優位性が平和や寛容性を生むという指摘は(続)
しろくまZ
2025/11/20 17:35

(続)移民問題で揺れる昨今のヨーロッパの状態を鑑みるに、非常に興味深い。ヨーロッパを他山の石とせずに、移民導入を推進しようとする現在の日本に対して、大きな懸念を抱かずにはいられない。

が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
ネタバレピーターラビットやストーンサークルで知られている英国湖水地方を舞台に連続殺人事件が起こる。主人公のポーと数学とデータ分析の天才ティリーがバディとなり、その謎に挑む。通常のミステリだと犯人が判明すると、事件が解決し正義が成されたことになるのだが、本作は違う。ポー達がようやく犯人に辿り着いても正義は成されず、不正と不条理は残ったままとなる。それから後日談のようなものが続き、最後の最後で作者は主人公ポーに正義への一押しを実行させて、この物語は終わる。ゴールド・ダガー受賞作らしく読み応えのある作品でした。
が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
高エネルギー加速器研究機構の専門家による、素粒子物理学、宇宙物理学についての一般向け解説。素粒子についての易しい解説から始まり、最先端の話題まで幅広く扱っている。個人的に特に面白かったのは、第6章非対称宇宙の起源、第7章宇宙膨張の起源、第8章宇宙の大規模構造の起源などなど。原始重力波などの最先端の話題について、本書よりもう少し専門的な解説をした書物があればいいなあと思う。
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しろくまZ
著名な国際政治学者ジョン・ミアシャイマー教授による著作。毎日少しずつ読み、ようやく通読できた。原書だと、とても読み通せなかっただろう。翻訳者の奥山真司博士に感謝。さて、ミアシャイマーの主張はオフェンシブ・リアリズム(攻撃的現実主義)と呼ばれている。それについて第二章で説明されており、本書最大の読みどころだろう。また以後の章で、パワーについての定義や生き残りのための戦略などが述べられている。それ以外で面白かったのが、戦前の日本がなぜアメリカとの戦争に踏む切ったのかについて言及されている第六章である。
しろくまZ
2025/11/17 18:54

これについてミアシャイマーは、当時の日本が最悪の二つの選択肢の中で行った決断だったとする冷静な議論をしており、非常に興味深い。また、第一〇章では「中国は平和的に台頭できるか?」という疑問に対して答えており、昨今の台湾情勢を鑑みるに非常に参考になる。東アジア情勢は激動の時代に突入するであろう(既にしている?)現在、非常に参考になる著作だと思う。これから何度も参照するつもりである。

が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
ジェフリー・ディーヴァーの30年近く前の作品。脱獄犯3人組が聾学校のスクールバスをジャックし食品工場跡に立て籠もる。FBI交渉担当者ポターと脱獄犯のリーダー・ハンディとの鍔迫り合いと、教育実習生メラニーの孤独な闘いが描かれている。ディーヴァーらしい先の読めないストーリー展開で、どんでん返しもある。しかし悲惨なラストには、あまり説得力は感じなかった。それでも十分に楽しめました。
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しろくまZ
昨今の核融合実用化に対する楽観論に違和感を覚えて、少し前の号だが核融合特集のあった本号を読むことに。結論から言うと2050年までに核融合による大規模発電が可能になるのは難しいとのこと。2022年の米国立点火施設(NIF)による報告やフランスで建設中の国際熱核融合実験炉ITERなどで期待が過剰に高まったのと、地球温暖化対策として政治的・経済的要請のために、近年の核融合炉実用化楽観論があったのであろう。エネルギー増倍率Qが1を超えても、閉じ込め時間が短すぎては実用化は無理だろう。冷静な議論が必要。
が「ナイス!」と言っています。
しろくまZ
「はじめに」にも書いてあったが、ハンチントンの「文明の衝突」が元ネタの一つ。文明の衝突という切り口で、世界史を見直してくれる。著者二人とも予備校講師の経験があるせいか、説明が分かりやすい。内容も高校から大学教養レベルなので、世界史の知識を整理するのにも丁度良い。個人的には、第4章で述べられたウクライナの歴史が興味深かった。
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しろくまZ
飛行機上で起こった毒殺事件に名探偵ポアロが挑む。トリックは単純だが、解説によると演劇性がどうとか・・・ それはともかく、個人的に楽しめたので良しとします。
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しろくまZ
<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズの第5作目。現代イギリスらしい一筋縄ではいかないミステリ作品、というのが感想。ロンドンにある閉ざされた高級住宅地で殺人事件が発生。被害者はその地区の新参者の住民。被害者とその他の住人との間では近所トラブルが頻発しており、住民達は皆殺人の動機を持つ。捜査が進むにつれ、住民達の過去や隠された実態も明らかになる中で、ホーソーンが辿り着いた結論は・・・ 時系列が2つあることや、すんなりとはいかないラストなどが、物語に厚みを与えている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/10(5876日経過)
記録初日
2008/07/10(6364日経過)
読んだ本
1248冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
376036ページ(1日平均59ページ)
感想・レビュー
978件(投稿率78.4%)
本棚
0棚
性別
現住所
兵庫県
外部サイト
自己紹介

元エンジニアのおじさんです。
物理と数学、歴史などを勉強中。ミステリも好きです。

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