大学職員として働く女の子が妹の殺人事件の真相を追うミステリ。ページ数に対してサプライズ盛り盛りでイマドキのタイパ重視な感じがしますな。ただ奇をてらい過ぎてなんとなく薄っぺらく感じる部分も無くはない。登場人物ほとんど狂人なのは笑った。

大学職員として働く女の子が妹の殺人事件の真相を追うミステリ。ページ数に対してサプライズ盛り盛りでイマドキのタイパ重視な感じがしますな。ただ奇をてらい過ぎてなんとなく薄っぺらく感じる部分も無くはない。登場人物ほとんど狂人なのは笑った。

SFやファンタジーの中短編集。世界観も相まって幻想的な雰囲気を感じる文体。設定の説明は作中では多くなされず、状況から読み取っていく感じ。どんな世界にあってもしぶとく生きる、人間の強さを感じる様な作品が多い。

現役の弁護士先生が司法修習生時代に書いたメフィスト賞作品。法律の合理性や不完全性、人を裁くことの正しさや責任にフォーカスした感じのお話。こう書くと小難しい感じに思えるけど、実際は法律の知識に疎くてもとっつきやすい様にミステリーに落とし込んだエンタメ作品に仕上がっている。作中の出来事をどう見るか、読者に委ねる様な終わり方がなんともニクい。

発達障害の人向けの勉強法を書いた本。集中が続かなかったりに対してのライフハックや便利アプリが紹介されていて、発達障害の人だけでなく意志が弱くて勉強が続かない人にもオススメできるんじゃないかと。人によって特性も違うから一つずつ試していって、自分に合ったものを探していく感じかな。

ChatGPTの活用術を書いた本。任せられるとこは任せて効率的に仕事を進めましょうって考えはわかるけど、そんなに頼りきっちゃって大丈夫か？って感覚もまだまだあるんよね。ただ活用術だけで終わらず、そこから一歩先の考え方までサポートしているのが他のChatGPT本とは一線を画している。

長篠の戦いを武田陣営と織田・徳川陣営の両サイドから書く歴史群像劇。合戦が物語の柱となっているのだけど、そこに至るまでの過程が詳細に書かれ、トップ、中間管理職、現場のそれぞれの苦悩を書いたビジネス小説っぽくもある。己の立場と役割を把握し、そしてイノベーションを起こす者が生き残り、上へ上がって行くのは今も昔も変わらないようだ。

呪いや妖の類を科学や医学の視点から解明していく本。ロマンをロマンとして楽しむ為の知見は必要かとは思うけど、あっさりと化学反応とか病気だよって言われちゃうとなんかちょっと味気ないな。