ネタバレ地の文が少なく、脚本を読んでいるみたいなのと、片桐さんが大活躍すぎるというか、あまり悩むことなく話が一本線で進み終わるのが気になりました。脚本というか、長いWeb記事に近いのか。話の流れはともかく、その中でこの人の半生が、とか思いが、というのがあれば良かったと思うのですが、聞き手にとっては机上の登場人物が多すぎて、それぞれがそれなりに何かを抱えている(それも、それをただ説明されてしまう)上に信頼できるかどうかの軸もあり、忙しすぎて誰を注目すればいいのか迷子になったのが残念でした。

ネタバレきれいに終わった。芹沢サンが動いて芹沢サンに話を回してほしい。それであってこそ長尺が活きると思います。天才の賞味期限の話と思いきや、ディープでなくポップな先がある……麺屈王で動いていた組のスタミナと大変さ、なによりモチベーションが凄まじいですが、そこはさておいて。生姜焼きラーメン食べてみたいです。そして、かつてない不穏な始まり方の次エピソード、冒頭の武田と予告も相まって気になって仕方がありません。

ネタバレ途中から、店長になる頃から違和感を覚え、入院した所で、ああ、この話は終わってしまうんだと。今まであれだけ破天荒な生活をしていた人が、安定した立場とお金を手に入れてこんな……社会的には堕落していても、おとなしい生活になるんだろうか。赤塚不二夫のよく知られるイベントごとふたつの周囲にももっと色々なことがあったんじゃないかと思いますが、巻末コメントを見ても全体的に畳みに来た中で毒を抜いた様にも見えてしまいました。ともあれ、この時代を繊細に無茶苦茶に駆け抜ける様子は面白かったです。ありがとうございました。

ネタバレすごく読みやすく、面白い本でした。伊集院光の話と、笑点やその他の番組で見る所しか前提が無い中で、こういう幼少期を送ってきたんだ、というのはとても意外。とても器用で要領の良い方だと思っていましたが、(元々の素養もあるでしょうが)こうした経験で培われたのだなと思います。こういう構成だっただけに、結果圓生を襲名せず亡くなったのが残念でなりません。

ネタバレ結局どういう話だったのか、という構造的な部分は再読しながら考えないといけない気がしています。断片はわかるし、つながっている様だけどはっきりとわからない、そういう不気味さを体現した様な話ですし、そこに加えて所謂ネット黎明期の様々な表現や作法の数々が心を打ちました。今見ると痛々しいを通り越して虚無に見える当時の様子に共感できるかどうかで、全体の飲み込みやすさが異なるんじゃないかしら。かんたんに面白かったといえない、とにかく気持ち悪い本でした。たぶんこれは褒め言葉。

ネタバレ放送中に読んでいるのに、まだアニメは未見。4期生のキャラが濃すぎることで、シュワ無双ではなくなって淡雪モードの苦悩とそうであってももはや清楚(笑)な感じで振り回される、そういうメリハリがついてきたと思います。悪い人がいなくて、何も考えずに読むには面白いです。終盤のライブとその後で話としての一区切りを感じていて、ここから先を読むかどうかは悩んでいます。

ネタバレ地の文が少なく、脚本を読んでいるみたいなのと、片桐さんが大活躍すぎるというか、あまり悩むことなく話が一本線で進み終わるのが気になりました。脚本というか、長いWeb記事に近いのか。話の流れはともかく、その中でこの人の半生が、とか思いが、というのがあれば良かったと思うのですが、聞き手にとっては机上の登場人物が多すぎて、それぞれがそれなりに何かを抱えている(それも、それをただ説明されてしまう)上に信頼できるかどうかの軸もあり、忙しすぎて誰を注目すればいいのか迷子になったのが残念でした。

ネタバレここ数日でひょんなことから「さがしています」「奥様ッソ」「このテープ」を見て、Qの動画は未見ながら発売されたばかりのこの本を購入。読みながらやはりまず動画を見るべきなのでは、とまだ読む前の「フィルムインフェルノ」の動画を見て呆然とし、書き下ろしを読みきる前に散々悩んで数日前に公開されたMotherを見たり、こんなに動画と本の間で揺れ動き、喜び勇んで謎映像に心を削られる夏ははじめてです。本という形あるものとQRとかのブレや揺れ、というテーマを勝手に感じていて、今このコンテンツを最高に楽しんでいると思います。

ネタバレなぜだか最近ホラーな解説動画や動画ばかりを見ていた所へ、随分前に買ったこの本をライブラリから掘り起こして。時代を感じるのはさておいて、人が怖い、容赦なく人を傷付けるホラーから数歩進んだオチがすてき。底本の奥付も初出情報もないので詳しいことが何もわからないのが残念です。

ネタバレ今やっているアニメとは関係なく……というか、この無茶苦茶な暴走ぶりがアニメになるんだなあと思いつつ、二次創作ネタに塗れたやさしいせかいの続きを急に読みたくなって。四期生が濃すぎるのは良いとして、下ネタの多さに比して本当に厄介なアンチのいない、物分かりの良いファンだらけだと思います。悪意渦巻く掲示板とか、厄介さんの開示請求とか見たくないので別に良いですが。

ネタバレすごく面白かった。最初の種蒔き部分が丁寧で、容赦のない怖さと絶望、頼りになりそうな祖父さえ様子が……となった後、後半の展開には圧倒されっぱなしでした。後書きを読むまでもなくそれを描きたくてやっているのは自明で、ここまで気持ちよくぶん回されると笑顔しかありません。今月公開のすごく映画が楽しみになってしまいました。