ネタバレ「ルポ 特殊詐欺」から引き続きで読みました。こちらは闇バイトの構成員の分類から、その参加の動機の幅広さや心理、逮捕のその後まで、多様な事例と実態、提言を読めます。なんというか、特殊詐欺に関する本を読むにつけ、社会の構造的な問題なのだと感じます。まず教育と啓発なのでしょうが、「老人喰い」で見られたあの責任転嫁はきっと根強くて、おそらく楽な方に流れるのでしょう。それでいて貧困。私だって加害・被害の両方の立場で他人事ではなく、どうしたらいいのか。難しいです。

ネタバレ面白かったです。無為の極地である老子の思想にはとても興味がありましたが、その成り立ち、「道」からの万物の派生という世界観込みで触れられていて、用語も考え方もすごく分かりやすかったです。ただ……孫子との水を巡る共通点は確かに面白いですが、たぶん二人はM:tGの緑と白……例えば情報の青との関係とか……くらい、部分的な重なりに過ぎないと思います。あと、個人的には過去の偉人を名乗って何かを言う類のテキストが苦手で、架空対談は章終わりのまとめと割り切って読まないと辛かった。この二人の会話を妄想するのは面白いですが。

ネタバレ「ルポ 特殊詐欺」から引き続きで読みました。こちらは闇バイトの構成員の分類から、その参加の動機の幅広さや心理、逮捕のその後まで、多様な事例と実態、提言を読めます。なんというか、特殊詐欺に関する本を読むにつけ、社会の構造的な問題なのだと感じます。まず教育と啓発なのでしょうが、「老人喰い」で見られたあの責任転嫁はきっと根強くて、おそらく楽な方に流れるのでしょう。それでいて貧困。私だって加害・被害の両方の立場で他人事ではなく、どうしたらいいのか。難しいです。

ネタバレ「老人喰い」は犯罪者集団の日常やそのモチベーションを描いており、とても稀有ですばらしい本だと思いますが、(本書でも言及のある通り)拠点型集団はもう成り立たないだろうし、何より闇バイトなど脅迫して従わせる構図が普及する前の話なので、知識をアップデートする為に読みました。想像以上に理不尽でひどい。拠点の個人化・リモート化とか。会話は成立する、くらいの方が巻き込まれるケースはこれからますます増えそうだと感じました。

ネタバレ江奈の最後の言葉で、この話の始まりというか、だいたいの経緯はわかりましたが、想像通りだとしても江奈に何一つメリットがないですし、やっていることがアンフェアの極みなので、それ以上の何かがあるのでしょう。じゃあそれを知るまでこの三人+αのいちゃいちゃやギスギスを見たいかというと、あまり気乗りはしません。というか、主人公がテンプレ鈍感すぎるのがちょっと。この、無条件に与えられる好意をやんわり敵視していちゃいちゃする感じ、好きな人はいると思います。どこかに。